ブログ記事2,910件
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識(a)「一般気象学」p238、図8.32の「鉛直断面内における大西洋西部のハリケーンの動径速度分布の平均」を見ながら考えてみます。先日の第63回試験・一般知識・問9(b)において、「動径速度は高度950hPa付近で最大、つまり大気境界層の中で最大になっていることがわかります。これは地表面摩擦により、風が等圧線を横切り、中心に向かって吹くことによるものです。」と述べました。この中心へ向かう風の流れによ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識(a)まず初めに、アンサンブル予報の概要について触れておきたいと思います。数値予報の計算における数値予報モデルの初期値は客観解析から作成されていますが、この初期値には、観測誤差などの影響でわずかな誤差が含まれています。このため、仮に数値予報モデルが完全なものであるとしても、その初期値に含まれるわずかな誤差が時間とともに増大し予測結果に大きく影響してしまいます。この結果、総観スケール現象の予測可能な
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識(a)本文にあります通り、梅雨前線を維持している水蒸気輸送には、一方では、インド洋からチベット高原の南側を流れる湿った南西風(インドモンスーン)が梅雨前線に流れ込んでおり、もう一方では、太平洋高気圧の縁辺の沿って湿った南風が梅雨前線に流れ込んでいます。これら2つの湿った空気の流れで、大量の水蒸気が輸送されることにより梅雨前線が維持されています。したがって、本文の内容は正しいとなります。(b)相当温位と
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から観測データの品質管理と客観解析についての問題です。いよいよ専門知識の中でも難しいところですが、飛ばさず足元を固めるように理解していきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第65回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。19日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回の専門知識は、北半球の偏西風帯におけるジェット気流についての問題です。このジェット気流の特徴としてどのようなものがあるのか、(a)、(b)、(c)も各文の正誤を判断しながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。8日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識(a)まず、赤外画像で明るく、可視画像で暗いことから、上層雲と判断されます。次に、この領域Aに見られる波状の雲列は何かということですが、この雲列は下線部にもありますように、強風軸に対応していると推定され、強風軸周辺において密度の異なる空気が接して風速の鉛直シアーが強くなって、「ケルビン・ヘルムホルツ波」という波動性の振動が発生します。この波の上昇部で、雲が発生することで乱気流が目に見える形となります。この雲列
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識(a)まず、本文では、「高気圧周辺で空気が沈降し、断熱的に昇温したことで生じる沈降性の逆転層であると推定される。」とあります。ここで下図の左側、気温の鉛直分布の800hPa付近に見られる逆転層が空気の沈降によるものなのか、逆転層には大きく3種類ありますので、それぞれの特徴を簡単にまとめてみました。《接地逆転層》夜間の放射冷却によって地表に接する空気が冷やされて、その上にある空気より気温が下がる場合に、形
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第65回試験・専門知識(美浜のウィンドプロファイラ2019.02.04「美浜のウィンドプロファイラへゆく」より)(a)本文で注意すべきところは、「温暖前線の通過」とあるところです。ある観測点を寒冷前線が通過した場合はその通過に伴い、時間の経過とともに寒冷前線面の高度が高くなるにしたがって、地上と寒冷前線面との間の「北よりの風の気層が」厚くなっていきますが、ある観測点において温暖前線通が通過する前の状態は上空に温暖前線面
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識(気象庁HP:知識・解説>気象衛星・気象観測>気象レーダー「気象レーダーを利用する際の注意事項」より)(a)上図を見ながら考えてみます。気象レーダーからの電波が通常の伝搬経路から外れる現象を異常伝搬とよんでいます。特に気温が高度とともに急増するなど屈折率が高さ方向に大きく変化する場合に発生しやすくなります。この電波の異常伝搬が起きますと、通常の伝搬経路から大きく外れた電波が山岳た構造物、海面に到達することに
こんばんは。今回の専門知識は、日本付近の梅雨期の気象についての問題です。天気図の解析などによって梅雨期にどのような特徴が見られるのか問題を通して学んでいきます。次回、一緒に考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識(a)(気象庁HP:令和5年度数値予報解説資料集p51より)パラメタリゼーションは数値予報モデルにおいて、格子スケールより小さい、すなわち時間・空間分解能以下(サブグリッドスケール)の現象(物理過程)が、格子点の物理量に影響する集団効果を見積り、格子点の物理量に反映させる手法のことで、数値予報において予報精度を高めるための重要な作業になります。全球モデルでは、積雲の効果をパラメタリゼーションに取
こんばんは。早速ですが、考えてみたいとおもいます。第64回試験・専門知識(a)気象庁:「気象観測統計の解説」p5、「2.3.7極値」の項目では、ある期間に観測された値の最大値(最高値)または最小値(最低値)を「極値」、最大または最小の値が発現した日(時刻)のことを「起日(起時)」とよんでいます。例えば、8月15日の日最高気温が年最高気温になる場合の起日は「8月15日」、15時30分の気温が日最高気温になる場合の起時は「15時30分」で、用語は初めでは慣れない表現ですが、特に難しい
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第65回試験・専門知識(a)数値予報における全体のフローを簡単に示してみました。今回の問題はこの図の上の部分、観測値の品質管理と客観解析の部分についての内容になります。まず、入電した気温や風などの観測値の取り扱いについてですが、上図に示していますように、入電した観測データは品質管理を受けることになります。観測データの品質を一定期間モニタリングをした結果、第一推定値と比較して定められた基準より誤差が大きい観測値は信頼性の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識(a)(気象庁予報部数値予報課:ガイダンスについて〜近年の特性と降⽔量ガイダンスの改良〜p5より)数値予報モデルの特性による誤差には「地形表現の不完全さ」や「物理過程の不完全さ」といった傾向や大きさが一定の条件によって生じる規則的な誤差があります。このような誤差のことを「系統(的)誤差」とよんでいます。気温ガイダンスでは、カルマンフィルターという手法でガイダンスが作成されています。数値予報モデルの
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識(a)初めに、「一般気象学」p177、図7.10「東西風の南北鉛直分布」およびp178、図7.11「1997年2月1日の300hPaにおける風速分布」を見ながら考えてみます。中緯度の偏西風帯において、その対流圏上層で偏西風が強い部分があり、これを「ジェット気流」とよんでいます。このジェット気流には一般的に「亜熱帯ジェット気流」と「寒帯前線ジェット気流」の2つに分類されています。亜熱帯ジェット気流は南北両半球の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・専門知識初めに、水蒸気画像の特徴について簡単に触れておきたいと思います。大気中の水蒸気は波長が6.5~7.0μmの赤外線をよく吸収し、またその吸収した赤外線の一部を再放射する性質があります。水蒸気画像は、気象衛星ひまわりに搭載されている水蒸気帯センサよりその赤外線を観測することによって、対流圏の上層~中層における水蒸気量の多い領域と少ない領域を判別しています。上〜中層の水蒸気量が多い場合、地上や大気下層
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・一般知識(a)(気象庁HP:各種データ・資料>地球環境・気候>温室効果ガス>二酸化炭素>大気中二酸化炭素濃度の経年変化より)図は気象庁の綾里、南鳥島、与那国島の各観測点における大気中二酸化炭素濃度及び年増加量の経年変化を示しています。これによりますと、直近では各観測点も大気中の二酸化炭素濃度は400ppmを超えていますが、500ppmは超えていないことがわかります。したがって、本文の内容は誤りとな