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読書日記2024-67希望が死んだ夜に天祢涼(著)[文藝春秋2017年9月発行]あらすじ神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生の冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたものの、「あんたたちにはわかんない」と動機は全く語らない。なぜ、美少女ののぞみは殺されたのか。二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がってくる。まわりに頼れる大人や友人がいないネガだったが、あるとき、運命的な出会いをした……。感想ブロ友さんに教えて貰っ
書き出しに魂が籠っている。「バベルの塔の再現。シンパシータワートーキョーの建設は、やがて我々の言葉を見出し、世界をばらばらにする。」世の中は混沌としている。ザハ・ハディドの国立競技場が存在している、AIが発達している、カタカナ語が氾濫している、近未来の東京を舞台にしたパラレルワールド。現実のユートピアとディストピアを描いているような面白さがあった。生者の多様性や平等主義の暴走への違和感が建築家牧名や拓人らを通してリズミカルに表現されていた。1990年、埼玉生れ。2021年、「悪い音楽
GW前半は鳥見を楽しみました。途中でパート仕事をはさみ、また暦通り連休。後半は、バタバタと忙しくなりそうだなぁ。以前載せた4冊の残りの本もなんとか読み終わりました。まずはそのうちの1冊目です。作品紹介・あらすじより警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。北の果てに建うモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。侑也が現地に赴くと、そこ
ベルばらの原作現在バレンヌ逃亡事件のあたりを読んでいます🐎わたし的にそのあたりの個所の注目エピソードは、その身に危険が及ぶといけないからと、どこまでも逃亡に同行しようとするフェルゼンを国王ルイ16世が強制離脱させるシーン☆|ω・)いやー激熱シーンですね~!!王妃さまをはさんでの、夫国王ルイと愛人フェルゼンの無言の対峙シーン(・ω・)ノ(笑)このシーンのルイの心情を妄想するのに是非相棒の意見を聞いてみようと思ったの
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「生皮あるセクシャルハラスメントの光景」井上荒野最近面白い作品が多いと感じる井上さん。今作も帯に(桐野)さんの推薦もあるし、問題作の匂いがします。さてどうでしょうか?主人公は、カルチャーセンターで小説講座の講師をしている中年男性。元受講生が芥川賞を受賞し、メディアからカリスマ講師として注目されている状況。講義が終わると、(アフター講義)と称して受講生たちと居酒屋に移動し、お気に入りの女性受講生を自分の隣
2024年5月2日(木曜日)KIN194白い魔法使い、青い夜、音12第4の城、熟成の期間。撒いた種を刈り入れる時期今日は青い夜の13日間の12日目です。白い魔法使い・魔法の力・罪をゆるす女神・陰徳積善青い夜の13日間・豊かさの力・夢見る・直感・囲い込みイメージを広げ、豊かさを体感しましょう音12○共有…分かち合う・聞き耳をもつ人のところに、人と財が集まる・複合的安定・相談、カウンセラー・ミーティング日々の言葉自然体に人は安心感を覚える。考えるのをやめ
【読書記録】389冊目「池井戸潤陸王」100年の歴史をもつ足袋業者「こはぜ屋」。社長の宮沢は足袋以外のもので「こはぜ屋」を盛り返すものはないかと模索していた。そんな中、足袋のノウハウをランニングシューズに生かすことは出来ないかとひらめく。一時はマラソン界でも名を馳せた茂木裕人。怪我で苦労し自分の周りから人は離れていき、孤独の中で立ち直ろうともがいていた茂木の前に、「こはぜ屋」が心血注いで作り上げたランニングシューズが届く。「こはぜ屋」の宮沢社長、茂木。挫折し妨
