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(裏甲釜うらこうがま)今日も、よく晴れた暑い位の天気でした。今日は「裏甲釜(うらこうがま)」で、お稽古をしました❤️花の季節の到来とともに、気温が上がり、茶室も、窓を開け放してお稽古するようになりました。炉の火を少なくし、透き木釜や裏甲釜を使ってお点前します。「裏甲釜(うらこうがま)」とは、釜の形状のひとつで、鏨(やきなべ)をさかさまにし、底に穴をあけて釜の口とし、これに別に作った底を後から取り付けて釜に仕立てたものだそうです。釜の左右の羽
台風一過の如く、今日は、澄み渡った青空が広がり、秋の強い陽射しが広がっていました。上の写真の花は、露草と金水引です。露草は、生命力の強い花で、どんどん根を広げ、増えていきます。夏の朝、小さな可愛い青い花を咲かせます。よく観察すると、花の中の黄色いオシベがポイントになり、蘭の花のような雰囲気でもあります。露草の異名は、色々あります。その形や色、あるいは、花の汁を衣にこすりつけて染めていたことから、「帽子花」「青花」「藍花」「鴨頭草(つきくさ)」「月草(つきくさ
関東は、今日は曇り。でも、また、新しい台風が発生しているようです。天気の変化を毎日、チェックする必要がありますね。今日は、「半東(はんとう)」について、書いてみようと思います。まず、「半東」の意味ですが、簡単にいうと、「亭主を助ける役」になります。亭主のことを「東(とう)」と言います。その補助役なので「半東(はんとう)」と言います。茶会などで、通常「半東」は「亭主」の後ろに客の方へ斜めに向いて、控えてすわっています。亭主と客の両方に目を配ります
(桜川水指、野山の色絵杓立、京焼建水、蓋置青漆爪紅長板)今日は、風もなく、よく晴れ、暖かい一日となりました✨炉の時期も、残すことあと、二週間となりました✨初風炉までのこの時期は、炉のお点前の総復習だと思ってお稽古に励んで欲しいと思います😊(十二単、撫子赤絵花器)今日は、長板諸飾り(もろかざり)で、薄茶のお稽古をしました❤️薄茶器とお茶碗を長板の前に置き合わせます。座り火箸で、杓立から、飾り火箸を取り、長板の左に置きます
今日は、「抱清棚(ほうせいだな)」でお稽古しました。「抱清棚」とは、表千家十代家元吸江斎(きゅうこうさい)が好んだ棚です。抱清棚は、地板がなく、水の「清」すなわち「水指」を両袖の板が抱くような形ということからこの名称がついたそうです。柄杓と蓋置を飾る場所が特殊です。棚内側の釘に、合を掛け、柄杓下の方に蓋置を置きます。柄杓の飾り方は、薄茶の時のと濃茶の時では、飾る時の「手」が違います。薄茶の時は、水指の蓋をしたあと体は斜め
今日も、雪の影響で、辺りが冷えきっており、寒い一日となりました。上の写真は、「初午茶碗」でも、紹介しましたが、「馬上杯」になります。「馬上杯」とは、杯の一種で、高台が高く、そこを握って飲むものを言います。古代中国が起源で、騎馬民族によって、用いられたと言われています。「馬上杯」の高台の所には、穴が空いており、紐を通して、腰にくくりつけ、馬に乗りながら、お酒を飲んだと言われています。茶の湯の世界では、茶碗の形に取り込みました。令和庵では、「初午(はつうま)
今日は、5月の茶会の打ち合わせで、花田苑に行ってきました✨前回、3月下旬に行った頃と、庭の様子が様変わりしていました。桜は、まだ、残っておりましたが、新緑がご眩しく、爽やかな風が吹いていました✨青空と新緑の対比が美しかったです❤️屋形船と、太鼓橋も風情がありますね✨滝の水の音が涼しげでした☺️そして、孟宗竹の竹林の道、素適です❤️越谷市の自慢の一つこの花田苑は、素晴らしい庭園なので、花嫁さん、花婿さんの写真の前撮りをよくしています✨今日は、私が
