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ノンフィクション作家・溝口敦さんの『細木数子魔女の履歴書』のレビューになります。※本書は『週刊現代』で連載されたルポルタージュを書籍化したものネトフリで細木数子の半生を描くドラマ『地獄に堕ちるわよ』が放送されると言うことで、久々にこのお方を思い出しました。私も買ったなぁ『六星占術本』(ちなみに火星人−でした)。今は買っていませんが、当時は毎年買っては「やれ大殺界だ」「やれ幸運期のスタートだ」と騒いでいました。まだテレビが元気な時代だったので『ズバリ言うわよ!』も毎週観てたなー‥でも突然
小川哲さんの『君のクイズ』のレビューになります。こちらは2026年に映画化が予定されていますが、キャストや公開日は謎に包まれたままであることが話題になっています。ここでは映画に先駆けて、原作の紹介(ネタバレあり)をしていこうかなぁと思うのですが、念のため小説を未読の方向けに、あらすじと考察まで読んでストップできる構成にしておきました。もちろん既に読んだよーという方は解説と感想までお付き合いください。さっそくですが、以下にあらすじ→考察→解説→感想を書いていきます。と、言って
推し活する人→武藤澄香推し活を離れる人→隅川絢子推し活を仕掛ける人→久保田慶彦3人の物語が交互に出てきますまず、この本で面白かったのは推し活の活動内容&オタクの心理・売り上げ貢献のため複数枚のCD買うこと・トレンド入りするための大量ツイート操作・動画再生回数を上げる&高評価・アンチコメントパトロール・切り抜きやまとめ動画による普及活動・ライブファンミーティングに足を運ぶ・グッズの購入などなど…ここからはネタバレ↓3人の登場人それぞれの末路が悲惨!結構ドン引きやぞ!
【ストーリー】面白半分で訪れた隠れ家のような地下建設で日も暮れたからと一夜を過ごす大学時代のサークル仲間7人と、同じく山で迷った親子3人この10名は不運にも地震によって入口扉前の大岩が動いたことで扉が開かなくなり地下建設内に閉じ込められてしまいます地下2階に岩を落とせば脱出できるのですが岩を落とすために誰か一人が地下2階に降りて機械室で巻き上げ機を操作しなければなりませんそうなると地下2階で一人閉じ込められて、迫り上がる地下水の中、一人最後を迎えるという最悪の役になります誰が
雨穴さんの『変な絵』のレビューになります。あらすじ80万部突破!コミカライズ開始!ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!タイトルは『変な絵』。あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められ
松下龍之介さんの小説『一次元の挿し木』のレビューになります。あらすじ二百年前の人骨のDNAが四年前に失踪した妹のものと一致!?ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻
アンディ・ウィアーさんの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』下巻のレビューになります。上巻の内容はこちらからどうぞ『プロジェクト・ヘイル・メアリー|原作を簡単に解説①』アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわ…ameblo.jp↑長いので上下巻わけてレビューしています。上巻はあらすじ解説、下巻ではネタバレを含む感想になるのでご注意ください。さっそくですが、今回も難しい
東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』(原作)の要約レビューになります。*あらすじ*幸せな日々は、もう手放さなければならない。遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。白鳥とコウモリAmazon(
アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわからん」と言う方が多いのではないでしょうか?実際、私もその一人で、各サイトの解説を読んでもちんぷんかんだったので、結局自分で読んでみることにしました。そして読み終えた今、はい、はい、はい、はい、なるほどねー。確かにこれは物理学や天文学の知識がないとスラスラ読めないタイプのストーリーかも!と思いました。そこで今回は小難しい説明は省略し
前々からSNSで面白いと話題になっていた小説、原浩さんの『火喰鳥を、喰う』を読んでみました。さっそくですが、感想・考察・評価を交えた簡単なレビューをどうぞ!あらすじ舞台は信州の旧家。主人公の久喜雄司は幼い頃に自動車事故で父を亡くしている。現在は妻の夕里子と、母・伸子、そして祖父の保と三人で暮らしている。そんなある日、久喜家の墓が何者かによって破壊される事件が発生する。なんと棹石の側面に刻まれていた大伯父・久喜貞市の名前が削り取られていたのだ。貞市は太平洋戦争で戦死した保の兄で、そこに
何年も前から読もう読もうと思っては「長いしなぁ」と見送り、ようやく映画化される直前になって重い腰を上げ、読みました。真藤順丈さんの『宝島』。もう本当に読んでよかった。なぜもっと早く読まなかった?と後悔しましたよ。さっそくですが、この興奮をお伝えしたく、以下に簡単な内容を説明していきたいと思います。沖縄の歴史を描いた大作<概要>・第160回直木賞受賞作・舞台は1952年から1972年の沖縄・テーマは「沖縄戦直後に始まる米軍統治時代から日本復帰までの地元民の戦い」<はじ
