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早見和真さんの『ザ・ロイヤルファミリー』のレビューになります。ドラマ版との違いをお楽しみください。さっそくですが、あらすじ・概要・感想をどうぞ!あらすじ(解説つき)▼あらすじ主人公の栗須栄治(以下クリス)は、男手一つで兄と自分を育ててくれた最愛の父を亡くし、酷い罪悪感に駆られています。なぜなら父から亡くなる少し前に、「そろそろ家に帰って来て、一緒に税理士事務所を手伝ってくれないか?」と、頼まれていたのを断っていたからです。今思えば、あれは多忙で体力に限界を感じていた父から
※ネタバレを含みますが、一部を省略したザックリめのレビューになります内田英治さんの『ナイトフラワー』のレビューになります。こちらは北川景子さん主演の映画『ナイトフラワー』の原作(文庫書き下ろし)で、さくっと読めるところがオススメ。時間を取らずに読めるので、映画と一緒にご覧ください。※ナイトフラワーとは‥月下美人のこと。一年に一夜しか咲かない。(しかし環境によっては年に数回咲くらしい)花言葉によると「ただ一度だけ会いたくて」「儚い恋」などの意味を持つ。一方で「厳しい環境でも生き抜く
朝倉かすみさんの『平場の月』のあらすじ・感想になります。<あらすじ>須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。ジャンルは大人の恋愛小説。主人公は5
横関大さんの『再会』のレビューになります。こちらはドラマ『再会〜SilentTruth〜』の原作で、第56回江戸川乱歩賞受賞作でもあります。あらすじ小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。登場人物まずは主な登場人物をご紹介します。登場人物岩本万季子仲
背筋「口に関するアンケート」言わずと知れた『近畿地方のある場所について』大ヒットの背筋さん。この『口に関するアンケート』もずっと読みたかったのですが、この本、すごく小さいのですよスマホよりも小さいミニホラー本が異例の大ヒット!『口に関するアンケート』発売後たちまち15万部突破!株式会社ポプラ社のプレスリリース(2024年10月10日11時00分)スマホよりも小さいミニホラー本が異例の大ヒット!『口に関するアンケート』発売後たちまち15万部突破!prtimes.jp
遠藤かたるさんの『推しの殺人』のレビューになります。今回は原作とドラマの内容を比較しつつ、ご紹介していきます。さっそくですが、あらすじ・解説・感想・評価をどうぞ。あらすじ:原作とドラマの違い<概要>関西を拠点とする三人組の地下アイドル「ベイビー★スターライト」(通称べビスタ)は、人気が伸び悩み危機的状況にあった。以下はグループの問題点についてまとめたもの。べビスタの問題点①頻繁に入れ替わるメンバー現在べビスタの初期メンバーは最年長のルイだけ。しかし彼女はグループ1
湊かなえさんの『落日』のネタバレ感想になります。あらすじ脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督・長谷部香から、新作の脚本を書いてほしいとオファーを受ける。現時点で考えているのは、「笹塚町一家殺害事件」を題材にしたもので、ぜひ笹塚町出身の千尋に事件についての詳細を教えてほしいと言う。決して自分の仕事が評価されたわけではなく、ただ地元の人間というだけで声をかけられた千尋は、最初オファーを断ってしまう。しかし、師匠の大畠に香との仕事を奪われそうになるや否や、悔しさのあまり勢いで「自分
高田郁さんの『星の教室』のレビューになります。今回は今年話題になった夜間中学校を舞台にした一冊をご紹介します!☆あらすじより☆明日をあきらめない、人生を手放さない。主人公の潤間さやかは、中学の卒業証書を受け取っていない。義務教育さえまともに終えていないという枷が、社会でも家庭内でも、さやかを生き辛くさせていた。しかし、ある日、さやかは夜間中学という存在を知る。それは、戦争や貧しさや病など、さまざまな事情で義務教育を終えられなかった大人たちの集う学校だった。二十歳の春、さやかは河堀夜
