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松下龍之介さんの小説『一次元の挿し木』のレビューになります。あらすじ二百年前の人骨のDNAが四年前に失踪した妹のものと一致!?ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻
打海文三さんの『時には懺悔を』のレビューになります。こちらは昨年に映画化が予定されていたのですが、いろいろと問題があり、公開が今年にズレてしまった作品でして…、当時Xで話題になっていたので興味本位で映画のあらすじを調べてみたら、それがなんと面白そうで!物語は、一人の探偵が殺された事件から始まる。その真相を探る中でたどり着いたのは、9年前の誘拐事件で連れ去られた、重い障がいのある少年・新。過去に傷つき、絶望の淵に生きる大人たちが、今を必死に生きる一筋の小さな命に触れたとき、凍り
東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』(原作)の要約レビューになります。*あらすじ*幸せな日々は、もう手放さなければならない。遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。白鳥とコウモリAmazon(
汐見夏衛さんの『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』のレビューになります。(ちなみに映画ではなく、原作のレビューなので、ご注意を!)既にご存知の方がほとんどだとは思いますが、本書は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編になります。『「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」汐見夏衛』本作は2016年7月にスターツ出版文庫より刊行された作品を新たに単行本化した一冊になります。もとは小説投稿サイト「野いちご」でケータイ小説として公開された作品…ameblo.jp前作では、現代
雨穴さんの『変な絵』のレビューになります。あらすじ80万部突破!コミカライズ開始!ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!タイトルは『変な絵』。あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められ
永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ!木挽町の仇討睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見間違え声を掛けた。すると、若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」朗々と名乗りをあげて大刀を構えた。対する博徒作兵衛も長脇差を抜き
アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわからん」と言う方が多いのではないでしょうか?実際、私もその一人で、各サイトの解説を読んでもちんぷんかんだったので、結局自分で読んでみることにしました。そして読み終えた今、はい、はい、はい、はい、なるほどねー。確かにこれは物理学や天文学の知識がないとスラスラ読めないタイプのストーリーかも!と思いました。そこで今回は小難しい説明は省略し
ノンフィクション作家・溝口敦さんの『細木数子魔女の履歴書』のレビューになります。※本書は『週刊現代』で連載されたルポルタージュを書籍化したものネトフリで細木数子の半生を描くドラマ『地獄に堕ちるわよ』が放送されると言うことで、久々にこのお方を思い出しました。私も買ったなぁ『六星占術本』(ちなみに火星人−でした)。今は買っていませんが、当時は毎年買っては「やれ大殺界だ」「やれ幸運期のスタートだ」と騒いでいました。まだテレビが元気な時代だったので『ズバリ言うわよ!』も毎週観てたなー‥でも突然
アンディ・ウィアーさんの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』下巻のレビューになります。上巻の内容はこちらからどうぞ『プロジェクト・ヘイル・メアリー|原作を簡単に解説①』アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわ…ameblo.jp↑長いので上下巻わけてレビューしています。上巻はあらすじ解説、下巻ではネタバレを含む感想になるのでご注意ください。さっそくですが、今回も難しい
藍生さん3冊目。なんか、双子モノ?を多く書いてらっしゃるみたいで。双子両方から溺愛される受け、みたいなやつかな?と挑戦したみた。禁忌を抱く双つの手(白泉社花丸文庫black)[藍生有]楽天市場内容紹介(「BOOK」データベースより)戸川多希は大手食品メーカーに勤務する、ごく普通のサラリーマン。親の転勤と入れ替わるように5年振りで実家へ戻ってきた多希は、義理の弟である高校生の双子、理と覚の3人で暮らすことになった。ある日、多希は満員電車で男に痴漢され
