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こんばんは。今回から、第61回試験・実技2の問題に入りたいと思います。実技2では2020年7月5日から6日にかけての日本付近の気象の解析と予報に関する問題となっています。まずは7月5日21時の日本付近における気象概況についての穴埋め問題について、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。21日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問4(4)今回は、図11(上)の気象状況において、千代田区に対して大雪警報と大雪注意報以外に発表が想定される警報もしくは注意報の種類を1つ解答し、さらにその根拠を図11(上)で示されている気象要素に言及して20字程度で述べよ、という内容の問題です。まず、問題文の「図11(上)の気象状況」とは、問4(3)、そして前問の問4(4)①の考察、また示されている気象要素が気温・風向風速・湿度・前1時間降水量・前1時間
こんばんは。今回で、第61回試験・実技試験1の第五の問題になります。最後は前問の結果も踏まえた上で、図11(上)の東京(千代田区)の気象状況において、千代田区に対して大雪警報と大雪注意報以外に発表が想定される警報もしくは注意報の種類を1つ解答し、さらにその根拠を図11(上)で示されている気象要素に言及ながら解答せよ、という内容の問題です。雪に関係する警報や注意報にどれだけの種類があるかを踏まえて、図11(上)の気象状況、さらに東京(千代田区)という地理的な状況も含めて考えてみましょう。次
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問4今回は、図11(上)より、東京(千代田区)で大雪注意報および大雪警報の発表基準に初めて到達する時刻を求めてみます。まず、問題文の「ただし、12時間降雪量はその時刻までの12時間分の1時間降雪量を足し合わせたものとする。」ことに留意して図11(上)の時系列図に着目します。次に、前1時間降雪量を示す白抜きの棒グラフに着目して東京(千代田区)における大雪注意報の発表基準5cmに到達する時刻を求めますと、降雪が
こんばんは。今回は、東京の観測点が位置する千代田区の気象状況について図11(上)の時系列図を用いた問題です。今回の①では、千代田区の大雪注意報、大雪警報の発表基準がそれぞれ、12時間降雪量で5cm、10cmとし、大雪注意報および大雪警報の発表基準に初めて到達する時刻を読み取る問題について、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問4問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。17日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えて見たいと思います。第61回試験・実技試験1・問4今回は穴埋め問題ということで、本文を読みながら考えてみます。まず、「図10(下)によると、シアーラインの北西側では、6時間前よりも気温が低下した地域では、この6時間に1mm以上の降水があった地域と概ね対応が良い。図11によると、降水域の中に位置する東京では12時までの6時間で気温約(①)℃低下し、湿度は約(②)%上昇している。」とあります。図10(下)はアメダスによる前6時間降水量・前6時間気温変化量
こんばんは。今回は、図10および図11を使って、関東地方の気温低下について説明した文中の空欄を穴埋めする内容の問題です。文を読みますと気温低下の要因は一般知識の降水過程で学習する内容が大きくかかわると考えられますが、それは何か、次回一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問4問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えて見たいと思います。第61回試験・実技試験1・問4(2)まず、シアーラインが、図10(上)の22日12時以降南東に移動し、22日21時までに勝浦(地点は図10(下))を通過しているとし、図11(下)の勝浦における気象要素の時系列図より、具体的に通過した時刻を求めてみます。図10では北風と北東風との間にシアーラインが形成されていますので、その通過に際して図11の各気象要素のうちの風向に着目しますと、特に22日12時以降では北北東の風が続いていますが、17
こんばんは。今回は、図10(上)の22日12時のシアーラインはその後南東に移動して22日21時までには勝浦を通過している、ということで、図11(下)の勝浦における気象要素の時系列図を用いて、シアーラインが勝浦を通過した時刻を解答し、さらに、その通過した時刻の前後3時間に間に考えられる勝浦の天気の変化を述べよ、という内容の問題です。シアーラインの通過を判断するのにどの気象要素に着目するのか、またこのときの勝浦の天気がその通貨によってどのような変化をすることが考えられるのか、次回、一緒に考え
こんばんは。早速ですが、考えて見たいと思います。第61回試験・実技試験1・問4今回は、関東地方の南部におけるシアーラインを挟んだ気温分布の特徴について考えてみます。前回の問4(1)において1℃の等温線を記入した結果を参考にしますと、その特徴がより明瞭になってきます。シアーラインは、概ね2℃の等温線に沿って延びていますが、その南東側では2℃以上であるのに対し、北西側では相対的に低温となっていることがわかります。解答ではシアーラインを挟んで北西側では南東側に比べ相対的に低温域
