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紅雲庵あかね塾のお稽古ご希望の方には立礼卓(りゅうれいじょく)での点前をお伝えしています。流儀の決まりの立礼卓ではなく、市販の既製品で余計な装飾なし、シンプルモダンなもので稽古場にいつも備えてあります。表千家と裏千家の立礼卓はこの記事の一番最後にご紹介しています。正座でのお稽古前にこちらで帛紗捌きや柄杓の扱いなどを覚えていただくと正座のお稽古への移行がスムーズですね。また正座が出来ない膝が痛いなどの方やおうちのテーブルでお茶を点てたいという方もこちらでお稽古です。
お稽古で山里棚を使いました。利休が大坂城の山里の席で使ったとも大坂城山里丸の材を使ったともいわれていて、桐木地の本歌は利休から弟弟子の藪内剣仲に贈られたとされています。しか~し、この棚、手持ちの表千家の教本には掲載されていません。宗完宗匠の著書にも(全部持っているわけではありませんが)載っていません。表千家のHPにも載っていません。利休さんが藪内に贈ってしまわれたから藪内流の棚です。ということ?利休忌では春慶の山里棚を使いました。教本にないので点前・飾りはそれ
昨年のブログを再掲します。6月前半は木屋町棚のしつらえでお稽古します。木屋町棚は表千家十一世碌々斎(ろくろくさい)瑞翁宗左(ずいおうそうさ)により三井本家の別邸が京都の木屋町に建てられたときに好まれたものです。今年は面取り風炉に筒釜、古染写の水指に仏器棗の取り合わせです。木屋町棚は溜塗、三本柱で天板と中板は三角形、香狭間透かしのある脇板があります。三角形の引き出し、地板は五角形、三本柱にはひれ板がついています。初飾り引き出しの中は空。点前は三木町棚同様
2017年にこんなブログを書きました。ずっとアクセス数の多い記事です。とくにコロナウイルス禍では随分たくさんの方に読んでいただけたようです。大寄せ茶会の濃茶席の寄付きで、お嬢さんが二人「濃茶は回し飲みよね」「知らない人の後とか厭よねぇ」とひそひそお話しているのが聞こえてきました。濃茶は回し飲みが原則です。まれに各服(一人一盌)のお流儀もあるようですが、ほとんどが三人あるいは五人くらいまでの複数人が同じお茶盌からいただきます。お稽古場でお稽古の濃茶なら同じ社中のお友達とい
紅雲庵あかね塾茶の湯に、和のしつらえにご興味のある方は随時ご入会いただけます「お茶をしたいな、どうしようかな」と迷っていらっしゃる方は多いと思います稽古日が決められてると通えないかも…夜しか時間が取れないけど…それでもお稽古予約制の紅雲庵なら大丈夫です詳細はこちらご一読ください『茶の湯のすゝめ紅雲庵あかね塾のお稽古』2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要のご
そもそもお茶のお稽古の目的ってなんでしょう?究極の目標は茶事の亭主でしょうね。でもそれってとても標高の高い山のてっぺんのお話です。まずはちょっとした丘にピクニック気分で登ってみませんか?と、いうことであかね塾の最初の目標は大寄せ茶会のお客さまが出来ること茶会はお菓子を食べてお茶を飲んで終了~ではありません。初心の方のお稽古の進め方はこんな感じ基本のetiquetteアクセサリーを外す、髪をまとめるなどの茶席のこころえ、持ち物などお伝えします。基本のma
3月前半は抱清棚で点前のお稽古をしましょう。抱清棚ほうせいたな桐木地の二重棚で、三方を板で囲み、正面の板に香狭間透しがあり、両側の板の前方が弓形に刳ってあり、勝手付の板の内側に柄杓用の竹釘が打たれた、地板のない小棚です。抱清棚は、表千家十世吸江斎(きゅうこうさい)祥翁宗左(しょうおうそうさ)が好んだ棚です。抱清棚は、地板がなく、水の「清」すなわち水指を両袖の板が抱くような形ということからこの名称があるといわれます。抱清棚は、中板を取り外すことができ、旅箪笥の点前である「芝点
紅雲庵あかね塾茶の湯に、和のしつらえにご興味のある方は随時ご入会いただけます「お茶をしたいな、どうしようかな」と迷っていらっしゃる方は多いと思います稽古日が決められてると通えないかも…夜しか時間が取れないけど…それでもお稽古予約制の紅雲庵なら大丈夫です詳細はこちらご一読ください『茶の湯のすゝめ紅雲庵あかね塾のお稽古』2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要
茶の湯の楽しみはお菓子、庵主はお菓子が好きでお茶が続いているお菓子組です。いつまでもお菓子お菓子じゃイケマセンけど……と、反省しておいてやっぱりお菓子のお話です。茶席の主菓子は縁高や一つ盛りで取り回しが基本でしたが最近ではお稽古でも時節柄取り回しでなく個別の銘々皿です。主菓子が銘々皿で供された場合の扱いについて紅雲庵ではこんな感じでしていますよと、茶友に手伝っていただいて扱い方をメモしておきます。銘々皿に載った美味しそうな(美味しいんで
