ブログ記事2,127件
本日、ハバキ作成と白鞘作成の工作からお刀が返ってきました。当初は、比較的空いていると言うことで、そこの職人に発注をかけたのですが、なかなか出来上がって来ず、何度も督促してやっと完成しました。何度も督促するうちに、遅れの原因がわかりました。原因は、そのお刀の反りの強さでした。3.6ミリも反りがあると、既存の白鞘の部材では、横幅が足りず、幅の広い木材を特注で取り寄せていたそうです。その分しっかり請求金額が何時もより高くなっていました。あまり勝手に値上
昨日は、私の所属団体「誠和会」の納会をやって居ました。参加は現役会員16名、会長経験者のOBの先輩方3名、家族の方1名が参加して、怪我人も無く、無事に終わりました。当初、来週の日曜日辺りをと考えて居ましたが、会場が抑えられず、少し早めて、昨日になりました。例年と違い、今年は試斬はできませんでしたが、国旗への礼、刀礼を行い、篠笛の生演奏に合わせて、国歌斉唱、会長挨拶とこの時ばかりは、かなりしっかりと儀式の形式をとって行います。その後、篠笛への演奏の続く中、四方払い
と言って、娘に頼んでいた、名刺が出来て来ただけの事ですが。名刺が無くなって来たので、娘に発注して貰うと、写真の様な感じで送られて来ました。「社長がいっぱいだー」とスタッフ大笑いです。でも、忙しい中でもちょっとしたことで笑って居られる職場は良いですね。私は、ウチの様な小さな事業所の出来る最大の社会貢献は、雇用を守り、スタッフの生活を守る事だと思っています。今年もちゃんとボーナスも出せました。昨年同時期よりは増えたかな。ただ、店の運営には
今日は、珍しい依頼を受けました。目釘穴の開け直しです。写真の刀がそうですが、目穴が中子の中心あたりに来てしまっています。刀は、物を斬ったときの衝撃を目釘の部分と峰側のお尻のあたりで主に受けます。ところがこのような状態になってしまうと、目釘穴と茎の端が狭すぎて、強度的にやや落ちる事になります。そのため、適切な位置にもう一度穴を開け直すことになりました。とは言え、穴を開ける事は、登録証の内容と不一致になってしまうことから、事前に教育委員会に申し出
先週の土曜日、学生時代からの友人が亡くなったと連絡が入りました。ここ数年会っていませんでしたが、私よりも若く50代での急逝に、私もがっくり。とりあえず凹でる間も、日曜日にお通夜、月曜日に告別式と続々と続報が入ってきました。私はそれを、今も連絡がつく友人に伝えて回りました。亡くなったのは女性で、出産時に大きな障害を持つようになりましたが、本人の必死のリハビリで、最後にあった頃には、片手に障害が残っていたものの、かなり普通に話もできて動けるようになっていました。
本日も、刀剣商の集まる市場があり、仕入れに行ってきました。ただ、大急ぎで帰ってみると、買取の刀が結構溢れていて、買ってきた以上に口数がありました。最近、動画で連日のように「お刀を売ってください」と言うことを連呼しているせいか、それとも、当店の買取価格が比較的良いのか分かりませんが、非常に良い好循環が出来上がりつつあります。勿論、その中には、直に写真を撮って販売に回せるものもあれば、それなりに終了しないと販売に回せないものもあります。ただ、私はどちらかと言うと
次の記事は、営業を開始して直ぐのブログです。、初心を思い出して、気持ちを新たにしたいと思います、リブログします。背中を押すものこの仕事をするようになって半年が過ぎました。まだまだ、事務所の整備も進行中ですが。基本的には、私1人で黙々とショップのページ管理から、仕入れ、発送と全てを1人でやってきたと思っていました。しかし、よく考えてみると、現代金具のアップの多くは、上の娘が、こつこつと入力してくれました。刀の下緒をきれいに結ぶのも長女の仕事です。夜、寝る前にメールを
昨日、替鞘の相談でお客様が来られました。しかしながら、鞘以前に、刀を抜いて、軽く振ってみると、縦にも横にもかなり揺れていました。これでは、何か大きく力が加わった時に、柄折れしかねない位状態が悪かったです。そこで急遽、柄を作り直すことになりました。意外と、慣れてしまっていて、自分の柄のがたつきに気がつかなくなっている人って多いのかもしれません。私の所属する居合団体でも、以前柄をチェックしてみると、2人ほど柄に大きながたつきがある人がいました。とりあ
