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本日は旧暦八月十九日。月を待つのに臥して待つから「臥待(ふしまち)」です。横になって待たないとならないくらい月の出は遅いので、だらだらと飲みながら月を待つことになるからだそうで。待っている間に寝てしまうので「寝待(ねまち)」ともいうそうですよ。十三夜からはじまった月見の宴、今日で七日目。そろそろ休肝日がほしいところでしょうか(笑)臥待は、十九日以後にも使われることもあるそうです。
【10月の茶杓の銘5選】10月にふさわしい茶杓の銘には、どんな銘があるのでしょうか?1.「笑栗」(えみぐり)トゲトゲのイガ開いて、栗が顔をのぞかせている様子。2.「神渡し」(かみわたし)10月に吹く西風のこと。3.「後の月」(のちのつき)十三夜のこと。今年は、10月27日。4.「秋霖」(しゅうりん)秋の長雨のこと。5.「鳴子」(なるこ)鳥獣から田畑を守るための仕掛け。先日
米俵を意匠化した茶碗です。米の収穫期ならではの茶碗ですね。俵形は、主に西日本の陶器に見られる意匠です。この茶碗は、萩大野瑞峰さんです。お茶は、この向きで客の前に出されます。最初「どうやって飲むのだろう?」て、一瞬腰が引けてしまいます。京都七條甘春堂「豊穣」を添えて。俵形茶碗に合う和菓子として選んでみました。焼印は稲穂です。秋らしい組み合わせになりました。お茶をいただく時は、手のひらにのせてからこの向きにしていただきます。「美味しい!」茶道具屋さ
堺市博物館の『研究紀要35号』に掲載された「千利休の家業に関する一考察」という論文が面白い。この論文は・利休の家業がなんであったか・利休は魚屋を屋号としていたか・魚屋は「ととや」かという3点について言及した論文です。結論から言うと・利休は納屋(貸倉庫業)を家業としていたことは、財産処分状に「しほ魚座ちん銀百両也」とあり、塩魚(長期保存可能な魚介加工品)を取り扱う座に倉庫を貸していたことが明らかです。・利休が屋号を魚屋としていた一次史料は存在せず、死後六十年以上経ってからの
前回、壺荘のお話をしました。『11月の茶趣壺荘』昨日、最初にお習いしたお茶の先生が遊びに来られました。床の間に壺荘をしました。先生も壺を飾ったとおっしゃられていました。11月に茶壺を飾るわけ夏も近づく八十八…ameblo.jp三条教室で壺荘を行うにあたり紐の結び方を練習しました。結び方の名前を覚えましょう茶壺は口緒の結び長緒を使う真の結び(両ワナ結び)乳緒を使う行の結び(総角あげまさ結び)草の結び(淡路結び)があります。紐の結び方を覚えるには全ての結びは覚えた方が
関東には、小堀、金森両家の他にも大名の末裔の諸派があります。その一つが、横浜の安藤御家流です。安藤氏は徳川の譜代大名で、歴代で四人の老中を出すなど有力な家で、幕末は磐城平藩主でした。流祖安藤信友は八代将軍吉宗の老中を勤めた人物ですが、大変な風流人で諸芸に通じ、ことに冠里の名で俳諧に長じました。「雪の日やあれも人の子樽拾い」の代表句をお聞きになったことはありませんか?余談ですが、幕末の坂下門の変の被害者安藤信正はこの人の子孫です。茶の湯は、利休七哲の一人、細川三斎の弟子、一尾伊織
皆さん、こんにちは!シュミネ茶道教室です。9月も下旬となり、すっかり秋めいてまいりました。先日9/23(月・祝)に開催した、「茶事勉強会~初級編」のレポートをお届けします。うちは初心者さんばかりの教室ですので、みんなまだお茶事を経験したことのない方がほとんどです。私たちは詰まる所、お茶事を目指して日々稽古しているので、「お茶事って一体どうゆう中身?」をまず知ってもらうため、今回は茶事の基本となる「正午の茶事(炉)」に沿って、実際の懐石道具を扱っていただき、ひとつひとつ流れをみんな
