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_/_/_/_/_/_/_/_/「抹茶は甘い飲み物です」_/_/_/_/_/_/_/_/お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?お茶会ってどんなところでしょ?茶道ってどんなことしてるんでしょ?■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしな
昨晩、華流歴史ドラマを観ていて、母から「偉そうに」と言われました。偉そうに言ったわけでもなく、雑談の中で、「仁宗が名君であるのは仁という諡で分かる」と言いましたら、「なんで?」というので「仁は仁愛の仁だから」と言ったのですが、「意味がわからない」と言われたので、「仁の字には思いやりがあって寛大であり、民を愛して徳が高かったという意味があるの」と説明したら、「偉そうに」と(苦笑)え?どこに偉そうな物言いがあったんでしょうか。その後しばらく、母の友人らが「知識をひけらかさない」という
こちらは、師匠が三十年ほど前に、葛飾の菖蒲園にて中村汀女の句碑を建てた記念に茶会を催すよう依頼されて数回した時に「ガラスの水指でやりたかった」のに、手持ちがなく、社中誰に聞いても持っていなかったため、その時は諦め、当時取り引きをしていた道具商のところに気に入ったものがなく、以前付き合いのあった別の道具商まで行って買ってきた物のようです。一見して江戸切子でないことは解ります。色硝子と無色硝子の境目に暈しがあるからなんですが、薩摩切子のような色硝子の層が厚いことによる暈しではないのです。し
当流では、鮟鱇棗とは言わず、鮟鱇茶器といいます。当流でも、珠光棗(昔棗)・紹鴎棗・利休棗などの純粋な棗形や、碁笥棗・春秋棗などといった変わり種、尻張棗・鷲棗・日の丸棗(毬棗)・河太郎棗・平棗・白粉解棗といった変形棗は棗と呼びます。ですが、老松茶器や阿古陀茶器、梅形茶器というものは「茶器」と呼んでいます。もともとは「濃茶にも薄茶にも用いるもの」を「茶器」と呼んでいたのだと思われますが、いつの間にか、薄茶器でも「もともとの系譜が存在しないものを茶器」と呼ぶように変化したもの
四つ椀というのは元来・飯碗・汁椀・平椀・壺椀の四種類を指します。飯椀と汁椀は両椀とも呼ばれます。当り前ですが、飯椀は御飯、汁椀は味噌汁を入れるものです。では、平椀と壺椀は?平椀は現代でいう煮物椀のことです。浅めの大振りな塗椀で、「かつら筋」と呼ばれる加飾が身に施されています。かつら筋は大根などの桂剝きの要領で削るからこその名だと思われます。ちなみに桂剝きは能の鬘帯(鬘の上に細い布を巻いて後ろに垂らすことをかつら巻といい、その布を鬘帯という)から出てい
InstagramやTwiiter、Facebookを見ていると、おかしな着付けが並んでいます。行燈袴で外を歩かせたりするレンタル着物とか恥ずかしいですね(行燈袴は屋内用)。↑これなんか最早七五三ですね。七五三の着付けは子ども用で、子供は大人ほど腰骨が出ておらず、体が柔らかいためするっと抜けてしまうのと、帯が細いですので、前紐の下で結ぶ感じになるんです(一応間をつくって着付けても上がってしまいます。男の子は動きますからねーw)。↑かろうじて隙間がありますが、これでも大
本日は旧暦二月二十八日、乙巳年己卯月乙未日。天正十九年(1522)に千利休が切腹した日です。利休を祖とする三千家では利休忌が行われます……といっても、表千家は新暦3月27日(たまたま今年は同じ日ですね)、裏千家と武者小路千家は新暦3月28日に追善供養を済ませます。あくまで、旧暦に拘る方(私みたいに?)向けのご案内ということにしてください(笑)三千家では、利休坐像遺偈賛の掛軸に、楽焼の三具足(香炉、華瓶、燭台)と供茶茶盌、盛物台を用いるようになっています(これでなければな
