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この所、買い取りがなかなか好調です。今週は、月曜日に二振り買い取りが有り、本日も一振りありました。土曜日も、二振り持って来られるので、週開けの市場は、休もうか迷ってます。この調子で、買い取りが沢山あると、より、安くて良い物が、お届けし易く成ります。整備の準備が出来た物から順次ホームページにもアップして行きますので、ご期待下さい。(月曜日の二振り、拵付きは、この所良く縁のある、赤松太郎兼裕の居合用、樋鳴りヒュンヒュン)(今日の一振り、以前当店で斬れ味保
ちょっと息抜き。趣味の剣道具のお話し。DIYといえば、珍しがられるのが剣道具の補修です。小さな穴をふさぐ針仕事から、胴の革の貼り換えなど、年々できることが増えています。例えば、剣道では日本刀を竹で模した竹刀を使います。「刀」と「鍔」の部分に分かれるのですが、その「鍔」作りも趣味にしてます。自分でいうのも変ですが、世の中、変わった趣味の人がいるものですよねさて、日本刀の場合、鍔は金属ですが、剣道はプラスチックか革製です。私は安全性を考えて割れにくい「革製」を愛用
今日仕事をしていると、娘がお茶を持って来てくれました。これの何処がハッピーやねん?と思われるでしようが、会話して、自分の履いている、一本足下駄も履かせてくれました。実は、私の行いの悪さから、娘は、一切口を聴いてくれなくなって居ましたので、かなり驚きです。思春期は、口を聴いてくれない時期も有りましたが、前のブラック企業を辞めた後、暫く家出して、何ヶ月かを日本海側の海の家の様な所で働いた後、帰って来てからは、人が変わった様に、私の仕事を手伝ってくれて、帰りも一緒に帰って居ま
当店、拵の依頼を多く頂きますが、時代の古い刀の中には、馬上で片手で扱い易い様に、茎の短い物が結構あります。居合の形や、片手での試斬を行う場合には、何も問題は無いと思うのですが、両手での試斬を行う場合には、少し不安が出ます。今までの所、柄折れしたと言う話は聞きませんので、そう簡単には、折れない様ですが。大東亜戦争時の軍刀の補修で、柄折れが特に多かったと記録が、資料として残っています。当店でも、多くの軍刀を売買してきましたが、伝家の宝刀を軍刀に仕込んだものに
先日、買取店系の業者向けオークションで仕入れた刀が届きました。※ネット開催現物を確認すると保管が悪かったのかヒケや硬い場所に置いて出来たようなスレがたくさんあります。このまま右から左に売ってしまうと、次のユーザーは研ぎだけで十万円前後のお金が必用となってしまいます。そのため、研磨をしてから販売しようと思います。研磨といっても錆がある訳ではないので、整形研磨から始める必要はありません。内曇か下刃艶あたりからでイケそうです。
柄の握り心地は、刀を扱う上で大変大きな要素に成ります。どんな名刀を手にしても、柄が手にしっくりこないと、思い切って刀を振る事も出来ません。特に私の様に、人より手の小さな人間の場合は、大変大きな要素と成ります。工作を行う時、ここを重視される方は、今までに、自分の使って使い易かった柄を見本として預けて下さいます。写真の3つの柄は、全て私の刀に付いている、或いは付いていたものですが、ご覧の通りどれも総じて、細く仕上げて有ります。私は、余り金具に凝る人間では
寂しい事ですが、買取り等で入ってくるお刀の中に、全く斬れない刀が時々混ざっています。掌の上に刃を置いて、引いても切れません。もはや刃物ではありません。日本刀は、世界に冠する鉄の美術品ですが、本来は、武器であり刃物です。いくら、美術品としの価値が高いと言っても、本来の姿から離れてしまっては、日本刀では無く成ってしまいます。あくまで、刀は刀だと思うのです。武道の稽古に使う為、刃挽きの刀を使用するのは、まだ分かりますが、美術品だから斬れなくて良いと
