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今日、ここ数週間の懸案であった税理士さんへの決算関係書類の提出が終わりました。税理士さんから、大変細かく、収入と支出の内容が良く分からない物について、照会のペーパーを頂いて、メールやシステムの記録を全て当たって、やっと提出出来ました。後はまな板の上の鯉状態です。この所、私の体調が悪かった事から、今年は、スタッフの人に大半を探してもらい、ぎりぎり提出しました。しかし、そにな作業に没頭して居る内に、ホームページからはお刀がガラガラになってしまいました。明日は
あまりお勧めするわけでは無いのですが、時々依頼を受けるので、工作の研ぎのところに樋彫りの項目を設定しました。ただ、やるなら、現代刀で、それほど高額な刀でないものでやった方が良いかと思います。時代がある名刀に対して行うのは、文化財の破壊であると思います。居合の場合、試斬を禁じている団体が非常に多く、形のみで優劣を競うことが多いです。そういう場合、刀を振るときに鳴る、樋鳴りで刀を正しく方が振れているか、刃筋は正しいかと言うことを判断されるため、樋鳴りを少しでも大きく
当店、拵の依頼を多く頂きますが、時代の古い刀の中には、馬上で片手で扱い易い様に、茎の短い物が結構あります。居合の形や、片手での試斬を行う場合には、何も問題は無いと思うのですが、両手での試斬を行う場合には、少し不安が出ます。今までの所、柄折れしたと言う話は聞きませんので、そう簡単には、折れない様ですが。大東亜戦争時の軍刀の補修で、柄折れが特に多かったと記録が、資料として残っています。当店でも、多くの軍刀を売買してきましたが、伝家の宝刀を軍刀に仕込んだものに
AB短刀の拵は、主としてAの写真の様に鍔や縁頭金具を付ける場合と、Bの写真の様に鍔を付けない(合口)拵の二種類に大別されるかと思いますが、刀身の目釘穴の位置によって、どちらでも作れる場合と、合口拵しか作れない場合が有ります。Cポイントは、Cの写真にある様に、目釘穴の位置の問題です。写真の短刀は、ハバキから穴まで約3㎝ですが、最低でもこの位の間隔が無いと、鍔や縁金を入れる事が出来ません。鍔、縁金、糸の巻き初めの幅を考えると、3cm程
皆様に支えられながら、私一人でスタートした池田美術ですが、もう直ぐ丸7年に成ろうとしております。現在は株式会社池田美術として、名前だけは立派に成り、スタッフも増えました。これも、一重に皆様方のご指導ご鞭撻のおかげと、心よりお礼申し上げます。そして今般、既に取得していた隣地に、やっと「店舗」と呼べる様な新店舗をオープンさせることが出来る運びとなりました。お礼と共に、皆様にご報告させて頂きたく、書面をもってお知らせさせて頂きたいと思います。株式会社池田美
昨年六月に次の様な記事を書いていました。経木で締めるのが苦手な人には、簡単ですが有効なので、皆さんの参考にそのまま載せます。この記事が自動で投稿される頃には、大阪に居ないと思います。申し訳ありませんが、土日と奉納演武で遠征です。連絡が付かないと思いますが、ご容赦願います。最近、柄内のガタツキを締めるのがずいぶんと成れました。先日も、柄作成の依頼を受けたお客様のお刀を、「少し締めれば、このままでも使えますよ。」と送料だけ頂いて、サービスでガタツキを無くして差し上げました。
毎週月曜日は、スタッフブログの日です。いつも”池田美術”のブログをお読み頂き、ありがとうございます。こんにちは、スタッフのNです。本日は池田美術で取り扱っている目貫を厳選し、紹介したいと思います。目貫って本当にたくさんの種類がありますよね!何気なく見ていた目貫ですが、シンプルなものから華やかなもの、また、花や動物などの可愛らしいものまで…、一体、何種類あるのでしょう。先生曰く、無限にあるそうです。(職人さんの手作りで作ってきたものですしね!)こんなに沢山の目貫があるんだ