雨穴さんの『変な家』シリーズ第二弾のまとめ(考察のためネタバレあり)になります。シリーズを読んだことのない方は、先に一作目の概要をご覧ください↓『「変な家」雨穴【不動産ミステリー】レビュー』今回ご紹介するのは、雨穴さんの「変な家」です。こちらは現在話題のネットを中心に活動するホラー作家、雨穴さんの不動産ミステリーになります。雨穴さんはユー…ameblo.jpそんなの面倒だ!という方にざっくりと説明しますと、とにかく変な間取り図の家の謎に迫る本だと思ってください。さっそく
湊かなえさんの『落日』のネタバレ感想になります。あらすじ脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督・長谷部香から、新作の脚本を書いてほしいとオファーを受ける。現時点で考えているのは、「笹塚町一家殺害事件」を題材にしたもので、ぜひ笹塚町出身の千尋に事件についての詳細を教えてほしいと言う。決して自分の仕事が評価されたわけではなく、ただ地元の人間というだけで声をかけられた千尋は、最初オファーを断ってしまう。しかし、師匠の大畠に香との仕事を奪われそうになるや否や、悔しさのあまり勢いで「自分
汐見夏衛さんの『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』のレビューになります。(ちなみに映画ではなく、原作のレビューなので、ご注意を!)既にご存知の方がほとんどだとは思いますが、本書は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編になります。『「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」汐見夏衛』本作は2016年7月にスターツ出版文庫より刊行された作品を新たに単行本化した一冊になります。もとは小説投稿サイト「野いちご」でケータイ小説として公開された作品…ameblo.jp前作では、現代
永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ!木挽町の仇討睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見間違え声を掛けた。すると、若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」朗々と名乗りをあげて大刀を構えた。対する博徒作兵衛も長脇差を抜き
※ネタバレを含みますが、一部を省略したザックリめのレビューになります内田英治さんの『ナイトフラワー』のレビューになります。こちらは北川景子さん主演の映画『ナイトフラワー』の原作(文庫書き下ろし)で、さくっと読めるところがオススメ。時間を取らずに読めるので、映画と一緒にご覧ください。※ナイトフラワーとは‥月下美人のこと。一年に一夜しか咲かない。(しかし環境によっては年に数回咲くらしい)花言葉によると「ただ一度だけ会いたくて」「儚い恋」などの意味を持つ。一方で「厳しい環境でも生き抜く
あ~面白かった!癖の強い主人公が好きな方はぜひ読んでみてください!村山由佳さんの『PRIZE』PRIZEとは・・・そう「賞」のこと。本書では作家の憧れでもある「直木賞」のことを指します。今回の主人公で小説家の天羽カインは、どうしても直木賞が欲しくてたまりません。もう、欲しすぎて欲しすぎて性格が歪みかけているくらいです。<あらすじ>ライトノベルの新人賞でデビューした天羽カインは、3年後には初の一般小説を上梓、その作品で〈本屋大賞〉を受賞。以来、絶え間なくベストセラーを生
香坂鮪さんの『どうせそろそろ死ぬんだし』のレビューになります。本書は、2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作ということで、話題の一冊でもあるのですが、SNSの反応を見ると、どうも評価が低い。それはなぜ?と、気になって読んでみたら・・・なるほど。ざっくりなあらすじは以下のとおり山奥のある館で、余命宣告を受けた人たちが集まる二泊三日の交流会が開催されている⇒参加者の一人が突然死するが、その死因が病死なのか、殺人によるものなのか、はっきりしない⇒
住野よるさんのか「」く「」し「」ご「」と「のレビューになります。ちなみに、こちらは映画ではなく、原作のほうのレビューになりますのでお間違えなく!それでは、さっそく簡単なあらすじ紹介から入ります。特殊能力を持つ5人のクラスメイト登場人物は同じクラスの仲良し五人組の高校生。しかし彼らには互いに隠している特殊能力があります。以下にそれぞれの秘密をまとめてみました。京(大塚京)・・人の頭上に、。!?といった記号が見える。しかし自分の記号を見ることはできない。ミッキー(三
昨年の『カフネ(阿部暁子)』に相当する本を見つけました。おそらく2025年のトップスリーに入るのではないかと思われます。佐藤正午さんの『熟柿(じゅくし)』熟柿とは、熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つことを意味します。◆あらすじ◆激しい雨が降る夜、泥酔して眠りこけた夫を助手席に乗せ、片手に携帯電話を持ちながら運転していたかおりは、突然現れた老婆を撥ねてしまう。パニックになった彼女は、そのまま逃走してしまい、その後あっけなくひき逃げ犯として逮捕
