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最近、少し高額のどちらかと言えば、美術鑑賞用の刀剣を多出すようになっていると思います。そのことで、自問自答してしまうことがあります。しかし、基本的には考えは全く変わっていません。少し安めな刀を買って来て、修理をして、できれば皆さんが手を出しやすい刀、使いやすい刀を販売していきたいと思う気持ちは些かも変わって居ません。ただ手をかけるにも、時間と人件費がかかるのですが、今は大変な職人さん不足で、手をかける刀を買うと商品になるのに時間がかかり過ぎます。かといっ
昨日は、岐阜県岐阜市の「長良天神神社」に奉納演武に行ってきました。早朝から集まり、設営をして、各支部ごとに演武をしていきました。形の演武と、斬りの演武を順次やってきました。形は初心者組の先頭でゆゆゆっくりと基本の形をやって無事終了したのですが、試斬に付いては、結構失敗してしまいました。当流の形に八方抜きという、中心の形の初太刀だけを集めた形で、抜き付け逆袈裟、抜き付け水平と、八太刀を演武する形があるのです。それを、連続で斬りながらやりましたが、初めて突き
某大学の居合道部の方が以前に買っていただいたものですが、なかなか良く稽古されたようで、柄に稽古の跡がしっかりとにじんでいます。ただ、ちょっとしたミスで、鯉口にヒビが入りました。補修依頼されたのですが、ひび割れは僅かだったので、鯉口のひび割れを少し大きく広げて、そこに木工用ボンドを流し込んだ上で、上から絹糸で濃い口周りを補強しました。このぐらいの補強で今回は持つと思います。もっと傷が深ければ、栗形のあたりまで糸巻きにしてしまえば完全なのですが。つい
長く、私が竹の試斬用に使ってきた、武山義尚刀匠の刀です。確か2振り目に買ったお刀だったと思います。大変丈夫なお刀で、一時期は誠和会の会刀としても貸し出していました。今の支部長さん辺りは皆この刀で試斬を覚えたと思います。最近は貸し出しなどには使用せず、私用の試斬刀として使って居ます。今度の日曜日、私達の流派の大きなイベントである「試斬講習会」に持って行く為、柄回りのガタツキを調整してしげしげ眺めていました。終日竹を斬り続ける講習会で、昔は、前週
4月からまた1人仲間が増えました。「日本刀を通じて日本文化を伝えられるような仕事をしてみたい。」と言う本人の希望で、「じゃあとりあえず仕事してみる」と言うことになり、来てもらうことにしました。最近、私の体がいまひとつ完全でない状態が長く続いているので、やりたいことがあっても、なかなか出来ずにいました。そういうこともあって、本人がやりたい気持ちがあるなら来てもらおうと言うことにしました。会社の経営的には厳しいところはあるのですが。心意気を買いました。
今日来られたお客様に、樋のある刀を振った時の音と、樋の無い刀を振った時の音を聞かせて欲しいと言われ、双方で鳴らせてみました。以外に、樋の無い刀でも鋭い風切音がするのに驚いていた様でした。刀によって、相対的に、切っ先側に重心が有るものと、手元側に重心の有るものが有ります。拵の注文の時、時々、鍔元から何センチの辺りに重心が来るように鍔を選んで欲しいと言われることも有ります。私は、やや先重重心が好きで、使っている刀は、殆ど、超軽い自作の鍔を付けて、使用しています。(30~40g)どの
お客様に頼まれて、簡易ツナギを作ることになりました。基本的な道具は、ホームセンターで買ってきた木の棒とナイフ。それとつなぎを入れる、今回は白鞘です。基本的には、ナイフで削って、大きく形を作ります。気によっては、ナイフで削りにくい木目のものもあるので、その時はペーパーの荒いやつを使って、ナイフと交互に使いながら、白鞘の柄と、白鞘の鞘側に入る様、木を削って行きます。ある程度削ると、大体入り方がわかるようになるので、ハバキの代わりに、今回はガムテープを使いました。
今まで、何度も、拵を作る時の縁金と、身幅のバランスの話をしました。私が一番お世話に成っている職人さんは、縁金の直径が、身幅+1㎝あるとかなり、作りやすく安心できると言います。写真を見てもらうと、大変分かりやすいと思うのですが、33.5mmの身幅の刀に、直径40.5㎜の縁金を合わせてみました。茎がそれ程太くないので、縁金は、ハバキ元まで入りました。ただ、白鞘と縁金の幅を見比べてください。この時点で、鞘の方が縁金より広いと言うのが一目瞭然と思います。