平たく言うと、植物から撮った油かそれとも石油から作った油かと言う違いになります。どちらも一長一短ありますが、最近では日本美術刀剣保存協会なども鉱物油や更に化学合成したオイルに変わっていってるようです。私の場合、お店で扱っている刀は、丁子油を使い、居合の稽古に使う刀は鉱物油を使って居ます。一般に、丁子油は高価では安いです。ただ、丁子油もそれほど大昔から日本にあったと言うわけでは無いようです。けいはんな小さな博物館の山本先生によれば、丁子油が普及したのは
写真は、私の自宅の階段です。昨日、物を取りに、久々に2階の元、私の書斎(現在は猫部屋の一部にされてしまいましたが)に行こうとすると、壁が絵で一杯に成ってました。全て娘が描いた物ですが、なんか不思議な空間になって居ました。冷蔵庫にも絵が一杯で、時々変わるのも面白いです。事務所の私の机の前にも、描いてくれた絵が飾って有ります。これも才能だと思うのですが、なかなか生かす場所は無いのかな〜(事務所の私の机の前に掛けてある絵も、古い写真を元に、書いてくれ
よく、大きな武道具店で、入門用セットが販売されていますが、どうも内容に疑問の有る所が多いです。良くあるセットは、居合刀(標準刀身)居合衣袴襦袢膝サポーター居合帯刀油一振り用刀バッグのセットが多いですね。うちの会で、新人さんが入った時、頼まれれば、一式揃えますが、ちょっと内容が変わります。居合刀(厚口刀身)標準刀身は軽すぎるので、真剣での稽古を始めても、違和感が少ない様に、厚口刀身の居合刀を勧めています。居合衣袴気に成る人は襦袢私の流派は、膝サ
明日の日曜日、昇段審査を受けるため、アメリカ支部のユタ道場から、9人の方が来られています。審査は、夕刻から、京都支部において実施されることになったようですが、その前に肩慣らしをしたいので、昼間稽古をしている私達、誠和会で稽古させてもらえないかと、理事長より申し出がありました。もちろん、歓迎の旨返信返答しましたが、話の流れで、誠和会の稽古が終わった後、私のお店に立ち寄ってから京都支部に行くことになりました。「9人も入るスペースが、無いな〜」と思って、今日、一日掛かって、片
今日、思い切り凹みながら少しでも、積もった仕事を片付けようとやっていると、刀の注文が入って来ました。一応、今は定休日なので、明日の発送にさせてもらおうかとしていたら、落ち込んでいる私を励ましに、娘がやって来ました。しかも、普段は処分の対象である、缶チューハイを持って来てくれました。普段は、アルコールは身体に悪いと言って、処分されるのに、今日は特別らしいです。「父ちゃんが落ち込んでると、マーちゃん(妻)が心配するんや。」と言って、刀の梱包等を手伝い始めてくれました
お客様に拵の注文や特注居合刀の注文を受けて感じる事ですが、お客様の中には、真剣は居合刀の違いについてあまり、御存じで無い方が多いように思います。そこで、今日は、その違いについて少し書いて見たいと思います。基本的な構造、目釘穴の開いた刀身と柄を目釘で固定している。この事については、真剣も居合刀も基本的には同じです。ただ、作り方は全く違います。真剣の場合は、先ず、目釘穴をあけた刀身があり、それに合わせて、柄木を削り柄を作成し刀身の目釘穴に合わせる形で、目釘穴を開けて柄を作成しま
先日、「せいきぬと、ひときぬって何が違うんや?」と、娘に聞かれました。何のことかと思っていると、どうやら下緒の正絹と人絹のことだったようです。(ちなみに、正しくは”しょうけん””じんけん”と呼びます。)こちらは当店のオリジナル下緒の正絹を使っているものです。(左から、銀煤竹色と紺桔梗色です。)こちらは当店のオリジナル下緒の正絹絹紡糸を使っているものです。(左から、墨色、葵色、勝色です。)こちらは当店のオリジナル下緒(人絹)を使っているものです。(鮮やかな変
本日も、5件のお客様が有り、3振り販売、拵の依頼1件、注文打ちの見積もり1件の成績は上がった物の、対応で、刀のアップもまともに出来ませんでした。とりあえず、1振りだけアップした所で、本日は諦めます。明日も、決算処理で身動き厳しいですが、頑張ります。ホームページから刀が消えていくのは、大変なプレッシュャーですね。滅多に手に入らない、長船助光刀匠の出来立てほやほやの新作刀が入荷しました。2年先まで作刀枠の予約いっぱいの助光刀匠ですが、今なら手に入