先日のお稽古老松茶器を使いました老松茶器のいわれ天正10年秀吉が明智光秀と戦った時陣となったのが現在国宝の茶室がある山崎にある妙喜庵山崎といえば「山崎の戦い」別名「天王山の戦い」この言葉は勝敗や運命の重大な分かれ目を表す勝負のことを表すようになりましたこの妙喜庵には利休が建てた茶室「待庵」があります2畳の極小の茶室で壁も黒く塗られ利休の求めた茶の湯を表す茶室だと聞いていますこの待庵の横に松が植えられていたそうです陣中の秀吉が通るたびに袖
いつもご訪問ありがとうございます今日は、以前より行きたかった逸翁美術館に行って来ました。只今、12月17日(日)まで、「楽しい茶の湯」が、展示されています。本当に、可愛いお道具です。思わず、独りでに顔も綻びます。展示数も私には、程よく。。。素敵なお道具に堪能しました。そして、向かうは、小林一三記念館です。駐車場入り口が見えましたが、歩いてなので、大きな門から入りました。美術館を訪れたので、ここでは、百円割引になりました。内心・・・やったぁ!ほとんど、独り占め状態
国文学者、茶道研究家である、生形貴重先生のご案内で、お濃茶を頂きました。生形先生から、興味深いお話を沢山、頂戴し書物を通して、茶道を深める事は、大切な事であると、再認識致しました。お軸は、古渓宗陳の墨蹟(七言絶句)山田宗徧の竹蓋置花入は、春日大社の唐金(大治三年)三丘園さんのお濃茶、大変美味しく頂きました。各服をあんなに美味しく練られ、さすが、表千家さん和やかないいお茶会で、初秋の記念になりました✌️伊達政宗と茶の湯奥州最強の家臣団を率いた文化人の基層[生形貴重]楽天
チャオーーーーーー!!!!!昨日はPRのお話だったのにも関わらずたくさんのコメント・いいねありがとう・・・。みんな・・・茶をしばくというワードに敏感笑!!※茶飲みというのは・・コソダテフル内で突然生まれた隠語です。要するに大人の夜の大会です。『【体当たりレポ】お正月太りを解消するために茶をしばきました!』チャオーーーーー!!!!くら寿司、さっそく行った人たくさんいたね~~!!東京の方ではクリアファイルがもうなくなってきてるとかで・・・ゲットしたい方はお早目に…ameb
茶道において異端であるとか正統であるという話は「規矩を守っているかどうか」においては大切ですが、「禅を主軸に据えるかどうか」はそんな比較論にはなりません。何故ならば、侘茶の開祖である「村田珠光は禅宗の信徒ではない」ですし、「武野紹鴎もまた禅宗の信徒ではない」ですし、利休の最初の師とされる「北向道陳もまた禅宗の信徒ではない」からです。そもそも茶道の開祖である能阿弥は阿弥号を称していますから、時宗系か一向宗系です。それで「禅が茶道の正統の証」などというのは一笑に付されること
沖縄の焼き物[やちむん]を使ってお客様を迎えることになりました先生に許可をいただきお道具の話になりました釜は「琉球風炉ですね?」と言われましてヤフオクにて適当なものを探し先生にご相談しOKを頂き、落札琉球風炉には田口釜が合わせられます今年唐金朝鮮風炉を購入しかし琉球風炉との違いがわからないでいました二つ並びましたこれで比べられます両方とも乳足と呼ばれる形の三足ですともに香狭間透しあります立ち上がりにも透かしがあります足が短くて太めで
今日は、長板で諸飾り(もろかざり)のお稽古をしました。白木の長板の上に唐銅の風炉釜を設置し、杓立(しゃくたて)、建水(蓋置)、水指を置きます。杓立(しゃくたて)の中には火箸(ひばし)と柄杓(ひしゃく)が入っています。濃茶の場合は、茶入を水指の前に置きます。「座り火箸、立ち火箸」と唱えながら、お稽古を始めると良いです。建水はもう、据えてあるので、お茶碗を持って入り、戸を閉めます。そして、点前座に座り、茶碗を左に仮置したら、すぐに火箸を取ります。(
椿の会のブログにお越しくださりありがとうございます。【圧倒的なブランド力】〜本日大切なご報告があります〜茶道に圧倒的なブランド力があるとあなたは思いますか?(教えてください)学生時代の私はそんなことを知る由もなく茶道=地味でダサい習い事だと思っていました。母が茶道を習っていてなぜそんなダサい習い事しているの?と思っていた私です。華やかな習い事といえばバレエ、ヴァイオリンフラワーアレンジメント?それが、まさか茶道の道に浸っていく未来が訪
