ブログ記事6,785件
昨年のブログを再掲します。6月前半は木屋町棚のしつらえでお稽古します。木屋町棚は表千家十一世碌々斎(ろくろくさい)瑞翁宗左(ずいおうそうさ)により三井本家の別邸が京都の木屋町に建てられたときに好まれたものです。今年は面取り風炉に筒釜、古染写の水指に仏器棗の取り合わせです。木屋町棚は溜塗、三本柱で天板と中板は三角形、香狭間透かしのある脇板があります。三角形の引き出し、地板は五角形、三本柱にはひれ板がついています。初飾り引き出しの中は空。点前は三木町棚同様
青漆爪紅糸巻棚表千家十一代碌々斎好糸巻ですから織姫さま繋がりで七夕に風炉で使っても良いのですけど柳は緑→青漆花は紅→爪紅と言って今頃お使いになる方が多いようです。どこが「糸巻」なんでしょう?まず「糸巻」と聞いてどういうものを思い浮かべられますか?こういうの?これじゃなくて↑これでもなくて江戸~明治のころの糸巻↓碌々斎(1837-1910)は明治維新の頃のお家元ですからこれだと思います。糸巻モチーフは莨盆にもあります。惺斎好
5月31日新暦の5月のうちに旧暦の皐月5日が来てなんだか嬉しいです昨日のお稽古は「男子」端午の節句にピッタリ今の家には軒先がないので内玄関に邪気を払う「蓬と菖蒲」を掛けましためずらしい「半夏(カラスビシャク)」が咲いたのでこれも玄関に鯉と蛇?お軸は「菖蒲香之記」その内容は以下参照花入鯉耳付高砂花入花菖蒲・甘草・紫露草甘草の花開きそうな蕾を入れたのですが準備中にどんどん咲いてし
11月23日、24日大阪美術倶楽部で表千家大阪同門会大阪支部70周年記念茶会が行われました。23日は約450人24日は約300人の会員の方がおいでになりました。濃茶席薄茶席展観席全てが素晴らしいお道具でした。お道具の事などほとんどわからない私でもお道具の凄さも取り合わせの凄さも感じられる程凄くてお道具を拝見できた事とその取り合わせを拝見できその取り合わせの中の空気を感じれた事がとても嬉しかったです。お席では私はお濃い茶席を担当させていただきました。
3月前半は抱清棚で点前のお稽古をしましょう。抱清棚ほうせいたな桐木地の二重棚で、三方を板で囲み、正面の板に香狭間透しがあり、両側の板の前方が弓形に刳ってあり、勝手付の板の内側に柄杓用の竹釘が打たれた、地板のない小棚です。抱清棚は、表千家十世吸江斎(きゅうこうさい)祥翁宗左(しょうおうそうさ)が好んだ棚です。抱清棚は、地板がなく、水の「清」すなわち水指を両袖の板が抱くような形ということからこの名称があるといわれます。抱清棚は、中板を取り外すことができ、旅箪笥の点前である「芝点
もう、いちいち忘れちゃうんですよ。年に一度しかしないお稽古。あらでもたぶん、お茶のしつらえって全てが年に一度しかしないものですね。そうです。そうです。いまさら何を笑笑だからその日お稽古に行かないと来年までお目に掛かれないしつらえです。忘れちゃってもぼんやりしちゃってても平気よね。と言いつつ風炉の竹台子の備忘録。地板と天板、柱は4本の組み立て式。竹の柱の節が3つの2本、2つの2本を決まりどおりに組み立てます。柱にもそれぞれ名前があります。お流儀や先生によって違うかもしれませんの
いつも読んで頂き、ありがとうございます。4月20日のお稽古では、Yさんが組み合わせをして下さり、続けてOさんの仕組みのお点前を見学することができました。混乱しがちな二つのお点前、覚え書きの再掲です。☆仕組み茶入れは通常通り飾り、建水に茶碗を仕組んで、挨拶。☆組み合わせ全ての道具を飾り、手ぶらで挨拶。建水が名物の時、される事が多い。塗り蓋の時は茶杓は蓋の上に、共蓋の時は茶碗の上に。正客に居るとき、どれくらい飲めばいいかがいつまでも難しいです。真っ赤