今日も、最高気温が27度で暖かい一日でした☺️急に暖かくなったせいか、葉がすくすくと伸び、美しい「青楓(あおかえで)」となりました✨青楓は、その若葉から青葉に移る頃の楓をさすそうです。この時季の楓の若葉は、「青かえで」「若かえで」「楓若葉」と呼ばれ、初夏の季語にもあげられているそうです。楓は、葉の形がカエルの手に似ていることから「蛙手(かへるて)」と呼ばれて、それが「カヘンデ」や「カエルデ」「カヘデ」と変わり、現在の「かえで」になったといわれてい
今日は、風もなく、日中は、暖房が必要ない位、暖かい1日でした。今、お稽古している「水指棚」は、「二重棚」と同じ扱いになります。上の写真は、「初飾り」です。上の写真は、「二飾り」です。上の写真は、「三飾り」です。上の写真は、「総飾り」です。上の写真は、「割飾り」(総飾りの一つ)てす。棚の飾り方にバリエーションがありとても、楽しいです♥水指は、金彩菊唐草。薄茶器は、銀塗富士山蒔絵「御来光」茶碗は、安南干支「龍」色絵茶碗。茶杓は、「春光」。
今日は、一日、重い雲が立ち込め、午後からの雨で、肌寒い一日となりましたね。今日は、「廻り炭」のお稽古をしました❤️、「廻り炭」は、表千家七代如心斎宗匠が考えた式法で、普段のお稽古がマンネリ化しないようにと定められたものです。この「廻り炭」は炭の入れ方を、稽古するためのものです。火箸の扱いも、上手になりますね❤️「炉」の時期のみを行われるもので「風炉」の時期は、代わりに「廻り花」が行われるようです。今回は、五徳を取った、釣釜の状態で、行いました。五徳が
今日の掛け軸は「水上青々翠(すいじょうせいせいたるみどり)」です。水上には、青々とした水草が浮かんでいる。水草は流れに任せて漂うが、どこにあっても、その青々として美しさは変わらない。と意味です。「浮草」というと、「浮草暮らし」がすぐ、思い浮かびました。「浮草暮らし」とは、「あてどもなく、さまよいながら日々を過ごすこと」つまり、「ルンペン暮らし」のイメージ、不幸をまとったマイナスイメージが強かったのですが、「浮草」を詠んだ俳句を見つけ、イ
今日は、「上弦の月」🌓です。この頃から、月が膨らんでいくように満月に変化していくのを見るのはとても、楽しみです✨今月は、溜塗の丸卓で、薄茶のお稽古をしています。炉の薄茶の場合、棚の上板に柄杓と蓋置を飾る時、間違えやすい所があります。1つ目は、柄杓と蓋置を置く時の、体の向きてす。水指の前に、薄茶器と茶碗を置き合わせ、水指から、二杓、釜に水を入れ湯返します。釜の蓋を閉め、水指の蓋を閉めると、正客から、両器の拝見を所望されます。このタイミング
今日は、老松棗「長緒」のお稽古をしました。仕覆の緒が非常に長く、扱いが難しいです。これは、習い事の一つになります。長緒の紐の解き方、しまい方は、練習しないとできません。上の写真は、長緒を解いたところてす。この後、長緒を二重の輪を作り、輪の中に紐を通して、仕覆の中に輪の部分だけ収めます。仕覆を棚の上に置いたところです。上の写真は、老松棗を四方捌きで清め、茶杓を清め、老松棗の左側に置いたところです。お濃茶の入れ方と、変わりませんが、老松棗は、割蓋なので
今日は曇りのち、雨の天気でした。しとしとと降る雨は、晩秋の趣をさらに深めます。今日は、炭点前を先にやりました。火がよくつき、お濃茶を始める頃には、練香「梅の香」の芳しく香りが、茶室全体に広がりました。炉の炭が赤々と燃え、「香」の香りを吸い込むと、心が満たされ、「炉の季節」が来たことを本当によかったと実感します。抱清棚のお稽古になりました。「抱清棚」の特徴である釘に、濃茶の仕覆や柄杓を掛けるところが、他の棚と違っているので、その点に気をつけて、お稽
今日は、親先生のところに初稽古に伺いました。長板に、紫交趾(むらさきこうち)の皆具(かいぐ)での初稽古でした。茶道における「皆具」とは、「水指(みずさし)」「杓立(しゃくたて)」「建水(けんすい)」「蓋置(ふたおき)」の4点が揃ったもので、台子(だいす)や長板(ながいた)に飾るために用いるものです。紫交趾の皆具は、杉田祥平さん造のもので、色合いが美しく、とても豪華で立派なものでした。皆具のお点前は、杓立の中に、火箸が飾
