ブログ記事366件
2025年4月にイスラエル軍によるガザ空爆で命を落としたフォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナと、彼女を見守り続けた映画監督、セピデ・ファルシの1年にわたるビデオ通話を記録したドキュメンタリー。ガザから出ることのできないパレスチナ⼈のファトマとのビデオ通話を通して、イスラエルから攻撃を受け続ける街の様子などガザの現状を映しだす。2024年、イラン出身のセピデ・ファルシは、イスラエルによる攻撃を受けるガザの人々の声を届ける必要性を感じていた。しかし、ガザは封鎖されていたため、ガザ北部に暮
台湾で実際に起きた事件と、監督自身の家族関係から着想を得て、フェンシングを題材に兄弟間の愛と疑念が対立していく様を描く心理ミステリー。少年刑務所から出所した兄ジーハンと、疎遠になっていた弟ジージエが再会する。ジーハンはフェンシングの試合中、対戦相手を刺殺し、7年間刑務所にいたのだった。「事故だ」という兄の言葉を信じるジージエは、母の目を盗み、兄からフェンシングの指導を受け、兄弟の時間を取り戻していく。しかし、幼い頃、川で溺れた記憶がよぎったジージエは、その際に兄がすぐに手を差し伸べなかっ
人生を諦めかけていた英語教師と、重油にまみれた瀕死のペンギンの出会いを描き、世界22カ国で刊行されたベストセラーノンフィクション「人生を変えてくれたペンギン海辺で君を見つけた日」を、「フル・モンティ」「ポビーとディンガン」「シング・ア・ソング!笑顔を咲かす歌声」などのピーター・カッタネオ監督が映画化。1976年のアルゼンチン。人生に希望を見いだせずにいた英国人の英語教師トムは、名門寄宿学校に赴任する。軍事政権下で混乱する社会、そして手強い生徒たちに苦戦する中、トムは旅先で出会った女性と
アイドルグループtimeleszの寺西拓人主演、南九州一の繁華街といわれる鹿児島県の天文館を舞台にした人情劇。寺西拓人は『timeleszproject-AUDITION-』の直前に本作の撮影に臨んだ。バーテンダーとして働く傍ら探偵として街の人の手助けをする宇佐美蓮は、夫から逃げてきた橋口凪を助けたことから、再開発を巡る巨大な陰謀に巻き込まれる。南九州一の繁華街といわれ、様々な事情を抱える人々が行き交う、どこかなつかしさのある鹿児島・天文館でバーテンダーとして働く宇佐美蓮(寺西拓人)は
“防風鈴”と呼ばれる、街を守るために拳を振るう不良たちの戦いを描く、にいさとるの同名漫画を実写映画化。ケンカだけが取り柄の孤独な高校生の桜遥は、不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のてっぺんをとるため入学する。しかし、風鈴高校の生徒たちは“防風鈴=ウィンドブレイカー”と呼ばれる、街を守る存在に変貌していた。情報収集に長けた楡井や、防風鈴の総代を務める梅宮らメンバーと出会った桜は、戸惑いながらも防風鈴の一員として街を守るため闘い始める。出演は、「火喰鳥を、喰う」などの水上恒司が主人公の孤独な高校
動物たちが人間のように暮らす楽園・ズートピアを舞台にし、大ヒットを記録したディズニー・アニメーションの続編。突如現れたヘビのゲイリーをきっかけに、ウサギの警察官・ジュディとキツネの相棒・ニックは、ズートピアの過去に秘められた謎に挑む。ズートピアは、かつての肉食動物も草食動物も、大きな動物も小さな動物も、あらゆるタイプの動物たちが平和に暮らす超ハイテクな文明社会で、“誰でも夢を叶えられる”という理想の楽園だ。そこで暮らすズートピア初のウサギの警官・ジュディ(声:上戸彩)は、前向きで夢を信じて
太平洋戦争末期のペリリュー島での戦いに身を投じた若者たちの姿を描く同名漫画をアニメーション映画化。太平洋戦争末期の昭和19年、ペリリュー島に21歳の兵士、田丸がいた。漫画家志望だった田丸は、亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す“功績係”に任命される。9月15日には米軍による攻撃が開始され、襲いかかる4万人以上の米軍に対し、日本軍は1万人。田丸は仲間の死を、時に嘘を交えて美談に仕立てる。そんな彼の支えになったのが同期であり上等兵の吉敷だった。2人は共に励まし合い、絆を育んで
