キリストや仏陀、ヤハウェといった「人格神」が生まれる以前の古代の宗教においては、世界各地で太陽や月、熊やフクロウといった自然界の存在が神として崇められ信仰される対象でした。人間に恵みを与え、時に災いをもたらす「自然神」が古代人や原住民たちの畏怖すべき神でした。蛇神オオモノヌシが鎮座する三輪山も古代の太陽信仰の聖地でした。コミュニティの拡大にともない山が直接拝めない土地へ移住した村人たちは、共同で大きな石神を祀り、家々ではその依代として神棚に石を祀りました(縄文時代の岩石信仰や出雲族の岩信仰など)