(藤の花掛け軸「香満衣」)今日は、朝からしとしとと降る雨でした。春雨ですね✨雨が降った途端、気温がぐっと下がるので風邪を引かないように気をつけたいですね。庭の藤の花が早々と、咲き初めました❤️桜と藤が同時に咲いている風景は、あまり見たことがなかったので、驚いています😨梅が咲き、桜が咲き、そして、藤のはなが咲くと思っていたので、こんなに藤の花が咲いてしまうと5月は何の花を床の間に飾ろうかと、悩んでしまうくらいです。ホタルブクロ、菖蒲、あや
今日も、降ったり止んだりの「梅雨日」です。午後、豪雨の予報が出ているので、警戒が必要です。今日の掛け軸、「青山緑水(せいざんりょくすい)」とは、字の通り、「青い山、緑の水」のことを指し、雄大な自然の情景を表しているそうです。私は、一年の中で、草木が青々として、生命力に溢れた緑が美しいこの時期が一番好きです。草木の日々の成長は、いつも目を見張るものがあり、励まされます。草木の世話を日々する中で、茎が伸びれば、その成長の速さに驚き、花が咲けば、その美しさに大喜
(フリージア、雪椿赤絵花器)今日も、気温が上がり、5月中旬の陽気でした☺️散歩しながら、草花を観察していたら、沈丁花の良い香りがしてきました✨早春を感じさせる良い香りです♥️芍薬や武蔵鐙(ムサシアブミ)や白花桜蓼の新芽がひょっこり、顔を出していました!桜の小さな蕾をつけ、開花を待っています。今年も、「綺麗な花を咲かせてね」と願いました✨今日も釣釜での「廻り炭」のお稽古をしました♥️廻り炭は、時間のかかる長いお点前なので、最初の亭主のお点前を
上の句には、実は続きがあります。「深山松風幽」(しんざんしょうふうしずかなり)「深知今日事」(ふかくきょうのじをしる)となります。意味は、「深山の松に吹く風が、松籟(しょうらい)の音を立てている。※松籟とは、松の梢に吹く風音幽玄極まりないその境地に、自らが今日あることの意味を深く悟った。」掛軸の言葉が、情景を想起させてくれるだけでなく、心の奥深いところを問いかけてくるのですね。掛軸から、心が開き、広がっていくのは、とて
今日も穏やかな1日でした!今日は、薄茶器について、書きます。抹茶をいれる器は、濃茶の時に使う器を「茶入」と呼び、薄茶の時に使う器を「薄茶器」あるいは「茶器」と呼びます。「薄茶器」として、一般的な形が「棗(なつめ)」です。「棗」の実は、古くから生薬や菓子の材料として重用され、“世界三大美女”として名高い楊貴妃(ようきひ)も欠かさずに食していたと言われているそうです。その「棗」の形に似た形なので、薄茶器を「棗」と呼んでいます。「棗」は、大棗、中棗、小棗、そ
(水仙、小手毬、カモミール、アンゲロニア備前焼掛花入れ掛け軸「柳緑花紅」)今日は、全く、寒くはなかったですが、風が強い一日でした。こんな春の烈風のことを「春疾風(はるはやて)」と言うそうです。冬の西高東低の気圧配置がくずれ、低気圧が東海上に抜けるにともなって荒れた天気となり、嵐となることもあるそうです。窓を開け放しておくと砂埃が入っくることもあるので気をつけたいですね♥️今日の掛け軸は、「柳緑花紅(やなぎはみどりはなはくれない)」です。この
今日は、夏らしい1日でした。表千家では、相伝物の初めとして、「習事八箇条」「飾物五箇条」があります。その、「習事八箇条」の中の「茶筅飾り(ちゃせんかざり)」をやりました。本来ならば、「相伝物」は、公開すべきものではないのですが、十三代即中斎宗匠が相伝物ではあるが、内容が安易ではないため、本を刊行し、広めることにしたそうです。私にとっては、とても、有難いことです。今日の「茶筅飾り」は、「習事」の基本となるもので、最初に習得すべきものかと思います。茶入れ、茶杓
今日は、朝から冷たい雨が降りました。3時過ぎに雨は止み、寒さも半減しました。今日は、お点前の正しい位置について書きます。正しい位置に座ったり、道具の置いたりすることで、お点前がやりやすくなるからです。上の写真は、「炉の内隅」に、体の中心を一畳先の畳の角に合わせて座っています。そして、茶碗と、薄茶器を置く間隔も、考えて座っています。上の写真は、蓋置、釜の蓋の位置が体と、並行の向きになっており、袱紗の扱いも美しいです。上の写真は、袱紗を建水の後ろに