フリーダ・マクファデンさんの『ハウスメイド』のあらすじ&感想になります。もう、読んで損なしの面白さ!これは全米で大人気になったのも頷けます。未読の方にはぜひとも今すぐに読んでいただきたい!個人的には今年最高の一冊です。詳細なあらすじ▼はじめに本書は日本語訳(高橋知子さん)がとても読みやすく、変な話、文章のリズムが合わない国内小説よりもスラスラ読めちゃうので、気軽に手に取ってみてください。また、登場人物が少ない+内容がサスペンスというのもあり、そのわかりやすさが評判を呼んでいる一冊で
読書記録です。「それは令和のことでした」歌野晶午祥伝社令和という時代の世相、皮肉を効かせて盛り込んだ短編ミステリ。毒親の偏狭で苦労する子、近所付き合いの希薄化で家族以外は善意で声かけしても変質者になる世、毒母と娘の成れの果て、ひきこもり、大学まで行かせてもらい横道外れる若者、ステップファミリーの崩壊…叙述トリックの最後に全貌が鮮やかな悲劇になります。「彼の名は」戸籍法が改正以前は人名の読みについて規定がなかった事から珍名をつけられて辛酸を嘗める少年の話。「有情無
永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ!木挽町の仇討睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見間違え声を掛けた。すると、若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」朗々と名乗りをあげて大刀を構えた。対する博徒作兵衛も長脇差を抜き
前々からSNSで面白いと話題になっていた小説、原浩さんの『火喰鳥を、喰う』を読んでみました。さっそくですが、感想・考察・評価を交えた簡単なレビューをどうぞ!あらすじ舞台は信州の旧家。主人公の久喜雄司は幼い頃に自動車事故で父を亡くしている。現在は妻の夕里子と、母・伸子、そして祖父の保と三人で暮らしている。そんなある日、久喜家の墓が何者かによって破壊される事件が発生する。なんと棹石の側面に刻まれていた大伯父・久喜貞市の名前が削り取られていたのだ。貞市は太平洋戦争で戦死した保の兄で、そこに
香坂鮪さんの『どうせそろそろ死ぬんだし』のレビューになります。本書は、2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作ということで、話題の一冊でもあるのですが、SNSの反応を見ると、どうも評価が低い。それはなぜ?と、気になって読んでみたら・・・なるほど。ざっくりなあらすじは以下のとおり山奥のある館で、余命宣告を受けた人たちが集まる二泊三日の交流会が開催されている⇒参加者の一人が突然死するが、その死因が病死なのか、殺人によるものなのか、はっきりしない⇒
森バジルさんの『探偵小石は恋しない』のレビューになります。こちらは今年流行った本格ミステリということで読んでみることにしました。かなり話題になっているのと、各SNSでも絶賛コメントで溢れているのを見て気になっていたんですよね〜。ざっくりとしたあらすじはこんな感じ・ミステリ小説オタクの小石は、自らがスカウトしてきた蓮杖と探偵事務所をしている。しかし実際の依頼の9割9分は色恋調査ばかりでやる気が出ない。・プロローグ+第四章からは、照屋、春風、一吾、ニ斗、藍沢姉弟、雪村先生という謎のメ
時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊ーー。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開くーー。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞!木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。少年ジャンプ+で連載中の漫画『ふつうの軽音部』で主人公の鳩野ちゃんが図書委員の活動時に推してた本!この漫画、ゆる〜い軽音部の日常とグッとくるシーン