昨日紹介した裏千家のWebsiteの「一問一答」の「内隅、外隅の使い分けをお教え下さい」という質問を掘り下げたいと思います。以下、裏千家家元の全文を転載します。「風炉台子を基準にそこから派生した点前は主として外隅狙いになります。そうでないものは内隅狙いになります。小習の前八ヶ条の場合は、全ての取り合わせや扱いが定まったものです。後八ヶ条はどちらかというと、はたらきの点前になります。ですから入子点は小間の場合外隅になったりいたします。続き薄茶で炉の場合どうするかというと、広間は内
ここ数年、山政小山園の「四方の薫」の味が安定しません。いや、変わった……と評するのが正しいかも。前のようにかんたんに甘くならないというか……甘くするのが難しくなったというか。実は抹茶というのは「高いほど甘くするのが楽」という傾向があります。なので、安価で甘みの強かった四方の薫は貴重な存在だったのです。ところが此処の所の天候不全(昨年の異常に長い暑さや今年の猛暑日の多さ)からなのか、味が安定せず苦味が強いのです。流茶会で、若宗匠とその話になったとき「今は『
日曜日の「お茶会へ行こう」で、宗静先生が、お正客さんに質問しました。「仕覆を返された(表裏ひっくり返した)のですがどうしてですか?」私は気がついてなかったのですが、たしかにお詰めに流れてきた茶入・茶杓・仕覆の順に並んでいると「留めが茶入を向いている」のです。ん?私が間違えたのか?と一瞬思ったので口にしますと、宗静先生が静かに首を振ります。どうやら違うようです。当流だと、お詰めに流れてきた拝見の道具は茶入・茶杓・仕覆の順にお詰めさんの左膝外縁
毎というのは「髪飾りをして髪を結う婦人」の象形から成り立つ字で、女性は毎日髪を手入れする必要があることから「いつも」という意味になりました。しかし、海の毎は「くろく」「ひろい」とか「くろく」「ゆたか」の意味で用いられていますし、晦や侮、悔、敏は「くらい」の意味で用いられています。梅は「うつくしい」の意味で用いられる珍しい例で、この毎というのがいろいろな側面を持っていることが解ります。ただし、基本は「くろい」⇒「くらい」の意味が中心であり、女性の美しい黒髪を象徴している漢字でもあ
きたる4月26日(土)・27日(日)に東京護国寺で「都民の茶会」が開かれます♪今回、板橋区はお休みだそうで、誰も席を持たないのですが、杉並区の小笠原先生(都千家)の手伝いで点前をすることになりました。茶室は月窓軒とのこと。お茶券がご入用の方はdarkpent@gmail.comまでご連絡ください。ご用意できますのは26(土)のお茶券となります。1枚6,000円です。お振込いただきましてからの郵送とさせていただきます。あと3~4枚ぐらいかと思い
日曜日はWAさん、Yさん、雪絵くん、墨桃ちゃんを迎えてのお茶会へ行こうでした。弟子枠はKさんが久しぶりに入られました。模様替えして初めての会でしたが、今まで以上に使い勝手が良くなったと思います。水屋が出来ればさらに使い勝手が良くなるかと。鳴り物入りでお披露目の笈棚でしたが、残念ながら二つほど道具が間に合わず、有り合わせの道具になってしまったのは残念です。来年までに建水と蓋置は揃えておきます!あとは、釜の順番を入れ替えましょう!万代屋釜を正月にして、笈棚に
茶道具そのものに格の序列があることは知られていますが、どういう順番なのか、はっきりと分かっていますでしょうか?基本的には「会記の順番」と私は習いました。会記の順番というのは床軸花入花釜・風炉棚水指茶入茶盌茶杓建水蓋置菓子器菓子御茶です(流派によって書き順は異なります)。しかし、いろいろな文献を見ていくと①茶壺②掛物③釜・風炉④茶入⑤茶盌⑥
月桑茶道教室では、随時お弟子さんを募集しております。■月桑庵の特徴①点前偏重はしない月桑庵のモットーは「主客を大事にする」です。主客というのは「亭主=点前をする人」と「正客=連客の中で一番上座に座る人」のことです。点前偏重というのは、お茶を点てることばかり教えて、お客さんとしての振る舞いとか、道具の由来や掛軸の意味、お菓子の種類と食べ方などを教えないということです。慣れてくれば正客の稽古もできますし、さらには御詰め(末席のお客さん)の稽古もできます♪月桑
