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青漆爪紅糸巻棚表千家十一代碌々斎好糸巻ですから織姫さま繋がりで七夕に風炉で使っても良いのですけど柳は緑→青漆花は紅→爪紅と言って今頃お使いになる方が多いようです。どこが「糸巻」なんでしょう?まず「糸巻」と聞いてどういうものを思い浮かべられますか?こういうの?これじゃなくて↑これでもなくて江戸~明治のころの糸巻↓碌々斎(1837-1910)は明治維新の頃のお家元ですからこれだと思います。糸巻モチーフは莨盆にもあります。惺斎好
掛物弄花香満衣大徳寺黄梅院小林太玄筆花入青磁鶴首花椿桜香合隅田川写真を撮ると花入と花のバランスがよくわかる桜が長すぎました点前座は糸巻棚青漆爪紅(あおうるしつまぐれ)柳は緑花は紅に因んで花のころによく使われます織姫さまを思わせるので七夕にも使われます水指ドイツカイザー窯桜幔幕蒔絵平棗雪洞蓋置茶杓の銘は「春がすみ」いつもより華やかな点前座になりました糸巻棚は飾りが何種類もあって面白い飾りについては『糸巻棚
紅雲庵あかね塾茶の湯に、和のしつらえにご興味のある方は随時ご入会いただけます「お茶をしたいな、どうしようかな」と迷っていらっしゃる方は多いと思います稽古日が決められてると通えないかも…夜しか時間が取れないけど…それでもお稽古予約制の紅雲庵なら大丈夫です詳細はこちらご一読ください『茶の湯のすゝめ紅雲庵あかね塾のお稽古』2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要のご
4月後半は旅箪笥楽山の芋頭水指を入れたのですがもっと小ぶりな水指の方が良いかなもっと明るい色の水指の方が良いかなと粉引きの丸水指に替えましたこっちの方がいいですね柄杓と蓋置を飾る二飾り薄茶器は井伊大老好「卯の花に郭公」面取中次井伊直弼(宗観)大老が好んだ12か月の棗あこがれてます【茶道具/棗】井伊宗観好写十二ヶ月棗(研究本付)楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}蓋置は青釉つくね妙喜庵以
5月後半は運びの点前をしています。掛物は「清寂心茶味甘」堀内不仙斎筆で短冊の軸装。花入時代箙、香合出雲大社鰹木古材。雲龍釜、釣瓶水指の取り合わせで掻立鐶の扱い(釜)釣瓶水指の蓋の扱い広間、風炉、薄茶、運びの場合の中仕舞い以上3つのポイントをおさらいです。今回盛りだくさんだね水指が四方(四角)だから釜の敷板は丸です。雲龍釜の蓋の摘みはちょっと変わってますね。こういうのを掻立鐶(かきたてかん)といいます。突起を伏せて置いて点前スタートです。鉄釜共蓋は
2023年11月18日名古屋市昭和区の閑静な住宅街にある桑山美術館にて錦秋茶会が開催されましたお茶券は早々に完売、大勢のお客さまでお天気にも恵まれ楽しい会でした。寄付掛物秋景鹿遊図宜稲筆濃茶席主は長谷川如隠師匠薄茶席主は柴田宗山氏寄付きには2席分のお道具が展観されています濃茶は小間の青山お庭にある独立した建物です四畳半中板の上げ台目切下座床濃茶席床没来由清厳和尚筆花入原叟作一重切銘ヒジリ鶴叟極薄茶席は本館2
お稽古で山里棚を使いました。利休が大坂城の山里の席で使ったとも大坂城山里丸の材を使ったともいわれていて、桐木地の本歌は利休から弟弟子の藪内剣仲に贈られたとされています。しか~し、この棚、手持ちの表千家の教本には掲載されていません。宗完宗匠の著書にも(全部持っているわけではありませんが)載っていません。表千家のHPにも載っていません。利休さんが藪内に贈ってしまわれたから藪内流の棚です。ということ?利休忌では春慶の山里棚を使いました。教本にないので点前・飾りはそれ
昨年のブログを再掲します。6月前半は木屋町棚のしつらえでお稽古します。木屋町棚は表千家十一世碌々斎(ろくろくさい)瑞翁宗左(ずいおうそうさ)により三井本家の別邸が京都の木屋町に建てられたときに好まれたものです。今年は面取り風炉に筒釜、古染写の水指に仏器棗の取り合わせです。木屋町棚は溜塗、三本柱で天板と中板は三角形、香狭間透かしのある脇板があります。三角形の引き出し、地板は五角形、三本柱にはひれ板がついています。初飾り引き出しの中は空。点前は三木町棚同様