茶道の電熱器といえば「野々田式」というほどメジャーだった野々田。昨年末に廃業なさったそうです。電熱器が使われ始めてから、炭の形の電熱器を生み出したのが創巧・野々田でした。以来、さまざまなバリエーションから電熱風炉まで生み出して、茶道人口の広がりを後押ししてくださった会社でしたが……。時代の流れというか、茶道人口の激減を感じますね。現在はヤマキ電器という会社さんが無段階切替電熱炭などを中心にさまざまなものを作ってくださっているようです。ウチも今のものが
これらの事実は、織部に対する家康のヒステリーがかなりの強度をもっていたことを指し示している。織部と将軍秀忠とは茶会に招待したり茶道指南役を仰せつかったりするほどの仲で、家康自身もわざわざ駿府まで呼び寄せて歓談するほど厚遇していたから、可愛さ余って憎さ百倍というのはよくわかる。あれだけよくしてやったのに裏切りよってこの獅子身中の虫めが。織部内通の報を受けて、額に青筋を立てて怒る家康の姿がまざまざと思い浮かぶ。ただ、戦(いくさ)に裏切りや内通はつきもので、げんに大阪の陣では秀吉恩顧の多くの武
⭐️つむぐ場Tsumugu-Ba🔹映紡…えつむぎ🔹音紡…おとつむぎ🔹波紡…なみつむぎ⭐️3つのジャンル⭐️🔹映紡(えつむぎ)提供するものが、目に見える(映る)もの。例えば…フラワーアレンジメント、お料理。🔹音紡(おとつむぎ)提供するものが、耳で聞こえる(音)もの。例えば…音楽、朗読、セッション。🔹波紡(なみつむぎ)提供するものが、エネルギー的(波)なもの。例えば…施術(マッサージ、気功など)、香りこれらの3つのジャンルのものをTsumugu-Baのコミュニティから
【10月の茶道着物5選】本格的な秋が訪れる10月は、茶道ではどんな着物を着たらいいのでしょうか?1.お茶会では、袷の着物、付け下げ、訪問着、色無地紋付に袋帯です。2.長襦袢は、単衣でも〇です。3.お稽古では、袷の着物に、名古屋帯。4.半衿、帯揚げ、帯締めは、冬用。5.10月でも暑い日があるので、汗取り下着は着ておきます。10月は、袷の季節、冬用の着物の始まりです。
今日は、例年よりは暑いものの、秋らしい1日となりました✨秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋と言われますが、今日は、友人たちと「芸術の秋」を楽しむことになりました。いつもは、なかなか外出できないのですが、母がデイケアセンターに行くことになっていたので、可能となったのです!展覧会に行けることに感謝です♥乃木坂にある国立新美術館で開催されている「テート美術館展」光〜ターナー〜印象派から現代へに行って来ました。最終日なので、混雑することを
茶盌などから異臭がすることがありますよね。そんなときどうしたらいいか……と途方に暮れる方も多いと思います。しかし、ここで俗説を信じて何かで煮てしまう人が居ますが、それは「一時しのぎ」にしかならず、また異臭がしだします。これは茶盌に入り込んだ有機物の仕業です。お茶で煮るとか、は一番してはいけないことです。臭いのもとを、陶器の一番奥まで染み込ませてしまいます。先ずは「熱湯消毒」をしましょう。水にしっかりと浸けた(楽などの軟陶なら30分以下、その他の陶器は1時間以上)あと、し
堺市の文化観光施設・さかい利晶の杜そこで9/16から10/22の日程で『堺茶の湯ワールド』という企画展が行われています。堺(環濠都市部)と言うと『侘び茶』を大成させた千利休の出身地です。千利休というと納屋衆と呼ばれる現在で言うとAmazonみたいな倉庫業をしていたとされます。堺市堺区の環濠都市部では、昭和の頃の建物が建て替えられる時に必ず地下土壌の調査が行われるみたいです。現在は2025年の大阪関西万博の影響でしょうか、結構古いビルなどの建て替えをされている場所が多く下の写真のように掘り起