『鹿肉食のすすめ日本人は鹿肉で救われる』C・Wニコル著ハンターの朝は早い。今朝も5時台に携帯が鳴っていた。彼が鹿肉業に携わっており、わたしも少しばかり手伝うようになった。鹿肉に関する書籍は多くない。図書館で調べたらあったので読んでみた。シカと人間・日本人との暮らしの歴史や、シカが増えた背景がわかりやすく書かれている。カナダやアメリカのようにオオカミ、クーガーといったシカの天敵がいまだかなりの数、生息している国々ではシカの個体数がほどよいバランスを保っている。しかし天
4月は、およそ4年ぶりの大阪出張がありました。コロナもあって久しぶり。目的はポジティブな事柄とネガティブな課題対応。4月の一冊は、その出張の帰りに購入し、新幹線の中で読んだ本です。人事で大切な「考え方」とは、人事の軸を持つこと。そうすれば、自社に合わせた制度設計、採用、育成、評価ができます。結果、人事の失敗はなくなるとのこと。「やり方」ではなく「考え方」が最も大切だということを学びました。では、その「考え方」とは何か。創業者の意思を未来に繋げていくこと。これが一番大切
高齢者となって年金だけで生活していくよりも、少しでも働いて収入があれば生活は楽になり気持ちにゆとりがもてます。また、仕事で世の中となにかしらつながっていることによって、毎日の生活では気を引き締めて健康に留意して生きていくことができます。「年金+給与」についてです。年金と給与の「48万円」、そして「住民税非課税限度額」の壁の2つを考慮しながら、賢く人生の後半を生きるために年金と給与の関係をわかりやすく解説していました。<目次>はじめに第1章年金の仕組みを知ろう!10年未満
4月ももう終わりか、長かったような、あっという間だったような…ちょうどGW真っただ中だけど、オイラはいつものように予定はなく、いつも通り、自宅でダラダラ…ネトフリに再加入したので配信で映画を見て(あとWOWOWのエアチェックもけっこうたまってる)、積読本をいろいろと消化します。映画館もGW中は…特に見たいものはない、見たいものは先週見ちゃってるので、行かないし。というわけで読書の話…一応、先週は3冊ほど読んだだけど、上下巻ものが含まれるので、実際は2作品ほどの読了でした。久しぶりに電子書籍の
人を愛すること欲すること第1次世界大戦下のパリ。15歳の「僕」はある日19歳の人妻マルトに出会う。マルトの夫は戦争へ出ており、その留守の間にマルトとの愛を育んでいた。時は流れ、マルトの夫が戻ろうとする頃、ある変化が・・・肉体の悪魔(新潮文庫)Amazon(アマゾン)15歳の少年が少年の身勝手さで人を愛することを丹念に捉えた作品。周囲をやや見下すこまっしゃくれたタイプ。それが愛や欲を持つとこうなるか。正直なところ相手のことなどどうでも良い自分のことばかりの愛し方にイ
読書日記2024-66鴨川ホルモー万城目学(著)[角川文庫2009年2月発行]あらすじこのごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祗園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱
「ブルータワー」石田衣良著小説家は予言者だと思う事が多い。この小説も、20年ほど前に初版が出された本だが、コロナ禍などを予想していたのでは、といった物語だった。コロナ前に読むのとコロナ後に読むのでは、感覚が全く異なるだろうが。そして、人間が死を目前にした時に、余生をどう生きたいと考えるか、ここも深く考えさせられた。病気にならなくてもいつ何時死が訪れるかはわからない。残る人生をどう生きるか。でも、後悔のない様に生きるって難しい。
こんにちは!整理収納アドバイザー七尾亜紀子です。「忙しいママ」の毎日がもっとラクに、もっと楽しくなるための収納・家事・インテリアのアイデアを発信しています。★LIFEWITHという整理収納サービスを主宰しています。ホームページはこちら整理収納コンサルティングの詳細・お申込みはこちら★初めましての方は、自己紹介がわりにこちらの記事をどうぞ♪★Youtubeチャンネル更新中!YouTube「七尾亜紀子の整理収納レッスン」はこちら本日は冒頭で
