あの『粘膜』シリーズの著者によるエッセイであり、著書を一冊でも読んだことがある人であれば、まあ内容に関しては推して知るべしというか、とにかく常軌を逸した珍エピソードの数々が収めされています。大学中退、派遣工、作家デビュー後。いつの時代も著者の周囲は特級呪物の巣窟みたいな様相であり、こんな類のエピソードは人生でひとつでも多いだろうとは思うのですが、よくもこれだけ愉快な事件が次から次へと起こるものだと妙に感心してしまうのです。そしてエピソード自体もさることながら、軽妙でシュールな語り口がまた笑いを誘