インスタグラム繋がりの@akenosara8さんが今月2月11日にオープンされた骨董のお店に伺うことができました1300オープンに合わせてでかけました実は私の主人の仕事の関係で小田急相模原駅のそばに家を借りています2月11日オープンのお店はオダサガより普通で8駅のところに有るとお聞きしましたこれはもう行きなさいという神のお導きとしか思われません小田急線の「読売ランド前駅」南口をでてあの歩道橋を上って線路を渡っていきます昨日までの寒さが和らいできてます快晴
皆さん、こんにちは!シュミネ茶道教室です。先日、令和元年11月4日(月・祝)、炉開きに合わせて、「初めての稽古茶事」をさせていただきました。①前編>炉開き~初めてのお茶事(表舞台編)②後編>炉開き~初めてのお茶事(水屋編)…の2つに分けて、ブログでお伝えします。お客様13名・亭主8名の、一会の茶事にしてはかなり大所帯ですが、うちはほとんどの社中が茶事を知らない初心者さんなので、初めての体験をしてもらえる機会となりました。今年から、お茶事のための割稽古を「俵会」と称し
2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要のご案内をします。【日時予約制・チケット制・夜のお稽古OK・座学あり】あかね塾のお稽古は日時予約制です。ヘアサロンやデンタルクリニックと同じで「お稽古したいときに出来る」システムです。詳細はこちら『日時予約制のお稽古です』紅雲庵のお稽古は日時予約制です。一般の教室は「毎週〇曜日の〇時から〇時まで」といったようにあらかじめ先生の都合に
水屋見舞いっていつからお菓子になったのでしょうか。#水屋見舞#茶道#茶の湯#本来は次第の拝見のための見料—曲斎@都流/『数寄の長者〜竹馬之友篇〜』第二章執筆中(@darkpent)September20,2023というTweetに対してええ…😰茶券方式が一般化してからですかね?—🐟小花菜緑子(@inouesakana)September20,2023というお返事をいただきました。確かに、茶券方式になってから、水屋に伺って、次第の拝見をする
こちらは鈴懸さんの栗餅🌰大きな和栗がまるごとひとつ。渋皮ごと蜜煮しているそうです。だからなのか栗の食感がしっかりと!やわらかでコシもあるお餅と上品な甘味のあんこも絶妙。そしてこちらはお月見だんご♪名月が雲の流れのまにまに光をこぼす趣を映しているそうです。米粉を蒸し上げたお団子にこしあんのやさしい甘みを添えて。どちらも絶品です。秋の恵みで口福の一服を茶の湯講座「お抹茶レッスン」「茶の湯と禅語」お抹茶の
利休と秀吉の間に起こった悲劇は、織部と家康の間で反復される。朝顔の一件のような出来事が前者の間で積み重ねられたように、後者の間にあっても、清韓禅師のような出来事が繰り返されたにちがいない。とくに織部の場合は、瀬田の唐橋や佐竹の陣での竹束のエピソードで明らかなように、思い込んだら周囲を気にすることなく夢中になる傾向があるので、あるいは利休よりもずっと家康の機嫌を損ねる機会が多かったかもしれない。神屋宗湛は織部の歪み茶碗のことを「ヘウゲモノ」(ひょうきんな、おどけたひと)と呼んだ。織部はふざ
招待状をいただく。庵主は旧職が商業デザイン系ゆえに、まずもって招待状のグラフィックデザイン、コピーなどを見てしまうのですがお茶関連の招待状にはそんなに凝った作りのものは見掛けません。簡素なものが大半です。では最近いただいた招待状(これは案内状かな?)を熟読しましょう。画像クリック拡大してお読みください。文中の華甲が解らないかもしれませんね。還暦のことです。華甲かこう「華」の字を分解すると六つの「十」と「一」とになり、「甲」は甲子(きのえね)で十干と十二支の
横浜あざみ野のひとつひとつ丁寧につくられた作家ものの器の店IZUMO[utsuwa]です。今回初入荷の『塚本友太さんのコンポート皿』、高さがあっておもてなし感があるのでテーブル茶道の菓子器にいかがですか?ということで、『わたしを愉しむテーブル茶道展|2023』の野田里美さんの抹茶碗と茶入と共に設えてみました。こちらが『塚本友太さんのリムコンポート・L/low白』です。うつわの店IZUMO[utsuwa]onlineshop|塚本友太作リムコンポート・L/l