昨日、この関係で一つ記事を書きましたが、やや言い過ぎかなと思う反面、もっと言いたいと思う事も出てきました。私は、軍刀の評価に付いて、も不満があります。軍刀は、あくまで、武器であり、日本刀では無いと言う評価が有ります。しかし、私は、俗に「スプリング刀」と言われる大型ナイフに近い官給品の軍刀に至るまで、日本刀だと思っています。当時、それを心の拠り所として、出征した方々が多数おられました。「日本刀とは、単に、玉鋼を使用した刀の事では無い。」と思っています。
昨日は本業の出社日特にやる事がないので一日ネットサーフィンしていました。ネットサーフィンをしていると「旗師」について触れられている記事がありました・・・が、酷いいわれようです。「ダークサイドに半分足を突っ込んだ人が多い」「今はヤフオクで出品しているので、そういう人達と接点が出来た。だからオークションは使わない」みたいな感じですね。うーん・・・どうなんでしょうね?そもそも、旗師って何かって知らな
昨日は、先日指導者講習会で申し合わせた内容に付いて、同行した錬士六段の剣士が中央で解説しながらやって来れました。皆で形をしっかり研修した後、来週の刃筋稽古用の畳表を皆で巻きました。私達の団体では、基本はみんなで巻いて、みんなで斬るので一本いくらと言う料金は有りません。ただ、最近、懐具合がちょっと心許なくなって来たので、有料ゴミの処理費用は、皆んなで負担します。今迄は、出来るだけ分散して持って帰ってもらって、大きな塊は、私が有料ごみに持って行ってましたが、稽古をして
元々日本刀には興味があったので、最近は分厚い書籍を買って読んだりネットで調べたりで日本刀にまつわる様々なことを少しずつ勉強中。日本刀について調べていると、今現在でも広く使われる言い回しに刀由来のものが思ったよりもたくさんあることに気づく。相槌を打つ、鎬を削る、反りが合わない、付け焼刃、折り紙付き、元の鞘に納まる、焼きを入れるなどなど他にも多数。その中で気になった言葉が一つ。『切羽詰まる』Googleでこの言葉を検索してトップに出てきた語源由来辞典なるサイトの記述を転用すると、こう説明
前にも少し書きましたが、短刀くらいの長さの刀に脇差サイズの鍔と鞘の外装を合わせた刀を何度か見た事があります。↑まさにこんな感じの刀です。刃長に対して鞘は長すぎて鍔は大きすぎる。納刀状態だと普通の脇差にしか見えないのですが、抜くと短刀。脇差を買えない貧乏な武士の工夫かと思っていたのですが、違うようです。以下、助光刀匠から頂いたコメント↓「脇差サイズの鞘に短刀が入ってるのは、抜こうとする手を抑えられた時に、腰を引いて抜く為です。そんな技が古流には残ってるの
伊勢貞丈の鶴岡八幡宮所蔵太刀図の写本が手に入りました。伊勢貞丈とは江戸時代の有職故実家で、室町幕府執事の伊勢氏の子孫でもあります。彼は日本中の寺社を回り、奉納されている刀の図説を作成しました。彼の小烏丸の図説はwikiにも掲載されていますね。今回、偶然にも、業者市で鶴岡八幡宮所蔵太刀図の写本が手に入りましたので、大学に寄贈しようと考えています。同じ写本は早稲田大学にも所蔵されているので、写本だからと言えども無価値なものではないでしょう。
「居合刀ですね」と言われて不快に思った事があります。そもそも居合には不向きな刀だろうし、居合なんてしたことないし、美術研磨だし。刀剣鑑賞の愛好家が「居合刀」と言う時にはあまり良くない意味を含む事が多く、いわゆる刀剣女子は知らずに?そういう言葉を使う事がある。pic.twitter.com/VuI75BpST7—トトメス(@totomesu0330)July15,2024前回の話に関連してですが、このtweetについたコメントの一つを紹介してみます。↑刀を褒め
「斬れ味保証」の研師さんからお借りした、脇指です。差し込み仕上げの美しさを見て頂ければと思います。どうでしょう、地肌が極めて美しく、このお刀の本当の刃紋がありのままの姿で映し出されていると思います。当店で居合研ぎと言って行っているのは、基本的に差し込み研ぎです。研ぎ代は、2尺4寸程度の刀で換算すると、寸3300円程度です。勿論、刀の状態によっては、価格を相談させていただく事があります。また、刃取り仕上げをし