「バーフバリ」2部作や「カルキ2898-AD」で知られるインド映画界のスター、プラバースが2004年に主演した恋愛アクション。雨が引き寄せた偶然の出会いからひかれ合う2人が、権力と欲望に翻弄されながら試練に立ち向かう姿を描く。青年ヴェンカトは職を求めて鉄道で旅する途中、テランガーナ地方ワランガル近くの駅で、恵みの雨を喜んで歌い踊る女性シャイラジャに一目ぼれする。その場では別れたものの、モンスーン期の雨が導くように再会した2人は、やがて心を通わせていく。だが地元の有力政治家バドランナもシ
2014年に韓国で発生したセウォル号沈没事故を題材に、2人の少女の恋模様を描いた青春ドラマ。修学旅行の前日、高校生のセミは、教室で不思議な夢を見る。不吉な胸騒ぎを覚えた彼女は、心に秘めてきた思いを伝えようと、足の骨折で入院中のハウンのもとへ向かう。一緒に修学旅行に行きたいセミはハウンを説得するが、どこか煮え切らないハウンの態度に抑えていた感情が溢れだす。口喧嘩をした彼女たちは、お互いの気持ちを伝えられないまますれ違ってしまう。監督・脚本は、「MASTER/マスター」「ダーティ・マネー」
孤独を抱えた3人の男女が、すれ違いながらも必死に繋がろうとする姿を描くドラマ。恋人というより家族のような香里と健流は、海沿いの街を旅している。入籍が近づいたある日、健流は自ら命を絶ち、お互いにとって一番の理解者だと信じていた香里はショックを受ける。健流と出会う前のように心を閉ざすようになってしまった香里は、健流の親友であったという作家の中野慎吾を思い出し、彼の元を訪ねる。健流の知らなかった一面を知るために、香里と中野は街を巡る。監督・脚本は、「の方へ、流れる」「ふたつのシルエット」「蜃
ベルギーで実際に起きた少女拉致監禁、殺人事件を基に、少女失踪事件の犯人を追う憲兵隊員の姿を描くクライムスリラー。1995年、ベルギーで少女2名が失踪する事件が発生した。若手憲兵隊のポールは小児性愛者を監視する秘密部隊「マルドロール」に配属され、少女失踪事件の犯人を追うことになる。しかし、作戦は失敗してしまい、腐敗した警察組織の闇に直面したポールは、事件解決のため真実を求めるあまり、我を失い暴走し、心身に異常をきたしていく。監督・脚本は、「変態村」「依存魔」「地獄愛」などのファブリス・ドゥ
作家の村井理子が実体験をまとめたノンフィクションエッセイ「兄の終い」を映画化。絶縁状態にあった兄の突然の訃報が入り、後始末のためにてんてこまいになる家族の物語を描く。理子の元に、警察から兄が死んだという電話が入る。発見したのは兄と暮らしていた息子だという。東北へ向かった理子は、7年ぶりに兄の元妻である加奈子とその娘と再会。ゴミ屋敷と化していた、兄たちが住んでいたアパートで3人は壁に貼られた家族写真を見つける。兄の後始末をしながら悪口を言い続ける理子は、「もしかしたら、理子ちゃんには、
横田慎太郎による自著「奇跡のバックホーム」と小説「栄光のバックホーム」を原作に、21歳で脳腫瘍を発症し、引退を余儀なくされた元プロ野球選手の横田慎太郎の物語を映画化。2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名された横田慎太郎は、2016年の開幕戦で一軍のスタメン選手に選ばれ、見事に初ヒットを記録する。その活躍が期待されていた矢先、彼の体に異変が起こり、医者から脳腫瘍と診断される。その日から、母のまなみや家族、恩師やチームメイトたちに支えられながら、過酷な病との闘いが始まる。201
愛する子どもたちのために、犯罪に手を染めていく母親の姿を描くヒューマンサスペンス。借金取りに追われ、2人の子どもと共に東京へ逃げてきた夏希は、昼夜働いても明日食べるものにさえ困る生活を送っていた。ある日、偶然ドラッグの密売現場に遭遇した夏希は、生きるために自身もドラッグの売人になることを決意する。心に孤独を抱える格闘家の多摩恵と出会い、ボディーガード役を買って出た彼女とタッグを組んだ夏希は、さらに危険な取引に手を出していく。監督・脚本・原案は、「ミッドナイトスワン」「逆火」「サイレントラ
「フランシス・ハ」「マリッジ・ストーリー」「ホワイト・ノイズ」などの監督作に加え、「バービー」の脚本を手がけたことでも知られ、脚本賞および脚色賞でアカデミー賞に3度ノミネートされているノア・バームバックが、映画業界で活躍する俳優とマネージャーの苦悩や葛藤を、ユーモアを交えて描いたコメディドラマ。有名な映画スターのジェイ・ケリー(ジョージ・クルーニー)と、彼を献身的に支えるマネージャーのロン(アダム・サンドラー)は、慌ただしくヨーロッパを巡る旅に出る。ところがその道中、二人は自分たち
