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児童養護施設で育った少年少女たちが、ドキュメンタリーとフィクションを交えて自身の記憶の断片を表現する実験的映画。彼らが児童養護施設で過ごした記憶をたどり、奪われた時間、怯え続けた日々のなかで、彼らが望んだもの、その忘れ難い瞬間を演じていく。児童養護施設で育った8人の少年少女。一見、どこにでもいる普通の少年少女たちだが、彼らは幼少期、思春期に普通とは言い難い体験をしている。彼らが児童養護施設で過ごした記憶をたどると、彼ら自身、忘れ難い瞬間があった。奪われた時間、怯え続けた日々のなかで、彼
「週刊少年ジャンプ」連載の宮崎周平のギャグ漫画を1話3分×28話のテレビシリーズとしてアニメ化し、2022年に放送された「僕とロボコ」の劇場版。超高性能メイド型ロボットOM(オーダーメイド)が一家に一台普及した時代に、平凡すぎる小学生ボンドの家に来たのは、家事はなにもできないけど承認欲求が高いドジっ娘メイドロボ「ロボコ」だった。ある日、何者かにより歪められた時空から、王道バトルやラブコメ、昭和ギャグ漫画など、まったく別の世界線=マルチバースで活躍する様々なロボコたちが集まる。監督は、テレビ
「名探偵コナン」の劇場版シリーズ28作目。長野県の雪山で雪崩事故に遭い隻眼となった警部の大和敢助と、調査中の事件ファイルに名前があった毛利小五郎をキーパーソンに、過去と現在で巻き起こる事件を描きだす。長野県の八ヶ岳連峰未宝岳。雪のなか、ある男を追う県警の大和敢助は、男が放ったライフル弾を左眼に受けたのち、雪崩に巻き込まれる。10か月後、国立天文台野辺山の施設研究員が何者かに襲われる事件が発生。雪崩から奇跡的に生還していた敢助は現場へ駆けつけるが、突如隻眼となった左眼が激しく疼きだす。そ
TikTokチャンネル「深夜劇場」にてショートドラマを配信し、8万人以上のフォロワーを持つ映像クリエイター石田祐規監督・脚本・編集による長編デビュー作品。“夢”と“現実”の狭間で揺れる人々のリアルな葛藤やもがきを描いた渾身の一作。ミュージシャンになる夢を諦め、社会人として日々の仕事に忙殺されるアキラ(宮澤佑)は、自分を見失っていた。一方、高校時代からアキラに憧れていたシンジ(藤堂日向)は、その背中を追いかけ、ミュージシャン目指して東京でアルバイトをしながら路上ライブの日々を送っていた。そ
「バッド・デイ・ドライブ」「探偵マーロウ」「MEMORYメモリー」リーアム・ニーソンが主演を務め、1970年代の北アイルランド紛争を背景に、伝説の殺し屋が爆弾テロリストの壊滅に挑む姿を活写したハードボイルドアクション。1970年代、北アイルランド。血塗られた過去を捨て去りたいと願う老齢の暗殺者フィンバー・マーフィー(リーアム・ニーソン)は、周囲にその正体を隠しながら、人里離れた海辺の田舎町グレン・コルム・キルで静かな生活を送っていた。だが、フィンバーが引退を決めた矢先、ベルファストで凄惨
ニューヨークのシンシン刑務所で実際に行われている収監者更生プログラム“舞台演劇”から生まれた、収監者たちの友情を描くヒューマンドラマ。無実の罪で収監されたディヴァインGは、刑務所内更生プログラムである、舞台演劇グループに所属している。彼は、わずかな生きる希望を仲間たちと日々演劇に取り組むことで見いだしていた。だがある日、刑務所一の悪人として恐れられる“ディヴァイン・アイ“ことクラレンス・マクリンがグループに参加することに。新たな演目に向けての準備がスタートする。出演は、「ドライブアウ
全編セリフなしの壮絶なる復讐劇。「男たちの挽歌」「フェイス/オフ」「マンハント」「レッドクリフ」シリーズなどの名匠ジョン・ウーとジョン・ウィック製作陣が切り拓くアクション映画新時代。ギャング同士の抗争に巻き込まれ、愛する息子と自らの声を失った男が復讐を決意する。幸せな一日になるはずだったクリスマス・イブのその日、ギャング同士の銃撃戦に巻き込まれた男は、目の前で愛する我が子の命を奪われる。自らも重症を負った男は、なんとか一命をとりとめたものの声帯を損傷。絶望を叫ぶ声すらも失ってしまう。
「ベイビーわるきゅーれ」シリーズや「遺書、公開。」などの高石あかりの初単独主演映画。ストレスの多い日々を送る女子大生のふみか(髙石あかり)は、ある日帰宅途中で足がもつれて倒れこんでしまう。立ち上がろうとしたとき、道に転がる一発の弾丸を見つける。それを持ち帰ったふみかは、家の中に見知らぬ男がいるのを発見、パニックに陥る。しかもその男は、自分にしか見えないらしい。男は工藤(三元雅芸)という名で、実は幽霊で元殺し屋だという。工藤に嫌悪感を抱くふみかだったが、なんとその手を握ると力が自分に乗