珍しい、イイ感じのブログなら、にゃんたブログに~(´,_ゝ`)フッ色々な業界、いろいろな世界に、その道の達人が居るだろうね。その人の達した域に、少しでも近づきたいよね、どんな世界でもね☆---------------------------------今年3月に逝去された振武舘の、“神速”黒田鉄山先生。黒田先生を偲んでさ、今日は動画を観ていこうと思うよ。一時期YouTubeで、黒田先生の動画をずっと観てて。若い時がハンサムでね、白い道着で(剣術も道着というのかな?)。で、晩年は結構
今日は定休日で、雑用を片付けていますと、(池田美術は、変則的ですが、日祝と火曜日が定休日に成っています。)大手の刀剣商の方から、「刃引き刀」を置いてませんか?」という照会を頂きました。どこかの学校で、剣道の指導をされていたお客様から、「引退するので、探して欲しいと頼まれた様です。」ただ、当店は、「斬れる刀が無いか?」と聞かれると「有ります。」と言えるのですが、わざわざ刃引きした様な刀は有りません。刃引きした刀をわざわざ探す位なら、真剣で無くても居合刀(模擬刀)で少し金具
浮月楼とのお付き合いは叔父が亡くなった時に、その存在を教えていただき初めて伺った時から続いております。静岡駅にほど近い、駅前の喧騒とは一線を画した一角に大きな門構えの料亭があります。徳川慶喜が20年住んでいた屋敷が今は料亭と結婚式場として今もその佇まいを残しています。浮月楼社長と徳川慶朝は大変仲良くしていました。その縁で、2人が亡くなった後も、お付き合いを引き継いでおります。遺産というのは、金品だけでなくこういったご縁も大きな財産であると思います。サザコーヒーとのお付き合
刀剣研磨の種類について、ちょっと書いておきたいと思います。1:白研ぎ(抜刀研ぎ)刀身表面が白くて肌も刃文も見えない状態。斬るだけなら一番よく斬れる状態らしいです。http://blog.livedoor.jp/bizenosafunesukemitu-1982/archives/15765035.html薬品(硝酸)で刃文だけは見えるようにする事もあるようです↓白研ぎ:備前長船助光作刀鍛錬記6月上旬に制作した刀の白研ぎが終わりました。改正砥石で研いだ後、希釈
最近、また、柄糸について、いろいろ質問を受けることが多く成って来たので、かなり初期の頃に書いたブログの記事ですか、解説している記事が有るので、新しいお客様にも理解して頂く為載せてみたいと思います。皆さんは、柄糸と言うと、何を思い浮かべられるでしょうか?当店では、柄糸として、正絹、正絹絹紡糸、表革、ヌバックを販売しており、偶に、お客様の要望で木綿を取り寄せたりして居ます。拵の注文を受ける時、これらの商品の違いについて、色々と尋ねられることがあります。なので、少しその
先日紹介した染みのある刀、下刃艶から研磨を進めて染みを落としていきます。『日本刀に染み。油染み?クエン酸?』9月保存に向けて在銘の新々刀を仕入れました。銘は良さそうですが薄錆が出ていたので、拭いを入れて薄錆を除去してみました。すると、錆びの下に油染みがあるで…ameblo.jp刃艶はコンクールで使い切ってしまったので、並河砥石で先日仕入れました。天然砥石なのでロット毎にアタリが違います。今回のロットは少し柔らかいですね。そのためか、研汁が結構
7月21日(日)『横浜南道場』の稽古へ。毎度のことながら、本日もアツいです。瑞応山蓮華院弘明寺に参拝した後若宮八幡宮へも参拝今回は大岡地区センターにてMAさんが参加27日(土)に開催される関東地区連盟夏期研修会に合わせ、全日本居合道刀法を中心に稽古を行いました。終了後は、あまりの暑さにMAさんと弘明寺かんのん通り商店街にある中華料理「廣州亭」へ自然と(?)吸い込まれます。何気なく昭和の香り漂う店内に掲げられた横額を撮影してみると「
研師さんから電話がありました。一昨日送った、3振りの内、1振りについて「焼き刃がなく、研いでも刃がつかない。」と言うお話でした。しょうがないので、研ぎの依頼をされたお客様に電話をして、「一旦研ぎは見合わせましょう。」と言う話をしました。少し、話を聞くと、有名工の刀が安くで出ていたので、ヤフオクで落札したとの事でした。「何か方法が有りませんか?」と仰るので、再刃を検討しています。現状、刀としての機能は、無くなってしまっているお刀なので、これ以上お金を掛ける