お客様から照会が有って、試斬を行わない道場で居合をされている様ですが、「斬らないから刃切れ刀でも良いかと思うので、安く取り扱いしてくれないか。」とのお話でした。どうでしょう。皆さんはどう思われますか、私自身は、「居合は相手が居ない様で、居るもの」だと思っています。なので、基本的には斬り合いの稽古をしていると思ってやっています。あくまで、「武道」、他人と戦う為のものだと思います。なので、斬れる前提のお刀を中心に販売をしています。しかし、考えようによ
刀関係の長い物を送り合うのは、私の様に刀を仕事にしている所では、日常の作業で道具も揃っているので、良いのですが、一般のお客様からすれば、「どうやって送ったらよいか。」「宅急便に持っていったら断られた」と言った話を良く聞きます。(皆さんの苦労の跡です)確かに私も、以前は結構困っていました。まず、刀を入れるのにちょうどよい箱が売っていないのです。ゴルフクラブ用の箱は、販売されていたので、それを買ったり、工作を居合刀メーカー系の会社に出すと、大抵、そこのまともな箱に入っ
柄を作成する時、幾つかやり方は有りますが、大きな違いとして、サメを巻きザメ(正式)とするのか、短冊(略式)で済ますのかという点が大きく変わります。ちなみに、居合刀(稽古用の模擬刀)は特注で無い限り、全て短冊です。2つの柄下地の写真を撮りました。上は上の柄は、側面までサメが巻いているのが見えるかと思いますが、巻きザメで、多くは真裏の中央までくるりとサメ皮で包んであります。下の柄は、側面が木で中央の糸の隙間から見える部分にだけ、短冊状のサメが張られているのが
本日、来られたお客様。いろいろな刀が見たいと言う事で、いろんな刀を出し、巻きザメの説明等、説明をさせて頂きました。平日なら、スタッフも居るので、発送は発送で出来るのですが、今日は一人だけだったので、発送もしながら、やっと今、発送連絡まで片付けました。普通の刀屋さんは、希望を聴いて、三振り程度持って来て、その中から、選んで貰う様リードします。しかし、使う刀販売すると言っている方針から、基本的には、全ての刀をお客様の見えるところに置いているので時々ある光景ですが
研師さんから電話がありました。一昨日送った、3振りの内、1振りについて「焼き刃がなく、研いでも刃がつかない。」と言うお話でした。しょうがないので、研ぎの依頼をされたお客様に電話をして、「一旦研ぎは見合わせましょう。」と言う話をしました。少し、話を聞くと、有名工の刀が安くで出ていたので、ヤフオクで落札したとの事でした。「何か方法が有りませんか?」と仰るので、再刃を検討しています。現状、刀としての機能は、無くなってしまっているお刀なので、これ以上お金を掛ける
刀の研ぎの仕上げ方法は、所謂「化粧研ぎ」と言われるものと「差し込み」に分かれます。大きな違いとしては、「化粧研ぎ」は最期に「刃取り」と呼ばれる工程で、刃紋を小さな石でなぞるように研いで、刃紋部分を白く浮かび上がらせる点でしょうか。現在は、この化粧研ぎと言われるものが刀剣研磨の主流で、研ぎと言うと、化粧研ぎを施された物をイメージされる方が多いです。当店の場合は、説明に書いては居ますが、差し込み仕上げを基本として、化粧研ぎをしていません。その分安い料金で研ぎをさせて
昨日は市場に行ってきました。台風の影響がわからなかったので、土曜日は少し早めに事務所を出て前泊で行って来ました。ただ、体調が良く無いので早めに打ち切って帰って来ました。事務所に戻ると、写真の様に発送準備が。娘がやってくれて居ました。どうせ、疲れても仕事するだろうと先に手を打たれました。でも次の写真の様に6振りも買って来て居たので、名義変更だけでもと思い、やっぱり仕事をしてしまいます。そこに、稽古が終わって帰って来た、居合の弟子がや