写真家とジャズシンガーの9年間に及ぶ大人の切ない恋を描いたラブストーリー。北海道・札幌の専門学校で特別講師として写真の講義をした写真家の北村竜次(今井翼)は、ジャズシンガーを目指す生徒・小春(すみれ)と出会う。歌っている姿を撮ってほしいと頼まれた竜次は、ジャズクラブに小春のライブを見に行く。東京で妻と娘と暮らす竜次だが、小春の才能に魅了され、毎年、小春を撮った写真の個展を札幌で開催するようになる。小春のステージを撮り続け、個展が9回目を迎えた春、ギャラリーのオーナー・吉岡から、ギャラリー
命の恩人である男とその家族のために、腐敗した警察と麻薬カルテルとの壮絶な戦いに挑む一人の女性の姿を描くハードコアアクション。南米コロンビアの小さな街に流れ着いたウクライナ人の女ドミニクは、そこで知り合った警官フリオと、その家族と知り合う。しかし彼らとの平穏な日常は長くは続かず、腐敗した警察と麻薬カルテルによってフリオが惨殺され、非力な家族に危機が迫る。大切な人を守るため、ドミニクは封印していた戦闘スキルを発動させ、腐敗した警察と麻薬カルテルに戦いを挑む。出演は、「コカイン・ブライド」など
断線した黒電話から聞こえる死者からのメッセージを頼りに連続殺人鬼から逃げる少年を描いたサイコスリラー「ブラック・フォン」の続編。死闘から4年後、黒電話が再び鳴り、葬り去ったはずの連続殺人鬼グラバーの復讐が幕を開ける。連続殺人鬼グラバーによって誘拐された13歳の少年フィニーは、これまでに命を奪われた少年たちが断線した黒電話で伝える“死者からのメッセージ”を頼りにグラバーを地獄へと葬り、ただひとり生き残った。あの悪夢から4年、17歳になったフィニーは、今もあの地下室のトラウマに苦しんでいた。
「バスカヴィル家の犬シャーロック劇場版」「パリピ孔明THEMOVIE」などの岩田剛典が、大人になりきれない中学校教師を皮肉と愚痴と笑いを交えて演じるドラマ。日本独特のおかしな校則、教師のブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道という社会問題を背景に、教師の市川が生徒たちの金髪デモに振り回されながらも成長していく。公立中学校教諭、市川(岩田剛典)の担任するクラスの生徒数十人が、校則への抗議として髪を金色に染めて登校してくる。前代未聞の大胆な校則違反に学校中が大騒ぎになるが、市川は
フランス映画「パリタクシー」を原作に、冴えない日々をおくるタクシー運転手と、人生の終活に向かうマダムが繰り広げる“たった1日”の旅を描くヒューマンドラマ。ある日、タクシー運転手の宇佐美浩二は、85歳の高野すみれを東京の柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになる。すみれは東京を見納めするために、浩二にいくつか寄り道を依頼し、様々な場所へタクシーを走らせる。しだいに浩二に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始め、偶然出会った2人の心を人生が大きく動いていく。出演は、85歳
「サマーウォーズ」「竜とそばかすの姫」「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」などの細田守監督・脚本・原作が、父を殺されたことによって復讐にとらわれた王女が、現代からきた看護師の青年との出会いによって変化していく姿を描くアニメーション。国王である父を殺した、叔父クローディアスへの復讐を失敗した王女スカーレットは“死者の国”で目を覚ます。そこは、力のない者や傷ついた者が虚無となり消えてしまう世界だった。クローディアスが死者の国にいることを知り、改めて復讐を胸に誓ったスカーレットは、現代日本
ノンストップで疾走する寝台列車の中という限定されたシチュエーションで、凶悪強盗団と特殊部隊員の男が繰り広げる死闘を描いたインド製のバイオレンスアクション。インド東部ジャールカンド州から首都ニューデリーへと向かう特急寝台列車が、若きリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)率いる40人の武装強盗団に襲撃される。乗客たちはパニックに陥るが、この列車には対テロ特殊部隊の隊員アムリト(ラクシャ)が乗り合わせていた。最愛の恋人トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)とその家族を救うため、軍隊仕込みの格闘術で応戦す