2024年10冊目4月25日『慈雨』柚月裕子うわぁ。面白かったぁぁぁ。こんなに面白いとは思わなかった。重いテーマなんだけど、なんかとても心が温まる。そしてただのミステリーではない。さすが柚月裕子さん。あらすじ警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事
読書感想になります。「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」「普通にできない子を医療で助ける」著者は・・・「ケーキの切れない非行少年たち」を書いた人です。実は、教育関係者からも誤解が多かった「ケーキの切れない非行少年たち」。私もこの本を紹介したときは、yahoo時代の発達障害関係のブロ友から、大変な悪書であると非難されました。要は、犯罪予備軍みたいな捉え方をされる。発達障害の子たちが差別対象になる危険がある。さらには、おとなしくて他害行為なんて出来ない子まで偏見を向
筆跡鑑定人シリーズ第二弾。手紙を運ぶ黒猫の話、お店のバツマークの話、清一郎のコンクール出展作品制作過程の話、詐欺師の美術商の話、の4編構成です。爽やか青春ミステリーかとおもいきや、詐欺師が登場してなんだか雲行きが怪しい。そういえば、1巻の終わりでも美咲が襲われかけるなど、最後になにかしらありますね。美術館で昔の人の書の作品を見てもよくわからず、チラ見して終わりにするか、現代語訳のパネルを見るかだったので、次回、書を見る機会があったら、意味はわからなくとも、線の太さや細さ、流れる様子などを
こんにちは午前中は晴れてましたが、今は曇り気味になってきたみぬ☆地方☁今日は愛犬に会いに実家へ〜可愛くて癒やされるぅ♡それでは本日も読書記録〜✍📕↓↓ー四ツ山鬼談ー著)嗣人「これを、漆喰に混ぜて塗れ」依頼主から左官に渡されたのは小さな白磁の壺。仕事は「ある家」の外壁の塗り直し。「家の中には入ってはならん」何が見えても聞こえても。熊本県荒尾市。かつての炭鉱と競馬場と干潟の町。雨が降れば、土地に染み付いた念が湿った煤の匂いとともに立ち昇る。町のそこかしこに潜み
読書日記2024-65さようなら、お母さん北里紗月(著)[講談社2017年4月発行]あらすじ島田荘司選第9回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作!その女は「毒」だ。身体を蝕み、心を壊す。美しい義姉の周りで続発する死と災厄。兄を亡くした妹は、親友とともに、義姉の「本当の顔」に迫る。原因不明の奇病を患った兄は激痛に耐えかね、病院の窓から飛び降りて死んだ。兄の症状に納得がいかない妹の笹岡玲央は看護師から、義姉の真奈美が兄の腫れた足に巨大な蜘蛛を乗せていたと聞く。美しく
21日、19日から始まった映画「陰陽師ゼロ」を見た。もともと夢枕獏のこのシリーズが大好きで、以前映画化されたのも行ってるし、NHKで稲垣吾郎が晴明を演じたドラマも見ている。最初イメージがふたりとも違うなあとは感じたのだけど、まあまあ楽しく鑑賞したので、本が出てるなら読もうと買ってきた。まだこれからだから楽しみ。この4月からアニメも開始したので、知ってる人もいるかもしれないが、阿部智里の八咫烏シリーズは面白いのだ!既に文庫が4冊出ているくらいの時に、なにげなく書店で見つけて1冊買ったらまあ止
「シャーロックホームズの回想」コナンドイル何回も読み直しているのですが、大久保訳のものを読むことに。なぜある小説に魅かれるのかというと、その主人公に会いたいから、というのが私の場合、理由かも知れません。それゆえ、探偵小説は物語やトリックよりも探偵が魅力的であるかが私の場合、大事なのかも知れません。私は音楽でも例えばストーンズとかクイーンとはあまり興味がなく、好みはすごく狭いです。世にいろいろバンドがあるけれど、基本的に好きにならない。別に嫌いなわけではないけれど、興味が持てないわ