先日、お刀を購入頂いたお客様から、峰に錆が有るので落し方を教えて欲しいと、連絡が有りました。大分拭つたが、取れない。との事で、「こちらに送り返して貰えば、やって見ます。」と連絡したのですが、家族にバレるのが嫌との事で、昔、私達が使って居た、研磨剤の違いをお教えしました。しかし、どうしても落ちないと、刀が送られて来ました。すると、錆は有りませんでした。有ったのは、鍛え傷だけです。これは、錆落としで落ちる筈が有りません。しかも、かなり削って居られて、
と言って、旧事務所に住んで居る、猫ちゃんですが。朝、出勤すると、私は先ず旧事務所(実家)に行って、猫に餌をやり、両親の仏壇に手を合わせるのが日課なのですが、猫達が行くてを遮ります。皆んなが、新社屋に行ってしまった為、遊んでくれる人が居なくなって、寂しい様で、「ニャー、ニャー」と泣きながら、前を塞ぎます。かまってやりたいのですが、仕事はいっぱい溜まってるので、なかなかゆっくりは出来ません。とりあえず、餌を入れてあげて、少し摩って上げるのが精一杯です。最近は
今日、お客様から替え鞘の照会が有りました。買った刀の鞘も長くて鞘鳴りが酷い。柄もガタついている。との事でした。恐らく、合わせの拵でしょう。元々、その刀の為に作られたのではない。全く別の刀の拵を持ってきて、見た目を整えただけのものです。使用には全く適しません。刀剣商の市に行くと、拵だけで、刀身の入っていない物が結構販売されています。今時は、刀は飾り物として販売している事が多いので、使用を想定していないから、多少ガタついていても構わないと言う考え方です。良く、ヤフオク
(この写真や説明書き、私のサイトに載せたものと、全く同じです。)(こちらが当店のホームページです)販売した相手も分かってますから、売りに出せるはずは有りません。また、昭和を代表する刀匠のお刀である、大野兼正刀匠の刀をこんに価格で売れる訳が有りません。このサイト、詐欺サイトですね。以前、私も、この手のサイトでたまたま製造中止に成った金具を見つけたので、「嘘くさい」と思いつつ、注文した事が有りますが、当然商品等来ませんでした。あまり、安過ぎるよく分から
当店で販売している、現代刀装具の鍔ですが、当店の場合、金具だけでも販売しているので、取扱いの殆どの種類の鍔を在庫しています。そこで悩むのは、錆対策です。最近の鍔は、一部の廉価版を除けば、鉄地に錆付け仕上げの物が殆どなのですが、これが、結構錆に弱くて困っています。気付いた時は、錆び取をして、油で揉んで綺麗にして出荷してますが、気付かず出荷して、お客様から苦情をいただく事もあります。物によりますが、赤錆びが直ぐに発生する場合も、稀ではありません。焼き付け塗装より、錆付けの方が高級感もあるし
毎月1日は、岡山でちょっと大きな市場が開かれます。今回は、台風の関係でパスしようかと思っていましたが、宿のキャンセルがききません。新幹線も間引きながら動いているようなので、用心して、早めに出ます。良い仕入れが出来て、皆さんに良い物が提供出来るよう頑張ります。池田美術次回予告です。
写真にある海軍軍刀拵は、お客様の依頼で、当店で作成したものです。勿論金具は、お客様が当時の物を用意頂きました。刀身は「高山刀」です。この後、研ぎに出して、お客様に引き渡しと成ります。鞘は、サメ巻仕様では無く、本漆の石目仕様です。ただ、現在一般に行われている乾漆の石目仕上げでは無く、戦時中の軍刀の石目を再現して欲しいとの事でした。現在やっている所が無いとの事で、岐阜におられる上撰の職人さんと会い(その人以外、誰も引き受けてくれなかったので)、職
(刃筋稽古の後始末です)今の体育館を借りて稽古をする様に成って、40年以上に成ります。この間、試斬も事実上黙認して貰っていたのが、出来なくなってしまいました。私達の団体に取っては、大問題です。長年黙認して貰って居た事で少し、甘く成って居ました。先週、刃筋稽古(試斬)をしていると、異臭がすると体育館に苦情がでました。少し、浸かり過ぎて臭いのする畳表が、少本有るのは感じて居たのですが、斬ってしまえば良いと思い、持ち込んだ所、その臭いに他の利用者から苦情