私が洞爺丸の本を読んで海難事故に興味を持った頃。いろは丸の海難事故を知った。いかに当時の裁判がテキトーかよくわかる事例。紀州藩の軍艦と亀山社中のちんけな小船が紀州灘で衝突。とっさに軍艦は面舵を切り、いろは丸は取舵を切った。正解は面舵。当時は船が正面衝突しそうになったら面舵を切るのが常識。つまり紀州藩の勝訴だが、なぜか敗訴になった。竜馬は万国公法を盾にとって猛然と反論し、いろは丸の当て逃げを強弁した。挙句の果ては【当時最新鋭の武器が積んであった】と付け加え、莫大な賠償金までせしめている。のちにこれ