先日、特注していた軽量の居合刀が出来て来たので、お客様に引き渡しをしました。鞘を払って、710g軽い!私は、普段、私たちの会に入会された方から希望があった場合は、やや重量のある厚口刀身のお刀を薦めて来ました。ただ、女性や高齢の方には、標準刀身のやや軽めの刀もお薦めしていました。理由は、私たちの流派では、形はそのまま斬る形であり、どの方でも斬れなければならないと言うのが基本的な考え方だからです。なので、いずれ真剣に持ち替えた時の、重量ギャップを抑える意味で
昨晩、組合の防犯研修がありました。毎年この時期の恒例行事ですが、警察の方が来られて、いろいろお話しや質疑応答をする会で、研修の後は、事実上忘年会となります。私は、どちらかと言うと、不良組合員で、組合の行事に必ずしも全参加とは行かないので、とりあえず、年末の防犯研修と、親睦旅行だけは参加させて貰って居ます。警察の方お話しはある程度、例年似た事も多いのですが、法規の改正のお知らせや、古物営業業者の申請件数の推移等を聞くと、景気の動向に繋がって居る様に思えるので、参考にさ
先日の定休日、妻と2人で最近近くにできた巨大な商業施設に行ってきました。11時に早めに家を出たつもりが、近くに行くと、平日にもかかわらず、車が多く、入る事に時間がかかってしまって、以前なら10数分で行けたところが30分近くかかってしまいました。とりあえず、わかりにくい入り口から中に入って、少し見ている間に飲食店の前にどんどん列ができていきました。「これはしまった!」と思い、見るより先に食べるところを探そうとしますが、めぼしいところはあっという間に列ができてしまいました。
私には、ボーナスが有りませんが、スタッフにはボーナスが有りますし。当店でお刀を買って頂いている皆さんの多くも、ボーナスが有ると思います。結構大きな臨時収入が見込まれると思われるので、何を販売している小売店にとっても大変重要な時期かと思います。当店も、一小売店に過ぎませんから他業種同様に、大きなポイントとなる時期であると思っています。なので、そこに向けて、今はアップ出来る限界まで、連日お刀をアップして行って、皆様に出来るだけ多数の選択肢を提供するよう取り組んでいま
凡そ10日に渡って、アメリカのユタ州、ソルトレイクシティに行ってきました。居合の同門のアメリカ支部の大会に審査員として出席する事と、現地の会員の指導を目的に、人生初の海外渡航をしてきました。各地で大変な歓迎を受けました。ただ、飛行機を乗り継いでの旅程は大変長く感じました。まあ、年寄りのお上りさん二人の珍道中は悪人には見えなかった様で、入国審査や飛行機への搭乗に当たっても、現地の方も大変親切にして頂いて、無事お役目を果たし得たと思っております。あちらの会員
明日から10日間、アメリカのユタ州ソルトレイクシティに行ってきます。決して遊びに行くわけでは有りません。同じ流派のアメリカ支部の大会が開催されるに当たり、それに出席する事と、合わせて現地の会員に指導をする為です。と言っても私は英語は全くダメなのですが、彼らも会費を納めている以上、誰かが行って指導すべきだと、理事会で強く主張したので、私と会長の二人が行く事に成りました。とりあえず、日本語の出来る会員が二人は居るので、その人達だけが頼りです。来日した時の彼
ここ数日で、刀屋さんの集まる市場と、個人の方からの買取も結構あり、8振りほど刀が手に入りました。写真には有りませんが、今日も一振り入って来ました。直ぐに出せる物も有りますが、手の掛かる物も有りますが、一つ一つしっかりと点検して、必要な補修をして行きます。平均的には、当店の場合、お刀を買って、販売迄に、2ヶ月位掛かって居ますが、今まで、実際に使って居られたお刀等は、比較的、早く出来るのですが、直す箇所の多い刀は、何ヶ月も掛かっている場合も多いです。沢山の人から