“アマチュアスパイ”となったCIA分析官が繰り広げる復讐劇を描くサスペンスアクション。ロバート・リテルの同名小説(日本版は『チャーリー・ヘラーの復讐』)の2度目の映画化。CIAで分析官として働くチャーリー・ヘラーは、愛する妻と平穏な日々を過ごしていた。しかし、彼の生活はロンドン出張中の妻がテロリストによって命を奪われたことで一変。最愛の妻を殺害したテロリストたちへの復讐を決意したチャーリーは、CIAの上官ヘンダーソンに特殊スパイとしてのトレーニングを志願する。そして、ヨーロッパ各地に潜
30代女性の等身大の姿をコミカルかつロマンティックに描く「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ第4弾。夫で弁護士のマークが4年前にスーダンの人道支援活動中に命を落としたことで、ブリジットは2人の子どもの母親ながら再びシングルとなった。悲しみに暮れるブリジットだったが、親友たちや元彼ダニエルの支えもあって、仕事に復帰。また、公園で出会った29歳のロクスターとアプリでつながり意気投合する一方、厳しい理科教師のミスター・ウォーラカーとは、彼の息子への真摯な優しさを知ったことで、しだいに距離が縮
かつてドキュメンタリー番組のロケでライオンとヒョウに襲われたことのある松島トモ子が本人役で主演を務め、今度はサメに襲われた松島が激闘を繰り広げる姿を描く。サメと驚天動地の戦いを繰り広げる?サメ版「モノポリー」のボードゲーム「サメポリー」のプロモーション映像「サメポリーザ・ムービー」からパワーアップした劇場版。ある日のインタビュー取材で、「ライオンとヒョウに襲われたことが私の人生そのものになってしまった」と語った松島トモ子。取材が終わり街を歩いていると、突然目の前の景色が歪み、気を失って
世にも奇妙な鳥<デス>との出会いを通し、別れを受け止めていく母娘の姿を描くヒューマンドラマ。地球を周回し、生きものの“終わり”を告げる鳥<デス>が、余命わずかな15歳のチューズデーの前に姿を現した。チューズデーは、彼をジョークで笑わせることで、母親のゾラが家に戻るまで自らの最期を引き延ばすことに成功する。やがて帰宅したゾラは、鳥の存在に畏れ慄き、娘から〈デス〉を遠ざけようと暴挙に出る。監督・脚本は、今作が長編監督デビューとなったダイナ・O・プスィッチで、“死”という概念を視覚化する。出
「九十歳。何がめでたい」で91歳にして第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の主演女優賞を受賞した草笛光子が主演したファンタジックなドラマ。風に吹かれてやってきた白髪の女性アンジーは、いわくつきの物件を借りてBARを開き、出会った人の人生をそっと変えていく。ある街に風に吹かれて一人の白髪の女性アンジーがやってきた。自らをお尋ね者だと言うアンジーは、いわくつきの物件を借り、そこにBARを開くことに。様々な問題を胸に抱えながら日々を懸命に生きる街の人たちは、アンジーと出会い、他人に左右さ
第二次世界大戦下に、チャーチル首相の下で秘密裏に結成された史上初となる“非公式”特殊部隊の戦いを描くスパイアクション。第二次世界大戦中、英国軍はナチス軍の猛攻によって窮地に追い詰められていた。そんななか、特殊作戦執行部に召喚されたガス少佐は、ナチス・ドイツ軍の潜水艦、Uボートを両軍に見つかることなく無力化するという高難度のミッションを言い渡される。集めたメンバーと共に漁師を装い現地へと向かったガスを、予想を超える展開が待ち受けていた。監督・脚本・製作は、「シャーロック・ホームズ」シリーズ
窓と作りつけの暖炉のほかには何もない部屋の一角を舞台に、紀元前から遥か未来に至るまで、時代時代でその空間を彩った住人たちとそこで起きた無数の出来事をたった6ページで描いたリチャード・マグワイアの異色グラフィックノベル『HEREヒア』の映画化地球上のある地点に固定されたカメラが捉える、その「場所」で生きるものたちの物語を描くヒューマンドラマ。地球上のある場所では、恐竜が駆け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会う。やがて家が建ち、いくつもの家族が入居しては出てゆく。194