真梨幸子さんの小説『坂の上の赤い屋根』の解説レビューになります。ネタバレ要素を含みますが、全体の詳細を知るには本書を読んでください。坂の上の赤い屋根(徳間文庫)Amazon(アマゾン)評価4.6/5相変わらず複雑な構成ですが、比較的真梨作品の中では理解しやすく、読みやすいほうです。また、筆者が得意とするリンク読みも現在で、詳しくは『フジコの十ヶ条(殺人鬼フジコシリーズ)』と『6月31日の同窓会』で確認できます(本書との共通点は、「轟書房」と「松川凜子弁護士」)。これから真梨
森バジルさんの『探偵小石は恋しない』のレビューになります。こちらは今年流行った本格ミステリということで読んでみることにしました。かなり話題になっているのと、各SNSでも絶賛コメントで溢れているのを見て気になっていたんですよね〜。ざっくりとしたあらすじはこんな感じ・ミステリ小説オタクの小石は、自らがスカウトしてきた蓮杖と探偵事務所をしている。しかし実際の依頼の9割9分は色恋調査ばかりでやる気が出ない。・プロローグ+第四章からは、照屋、春風、一吾、ニ斗、藍沢姉弟、雪村先生という謎のメ
横関大さんの『再会』のレビューになります。こちらはドラマ『再会〜SilentTruth〜』の原作で、第56回江戸川乱歩賞受賞作でもあります。あらすじ小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。登場人物まずは主な登場人物をご紹介します。登場人物岩本万季子仲
二つのストーリーを、読む順番を変えることによって、結末が大きく変わってしまうという小説。ゲオスミン:2025年4月号〜6月号ペトリコール:2025年7月号~9月号《初出「小説すばる」》【あらすじ】冒頭に、次のような道尾秀介さんのメッセージが記されていました。本作は2つの章から成る物語です。読む順番は自由ですが、その選択により、結末は大きく変わります。どちらかの順番で読むと、2人の主人公を含め、多くの人が命を失います。別の順番で読むと、彼ら(彼女たち)は生き残ります。殺すか、救
池井戸潤さんの『かばん屋の相続』のレビューになります。こちらは全6篇からなる短篇小説。銀行マンたちによるさまざまな困難と葛藤が描かれています。内容紹介今回は6篇の中から4篇をピックアップしてレビューしていきます。それでは各あらすじと解説をどうぞ!十年目のクリスマス十年前に火災事故で倒産した神室電気の社長を百貨店で見かけた銀行員の永島慎司。彼はかつて永島が担当していた取引先の社長だった。今頃は生活に困っているはずだと思っていたが、手には高級ブランド店の紙袋を提げ、愛車と思わ
真梨幸子さんの「殺人鬼フジコ」シリーズの最新作『フジコの十ヶ条』を読む前に、おさらい用として、シリーズ一作目『殺人鬼フジコの衝動』のレビューをしていこうと思います。ちなみに読む順番は、『殺人鬼フジコの衝動』⇒『私は、フジコ』⇒『インタビュー・イン・セル殺人鬼フジコの真実』⇒『フジコの十ヶ条』になります。まず、本書の冒頭には「はしがき」として、この小説はある女性が死の直前に書き上げたものだということが説明されています。小説の主人公は、フジコという少なくとも十五人を惨殺した殺人鬼であ
斜線堂有紀さんの『恋に至る病』(原作)の超簡単レビューになります。今回は、どちらかと言うと、既に本書を読まれた方向けの考察的レビューになるのでご注意ください。あらすじだけ知りたい方は、そこだけチェックしてみてください。あらすじ自殺教唆ゲーム『青い蝶』(ブルーモルフォ)の主催者・寄河景。彼女は才色兼備で、誰からも好かれる心優しい女子校生だった。そんな彼女の正体を知りながらも支えている宮嶺望は、幼い頃に「景のヒーローになる」と誓った約束を忠実に果たそうとしている。しかし、やがて『青い蝶』
王谷晶さんの『ババヤガの夜』のレビューになります。こちらは、柚木麻子さんの『BUTTER』と共に、ダガー賞翻訳小説部門にノミネートされている作品でもあるのですが、そのジャンルはバイオレンスアクションなので、少々読者を選ぶことになるかもしれません。『柚木麻子の『BUTTER』が海外で人気の理由』今海外で人気があるという柚木麻子さんの『BUTTER』。特にイギリスでは高い評価を得ており、2024年には日本人初の「WaterstonesBookof…ameblo.jp↑こちらは
朝倉かすみさんの『平場の月』のあらすじ・感想になります。<あらすじ>須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。ジャンルは大人の恋愛小説。主人公は5
背筋さんの『近畿地方のある場所について』のレビューになります。あれ?前にしなかった?と、いうアナタ。そうなんです。既に単行本のレビューをしているのですよ。しかし、今回は文庫版のレビューをしたいと思っています。なぜなら、こちらの物語は、単行本と文庫本とでは内容が異なると筆者が宣伝していたからです。え~!そんなことってあるんだ~(驚)さっそくですが、この二冊の違いについて説明していきます。あらすじまず、真っ先に文庫を読まれた方の感想を読むと、「単行本と全然違う話になっているじゃない