旧暦皐月になりましたその前に書きたかったのですが・・・卯月のTさんの月釜新暦5月12日月曜日おしのぎ付き伺う前に旧暦カレンダーを眺めました2日後の欄に東照宮祭家康忌卯月17日待合ではまたまたはじめてお目にかかる方ばかりで緊張しながらお仲間に入れていただきますあれ?これは「猩々」?会記を拝見すると「弁慶猩々図」とKさんお得意の「能楽」関係のお席かな?ワクワクしますしかし
日曜日は水戸でお稽古しました。日立と同じく小卓です。日立より小ぶりの鬼面風炉尋牛斎筆短冊『牛歩似日長』本当なら春向きなのかもしれませんが毎年、お花の咲くのに合わせてそういったものばかり使ってしまいなかなか出番がありません😰もう夏至まで残すところもわずかになりもう夏ですが慌てて登場しました。尋牛斎宗匠が丑年なので牛🐄さんには思い入れがありますよねあくせくしないでのんびり過ごしましょう🐂お花宗全籠未央柳ホタルブクロ矢羽ススキ午後は水戸で庭仕事しました〜🌱
表千家の先生からお声がけいただき新しい会に参加いたしました三の丸会館に9時集合絽の小紋に夏の袋帯ででかけました雨降りだったので新しい雨ゴートも着ました(写真とる余裕なし)ここでは表千家で代々宗匠を務める名古屋の茶家の先生に師事することになりました浜松の私はこちらの宗匠のことを存じていなかったのでしらべましたらウィキペディアに載っているほど有名でした当代のお家元のお茶をご存知の先生に直接ご指導いただけるということは生徒さん
物事には何でも初めてがあります先週入門してくださった男子大学生くん表千家入門セットを手に入れて2回目のお稽古に来てくださいました先週やった席入から床、点前座の拝見と着座よく覚えていらっしゃいました畳の上を正しい道順、正しい足さばきで歩くその練習だけで随分と手こずる場合もあります最初が肝心気の済むまで練習していただきました軸と花先週と違っています着座できたらいよいよ割稽古です彼にとって初めての割
12月7日大好きな小田原「松永記念館」にて「益田鈍翁・野崎幻庵翁追善茶会」が行われました時代も変化してこの茶会の案内がweb上で行われるようになり(私と同じくらいの世代の方が主催者側に参加されたから)より広い範囲の方にアプローチできたようで遠く(九州?)地方からの参加もあったようですその恩恵に預かり私も参加できるようになったということでありがたいことでした今回は数寄茶人が大好きだという私の師匠ともご一緒することができました「12月の茶道雑
花入れをのせておく敷板のことを薄板といいます花入れと薄板の格を合わせる必要があるそうです染付の高砂手(真)には矢筈板(やはずいた)(真)最近手に入れましたこれは真塗楽・織部・志野など薬がかかった花入れ(行)には蛤端(はまぐりば)(行)これは持っていません、まだ竹一重切(草)には丸香台(草)この写真は松摺漆丸香台で本来の表千家の板とは違っていました!今はこれしかないのですが至急揃えたいですこれからいろいろな真・行・草について勉強しわかっ
JKの娘は高校茶道部の部長を今年度先生よりご指名頂き頑張って務めております先日地域のお城にてお点前して参りましたよ〜♪茶席担当!芍薬が素敵娘、落ち着いてお点前とても素晴らしい経験をさせて頂きました!こんな機会をくださったお城の関係者の方々、ご指導くださった先生方、皆さまに感謝です。さて···一番苦手とする御礼状!!部長が書くらしい。ペンを新調して、、、娘とともに私も頑張ります。これが…なかなか〜
お暑うございます。本日2023年8月3日まだ旧暦六月十七日水無月なんですねぇ連日あっついのでお軸は「雪夜書千巻」雪の夜には本が千冊読めるね!と。雪夜書千巻春風酒一壷せつやしょせんがんしゅんぷうしゅいっこ皆々さまにおかれましては後ろの5文字の方がお好きかもしれません。まだ先月の桑小卓が置いてあったのでお茶会帰りの中2男子は濃茶の自服をするってことに。ついでにお手を拝借して振出から金平糖をいかに上手に振り出すか、手順を画像にしました。ご参考になさって