「大事なことほど小声でささやく」「こはく」「こん、こん」などの横尾初喜監督と「大事なことほど小声でささやく」の原作者の森沢明夫が再タッグを組み、同名小説を実写映画化。孤独な2人の初恋と、突然訪れた別れから30年の月日を経て明かされる彼女の秘密を描く。幼い頃に母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花は、ひょんなことから「ひま部」を結成し、孤独だった2人は距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は心也の前から姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に心也は
「花束みたいな恋をした」の土井裕泰監督と脚本家の坂元裕二が再タッグを組んだヒューマンドラマ。古い一軒家で暮らす家族でも同級生でもない3人の、12年間誰にも言えなかった切実な片思いを描く。東京の片隅に建つ一軒家に相楽美咲、片石優花、阿澄さくらの3人は一緒に暮らしている。それぞれ仕事や学校、アルバイトへ毎日出かけ、帰ってきたら一緒に晩ごはんを食べ、同じ寝室で眠り、朝になったら一緒に歯磨きをする。家族でも同級生でもないが、12年もの間、お互いを思い合い楽しい日々を過ごしてきた3人。そんな彼女たち
「アルビノの木」「リング・ワンダリング」などで、国内のみならず海外映画祭でも受賞多数の異才、金子雅和監督・脚本の最新作。川や山といった圧倒的なロケーションと民俗学・美術等に裏打ちされた世界観により、現代人が忘れかけている自然への畏怖や人間の根源にある生命力を描き出す。高度経済成長が始まった1958年。少年ユウチャ(有山実俊)は、大きな川の上流にある山間の集落で、林業に従事する父、病で臥せる母、老いた祖母と暮らしていた。まだ自然豊かな土地ながら、森林伐採の影響を受け、ユウチャの家族は年々深
女性CEOとインターンの青年が繰り広げる“誘惑ゲーム”を描くエロティック・スリラー。大企業のCEOとして大成功を収めるロミーは、舞台演出家の優しい夫ジェイコブと子どもたちに囲まれ、誰もが羨む暮らしを送っていた。そんな彼女の前に、サミュエルというインターンが現れる。彼はロミーのなかに眠る秘密の欲望を見抜き、きわどい挑発を仕掛けてくる。行きすぎた駆け引きをやめさせようとサミュエルに会いに行ったロミーは、逆に主導権を握られ、2人のパワーバランスが逆転する。出演は、「アクアマン」シリーズなどの
国際派俳優・浅野忠信最新主演よる世界的に高い評価を受け続ける伝説の写真家・深瀬昌久の波瀾万丈な人生と、彼の最愛の妻にして被写体であった洋子との物語を、実話とフィクションを織り交ぜながら描いた50年にわたる複雑かつ普遍的なダークファンタジーラブストーリー。1974年にニューヨークのMoMAで開催された“NewJapanesePhotography”展で、森山大道らと共に絶賛を浴びた伝説の写真家・深瀬昌久(浅野忠信)。その78年にわたる波瀾万丈の人生を、実話とフィクションを織り交ぜて大胆に
女性となったメキシコの麻薬王と3人の女性の姿を描くミュージカル・エンタテインメント。不遇な日々を送る弁護士リタのもとに、麻薬カルテルのリーダーであるマニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という依頼が届く。リタの完璧な計画によってマニタスはこれまでの人生を葬ることに成功し、“エミリア・ペレス”として新たな人生をスタートさせる。それから数年後、イギリスで新生活を送るリタの前に、エミリアが姿を現す。出演は、「レベルデ青春の反逆者たち」などのカルラ・ソフィア・ガスコンが主演を務
2023年にテレビアニメ化もされたましろによる同名コミックを実写映画化。彼氏にフラれたばかりの大学生の木之下茜は、オンラインゲーム“ForestOfSavior”を通じて超塩対応な高校生プロゲーマーの山田秋斗と出会う。いつもは無愛想なのに、ふとした時に見せる山田の無自覚な優しさに茜は少しずつ惹かれていく。しかし、山田は恋愛にまったく興味がないにもかかわらず、周囲からモテまくるという、恋人にするには最高難易度の男子だった。監督は、「よだかの片想い」「21世紀の女の子」などの安川有果
