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池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』上下巻のレビューになります。超泣けるのでハンカチのご用意を。さっそくですが、以下にあらすじと解説をどうぞ!あらすじ明誠学院大学4年の青葉隼斗は、予選突破確実と言われていたレースで、主将でありながらも足を引っ張り、箱根への切符を逃してしまう。しかし、隼斗は予選会を通過できなかった大学の選手から、成績順に各一名ずつが参加できる「関東学生連合チーム」のメンバーに選ばれ、自分だけが箱根を走れることに。さらに監督の諸矢からは今大会をもって辞任すること、新監督
江國香織さんの小説『はだかんぼうたち』のレビューになります。こちらは偶然ドラマの予告を見て知った小説。題名がインパクト大で「どんな話なの?!」と気になったので読んでみました。しかも原作が江國香織さんだと知って驚き!さっそくですが、簡単に内容を紹介していきます。《あらすじ》終わりも答えもない恋愛の真実桃は35歳の歯科医。入籍間近と思われていた恋人と別れ9歳下の鯖崎と付き合い始めた。だが鯖崎は桃の親友の主婦・響子にも興味をしめす。一方、ネットで知り合った60歳の男と同棲していた響子の
三秋縋さんの小説『君の話』のレビューになります。こちらは『出会う前から続いていて、始まる前に終わっていた恋の話』というキャッチコピーの通り、少し不思議な恋愛小説になっています。普段あまり読まないジャンルですが、想像以上に面白かったので皆さんにも共有します。架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。(あらすじより)君の話(ハヤカワ文庫JA)Amazon(アマゾン)評価★★☆男性パートと女性パート
横溝正史さんの小説『八つ墓村』のレビューになります。実を言うと、読むのは初。「八つ墓村の祟りじゃ〜」という映画版の名台詞を知っている程度で、ずっと内容が気になっていたので、ついに読んでみることにしました!◆あらすじ◆戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。だが、欲に目の弦んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異が相次ぎ、以来この村は“ハつ墓村”と呼ばれるようになったという__。大正x年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐
東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』(原作)の要約レビューになります。*あらすじ*幸せな日々は、もう手放さなければならない。遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。白鳥とコウモリAmazon(
藤まるさんの『時給三〇〇円の死神』のレビューになります。▼簡単なあらすじ「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練をはらし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「最後まで勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話を聞き、半信半疑のまま死神のアルバイトを始めることとなり――。初恋相手の幼馴染、
松下龍之介さんの小説『一次元の挿し木』のレビューになります。あらすじ二百年前の人骨のDNAが四年前に失踪した妹のものと一致!?ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻
雨穴さんの『変な絵』のレビューになります。あらすじ80万部突破!コミカライズ開始!ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!タイトルは『変な絵』。あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められ
恩田陸さんの小説『ユージニア』のレビューになります。物語の舞台は北陸にあるK市(金沢だと思われ)。地元の名士・青澤家が大量毒殺事件の被害に遭い、家族や親族、遊びに来ていた近所の住人などあわせて17名が死亡します。捜査によると、被害者たちが口にした飲み物からは青酸カリが検出され、現場には意味不明な詩が残されていたことが判明します。事件から3ヶ月後、一人の男が自殺し、その遺留品から「大量毒殺事件の犯人は自分である」ことが書かれた遺書と、その証拠品が発見されます。当時、担当刑事たちはこの流れに違和
推し活する人→武藤澄香推し活を離れる人→隅川絢子推し活を仕掛ける人→久保田慶彦3人の物語が交互に出てきますまず、この本で面白かったのは推し活の活動内容&オタクの心理・売り上げ貢献のため複数枚のCD買うこと・トレンド入りするための大量ツイート操作・動画再生回数を上げる&高評価・アンチコメントパトロール・切り抜きやまとめ動画による普及活動・ライブファンミーティングに足を運ぶ・グッズの購入などなど…ここからはネタバレ↓3人の登場人それぞれの末路が悲惨!結構ドン引きやぞ!