本日は旧暦三月一日、乙巳年庚辰月丁酉日。弥生朔日です。旧暦一月から始まった春も今月で終わりを迎えます。弥生は草木が生い茂る意味の「木草弥や生ひ月」が短くなったものと考えられるそうです。晩春、季春ともいい、春の最後の月です。さて、弥生の別名というと桜月【さくらつき・さくらづき】桜の咲く月だから雛月【ひいなつき】三月三日がひな祭りなので早花咲月【さはなさづき・さはなさきつき】早咲きの花が咲く月の意味夢見月【ゆめみづき】夢見草(桜の
茶道を、さまざまな理由で辞めてしまった人、離れてしまった人がいます。経済的な問題。距離的な問題。家庭的な問題。人間関係的な問題。そして【流儀を強制される問題】。正直にいいますと、上の4つについては「どうしようもない」と私は考えます。それは、それぞれが、乗り越えるべき問題だからです。経済的にどうにもならないなら、収入を増やすか、支出を見直すかで、月謝を捻出すべきです。月5~1万円というのは、そんなに高額でしょうか。私にはちょっと分か
銀の香立と唐銅の香立を購入しました。どちらも工業生産物で、誰にでも手に入れられる程度のものですが、まずは、合うかどうか?が肝腎ですので。銀の香立は一寸二分半、唐銅の香立は二寸八分四厘。これを南蛮写の建水に仕込んで飾ればきれいかなーと。両方を組み合わせて平蓋置?として扱いたいと思います。いつかは作家さんに手作りで作っていただいて、正式な茶道具として真似されるようなものに仕上げたいですね♪【追記】何故蓮華か?というと、笈棚は修行僧の背負ったものであ
大黒屋金襴我が家にある仕覆はもっと濃い色の裂地です。この柄の仕覆は去年手に入れた古瀬戸茶入に添えられていました。雁金瓢箪と呼んでいますが、それは釉景が雁金にみえる瓢箪茶入だからです。ここから銘は「缸砕(かめわり)」としたことはすでに述べました。缸砕柴田からとった銘ですね。我が家には過分ではないかと思うほど、大変いいものなので、これには添盆と附茶杓を用意したくなります。ただし、大黒屋金襴の意味をまずは読み解かねばなりません。大黒屋金襴とは?大黒屋金襴は
ちょっと我が社中で問題がありました。新しいお弟子さんが姉弟子にお裾分けをしようとしたんですね。姉妹弟子が仲良くするのは良いことなのですが、これ、先生にお伺いを立てずにするとどうなるかわかりますか?友達というのは、何処で出会おうが友達になるときはなるし、ならないときはなりません。人と人の繋がりですから、どう繋がっていても自由……でしょうか?茶道の教室というのは「先生が開いたもの」ですね。この辺りが「カルチャーセンター」や「サークル」、「クラブ活動」と異なる点で
柄杓の合。実はこの「合」というのは単位です。日本酒飲む方は分かりますね(笑)『【茶道】和の単位』茶道では、割と和の単位を使っていることが多い気がします。着物の鯨尺と違い、曲尺を用いる茶道では尺寸分厘で長さを表すことが多いです。一尺四寸の炉椽とか聞…ameblo.jpだいぶ前に書いていたりするのですが、今回は茶の湯量を考えたいと思います。一般に湯量は約60mlと言われます。安土桃山時代の京枡は一合173.91mlとわかっています。そうしま
一番、間違いが多いのが棚物と水指の組み合わせですね。棚物も、真塗・朱塗を真として、行が柿合塗、溜塗、春慶塗、一閑張、草が木地、運びとなります。※そもそも棚物自体が行の点前であることも忘れてはなりません。昨日の一覧表を見直しながら考えていただければ、大まかにはわかるのですが、規矩として大事なことがあります。焼締は棚に上らずというものです。焼締といってますが、これには焼貫や自然釉も含まれまして、つまり釉薬を掛けて焼いた「施釉陶器」ではないもののことです。