何度も生き返る使い捨てワーカーの逆襲を描くエンタテインメント大作。人生失敗だらけのミッキーは、何度でも生まれ変わることのできる夢の仕事を手に入れたはずだった。しかし、ミッキーを待っていたのは、身勝手な権力者たちの業務命令によって何度も命を落としては生き返る過酷な任務。そんなブラック企業に搾取され続ける日々を送るなか、ミッキーの前に手違いで自分のコピーが同時に現れたことで事態は一変する。エドワード・アシュトンによる小説「ミッキー7」を原作に、「パラサイト半地下の家族」「スノーピアサー」な
イギリスポップ界のスーパースター、ロビー・ウィリアムスの波乱万丈な人生を描くミュージカル・エンタテインメント。本作のために制作された楽曲「ForbiddenRoad」をはじめ、ウィリアムズの名曲の数々が物語を彩る。2025年・第97回アカデミー賞で視覚効果賞にノミネートされましたが、受賞はなりませんでした。イギリス北部の街に生まれたロビーは、祖母の大きな愛に包まれ育った。1990年代に大人気グループ「TakeThat」の最年少メンバーとしてデビューし、スターダムを駆け上がっていくロビ
ベルギーの新鋭ローラ・ワンデル監督・脚本の長編デビュー作。社会の縮図でもある学校に投げ出された7歳の少女の葛藤や不安心理を生々しく浮き彫りにし、2021年第74回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞したドラマ。舞台を小学校の敷地内に限定し、全編をノラの視点で描いている。7歳のノラは小学校に入学したものの、人見知りしがちで友だちがひとりもおらず、校内に居場所がない。やがてノラは同じクラスのふたりの女の子と仲良しになるが、3つ年上の兄アベルが大柄なガキ大将にイジメられている現場を目の当たり
本田拓夫によるノンフィクション『吉祥寺に育てられた映画館イノカン・MEG・バウス吉祥寺っ子映画館三代記』を原作に、「空に住む」などの故・青山真治が着々と温めていた脚本を「はだかのゆめ」「はるねこ」などの甫木元空が引き継ぎ脚本を執筆して自ら監督した。映画上映だけに留まらず、演劇・音楽・落語など、多くの観客と作り手に愛され2014年に閉館した吉祥寺バウスシアター。その道のりは1925年につくられた“井の頭会館”から始まった。時流に翻弄されながらも劇場を守り続け、娯楽を届けた人々の姿を描く人
「天国大魔境」などで知られる石黒正数の同名青春漫画を実写映画化。大学の女子寮でルームシェアをする先輩と後輩が、不思議な時間を過ごすなかで自分らしさを探す姿を描く。大学の女子寮でルームシェアをする後輩の入巣柚実と先輩の鯨井ルカ。入巣はなんとなく古本屋でバイトする日々を過ごし、ルカはインディーズバンド「ピートモス」のギター・ヴォーカルとして夢を追いかけている。2人は安い居酒屋で飲んだり、暇潰しに古い海外ドラマを観たりと、心地よい日々を過ごしていた。ある日、ルカは大手レコード会社から連絡を受
第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の同名小説を映画化。真面目に働いてきた市役所公務員が、あることをきっかけに犯罪行為に巻き込まれてしまう姿を描く。市役所の生活福祉課に勤める佐々木守は、同僚の宮田から「先輩の高野が生活保護受給者の女性に肉体関係を迫っているらしい」と相談を受け、真相を確かめようと育児放棄寸前のシングルマザーの愛美の家を訪ねる。高野との関係を否定する愛美は、裏社会とつながっており犯罪計画を実行しようとしていた。なにも知らない佐々木は愛美に惹かれるが、その出会
新しいローマ教皇を選出するための教皇選挙“コンクラーベ”の内幕を描くミステリー。キリスト教最大の教派であるカトリック教会の最高指導者にしてバチカン市国の元首でもあるローマ教皇が亡くなった。悲しみに暮れる暇もないまま、ローレンス枢機卿は新教皇を決めるための教皇選挙を執り仕切ることに。世界中の強力な候補者たちが集い、システィーナ礼拝堂の中で極秘の投票が始まる。選挙をめぐる陰謀や差別、スキャンダルが渦巻くなか、ローレンスはある秘密を知る。監督は、「ぼくらの家路」「西部戦線異状なし」などのエド
yaongyiによる韓国発の大ヒットWEBマンガ『女神降臨』に、日本オリジナルの要素を入れた2部作構成の前編。Kōki,主演にして実写映画化。地味で冴えない容姿から学校でいじめられ、不登校になった谷川麗奈(Kōki,)は、ゼロからメイクのテクニックを学んで努力を重ね、誰もが振り向く女神へと大変身を遂げる。転校先で完璧な人生を再スタートするつもりだったが、とある偶然から、学年1位の頭脳を持つクールで謎多き同級生・神田俊(渡邊圭祐)にすっぴん姿を見られてしまう。秘密の口止めと引き替えに俊と