東野圭吾さんの『殺人の門』のレビューになります。本書は2027年に映画化されるようで、SNSでも「面白いよ!」と話題になっていたため、久しぶりに図書館まで行って借りてきました。分厚い(単行本で442ページ)、しかも二段組!!しかし長さの割にはサラッと読める小説なので、みなさんもぜひ読んでみてください!殺人の門(角川文庫)Amazon(アマゾン)あらすじ/登場人物まずは簡単なあらすじと登場人物を紹介します。あらすじあいつを殺したい。奴のせいで、私の人生はいつも狂
森バジルさんの『探偵小石は恋しない』のレビューになります。こちらは今年流行った本格ミステリということで読んでみることにしました。かなり話題になっているのと、各SNSでも絶賛コメントで溢れているのを見て気になっていたんですよね〜。ざっくりとしたあらすじはこんな感じ・ミステリ小説オタクの小石は、自らがスカウトしてきた蓮杖と探偵事務所をしている。しかし実際の依頼の9割9分は色恋調査ばかりでやる気が出ない。・プロローグ+第四章からは、照屋、春風、一吾、ニ斗、藍沢姉弟、雪村先生という謎のメ
【ストーリー】面白半分で訪れた隠れ家のような地下建設で日も暮れたからと一夜を過ごす大学時代のサークル仲間7人と、同じく山で迷った親子3人この10名は不運にも地震によって入口扉前の大岩が動いたことで扉が開かなくなり地下建設内に閉じ込められてしまいます地下2階に岩を落とせば脱出できるのですが岩を落とすために誰か一人が地下2階に降りて機械室で巻き上げ機を操作しなければなりませんそうなると地下2階で一人閉じ込められて、迫り上がる地下水の中、一人最後を迎えるという最悪の役になります誰が
打海文三さんの『時には懺悔を』のレビューになります。こちらは昨年に映画化が予定されていたのですが、いろいろと問題があり、公開が今年にズレてしまった作品でして…、当時Xで話題になっていたので興味本位で映画のあらすじを調べてみたら、それがなんと面白そうで!物語は、一人の探偵が殺された事件から始まる。その真相を探る中でたどり着いたのは、9年前の誘拐事件で連れ去られた、重い障がいのある少年・新。過去に傷つき、絶望の淵に生きる大人たちが、今を必死に生きる一筋の小さな命に触れたとき、凍り
永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』のレビューになります。さっそくですが、あらすじと感想をどうぞ!木挽町の仇討睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見間違え声を掛けた。すると、若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。その方、作兵衛こそ我が父の仇。いざ尋常に勝負」朗々と名乗りをあげて大刀を構えた。対する博徒作兵衛も長脇差を抜き
朝倉かすみさんの『けんぐゎい』のレビューになります。題名の『けんぐゎい』とは、『圏外』、つまり普通からはみ出た人たちのことを意味します。さっそくですが、あらすじをどうぞ!利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、
小川哲さんの『君のクイズ』のレビューになります。こちらは2026年に映画化が予定されていますが、キャストや公開日は謎に包まれたままであることが話題になっています。ここでは映画に先駆けて、原作の紹介(ネタバレあり)をしていこうかなぁと思うのですが、念のため小説を未読の方向けに、あらすじと考察まで読んでストップできる構成にしておきました。もちろん既に読んだよーという方は解説と感想までお付き合いください。さっそくですが、以下にあらすじ→考察→解説→感想を書いていきます。と、言って
ノンフィクション作家・溝口敦さんの『細木数子魔女の履歴書』のレビューになります。※本書は『週刊現代』で連載されたルポルタージュを書籍化したものネトフリで細木数子の半生を描くドラマ『地獄に堕ちるわよ』が放送されると言うことで、久々にこのお方を思い出しました。私も買ったなぁ『六星占術本』(ちなみに火星人−でした)。今は買っていませんが、当時は毎年買っては「やれ大殺界だ」「やれ幸運期のスタートだ」と騒いでいました。まだテレビが元気な時代だったので『ズバリ言うわよ!』も毎週観てたなー‥でも突然
額賀澪さんの小説『沖晴くんの涙を殺して』のレビューになります。こちらは余命わずかの音楽教師が、絶望的な日常を必死で生きている男子校生を見ているうちに、逆にネガティブな気持ちから救われていくという物語。もっと生きたい人が、もう生きていたくない人に励まされるパターンは珍しいのでは?「自分が死ぬ前に彼をどうにかしてあげないと」という気持ちが「生きること」と「死ぬこと」を同時に奮い立たせてくれるなんて!!と、そう思わずにはいられない、ちょっと不思議な小説になっています。◆あらすじ◆
青崎有吾さんの小説『地雷グリコ』のレビューになります。こちらは天才高校生たちが文化祭の出店場所や高額の奨学金などを賭けて、誰もが知るゲームを用いながらバトルするという物語。ややブームに乗り遅れましたが、ようやく読んだので解説・感想を書いていきます!◆あらすじ◆ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリ
真山仁『フィクサー』です。私の好きさレベル5段階評価の『4.5』です。スキャンダルは甘い蜜。そして、フィクサー(もみ消し屋)にとっては、飯のタネ。大ベストセラー「ハゲタカ」シリーズの鷲津に続く、著者渾身の新たなるダークヒーロー誕生!スキャンダルが飯のタネである伊達正義は、スキャンダルをもみ消す「フィクサー」。政治家やセレブが巻き込まれたトラブルを始末、隠蔽する凄腕だ。国立競技場でのサッカーの国際試合の最中に、ロシア人と難民であるユーラシア人との間で乱
第四境界さんの『人の財布〜高畑朋子の場合〜』のレビューになります。こちらは体験型の本ということで気になって読んでみました。ARG小説の意味もわからず手を出してしまったのですが、簡単に言うと『読者がサイトを調べたり、小物を確認したりするような擬似体験を促す小説』らしいです。まぁ、フィクションと現実を曖昧にした体験型読み物といったところでしょうか?最近はQRコードや画像を使った小説も多いので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください!↓公式の説明はもっとわかりやすいです(笑)《概要》話
フリーダ・マクファデンさんの『ハウスメイド』のあらすじ&感想になります。もう、読んで損なしの面白さ!これは全米で大人気になったのも頷けます。未読の方にはぜひとも今すぐに読んでいただきたい!個人的には今年最高の一冊です。詳細なあらすじ▼はじめに本書は日本語訳(高橋知子さん)がとても読みやすく、変な話、文章のリズムが合わない国内小説よりもスラスラ読めちゃうので、気軽に手に取ってみてください。また、登場人物が少ない+内容がサスペンスというのもあり、そのわかりやすさが評判を呼んでいる一冊で
湊かなえさんの『C線上のアリア』のレビューになります。まずはザックリとした感想から。ん〜、これは『人間標本』の時にも感じたのですが、正直面白くなるまで時間が掛かりました。物語が大きく動き出すまで、まるで餌をお預け状態にされた犬のようになっちゃいましたね。が、後半の日記部分からは一気に面白くなるので、もし前半を読んで、私と同じことを感じた方は最後まで諦めずにページをめくってください。以下はネタバレを含むあらすじと感想になります。あらすじサクッと読めるように、メモっぽく箇条書
逢坂冬馬さんの『ブレイクショットの軌跡』のレビューになります。あらすじ底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」―
有吉佐和子さんのベストセラー『青い壺』の完全レビューになります。なぜ半世紀前に書かれた小説が令和にヒットしたのだろう?しかもなぜ数ある有吉作品の中から『青い壺』が好まれたのか?本書を読む際には、ぜひそんなことにも注目しながら読んでみてください。さっそくですが、全13話の短編をサクッと紹介していきます!あらすじ半世紀前に書かれた小説が、ついに累計60万部を超えました。昭和も令和も変わらぬ人間模様、リアルな生活描写を青い壺が絶妙に映し出す、絶対品質保証のエンタメ作。シングル
伏尾美紀さんの『百年の時効』のレビューになります。昭和〜令和にかけての壮大な物語。読んで損なしのオススメ本です!今回は私の推理ノート的なレビューになっているので、あらかじめ本書の内容が入っていないと、ちょっとわかりにくいかもしれません。あらすじ刑事たちの昭和は終わらない。真犯人が見つかる、その日まで。1974年に起きた一家惨殺事件。未解決のまま50年――。アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実
四島祐之介さんの『アナヅラさま』のレビューになります。●あらすじ●顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫って、穴の中に吞み込んでしまう。バケモノの名は「アナヅラさま」。――ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。行方不明者の捜索依頼を受けた探偵・小鳥遊穂香は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み、調査を進めるが……。一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。アナヅラさま(宝島社文庫)Amazon(アマゾ
アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のレビューになります。超面白いと評判の、このSF小説ですが、ネットであらすじを調べても「難しくてよくわからん」と言う方が多いのではないでしょうか?実際、私もその一人で、各サイトの解説を読んでもちんぷんかんだったので、結局自分で読んでみることにしました。そして読み終えた今、はい、はい、はい、はい、なるほどねー。確かにこれは物理学や天文学の知識がないとスラスラ読めないタイプのストーリーかも!と思いました。そこで今回は小難しい説明は省略し
池井戸潤さんの『かばん屋の相続』のレビューになります。こちらは全6篇からなる短篇小説。銀行マンたちによるさまざまな困難と葛藤が描かれています。内容紹介今回は6篇の中から4篇をピックアップしてレビューしていきます。それでは各あらすじと解説をどうぞ!十年目のクリスマス十年前に火災事故で倒産した神室電気の社長を百貨店で見かけた銀行員の永島慎司。彼はかつて永島が担当していた取引先の社長だった。今頃は生活に困っているはずだと思っていたが、手には高級ブランド店の紙袋を提げ、愛車と思わ