こんにちは!ルミですいつも見させてもらってるYouTuberさんが紹介していた1本のボールペンそのボールペンに釘付け!しかもそれがダイソーのボールペンだと言うのですダイソーにはよく行くけどボールペンはあまり買ってこなかった次の日、速攻買いに走りましたよ!で、そのボールペンというのがこちらただの多色ボールペンま、そうなんですがロゴ一切なし真っ白軸のボールペン探そうと思っても中々ないんですよ市販品では。機能としては0.5mmシャーペン0.7mmボールペン(黒・青
お疲れ様です、こまみつママです!今日は一段と寒いですね。ちょっと皆さんに是非オススメしたい本があるので見ていただきたい。こちら!!「明治を生きた男装の女医高橋瑞物語」明治を生きた男装の女医高橋瑞物語(中公文庫た101-2)[田中ひかる]楽天市場わかれをばおしまん人もなき身なり心もかろくいざいでたたむこれは、この物語の主人公高橋瑞の辞世の句です。この一句だけで彼女の潔い性格が伝わってくるのではないでしょうか。高橋瑞は明治政府が定めた医事制度のもとに誕生し
昨年の『カフネ(阿部暁子)』に相当する本を見つけました。おそらく2025年のトップスリーに入るのではないかと思われます。佐藤正午さんの『熟柿(じゅくし)』熟柿とは、熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つことを意味します。◆あらすじ◆激しい雨が降る夜、泥酔して眠りこけた夫を助手席に乗せ、片手に携帯電話を持ちながら運転していたかおりは、突然現れた老婆を撥ねてしまう。パニックになった彼女は、そのまま逃走してしまい、その後あっけなくひき逃げ犯として逮捕
背筋さんの『近畿地方のある場所について』のレビューになります。あれ?前にしなかった?と、いうアナタ。そうなんです。既に単行本のレビューをしているのですよ。しかし、今回は文庫版のレビューをしたいと思っています。なぜなら、こちらの物語は、単行本と文庫本とでは内容が異なると筆者が宣伝していたからです。え~!そんなことってあるんだ~(驚)さっそくですが、この二冊の違いについて説明していきます。あらすじまず、真っ先に文庫を読まれた方の感想を読むと、「単行本と全然違う話になっているじゃない
池井戸潤さんの『かばん屋の相続』のレビューになります。こちらは全6篇からなる短篇小説。銀行マンたちによるさまざまな困難と葛藤が描かれています。内容紹介今回は6篇の中から4篇をピックアップしてレビューしていきます。それでは各あらすじと解説をどうぞ!十年目のクリスマス十年前に火災事故で倒産した神室電気の社長を百貨店で見かけた銀行員の永島慎司。彼はかつて永島が担当していた取引先の社長だった。今頃は生活に困っているはずだと思っていたが、手には高級ブランド店の紙袋を提げ、愛車と思わ
※※この本を読んで一言※※若者による群像劇で、5人のキャラクターが立っていてその関係性がとても面白い。そして切ない!普段はミステリ読みの私には新鮮でした。※※※※※※※※※※※※※※※吉田修一さんの作品を読むのは「湖の女たち」に続き2作品目です。この作品は「湖の女たち」とはテイストは違いますが、人間というものを鋭く描いていると思います。良介→琴美→未来→サトル→直輝の順番で視点(主人公)が切り替わり物語が進行していきながら、時間も同時に進行しているので、新たな出来事
(2025年3月11日発行)※Amazonより内容紹介…北海道からひとり東京へ。引っ越し当日の動画投稿で、わずか15人のフォロワーが、ひと月で7万人増!60代の捨て活に共感を集める人気インスタグラマー、ハナ子さん初の著書!主婦だった私はある時、「生きにくさ」に気づき、ぬるま湯のような環境を出る決心をしました。医師の夫との夫婦関係、高台の美しい住まい、実家、思い出の写真、仏壇、両親との確執、後悔…50代から10年かけて、有形無形、ありとあらゆるものを手放して、