「ルポ路上生活」(國友公司著彩図社)ホームレスは一体、どんな生活をしているのか?まえがきに書いている、著者の長年の疑問でした。そして2021年夏、時期的にタイミングだと判断した著者は長年の疑問を解決すべく2ヶ月、路上生活を行いました。その2ヶ月の生活状況が書かれているのが、本書です。果たしてその真相はいかに…まず読んでいて思ったことは、意外に食べ物には困っていないということ。今回、著者が暮らした主な場所は新宿、上野、荒川河川敷なの
学ぶことは、生涯に亘って人生を豊かにしてくれる。「なぜ学ぶのか、どのように学ぶのか」、ぼくの生涯のテーマだ。だから興味津々で読み進めることができた。1万冊以上の本を読んできた出口治明さんの人となりがよくわかる。彼にはブレない真っ直ぐな軸があり積み重ねて継続して貫き続けていた。「人、本、旅」など成長するために必要な物事がやはりここのなかにもちゃんと書かれてあった。そのほかにも納得がいく内容が多かった。人生で活用していくことができる名言や格言が各所に散りばめられなかなか示唆に富んでいた良本だ
こんにちは晴れてとっても暑いみぬ☆地方暑いけれど母と湯めぐりに出掛けています♨😸温泉久しぶり〜それでは本日は読書記録〜✍📕↓↓ー猫とメガネ2ーボーイミーツガールがややこしい著)榎田ユウリ配慮に欠けまくる発言のせいで妻に去られた幾ツ谷は、拾った子猫と共にシェアハウス「蔦屋敷」に辿り着く。やっと落ち着いたかと思いきや、起業を夢見るゆるふわ男子に頼られ、秘密を抱えた家出少女&オカメインコに翻弄され、さらには隣室の神鳴の様子も妙でーーー。住人たちは全員ワケあり。不器用
『なかなか暮れない夏の夕暮れ』江國香織著なかなか暮れない夏の夕暮れAmazon(アマゾン)だいすきな江國香織さん作品を。作品の中にさらに小説文が出てきて、なかば頭が混乱しつつも(しかも中の小説の登場人物がカタカナばかりで余計に)、登場人物も割りと多かったので、途中メモをとりながら…小説の切れ間と本文との入れ替えがなんだかリアルで、あっちの物語もこっちの物語も気になる感じだった。相変わらずぼやっとした人間関係がやっぱり江國香織さん作品の魅力と思う。
【読書記録】388冊目「砥上裕將線は、僕を描く」交通事故で両親を亡くしてしまった青山霜介。大学生になるも、心の傷は癒えず日々を淡々と過ごしていた時、偶然バイトで出会う水墨画の世界。水墨画の巨匠である篠田湖山に見いだされたことにより、霜介の日常に色が戻り始める・・・亡くしたものが、どれほど大切なものだったのか。亡くしてからわかる喪失感。それを埋めるほどのものが出てこない限り、人はその場所にとどまり続けてしまう。不器用だけど、まっすぐ真摯に水墨画に向き合い自分を
191P「家事やケアをしない環境で暮らせば人は死ぬ」ことが今回明らかになったので、家事は大切だと声を大にして訴えたい。掃除、洗濯、料理、お金、防災、防犯などなど、ひとり暮らしをする人に向けた楽に自然と暮らしが整う家事の大事な考え方や技術をとりまとめて紹介している本です。この本から自分の心に響いた箇所を取り上げました。例えば、無駄にならない将来の投資にはお金を使うべきです。貯めるだけでは幸せになれません。有益なお金の使いかたは、ひとり暮らしでなくてもだれでも参考となり必要になり
ハードロックを聴くにしても、ブルースを知って聴くのと知らないで聞くのとは自ずから味わいが違ってくるS.S.ヴァン・ダインはそのブルースなのだ◎何週間もかけて入念な分析に精魂を傾け、ついに恐怖の根源をさぐり出したその人物とは、上流社会に属する若い貴族で、地方検事ジョン・F.X.マーカムの親友だった。勝手にその名を明かすことはできないが、記述する都合上、彼をファイロ・ヴァンスと呼ぶことにする。江戸川乱歩が、横溝正史が、最後に描きたかった犯人像、その原型はこの作品が発端で
毎週日曜日更新の書評コラム「千波留の本棚」第519回は大塚ひかりさんの『やばい源氏物語』をご紹介しました。PickItemやばい源氏物語(ポプラ新書249)[大塚ひかり]楽天市場979円${EVENT_LABEL_01_TEXT}やばい源氏物語【電子書籍】[大塚ひかり]楽天市場979円${EVENT_LABEL_01_TEXT}さまざまな角度から源氏物語の「ヤバさ」を追及した本。詳しくは本文をご覧ください。