※※この本を読んで一言※※ミステリとして面白いかと言われるとなかなかビミョ~(個人的感想です)。リアルなミステリとラノベ的キャラモノを足して2で割って、ところどころファンタジーを少々加えた作品と割り切るなら楽しめました。※※※※※※※※※※※※※※※2025年の「このミステリーがすごい!」大賞作ということで読んでみました。内容としては最先端の遺伝子工学を軸に、現代の生命の尊厳と宗教を絡めつつ、ループクンド湖の多くの人骨の謎、紫陽の存在、唯の真意を隠していそうな行動、樹木
東野圭吾さんの『殺人の門』のレビューになります。本書は2027年に映画化されるようで、SNSでも「面白いよ!」と話題になっていたため、久しぶりに図書館まで行って借りてきました。分厚い(単行本で442ページ)、しかも二段組!!しかし長さの割にはサラッと読める小説なので、みなさんもぜひ読んでみてください!殺人の門(角川文庫)Amazon(アマゾン)あらすじ/登場人物まずは簡単なあらすじと登場人物を紹介します。あらすじあいつを殺したい。奴のせいで、私の人生はいつも狂
小川哲さんの『君のクイズ』のレビューになります。こちらは2026年に映画化が予定されていますが、キャストや公開日は謎に包まれたままであることが話題になっています。ここでは映画に先駆けて、原作の紹介(ネタバレあり)をしていこうかなぁと思うのですが、念のため小説を未読の方向けに、あらすじと考察まで読んでストップできる構成にしておきました。もちろん既に読んだよーという方は解説と感想までお付き合いください。さっそくですが、以下にあらすじ→考察→解説→感想を書いていきます。と、言って
逢坂冬馬さんの『ブレイクショットの軌跡』のレビューになります。あらすじ底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」―
池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』上下巻のレビューになります。超泣けるのでハンカチのご用意を。さっそくですが、以下にあらすじと解説をどうぞ!あらすじ明誠学院大学4年の青葉隼斗は、予選突破確実と言われていたレースで、主将でありながらも足を引っ張り、箱根への切符を逃してしまう。しかし、隼斗は予選会を通過できなかった大学の選手から、成績順に各一名ずつが参加できる「関東学生連合チーム」のメンバーに選ばれ、自分だけが箱根を走れることに。さらに監督の諸矢からは今大会をもって辞任すること、新監督
朝倉かすみさんの『けんぐゎい』のレビューになります。題名の『けんぐゎい』とは、『圏外』、つまり普通からはみ出た人たちのことを意味します。さっそくですが、あらすじをどうぞ!利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、
深水黎一郎さんの『ミステリー・アリーナ』の原作レビューになります。あらすじ連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。15ある解決案のどれが真相か?嵐で孤立した館で起きた殺人事件!国民的娯楽番組「推理闘技場(ミステリー・アリーナ)」に出演したミステリー読みのプロたちが、早い者勝ちで謎解きに挑む。誰もが怪しく思える伏線に満ちた難題の答えはなんと15通り!そして番組の裏でも不穏な動きが……。多重解決の究極にしてミステリー・ランキングを席巻した怒濤の傑作!!連続殺人に挑む
藤まるさんの『時給三〇〇円の死神』のレビューになります。▼簡単なあらすじ「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練をはらし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「最後まで勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話を聞き、半信半疑のまま死神のアルバイトを始めることとなり――。初恋相手の幼馴染、
朝倉かすみさんの『平場の月』のあらすじ・感想になります。<あらすじ>須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。ジャンルは大人の恋愛小説。主人公は5
朝宮夕さんのアフターブルーのレビューになります。あらすじ5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明後日に控え線路に
おはようございます、こんにちは、こんばんは!yui-yuiです!(๑˃̵ᴗ˂̵)وさて表題の通り、機動警察パトレイバー、寿司屋の後藤、読了致しました!まぁ、何と言うか、期待はずれは期待はずれだったのですが、それほどガッカリウルフではない程度の期待はずれで、良い意味で期待を裏切ったっていう訳でもないビミョーなところでしたw後半でネタバレ有りの感想は書きますが、ここではネタバレナシでw劇場版と、多分OVA版も含んだパトレイバーの約三十年後を舞台にしてはいますが、あ