こんばんは。今回は、図10(上)に太い破線で示されている、北風と北東風の間のシアーラインについての問題です。前回の(1)では、1℃の等温線を記入する問題を考えましたが、(2)①この結果も参考にしながら、関東地方の南部におけるシアーラインを挟んだ気温分布の特徴について次回、一緒に考えて見たいと思います。第61回試験・実技試験1・問4問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えて見たいと思います。第61回試験・実技試験1(解答図)今回は解答図に1℃の等温線を記入せよということで実際に描いてみます。問題文に「1℃の等温線は1本のみで、解答図の枠線までのびているものとする。」との指示がありますので、枠線に沿って1℃のスタート地点を探しますと、等温線が密になっている群馬県側か山梨県側の0℃と2℃の間があってこの2ヶ所で起終点となることがわかります。どちらから始めても良いのですが、比較的等温線が密な状態が続いてわかりやすそうな山
こんばんは。今回からは、図10のアメダス実況図、および図11の東京・熊谷・勝浦における気象要素の時系列図を用いた問題です。まず最初は、図10に設けられた枠内において1℃の等温線を記入せよ、という作図の問題です。「等温線は1本のみ」との指示がありますので、これをヒントに気温のデータ、シアーラインを考慮しながら記入してみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験解答図はこちら→気象業務支援センターHP「過去の試験問題」問題文及び図表は一般財団法人気
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問3今回は、図9の22日21時以降で風が観測された高度の上限がそれまでより大きく低下していることについて、その理由として考えられる八丈島上空での大気の状態の変化を図8に見られる気象状況にも言及して述べよ、ということで問題文の内容から、専門知識で学習した「ウィンドプロファイラ観測の特徴」と、図8から読み取れる「風が観測された高度の上限が大きく低下した要因の2つのアプローチに分けて考えて整理してみたいと思いま
こんばんは。今回は、図9の22日21時以降で風が観測された高度の上限がそれまでより大きく低下していることについて、その理由として考えられる八丈島上空での大気の状態の変化を図8に見られる気象状況にも言及して述べよ、という問題です。専門知識の「ウィンドプロファイラ観測」の特徴と、図8の12時間後の予想図が実況でその通りになったとかんがえたときの気象状況とどう関連づけるのか、次回、一緒に考えて見たいと思います。第61回試験・実技試験1・問3問題文及び図表は一般財団法人気象業務支
こんばんは。早速ですが、考えて見たいと思います。第61回試験・実技試験1・問3前回の問題で、ある高度間の気層における温度風と温度移流の関係について触れましたが、問題に入る前にもう少し詳しく、例として第52回試験・実技1・問1(3)を使い、潮岬と館野の850hPa〜500hPaの気層間の温度移流について考えてみます。潮岬と館野の気層間の風の分布を簡単な図にしてみました。潮岬では、850hPaの西北西10ノットの風から500hPaの南20ノットの風へと、高度が高くなるにつれて反時計
こんばんは。今回は、図9で22日24時における八丈島の上空の高度0.4km〜2.2kmの気層の温度移流の状況を解答し、またそのように判断した理由を述べよ、という問題です。前問の考察がヒントになりますが、今回はどうでしょうか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問3問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問3今回は、図9において、15時〜18時頃にかけて見られる高度0.7kmと1kmの間の鉛直シアーと最も関連しているものを、問題文の下枠にあるア〜エの中から一つ選択せよ、という内容で考えてみます。まず、実際に図9を見ますと、この時間帯において、高度0.7kmの風向が概ね東風であり、高度1kmでは南東〜南南東となっており、顕著な鉛直シアーが見られます。ここで、一般知識の大気の力学の復習になりますが、鉛
こんばんは。今回は、図9で22日15時から18時頃にかけて見られる高度0.7kmと1kmの間の鉛直シアーについて、これに最も関連しているものを、下枠のア〜エより一つ選べ、という問題です。この鉛直シアーは何によるものか、予想図も用いながら、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問3問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1今回の問題は、図9の八丈島における高層風時系列図より、初期時刻の22日9時に九州の南にあった低気圧が八丈島の北側と南側のどちらを通ったのかを解答し、またそのように判断した理由を述べよ、ということで、まずは、風向の変化から、温帯低気圧や台風を含む熱帯低気圧の移動に伴う、ある地点における風向の変化から通過経路をどのように推測するのかを考えてみます。上図を例にして考えてみます。北半球において低気圧は反時計回りに回転