スタッフの人から、風古い刀の補修をしていると、昔の人の技術に、「こうすればよかったのか!」と気づかされることがあると話をしていました。何気ない事でも、一生懸命やっていると、ふと「こういうことか!」と気づかされる事は刀の補修に限らずいろんなところ、例えば居合の練習の中でもよくありました。例えば袈裟切り、構えて振りかぶった時までは、刀を右でもなく左でもなく、真向を斬る切るように真ん中に振りかぶります。(私の流派ですが)それでいて、相手に正対をして(まっすぐ向いて)右斜
毎朝事務所に行くと、とてもたくさんのフィッシング詐欺メールが来ています。もちろんお客様や、居合の仲間からもメールなども来ています。1時期、フィッシング詐欺メールは迷惑メール登録しまくったのですが、ほとんどいたちごっこで、逆に問題が出て、本来必要なメールがどんどんと迷惑メールに分類するようになったため、おとなしく削除する方法に戻しました。ただ、昼間もひっきりなしに入ってきます。正直、疲れてしまいます。ただそれよりも問題は、お客様からのメールを間違えて迷惑メ
本日、スタッフの柔術の先生に頼まれて、その先生の居合の先生(お亡くなりに成ったので遺品整理です)のお宅に買取に行ってきました。(依頼者は無くなった先生の娘さんです)お目当ては、その流派で使用される四尺刀だったのですが、それは既に、お弟子さんの中でオークションをして売れてしまったそうで、真剣は短刀2振りしかありませんでした。ただ、膨大な書籍と、手裏剣等の小さな武具、鎧が3両、袖絡み、十手等の武具を大量に引き取って来ました。話の中で、私たち誠和会の初代会長である
当店は、一般の刀剣店と違い、使われる事を前提として、お刀を販売して居ます。よって、傷み等が有り使うと、危険と思う刀は、補修を行います。特に、柄のガタツキは、下手をすると大変危険な事に成りかねません。特に、一般の刀剣店で販売されている刀で、比較的安価な物は、「合わせ」、つまり、別の刀の拵を持って来て、目釘穴等を開け直して、とりあえず、拵付にしてある物が多いです。それでも、良心的なお店は、それなりにしつかりと、する様合わせてありますが、昨今の流れとしては、現状売
と言って、お客様のものでもなく、商品でもありません。私の刀の柄が出来上がってきました。私の居合の先生は、拵師をしておられますが、私の手の小ささを非常によくご存知なので、新しく使おうと思う刀の柄をお願いしていました。刀身は、A研師さんのお墨付きの刀身で、古刀で痩せてはいるものの、「こういう刀こそ、大業者と呼ばれるものです!」「普通にある現代刀とでは、曲強度も、刃の斬れ味も比べ物になりません。」言わせたお刀です。これだけは、刀屋さんの特権ですが、まれにそういう方が出
今日は、居合の流派の行事で、竹を斬り続ける、「試斬講習会」に行ってきました。ただ、今日は、段外と初段の人の指導に没頭して、自分は、その人達が斬り損じた竹を斬った程度で、あまり多くは斬らずに帰ってきました。(凄いですね。本当はもっと沢山の人が写っていたはずなのに、カメラの操作で背景に居た人達を消す事も出来るのですね。若手にやってもらいました)私も斬るのは好きですが、まだまだ不慣れな人達を、何処の支部に関わらず、「こうした方が斬れ易いよ。」というアドバイスに徹していました
長く、私が竹の試斬用に使ってきた、武山義尚刀匠の刀です。確か2振り目に買ったお刀だったと思います。大変丈夫なお刀で、一時期は誠和会の会刀としても貸し出していました。今の支部長さん辺りは皆この刀で試斬を覚えたと思います。最近は貸し出しなどには使用せず、私用の試斬刀として使って居ます。今度の日曜日、私達の流派の大きなイベントである「試斬講習会」に持って行く為、柄回りのガタツキを調整してしげしげ眺めていました。終日竹を斬り続ける講習会で、昔は、前週
昨日から前泊して、岡山の市場へ仕入れに行ってきました。郵送をお願いしたので、今は写真も有りませんが、全体的には、この仕事を始めた頃に比べると、高く成っている気がします。勿論、美術刀剣として価値の有るものも買うようになりましたし、刀のチャックが厳しくなって中途半端な物はあまり買わなくなった点も有ります。私は、昔の高度経済成長期の刀剣ブームの事は良く知りません。生まれては居ましたが、まだまだ子供でしたから。老舗の刀屋さんに言わせると、今はその頃の1/3程度の