斜線堂有紀さんの『恋に至る病』(原作)の超簡単レビューになります。今回は、どちらかと言うと、既に本書を読まれた方向けの考察的レビューになるのでご注意ください。あらすじだけ知りたい方は、そこだけチェックしてみてください。あらすじ自殺教唆ゲーム『青い蝶』(ブルーモルフォ)の主催者・寄河景。彼女は才色兼備で、誰からも好かれる心優しい女子校生だった。そんな彼女の正体を知りながらも支えている宮嶺望は、幼い頃に「景のヒーローになる」と誓った約束を忠実に果たそうとしている。しかし、やがて『青い蝶』
真梨幸子さんの小説『坂の上の赤い屋根』の解説レビューになります。ネタバレ要素を含みますが、全体の詳細を知るには本書を読んでください。坂の上の赤い屋根(徳間文庫)Amazon(アマゾン)評価4.6/5相変わらず複雑な構成ですが、比較的真梨作品の中では理解しやすく、読みやすいほうです。また、筆者が得意とするリンク読みも現在で、詳しくは『フジコの十ヶ条(殺人鬼フジコシリーズ)』と『6月31日の同窓会』で確認できます(本書との共通点は、「轟書房」と「松川凜子弁護士」)。これから真梨
吉田修一国宝下花道篇国宝下花道篇(朝日文庫)Amazon(アマゾン)先日読んだ上巻に続いて、先が知りたくて止まらないという感じで下巻を読みました。『吉田修一国宝上青春篇』吉田修一国宝上青春篇国宝上青春篇(朝日文庫)Amazon(アマゾン)歌舞伎の物語らしいと知って読みました。映画も観るために予習も兼ねて。Amaz…ameblo.jp読んでいると、どうしても主人公の喜久雄、東一郎に感情移入してしまうので、俊介が歌舞伎界に戻ってきて、引き立てられて舞
読みたいと思った本は大体まず図書館で借りて、手元に置いて置きたいと思った本だけ買うようにしている。私が読みたいと思う本は、その時に流行っていたりする本ではないので、図書館にあれば大体すぐ借りられる。たまに話題の本で凄く読みたいものがあって、図書館で借りようとするも何十人も予約待ちがある時なんかは、買って読むこともある。先日、図書館で借りた本。借りたかった本が貸出中で、「他に読みたかった本は何があったかな?」と、私の読みたい本リストをチェックして在架だったこの本を借りた。最初の数
家族の健康のためにお米にもち麦を少し混ぜています。P【期間限定ポイント20倍!】もち麦九州産900g【お米と変わらないお値段で、美味しく食物繊維をプラス♪】国産もち麦メール便送料無料雑穀穀類ご飯御飯食物繊維腸活ダイエット内祝い茶匠庵ポイント消化セールブラックフライデーお買い得品楽天市場1,000円${EVENT_LABEL_01_TEXT}👦プチプチ感がイヤ!と、息子には大不評。カレーライス🍛の時は我慢できるけれど白ごはんでいただく時は勘弁
雨穴「変な絵」45万部突破!ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!タイトルは『変な絵』。あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!?その謎が解けたとき、すべて
長月天音さんの『ほどなく、お別れです』のレビューになります。本書はまもなく映画化されますが、原作とは少し違う話になっているとのこと。しかし、原作が超〜泣けるため、個人的にはぜひとも映画と小説の両方を知っていただきたい。というわけで、今回は原作の概要をご紹介したいと思います。ここから先は、ハンカチのご準備を!あらすじ以下はあらすじと解説レビューになります↓◆あらすじ◆この葬儀場では、奇蹟が起きる。大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトを
わたしは今28歳(厳密に言うと29歳の代)なのですが、最近の悩みは「これから自分はどう生きていきたいのか?」や「このままの人生で本当にいいのか?」「わたしにとっての幸せとは何か?」という感じの、典型的な「クオータークライシス」のような状況に陥っております。クオータークライシスとは?20代後半から30代が陥りやすい幸福の低迷期のこと。自分の人生や生き方に漠然とした不安や焦りを感じること。自分が思い描いていた人生に対する理想と現実と