2025年没後60年を迎える江戸川乱歩の3作品を、「RAMPOWORLD」と題して長編映画化。原案は1929年に雑誌「改造」にて発表された中編小説の「蟲」。対人恐怖症の青年が初恋の相手に再会し初恋を再熱させ愛憎劇へと展開していく、人間の深い闇が猟奇的かつ幻想的に描かれ数多い乱歩作品の中でも問題作と言われている作品。映画監督の柾木(平埜生成)は、親の遺産を食い潰しながら10年間引きこもっている。大学時代からの友人・池内(木口健太)は、極端に人との接触を嫌う柾木を気にかけ、刺激を与えようと
「ある役者達の風景」「THEATERS」「みんな笑え」などの沖正人監督・脚本が生まれ故郷の広島県江田島市を舞台に、自身の人生を投影したヒューマンドラマ。広島県の江田島市で生まれ、いままで一度も島から出ずに生きてきた修司は、数年前に父が突然死したことについて責任を感じ、うだつの上がらない日々を送っていた。ある日、東京で映画監督として活躍する幼なじみの和也が、故郷を舞台に映画を撮ることを知る。その頃、高校時代に修司と和也が思いを寄せていた幸恵は、妻子ある男性と幸せではない交際をしていた。3人
高度5000メートルを飛行中の旅客機で、ハイジャック犯から妻子を守るため奮闘する男の姿を描くサスペンスアクション。かつて要人警護のスペシャリストだったハオジュンは、事故で娘を失明させてしまい、妻とは離婚、仕事も失ってしまった。8年後、航空会社の保安警備員として働くハオジュンは、帰国便の機内で偶然にも海外での治療を終えた元妻と娘の姿を目にする。そんななか、乗客に紛れていたハイジャッカーたちが機内を突如制圧。逃げ場のない上空でハオジュンは、家族を守るため犯人たちに立ち向かう。出演は、「イン
能登の漁村を舞台に、元ヤクザの漁師と視力を失った少年の友情を描くヒューマンドラマ。両親を事故で亡くし、視力を失ってしまった幸太。元ヤクザで漁師の三浦は、自身を“おじさん”と慕ってくれる幸太のためにある方法でお金を工面し、視力回復手術を受けさせ、手紙を残して自首する。目が見えようになった幸太の前に三浦はおらず、どんな顔か知らないまま大人になった彼は、「元刑事だった」というおじさんの言葉を信じて刑事に。12年後、マル暴に配属された幸太は、出所した三浦と再会する。監督・脚本は、「正体」で第4
第12回小説野性時代新人賞を受賞した君嶋彼方の同名小説を映画化。心と体が入れ替わったまま大人になってしまった男女の15年の物語を描く。高校1年生の坂平陸と水村まなみは、プールに一緒に落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。2人はいつか元に戻ると信じ、入れ替わったことを周囲に隠して日常生活を送り始める。高校を卒業した陸とまなみは、進学、初恋、就職、結婚、出産、そして親との別れと人生の転機を経験していく。入れ替わってから15年が過ぎた30歳の夏、まなみは元に戻る方法がわかったかもし
第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみの同名小説を実写映画化。中学時代の初恋の相手同士が時を経て再会し、惹かれ合う姿を描くラブストーリー。離婚して独り身となった青砥健将は、地元に戻り印刷会社に再就職して平穏な日々を送っていた。一方で、青砥が中学生の時に思いを寄せていた須藤葉子は、夫と死別し、パートで生計を立てていた。様々な経験を積んだ青砥と須藤は意気投合し、中学生以来の時間を埋めていく。50歳にして初めて、自然に惹かれ合うようになった2人は、やがて未来について話すようになる。監督は
J・M・バリーによる児童小説「ピーター・パンとウェンディ」をモチーフに、児童誘拐、無差別殺人に励む闇落ちピーター・パンを描くスラッシャーホラー。大学生のウェンディはロンドンで彼氏との新生活を夢見て、移住を計画していた。そんなある日、弟のマイケルが突然、かつて世間を震え上がらせた凶悪誘拐犯として有名なピーター・パンに誘拐されてしまう。妖精の粉を注射し、街中へ飛びだし、子どもの誘拐と殺人を繰り返すピーター・パンは、次々と人々を夢の国“ネバーランド”へと旅立たせていく。監督・脚本・プロデューサ
それぞれ過酷な環境下で生きる3人の子どもたちが地域の教育センターで絆を育んでいく姿を通し、社会の片隅に生きる人々を実直なまなざしでとらえたカナダ製ドラマ。3人の子どもたちは、多様な文化を持つ人々が多く住むカナダのトロント郊外の街スカーバローで暮らしている。父親の暴力から逃げて来たフィリピン人のビン、家族4人でシェルターに暮らす先住民の血を引くシルヴィー、ネグレクトされ両親に翻弄され続けるローラ。厳しい環境で生きる彼らが安心して過ごすことができるのは、ソーシャルワーカーのヒナが責任者を務める