読書日記2026-106人間やめたマヌルさんが、あなたの人生占います適当ですがあしからず音はつき(著)[ポプラ文庫2023年11月発行]あらすじ喫茶店「マーヌル」には、言葉をしゃべるずんぐりむっくりの猫がいる。マヌルさんと名乗る猫は人間をやめてマヌルネコになり、喫茶店の片隅で占いをやっているらしい。しかし占いの腕はなく、気の赴くままに占い、適当なアドバイスを繰り広げるだけ。にもかかわらず、迷える人々は今宵もマヌルさんの元を訪れる……。がんばりすぎて疲れがちなあなたのため
※※この本を読んで一言※※私はホラー系の作品を何冊か読んできましたが、こういう系の作品は初めてでした。インターネットだとこういう話はちょくちょく見るんですけどね。※※※※※※※※※※※※※※※ホラー系が読みたくて、岩下志麻子さんの「ぼっけえ、きょうてえ」他、何冊か購入したうちの一冊がこの作品です。インターネットで面白そうなホラー作品を検索していて見つけた作品で、藍上央理さんの作品を読むのは初めてす。読み始め、最後まで一気に読める面白い作品でした。最後まで読んでみて、一言
第四境界さんの『人の財布〜高畑朋子の場合〜』のレビューになります。こちらは体験型の本ということで気になって読んでみました。ARG小説の意味もわからず手を出してしまったのですが、簡単に言うと『読者がサイトを調べたり、小物を確認したりするような擬似体験を促す小説』らしいです。まぁ、フィクションと現実を曖昧にした体験型読み物といったところでしょうか?最近はQRコードや画像を使った小説も多いので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください!↓公式の説明はもっとわかりやすいです(笑)《概要》話
本日はこちら。第70回(2024年)青少年読書感想文課題図書。NHKでドラマにもなってるよ。『宙わたる教室』読みました。宙わたる教室(文春文庫い106-3)|伊与原新|本|通販|AmazonAmazonで伊与原新の宙わたる教室(文春文庫い106-3)。アマゾンならポイント還元本が多数。伊与原新作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また宙わたる教室(文春文庫い106-3)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。www.amazon.c
金子玲介さんの『私たちはたしかに光ってたんだ』のレビューになります♪今回は「バンド好きな人、大集合〜」な一冊になっております。学生時代に軽音学部に入っていたアナタ、バンギャをしていたアナタに超オススメです。《あらすじ》★TBS「王様のブランチ」で特集されました!大好きなバンドを辞めた。大好きだから、辞めた。『死んだ山田と教室』でデビューし、同作で2025年本屋大賞にノミネートされるなど注目を集めた新鋭・金子玲介が贈る、ド直球の青春小説!◆◆◆高校生の瑞葉(みずは)がク
※※この本を読んで一言※※読む者を惹きつける怒涛の展開でボリュームはあるのに一気に読めます。映画になるだけのことはあるなと思う作品です。教訓:小説を読むなら事前に知る関連情報は極力減らして読むべきです(笑)※※※※※※※※※※※※※※※呉勝浩さんの作品は「スワン」に続き2作品目になります。この「爆弾」は映画が面白そうで見たくなり、だったら映画を見る前に原作を読んでおこうと思い購入しました。スズキと警察の知恵比べにも似た取り調べや捜査の過程で、進行するにつれて少しずつ謎が
※※この本を読んで一言※※久しぶりにイヤミス顔負けの心が削られていく作品に出合いました(汗)。そして作品の性質上、読むのに労力を要します(笑)。※※※※※※※※※※※※※※※下村敦さんの作品は「闇に香る噓」に続く2作品目です。5年ぶりに下村さんの作品を読みます。タイトルと登場人物紹介を見た時点で、叙述トリックを使いたい放題の作品であることを察しました(笑)。そしていろいろな大山正紀の視点で物語が進むので、時系列をシャッフルして描かれているかもと思い、それも警戒してい
伏尾美紀さんの『百年の時効』のレビューになります。昭和〜令和にかけての壮大な物語。読んで損なしのオススメ本です!今回は私の推理ノート的なレビューになっているので、あらかじめ本書の内容が入っていないと、ちょっとわかりにくいかもしれません。あらすじ刑事たちの昭和は終わらない。真犯人が見つかる、その日まで。1974年に起きた一家惨殺事件。未解決のまま50年――。アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実
読み進めるだに嫌な汗が流れてくるような全五篇だったと思います。かつて人を死なせたことのある者、プール水の流失事故を隠そうとする者、昔の不倫相手に金をせびられる者。愚を犯した者たちの背徳感や焦燥感に同調するように、読んでいるこちらも早鐘を打つごとくバクバクと心臓が鳴るのでした。先を知るのが怖くもありつつ、それでも顛末が気になって一気に読んでしまう、そのストーリー展開と構成の妙。五篇とも鮮烈な切れ味が堪能できます。そして天網恢恢というか悪因悪果というか、最後は静かに奈落へ沈んでゆくような儚さが残っ