(鈴蘭水仙、アブチロン、ドウダンツツジ)今日は、雷雨の可能性があるということで気をつけながら生活していました。昨日のニュースを見て、雷の事故の恐ろしさを改めて感じています。油断せず、危険を回避しなければいけないですね。皆様も、十分、気を付けてくださいませ。今日は、「平棗(ひらなつめ)」の扱いについて、書きます。袱紗さばきをした後、左手で、平棗を半月の手で取ります。右手で、袱紗を握りしめ、平棗の右横を持ち左手を棗の底の方に移動させます。右手で、「この
今日から、「裏甲釜」でお稽古を始めました。「裏甲釜(うらごうがま)」とは、茶の湯の釜の一つで、やきなべを逆さまにし、底に穴をあけて、釜の口とし、これに別に作った底を後から取り付け、両側に羽をつけて釜に仕立てたもので、透木釜(すきぎがま)の一つです。「五徳」を取り払い、透木(すきぎ)を炉壇(ろだん)の縁において、その上に釜の羽を乗せて設置します。「裏甲釜」は、形状が平たく底が浅いので、炉の火を少なくしても湯を沸かすことができます。暖かくなってきたこの時期に相応し
今日は、朝から細い雨、春雨が降っていました。やっと、庭の桜が開花しました✨雨の中でも、健気に、花びらを開いている様子には、感動します。今日から、「旅箪笥(たびだんす)」のお稽古を始めました。「旅箪笥(たびだんす)」とは、秀吉の小田原陣中に、利休が携えたと伝えられる棚だそうで、名前の通り、持ち運びができるようにと考えられた棚だそうです。正面のけんどん蓋を開けると、二段の棚板があり、取り外しができるようになっています。けんどん蓋の開け方が特別です。金
これは、「武蔵鐙(むさしあぶみ)」と言います。武蔵国で作られていた鐙(あぶみ)(乗馬の際、左右の足をかけて支える馬具)に似ているので、この名前がついたそうです。サトイモ科の多年草で、苞(ほう...つぼみを包むように葉が変形した部分)は、上部が幅広く、鐙(あぶみ)状をしています。「浦島草」にも少し似ていますね。この「武蔵鐙(むさしあぶみ)」にまつわる利休の手紙があります。秀吉の小田原征伐に同行した利休が関東遠征に出掛けた「古田織部」に宛てた手紙です。「むさしあぶ
今日も、埼玉県では、「熱中症警戒アラート」が発令されました。毎日35度を越えるくらいの暑さですので、気を付けなければならないですね。今日は、「沢庵和尚」について調べてみました。「沢庵宗彭」は、安土桃山時代から江戸時代前期に活躍した、臨済宗の僧侶です。10歳の若さで出家をし、様々な寺を転々としながら修行を重ね、37歳という若さで京都にある大徳寺住職に就任したそうです。「大徳寺」と言えば、茶の湯や利休と非常に縁のある寺で、茶道の床の間にかける掛け軸は、
(掛け軸「利休坐像」菜の花如心斎伝来置花入天目茶碗天目台)掛け軸の利休の言葉は、「茶の湯とは只湯をわかし茶を点ててのむばかりなる事を知るべし」今日は、明日の「利休忌」に合わせ、「供茶(くちゃ)」のお稽古をしました♥️棚の上に天目台の上に天目茶碗を置きます。茶椀棗、建水持ち出します。いつものように薄茶器、茶杓を清めます。茶筅を一回、回し、右側に倒して、両手で建水前に置きます。天目茶碗を両手で、取ります。一度、天目茶碗に湯を入れ、
今日は、炉の「お濃茶」のお稽古をしました。風炉の時の「お濃茶」と違うところがいくつかありますが、大きく違うところは、湯が冷めないようにするお点前であることです。「夏は、涼しく」、「冬は、暖かく」お茶がいただけるようにします。上の写真は、茶筅通しをするためのお湯を汲んだあと、釜の蓋を閉めているところです。お抹茶を入れたあと、やっと、蓋を開け放すことができます。客がお濃茶をいただいている最中に、湯が冷めないように中蓋(なかぶた)をします。「中仕舞い(なか