娘が図書館で本を借りていました。その中に懐かしいタイトルの1冊がありました。天国にいちばん近い島とは〜!(私の本棚に文庫本ならあったのに・・・)私自身、大昔ですが、その本を読みました。そして、すごく感動した覚えをことを覚えています。概略としては、主人公が、死んだ父から聞いた、”天国にいちばん近い島”というのを、ずっと夢に抱いてきて、ニューカレドニアという島の噂を聞きつけ、現地へ旅立ち、求めていたものを探します。紆余曲折しながらも、そこで出会った土人た
お刀の買取で、少しトラブルが有りました。お刀を買い取らせて頂く場合、免許証等、公的な身分証明書のコピーを頂くようにしています。一般的に、皆さんお刀の売買等された時に、提示を求められることが多いと思いますが、「何故そんな個人情報を出さねばならないのか」と拒否される事例が有りました。当店の場合、基本的には、同門の会員でも、免許証等のコピーを頂いています。刀剣商は、「古物商」の認可を警察から頂いて、営業をしています。日本刀も、古物を売買しているという事に
この仕事について依頼、ほぼ1年365日仕事を続けるような状態で、家族旅行などもすっかりと行けなくなってしまいました。しかしながら、毎日お昼ご飯や夕食を事務所まで運んでくれる妻に、少し感謝の気持ちを伝えたいと言う思いがあり、1泊ですが、温泉旅行に行ってきました。和歌山のかっての軍事要塞であった友ヶ島に行ったのですが、初日は天候が悪く、船が欠航しました。なので、近くの観光名所を巡っていましたが、役小角を祀っている祠に行くのに、山道と階段をひたすら登ってかなりグロッキーになっ
と言っても、以前からしている事ですが、誰でも気楽に相談できる様に、商品として新たに載せたという程度の話なのですが。当店は、かなり敷居の低い店と皆さんに認知されている様で(そうありたいと思っていますが)以前から「ヤフオクで買った刀が、ガタガタするので見て欲しい。」等といった相談が良くいただきます。大抵は、「とりあえず見せて下さい。」と言って刀を持って来てもらうか、送ってもらって、問題点を指摘します。その上で、補修するかどうかの相談をしていました。場合に寄っては、そ
時代劇を見ていると、刀をチャリンと反対側に向けて、刃の峰側を相手に向けて、刀の峰側で叩いて相手を殺さないようにするの「峰打ち」と言ってやっていますよね。このブログを見ているような人は、もうご存知かと思いますが、「峰打ち」と言うのはありますが、刀の峰側を相手に向けての「峰打ち」と言うのはあり得ません。そんなことをしたら、相手は、こちらに殺意がないことを感じて、のびのびと剣を振るう事が出来ます。命をかけた場で、相手に余裕を与えるような事は決してできません。(それにチャリンと
日本刀は、特殊な資格なく誰でも購入する事が出来ます。これは、銃と違い、武器としてではなく、鉄の芸術品として所持が認められ、文化庁参加の、各都道府県の教育員会が「銃砲刀剣類登録証」の発行事務を行っている為です。お刀は、新たに蔵から出てきたり、新作刀が打ち上がると、そのお刀に1枚新たな「銃砲刀剣類登録証」が発行されます。そしてこの登録証が無いと売買は出来ません。お刀を買った時には、20日以内に、このお刀(登録証)の所有権移転を届け出ることが義務付けられています。
本日、拵の関係で相談があるとのことで、お客様が見えられました。刀を取り出されて、「柄にガタツキを感じるんですが。」とのお話でスタートしました。刀を振ってみると、確かにわずかですが柄に当たりのようなものが感じられました。「簡単なやり方でよかったら、今、直しましょうか?」と言って、一番簡単な方法で、柄のガタツキを補修しました。ただ、柄はそれほどひどくはなかったのですが、お刀を見ていると、もっと深刻な問題に気づきました。鞘が破れているのです。刀を持って