皆様、食欲は落ちていませんか?水が甘いと感じる時は脱水で味覚が変化してるんですって喉が渇いてたまらない時はノンカフェインのお茶か水をゴクゴク飲むのではなく一旦、口に含んでから少しずつゆっくりと飲んだ方が渇きが解消されます今日は、仕事で自転車を1時間漕いで患者宅へお昼の12時半、気温34度。もはや自分より患者さんの方が健康なのではないかと思ってしまうフジーですコンビニに寄ってパンとおにぎりを買って店の外で食べていると70代後半くらいの買い物マダムが声をかけてき
(この写真や説明書き、私のサイトに載せたものと、全く同じです。)(こちらが当店のホームページです)販売した相手も分かってますから、売りに出せるはずは有りません。また、昭和を代表する刀匠のお刀である、大野兼正刀匠の刀をこんに価格で売れる訳が有りません。このサイト、詐欺サイトですね。以前、私も、この手のサイトでたまたま製造中止に成った金具を見つけたので、「嘘くさい」と思いつつ、注文した事が有りますが、当然商品等来ませんでした。あまり、安過ぎるよく分から
(本日の数少ない収穫です)今日は、刀剣商が集まる市の日だったので、スタッフを連れて、朝から市に行って来ました。しかし、何時もウチ好みの、使う為の刀を持て来てくれる、刀剣商も僅かしか持ってきていなくて、全体的に数の少ない市に成りました。少ない中でも、少しでも買って帰りたいと思って、最後まで粘りましたが、買えたのは、軍刀身の様な分厚い刀一振りだけで、他のめぼしい物は、全て競り負けてしまいました。唯一落としたお刀も、他の方に、「それ、登録書と刀身が合ってないよ
当店は、基本的にお刀を整備して、使用しても問題の無い状態にして販売しています。しかし、しっかりと柄を締めて、店でしっかり振って見た物が、使っている内に直ぐに鍔鳴りがして、少しガタつくように成ったと言われる例が出た時期が有りました。原因は、目釘穴の大きさでした。特に、刀身の目釘穴と柄の目釘穴の大きさが違う場合が結構ある事に気付きました。通常流通しているお刀の場合、本来その刀の為に作った拵では無く、別の刀の拵を持って来て、目釘穴の位置等を合わせて使っている様な場合が
私の刀(大脇差)白鞘は作らず実用可能な拵に入れています。59cmで800g弱。そんな話をした時に「居合刀なんですね」と言われた事が何度かあります。観賞愛好家の人に。刀剣鑑賞の愛好家、つまり鑑賞愛好家。この言葉にはとても違和感を覚えるのです。「居合」って何だろう?59cmで800g弱のこの刀がとても居合に向いているとは思えません。居合道に入門するのにこんな刀を持って行ったら指導者に叱られそうです。でも武用ではあると思います。というか武用でない刀は儀仗刀と
日本刀の研磨は天然砥石が必用です。備水、改正、名倉については人工砥石がありますが、内曇砥石については天然砥石しかありません。この内曇砥石、京都の大平山でしか採取できないので生産数が限られます。しかも、刀の鉄に合わせた硬度の砥石が必用となるため、1つ買えば良いといった性質の砥石ではないのです。何に使うかと言うと、①細名倉砥石の砥石目を消す②地肌を研磨し、肌を出すに使います。①だけなら、どのような内曇でも良いのですが、②の肌出しとなると刀に合った砥
自分の刀を「居合刀ですね」と言われて不快に思った事があります。そもそも居合には不向きな刀だろうし、居合なんてしたことないし、美術研磨だし。私の刀は重たいしクセかあるから居合には向かない刀だと思います。示現流とかの剣術流派の人には向いていそうな気はしますが、それは「居合」ではないですよね。刀剣鑑賞の愛好家が「居合刀」と言う時にはあまり良くない意味を含む事が多く、いわゆる刀剣女子は知らずに?そういう言葉を使う事がある。刀剣鑑賞マニアは居合に不向きな刀も含めて「居合刀」と呼ぶ事があります。この