「お茶の約束は死んでも守れ」と教えをうけています。過去に茶会の前日に席主が亡くなり、でも中止にはしないから手伝って欲しいと言われ、ドレスコードは黒の帯きものは時候の茶席にふさわしいものでとのことで紋付訪問着に黒の帯でお手伝いに伺ったことがあります。たとえ席主がみまかってしまわれてもお茶会はあります!なんです。お客さんで行くときはどうでしょう。約束していたのに行けなくなっちゃった。理由はさまざまでしょうが、行けなくなったという事実は同じです。一番にはまず名代を立てる、
2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要のご案内をします。【日時予約制・チケット制・夜のお稽古OK・座学あり】あかね塾のお稽古は日時予約制です。ヘアサロンやデンタルクリニックと同じで「お稽古したいときに出来る」システムです。詳細はこちら『日時予約制のお稽古です』紅雲庵のお稽古は日時予約制です。一般の教室は「毎週〇曜日の〇時から〇時まで」といったようにあらかじめ先生の都合に
大方の世捨て人には心せよ衣は着ても狐なりけりおおかたのよすてびとにはこころせよころもはきてもきつねなりけり大綱和尚遺詠白蔵主宗旦狐狐のお話に二つあって「白蔵主」と「宗旦狐」どちらも面白いので読んでおいていただきたい。ふたつはまったくの別のお話なのに、混同されていることも多くて、大綱和尚の遺詠は「宗旦狐」のことを指していると思うのだけど題が「白蔵主」になっていたりする。これは違うと思っていたんですけど、最近見つけた本歌の解説には元伯宗旦の伯を取って「伯蔵主」とす
青漆爪紅糸巻棚表千家十一代碌々斎好糸巻ですから織姫さま繋がりで七夕に風炉で使っても良いのですけど柳は緑→青漆花は紅→爪紅と言って今頃お使いになる方が多いようです。どこが「糸巻」なんでしょう?まず「糸巻」と聞いてどういうものを思い浮かべられますか?こういうの?これじゃなくて↑これでもなくて江戸~明治のころの糸巻↓碌々斎(1837-1910)は明治維新の頃のお家元ですからこれだと思います。糸巻モチーフは莨盆にもあります。惺斎好
数奇屋袋、素敵なのがあります。唐織や名物裂、ご自作をお持ちの方もいらっしゃいます。でもどんなに素敵でもこれはセカンドバッグではありませんよね。茶会の会場まで懐紙や帛紗を持ち運ぶ、携帯用の袋であって茶室に抱えて入って行くものでは無いはず。きもので出掛けたら寄付で懐紙と帛紗は懐に、扇は帯に、ハンカチはすでに袂に入っていますから手ぶらが基本です。洋服の場合も手ぶらになれることを前提にポケットのあるものをお召しください。こういうお話をしますと必ず「私は数奇屋袋を帯のお太鼓に入れて
端午の頃のしつらえに槍の鞘建水と馬鈴蓋置の取り合わせがあります。蓋置を柄杓に通し、建水に掛けて運び出します。いつかしてみたいと思っていたのを、今年ようやく両方揃ったので先日の端午茶話会でお目に掛けました。槍の鞘建水やりのさやけんすい細長いので他の蓋置をいつものように仕組むと蓋置が取りにくい。手の大きな人ではまず無理。運び出す時は建水蓋置柄杓を鷲掴み、そういう様子も男子の節供らしいところかも。槍鞘建水槍鞘建水とも呼ばれます。鞘って槍の先の刃物のところの覆い
5月後半は運びの点前をしています。掛物は「清寂心茶味甘」堀内不仙斎筆で短冊の軸装。花入時代箙、香合出雲大社鰹木古材。雲龍釜、釣瓶水指の取り合わせで掻立鐶の扱い(釜)釣瓶水指の蓋の扱い広間、風炉、薄茶、運びの場合の中仕舞い以上3つのポイントをおさらいです。今回盛りだくさんだね水指が四方(四角)だから釜の敷板は丸です。雲龍釜の蓋の摘みはちょっと変わってますね。こういうのを掻立鐶(かきたてかん)といいます。突起を伏せて置いて点前スタートです。鉄釜共蓋は
利休さんのお命日は一般的には2月28日と言われますが千家では3月27日、28日に利休忌をします利休さんが自刃されたのは天正十九年二月二十八日でこの年は閏一月があったので天正十九年一月閏一月二月となるからひと月遅らせてのご法要になると聞いていますお命日を正確に西暦になおすと1591年4月11日になるのですって紅雲庵3月後半は利休忌のしつらえです掛物はコロタイプの宗旦筆利休像点前座は利休好山里棚宗旦は利休の孫生前の利休さんの素の姿を写しとっている
表千家の略点前は戦後即中斎宗匠が定められたものです。表千家では正式にお茶をお客に差し上げることを重んじ茶道の正統を伝えたいと思うのでお盆点ては決めていなかった。戦火で家が焼けた蔵が焼けた道具が焼けた、一般のお宅に炉を切ることも少なくなったのでお盆点ての点前を定め、略点前と名付けました。「水屋からの点て出しよりはいいでしょう」とおっしゃってます。(即中茶記)先日「自宅では薬缶で稽古してます」という方がいらしたので、それではと数年ぶりに略点前のお稽古をいたしました。柄杓のあるな
紅雲庵あかね塾茶の湯に、和のしつらえにご興味のある方は随時ご入会いただけます「お茶をしたいな、どうしようかな」と迷っていらっしゃる方は多いと思います稽古日が決められてると通えないかも…夜しか時間が取れないけど…それでもお稽古予約制の紅雲庵なら大丈夫です『茶の湯のすゝめ紅雲庵あかね塾のお稽古』2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要のご案内をし…ameblo.