こんばんは。今回は、図9の八丈島のウィンドプロファイラで観測された高層風の時系列図を用いて初期時刻の22日9時に九州の南にあった低気圧が八丈島の「北側」と「南側」のどちらを通過したか、またそのように判断した理由を述べよ、という内容の問題です。ある地点に対して、低気圧や台風がどの方向側を通過したのか、という問題は実技試験でよく出題されますが、どのように考えて判断するのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1問題文及び図表は一般財団法人気象業務
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2(4)今回の問題を考えるにあたって簡単のため、図6(下)より日本海中部の低気圧中心を、図8(上)に重ねてみました。まず、850hPa面の温度移流について見てみますと、低気圧中心(×印)の東側では南よりの風が等温線を直交して暖気側から寒気側へ吹いていることから、暖気移流が見られ、また西側では、北よりの風が同じく等温線に直交して寒気側から暖気側へ吹いていることから寒気移流が見られることから、
こんばんは。今回は、図8(上)の12時間後における850hPa気温・風、700hPa鉛直流の予想図を用いてこの低気圧の12時間後から24時間後にかけての発達を示唆する850hPa面の温度移流の特徴、および700hPa面の鉛直流の特徴を鉛直流は値を付して述べよ、という問題です。低気圧の発達を予想する上でそれぞれの気象要素のどの点に着目するのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2(4)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2(4)まず、12時間後から24時間後にかけてのトラフAの推移について問2(2)の結果も含めて考えてみますと、トラフAは、南西に移動し、また低気圧の発達に関わる要素として24時間後に深まっていることがわかります。次に、前問の(4)①において、地上低気圧の中心とトラフAとの距離は、12時間後で600(700)km、24時間後で400(300)kmという結果から、トラフAは次第に地上低気圧のす
こんばんは。今回は、前回の問2(4)①の結果に基づいて、12時間後までに日本海中部で発生すると予想される低気圧の発達に関わる12時間後から24時間後にかけての推移について低気圧との位置関係を含めて答えよ、という問題です。低気圧の発達に関係するトラフの変化、および12時間後と24時間後の低気圧とトラフとの位置関係について前問から何が言えるのかを考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2(4)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2まず、12時間後の図6(下)に着目しますと、日本海中部に新たに発生した低気圧の中心位置は北緯39°東経133°付近にあり、ここから図に記入されているトラフAへ最短距離で結んだとき、その方向は北西であることがわかります。次に、この最短距離を計測しますと、図上の距離は図上の距離を22mm、緯度10°(600海里)を40mmとして実際の距離は、22÷40=0.55600×0.55×1.852=61
こんばんは。今回は、図6(下)、図7(下)において12時間後までに日本海中部で新たな低気圧が発生し、その後急速に発達する予想であることについての問題です。今回の①ではまず、12時間後と24時間後におけるこの低気圧から見たトラフAとの最短距離とその方向を求める内容の問いについて次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。25日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2今回は、図7および図8(下)を参考に24時間後に日本の東に予想されている低気圧に伴う地上の前線を解答図の枠線まで延びているものとし、前線記号を付して記入せよ、という内容で考えてみます。まず、図8の850hPa面の気温と風、700hPa面の鉛直流の分布から前線解析で着目する要素として、等温線の集中帯の南縁(暖気側の縁)と風のシアー、および上昇流域を参考にします。次に、地上低気圧が閉塞している段階
こんばんは。今回は、図7および図8(下)を参考に24時間後に日本の東に予想されている低気圧について、これに伴う前線を解析せよ、という内容の問題です。前回のトラフ解析と同様に前線解析も実技試験では頻出ですので、解析の基本的な留意点を踏まえながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2解答図はこちらみ(解答図)解答図はこちら⇒気象業務支援センターHP「過去の試験問題」問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2まず、今回のようなトラフ解析の問題につきましては過去に何度も問われていますので、解析の留意点を整理しておきたいと思います。トラフ(気圧の谷)は周囲と相対的に低圧な領域をいいます。基本的にはその領域は500hPa等高度線では曲率の大きな部分を結んだ線として解析することができます。トラフは低気圧の中心を起点として解析することが多いです。ここから曲率の大きな部分を結んで延ばしていくわけですが、注意すべき