きたる4月26日(土)・27日(日)に東京護国寺で「都民の茶会」が開かれます♪今回、板橋区はお休みだそうで、誰も席を持たないのですが、杉並区の小笠原先生(都千家)の手伝いで点前をすることになりました。茶室は月窓軒とのこと。お茶券がご入用の方はdarkpent@gmail.comまでご連絡ください。ご用意できますのは26(土)のお茶券となります。
茶道で用いる花には、「禁花」と言われる花があります。一、においの悪い花、また強すぎる花沈丁花、梔子、金木犀、銀木犀。百合なども含まれます。茶室は香を微かに焚きますので、その香りを邪魔するものはよろしくないということですね。二、とげの多いもの・毒のあるものも扱いがむずかしいので避ける現代でいうと棘が多い花といえば「バラ」ですかね。これは「茎に棘があるもの」の意味ですので、注意しましょう。三、名前の悪い花も避けるが、別名をつかって生けることがある。
八角唐物盆を入手しそこないました(涙)これで、乱飾の真行草の完成が遠のきます。乱飾の真に必要なものは・及台子大・高麗雲鶴一重口水指・備前杓立・唐銅建水になります。ここで「えっ?!」と思われるかも知れませんが、そう、備前なんですね。信楽は棚物に不可なんで、楽のない時代には備前が用いられていたと考えられます。勿論、極真の三段には備前は登場しません。真行草の不思議な取り合わせ。こうして鑑みると、備前が棚物に載せられる理由も分かろうというもの
購入元:ヤフオク購入額:★★☆青楽の施釉灰器です。吉村楽入さんの楽入丸印で、新品で購入すると🌟🌟★★★☆ぐらいしますので、十分の一ぐらいですねw口径17.5cm高さ5.5cmこれ、まんま建水として使えんじゃね?……と思わせる品(笑)実は風炉の灰器はこれで2つ目?でして、あまり持っていません。これから数が必要になってきますので、色々揃えていきたいと思います。それにしても、青楽に金化粧のあるこの形、誰かのお好みなんでしょうか?こちらは当面、米棚の建
水屋見舞いっていつからお菓子になったのでしょうか。#水屋見舞#茶道#茶の湯#本来は次第の拝見のための見料—曲斎@都流/『数寄の長者〜竹馬之友篇〜』第二章執筆中(@darkpent)September20,2023というTweetに対してええ…😰茶券方式が一般化してからですかね?—🐟小花菜緑子(@inouesakana)September20,2023というお返事をいただきました。確かに、茶券方式になってから、水屋に伺って、次第の拝見をする
横山宗顕の茶杓を手に入れまして、ヤフオクを眺めておりましたら、「横山宗樹」の名前があり、落札してしまいました。横山宗樹は裏千家業躰長で、平成28年に亡くなられたようです(淡交平成28年7月号に訃報掲載)。こうした祖父と孫、親と子、師と弟子という組み合わせは、個人的にとても好きで、「繋がり」という絆を強調させるようでいいですね。横山宗顕の馬盥茶盌から始まったこの繋がり、このあたりで打ち止めにしておきましょう(笑)キリがありませんからね!それにしても、茶杓を
此処の所棚物が増え続けておりまして、少し整理をしないといけませんw<道具をではなく、棚物年間計画の方をといいますのは、例えば山里棚と誰袖棚を同じ月にしているのは「面白くない」のですね。笈棚と小卓ならば季節が違いますので、構わないのですが、山里棚と誰袖棚は季節が同じで、炉にしか使えません。そして、ともに「春」が季節です。誰袖とは和歌に出てくる言葉で古今集・春上の「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」の歌から取られた言葉です。梅があることからも分か
「水屋料」と「水屋見舞い」そして「点前料」の意味を解説する必要があるんだなぁ……と感じました。弊庵ホームページにも用語辞典とか作ったほうがいいのかしらん?水屋料【みずやりょう】水屋の稽古をさせてもらうための稽古料のこと。水屋道具を扱わさせてもらったり(点前のためのものではない道具もたくさんあるので)、普段の稽古では消耗品も使うのでその使用料も含んでいます。正式な茶室の水屋の使用料なども含みます。相場は2000円~点前料【てまえりょう】お茶会で「点前」をさせても