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本日も、刀剣商の集まる市場に行ってきました。昨日も、刀の買取が2振りありましたので、本日の収穫の6振りと合わせると8振り買ったことになります。できるだけ修理を少なくても済むようなものを中心に買ってきました。鐔もいつもよりやや多めに買ってきました。事務所では、スタッフの柄巻師さんの一門が柄巻きの講座をしていました。まぁ、主不在の店舗の2階部分を全て貸して、一門の研修会に当てるのには、賛否はあるかと思いますが、刀鍛冶以外の当職で、行進の指導を一生懸命され
本日、スタッフの柔術の先生に頼まれて、その先生の居合の先生(お亡くなりに成ったので遺品整理です)のお宅に買取に行ってきました。(依頼者は無くなった先生の娘さんです)お目当ては、その流派で使用される四尺刀だったのですが、それは既に、お弟子さんの中でオークションをして売れてしまったそうで、真剣は短刀2振りしかありませんでした。ただ、膨大な書籍と、手裏剣等の小さな武具、鎧が3両、袖絡み、十手等の武具を大量に引き取って来ました。話の中で、私たち誠和会の初代会長である
当店は、一般の刀剣店と違い、使われる事を前提として、お刀を販売して居ます。よって、傷み等が有り使うと、危険と思う刀は、補修を行います。特に、柄のガタツキは、下手をすると大変危険な事に成りかねません。特に、一般の刀剣店で販売されている刀で、比較的安価な物は、「合わせ」、つまり、別の刀の拵を持って来て、目釘穴等を開け直して、とりあえず、拵付にしてある物が多いです。それでも、良心的なお店は、それなりにしつかりと、する様合わせてありますが、昨今の流れとしては、現状売
アライグマです。この所、結構頻繁に顔を見せます。アライグマもこの寒さと飢えで猫の餌をあさりに来ました。でも、ちょっと可哀想な気がします。アライグマなんて、元々日本に居るわけ無いから、ペットとして飼っていた人が無責任に、放り出したのでしようね。ここ数年見ていますので、頑張って異国の暮らしに耐えて居るのでしようね。そう思うと何だか切ないですね。命ある物を飼うのですから、ちやんと最後まで見てあげて欲しいですね。なかなか
最近、少し高額のどちらかと言えば、美術鑑賞用の刀剣を多出すようになっていると思います。そのことで、自問自答してしまうことがあります。しかし、基本的には考えは全く変わっていません。少し安めな刀を買って来て、修理をして、できれば皆さんが手を出しやすい刀、使いやすい刀を販売していきたいと思う気持ちは些かも変わって居ません。ただ手をかけるにも、時間と人件費がかかるのですが、今は大変な職人さん不足で、手をかける刀を買うと商品になるのに時間がかかり過ぎます。かといっ
と言って、お客様のものでもなく、商品でもありません。私の刀の柄が出来上がってきました。私の居合の先生は、拵師をしておられますが、私の手の小ささを非常によくご存知なので、新しく使おうと思う刀の柄をお願いしていました。刀身は、A研師さんのお墨付きの刀身で、古刀で痩せてはいるものの、「こういう刀こそ、大業者と呼ばれるものです!」「普通にある現代刀とでは、曲強度も、刃の斬れ味も比べ物になりません。」言わせたお刀です。これだけは、刀屋さんの特権ですが、まれにそういう方が出
最近、本歌の拵を引き受け停止しているせいか、連日の様に居合拵の注文が入ってきます。ただ、居合拵は、既成部品も多く使うので結構制約が多いのですが、あまり読まずに申し込まれる事も多く、調整するのに結構時間を取っています。一番は刀身です。居合拵の説明の所に書いているのですが、①身幅の極端に広い刀、(元身幅で32mmを超えるもの)②反りが極端に少ない場合、及び反りがきつい場合(反りは概ね、1.2㎜~2.1㎜の範囲である事)③重ねが極端に厚い物
お刀の買取で、少しトラブルが有りました。お刀を買い取らせて頂く場合、免許証等、公的な身分証明書のコピーを頂くようにしています。一般的に、皆さんお刀の売買等された時に、提示を求められることが多いと思いますが、「何故そんな個人情報を出さねばならないのか」と拒否される事例が有りました。当店の場合、基本的には、同門の会員でも、免許証等のコピーを頂いています。刀剣商は、「古物商」の認可を警察から頂いて、営業をしています。日本刀も、古物を売買しているという事に
写真中央の、屋根の落ちた家、私の実家(池田美術の旧事務所、左の白い家)の離れです。何故解体しているかと言うと、刃筋稽古の出来る場所が無くなったからです。私達、誠和会は、刃筋稽古を今までは、市立体育館の剣道場でやって居ましたが、昨年の夏に、畳表の臭いに、他の利用者の方から、体育館に苦情が有って、体育館側も、一応形は付けないと行けなく成り、「試斬するのは止めて欲しい。」との話しがありました。大阪で公共の体育館で試斬を認めてくれる所はまず無いのですが、40年以上、刃筋稽古
新作刀を見ると、必ず茎から刀身に入って5・6センチ位は、刃が平に成って、刃引きした様に、刃が付いていない状態になっていると思います。これを、「生刃」と言います。刀に取っては一般常識的な事だと思っていたのですが、最近お客様と話をしていて「生刃」って何?と聞かれる事が何度か有って、知らない人も結構居るのかと思って取り上げました。写真は、今店内に有る新作刀の生刃の部分です、茎の先から暫く平らに成っていて、尖がっていないのが分かるかと思います。このお刀は、刀匠さん自
長く、私が竹の試斬用に使ってきた、武山義尚刀匠の刀です。確か2振り目に買ったお刀だったと思います。大変丈夫なお刀で、一時期は誠和会の会刀としても貸し出していました。今の支部長さん辺りは皆この刀で試斬を覚えたと思います。最近は貸し出しなどには使用せず、私用の試斬刀として使って居ます。今度の日曜日、私達の流派の大きなイベントである「試斬講習会」に持って行く為、柄回りのガタツキを調整してしげしげ眺めていました。終日竹を斬り続ける講習会で、昔は、前週
昨日から前泊して、岡山の市場へ仕入れに行ってきました。郵送をお願いしたので、今は写真も有りませんが、全体的には、この仕事を始めた頃に比べると、高く成っている気がします。勿論、美術刀剣として価値の有るものも買うようになりましたし、刀のチャックが厳しくなって中途半端な物はあまり買わなくなった点も有ります。私は、昔の高度経済成長期の刀剣ブームの事は良く知りません。生まれては居ましたが、まだまだ子供でしたから。老舗の刀屋さんに言わせると、今はその頃の1/3程度の