表千家流にもどり今の先生のところにお世話になってからまるまる一年が経ちました!濃い一年でしたそして4月初のお稽古は研究会七事式茶カブキと回り炭どちらも初!!利休忌には茶カブキをする習慣がいつの始まったのかわからないとお家元は「同門」に書かれていましたが如心斎が記された文書の中に『利休忌茶カフキ之控』と表題のあるものがあるそうです最初のときの記録如心、仙鶴(堀内仙鶴)、淡斎、宗雪(川上不白)、樂(長入)の5人が参加亭主は
利休忌のお茶とうを一緒になさってくださった生徒さん初めての表千家のお濃茶のお稽古でしたまず帛紗が違っていたようです古帛紗ではなく出帛紗(だしふくさ)という使い帛紗と同じ大きさのものを使いますなんと彼女はご自身で縫われていらっしゃいました許可を得て写真とらせていただきましたいちご手錦でしょうか?いちご=苺わたしの出袱紗も「いちご手紹巴」といいますがこちらの裂地のほうが名物裂のようです素敵です完璧な
お茶のお稽古でした先日と同じ着物ですが帯と帯締めを変えましたそれだけで印象が変わって着物は面白いです雨がひどくしかし洋服でお稽古に行くという選択肢はなく長靴を履いて車で出発結構降っていましたが先生のお宅に到着する頃には小降りに玄関にうかがうと戸が開いていませんあれ?なんと一時間も早く伺ってしまいましたそれだけ楽しみだったんですーーー一時間車で一回り無事お稽古させていただきました濃茶一人分ですが「きれいに練れています」と先生
楽茶碗など古い道具で、お箱が2つある物があるんです。(いわゆる二重箱ではありません。)それは大概、表千家と裏千家のお家元の書付・花押がある場合なんですね。最初そんなお品物をみたとき、お茶の先生に「どうして、同じお箱に書付してもわらなかったんですかね。同じ茶碗に箱が2つあると、場所が2倍かかって、保管が大変ですよね」先生からは、「だいたい表千家のお家元の書付・花押があるお品物に裏千家のお家元は書付・花押をしないんですよ」との答え。同じ裏千家だと、例えば裏千家
半衿(はんえり)をどのくらい出すか。着物を着るとき、半衿の出し加減に悩むことってありませんか?「決まり」を覚えておくと、着付けるときに迷うことはありませんよ。半衿は、細すぎると老けて見えて、出すぎると品がなくなる。自分が心地良い感じをつかんでおくのもいいですね。半衿の出し方は、カジュアルーーー>フォーマルにつれて、出す面積を広くする。を基本にしています。着物には「格」がありますよね。カジュアルな着物から順番にいうと、ウール・紬小紋附下げ・訪問着色無地、喪
なかなかできなかった水戸の庭仕事お昼にお稽古が終わってから夕方まで頑張って草取りしました🌱人知れず源平シモツケが満開になっていました。先日のお茶会の表千家のお席で宗全籠に入っているのを見てそういえば我が家の源平シモツケはどうなったかな?と思っていましたがとってもとっても元気でした😀よかった😊他のお花はほぼ全滅かも😰前の持ち主の方が草取りをいつも知り合いに頼んでいたので毎回除草剤を撒いていたらしく土に力がないんですよね。私は除草剤が大嫌いなので私が手入れするようにな
「この世の全ては、陰と陽のバランスによって成り立っており、そのどちらの気が強過ぎても弱過ぎても、乱れが生じる」という陰陽の考え方と「自然界に存在する全ては、木・火・土・金・水の元素に由来する」という五行の概念が、中国には古くからあって、5〜6世紀ごろに日本に伝来して浸透しました。この影響は、今日でも日本文化の随所に見出すことができます。お茶でも、折に触れて陰陽五行との関連性を示しながら指導する流派もあるようですが、私が表千家を学んできた過程で、こと
麹町にある表千家東京稽古場の初釜に初めて伺ってきました。お茶の先生のご紹介でお誘いを受けましてこんな機会はそうそうないなと思い申し込みました。先生が通われている久米先生の陽影会の皆様とご一緒させていただきお茶室に入ると冒頭、お家元と米寿になられた宗旦宗匠のご挨拶からスタート。厳かな雰囲気の茶室で濃茶をお家元自らが35人分練られます。一日4回この初釜があるので東京の初釜だけで4日間、560人分の濃茶をお一人で練られるんですよね。しかも東京の前には京都で初釜を為さっているので合計
今日のお稽古は、軸飾りでした。軸飾りとは、デジタル大辞泉の説明によりますと、茶の湯で、宸翰や拝領の軸、名物の軸などの扱い方。軸物を巻いたまま外題を上にして床に飾ることです。宸翰なんて大層なモノは、うちの茶道部では所有していないので、表千家で初風炉の時に掛ける「風動鶴帰松」のお軸でお稽古。風炉は5月からだけど、先月までお茶事のお稽古で炉を使っていたので、1ヶ月遅れの初風炉です。外題というのは、軸を広げなくても、中に何て書いてあるか分かるように、軸の外側に貼った紙に書いてある題のこと。お稽古
9月表千家では中興の祖と言われる七代如心斎の命日(旧暦8月13日)にあわせて天然忌が行われますこの時の棚が竹台子今年は頂いた竹台子があったので倉庫より持ち出しましてさて組み立てよう!!となりました竹の4本柱はすべて節と節の間隔が違いますえ!どうする!?焦りますまずは本で調べましょう「定本茶の湯表千家」には完成した写真が載っていましたそこで「茶之湯道具寸歩圖會」をみると立てる場所によって柱の名前が決まって
年のせいか眠れなくて早起きになった。二度寝したが、急げば茶席に間に合うかも。10時の席に間に合えば茶友さんに会えるはず。高速道路はさほど混んでいなかったが急いだ。間に合った〜!茶友さん、いません。でも顔見知り9人で席入り。表千家のお点前だけど抹茶は池無しの泡たっぷりに点ててくれます。立ったり座ったりが厳しくなった席主、今日は結界を使って小間の見立て。軸は「山中無暦日」花は黄色の甘草。主菓子は薯蕷饅頭で渦の絵。茶杓の銘が「瀧乃音」涼しげな取り合わせでした。素敵な茶盌がいっぱ
静岡県に住んでいても糖質制限の家族と一緒のため寿司というものをほとんどいただきませんまた信州に住む両親と妹はやはり美味しい魚に出会うことが少なく金沢へ行ったら美味しいお寿司を食べたい!というのが私と妹の希望でしたホテル代が思いの外安かったので寿司屋さんにかけました「金沢寿司」で検索しヒットして良さそうなところに電話日曜日はOUtでしたが月曜日のお昼ならOKをいただき「鮨いくた」さんへの訪問がきまりました片町にあ
こんにちは福岡の田川でお茶を楽しんでいます吉武です。風炉の季節になって1か月近く、やっと風炉のお点前に馴染んで来ました(*^o^*)6月のお稽古予定は体験、見学ご希望の方も、大歓迎です。上記以外の日時は、ご相談ください。お稽古も、体験も、準備の都合がありますので、ご参加いただける方は前日までにご連絡いただけますと助かります。でも、当日何か不都合なことがあったときには、決して無理をなさらないでくださいね。ご連絡さえいただければ大丈夫です。通常お稽古と
お盆も終わり夏休みもおわりお茶のお稽古に伺いました久しぶりの着物ですグレーの小千谷縮にアンティークの麻の帯影でわかるかもしれませんが今日は研究会で夜のお稽古なんです七事式の「且座」表千家は「さざ」と読みますが裏千家では「しゃざ」と読むそうです何年か前に何回かやったことが有るので「半東」の役を希望しました一応「定本」を読んで予習して出発!!「且座」は茶の湯で行う花・炭・香・濃茶・薄茶を主客五人でそれぞれ分担する一つの式法
水戸のお稽古今日は、長緒のお稽古をしました。掛物大徳寺瑞峯院の前田昌道和尚様の色紙富士絵賛『本地風光』本地風光とは、曹洞宗の仏典『碧厳録』の言葉で、仏性を具なえた人間本来の姿のこと。こういう禅語は季節がないので使いやすいですが、意味を深く聞かれると悩ましいものがあります。花入は籠ですが、何籠というのかわかりません。先生に出産祝いを差し上げたらお返しにいただきました。早速伺いました。『先生、これは何という花入ですか?』先生ちょっと困って『さあー何でしょうねぇ』『お誕生祝いのお返しだか