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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・一般知識はじめに、問題の文中にある、「温度風の関係」について、簡単に触れておきたいと思います。「一般気象学」p145の図6.4、「南北方向の温度傾度により東向き(西より)の地衡風速が高度とともに増大する模式図」を見ながら考えてみます。簡単のため、1000hPa面を水平であるとしますと、例えば対流圏では一般的に極側の方が赤道側よりも気温が低く、したがって、極側の方が空気密度が大きいため、等圧面は赤道側から極側に向かって低い
こんばんは。今回の一般知識は、経度方向に帯状平均した南北両半球の1月の月平均温どの緯度高度分布を示した図を用い他問題です。図中にA、B、Cの3つの点が示されていますが、この中で温度風の関係から高度が高くなるにつれて東風成分が増加する点はどれか、という内容です。次回、一緒に考えてみたいと思います。第63回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。14日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第48回試験・一般知識今回は、本文を読みながら、文中の空欄(a)(b)(c)に入る適切な語句を考えてみます。まず、「北半球の冬季高緯度成層圏では、北極付近が低温の極となって、(a)が強まり西風が卓越する。」とあります。極域では、夏季はほとんど1日太陽光が届いて白夜になるのに対して、冬季は太陽光がほとんど届かないため極夜となります。この冬季において太陽光が届かない状態において、成層圏では極めて低温となり、低温の渦が発達します。この
こんばんは。今回の一般知識は、中層大気の運動から、成層圏突然昇温についての問題です。この成層圏突然昇温とはどういう現象なのか、問題ではそれを説明する文に(a)(b)(c)の空欄があり、それぞれに当てはまる適切な語句の組み合わせを解答する形になっています。問題を通してもう一度整理しておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第48回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第47回試験・一般知識問題では「一般気象学」p251の図と同じ図が引用されていて、極のところだけ北極・南極をわからないようにしているだけです。ちなみに温度の単位は絶対温度K(0℃=約273K)で表されています。(a)「一般気象学」p22、図2.1「温度の高度分布と大気層の区分」も参考にしながら見て見ますと、緯度Aがどちらの極に近いかということですが、着目するところは、高度約50km付近の成層圏界面の気温です。成層圏界面付
こんばんは。今回の一般知識は、中層大気の運動および大気の鉛直構造に関する問題です。問題の図は「一般気象学」p251の図がそのまま掲載されていますが、この図の意味するところは何か、(a)~(d)の文の正誤を検討しながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第47回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。7日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・一般知識(a)赤道域上空の成層圏では、東風と西風が約26か月ごとに交代する現象が起こります。この現象を準二年周期振動とよんでいます。「一般気象学」p266の図9.14「カントン島における月平均東西風の時間と高度による変化」によりますと、風の交代は上層から風向の変化が起き、時間の経過とともに下層へ伝わっていくことを示しています。したがって、本文の内容は、正しいとなります。(b)次に、「一般気象学」p2
こんばんは。今回の一般知識は中層大気の運動から、成層圏や中間圏の大気の特徴についての問題です。準二年周期振動とは、成層圏の気温分布など、成層圏や中間圏における大気の主な特徴を問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。16日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識今回は、本文を読みながら空欄の適切な語句を考えてみます。(a)(b)まず、「7月は、北極周辺が全球の中で最も気温が(a)、北極を中心とする高層天気図で見ると、気圧の等高度線が北極を中心とする同心円状の(b)となっている。」とあります。「一般気象学」p259、図9.10、「5hPa(高度約35〜37km)天気図に見る成層圏の四季の移り変り」の左側、1975年7月2日の方の図を見ますと、気温は赤道から中緯度
こんばんは。今回の一般知識は、成層圏内の高度30km~50km付近について述べられた本文の空欄(a)~(e)に当てはまる適切な語句の組み合わせを考える内容の問題です。7月と1月でどのような違いが見られるか、空欄を考えながら次回一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・一般知識(a)「一般気象学」p259、「5hPa(高度約35km~37km)天気図に見る成層圏の四季の移り変わり」の(a)の図によりますと、一般的に北半球の夏における成層圏の気圧配置は、北極域に高気圧があり、緯度が低くなるにつれて低圧になっていることがわかります。したがって、下線部の内容は正しいということになります。(b)(a)の気圧配置および、大気の力学で学習しました地衡風の関係から考えますと、中高緯
こんばんは。今回の一般知識は、第51回試験から中層大気の運動についての問題です。北半球における中層大気について書かれている文中の下線部の正誤を判断しながら復習しましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第51回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・一般知識今回は、本文を読みながら空欄を考えていきます。まず、「成層圏突然昇温とは成層圏の気温が短期間に急激に上昇する現象で、対流圏からのプラネタリー波による(a)の減速と」とあります。冬半球における極域の成層圏では、冷たい空気を伴った低気圧が存在しており、強い西風が吹いています。これを「極夜渦」とよんでいます。冬から春にかけて対流圏から発生するプラネタリー波が伝播、すなわち下層から伝わってきますと、強い西風がそ
こんばんは。今回の一般知識は、中層大気の運動から、成層圏突然昇温についての問題です。この成層圏突然昇温とはどういう現象なのか、問題ではそれを説明する文に空欄があり、当てはまる語句の組み合わせを解答する形になっています。本文に当てはまる語句は何か、次回、一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。7日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識まず、(a)、(b)、(c)の図の中で、一番わかりやすいのは、相対的に極域の気温が最も高い(c)でこの半球が夏であることを示していると考えられます。そこで、選択肢を見ますと、この中で夏は「北半球の7月」しかありませんので、(c)は「北半球の7月」ということになり、この時点で①か③に絞られることになります。あとの(a)、(b)が北・南いずれかの冬半球の気温分布の特徴を表わしているわけですが、(b)の極
こんばんは。今回の一般知識は、中層大気の運動から、成層圏における夏冬の月平均気温分布についての問題です。(a)~(c)の3つの気温分布のパターンから北半球の1月、北半球の7月、南半球の7月のどれが当てはまるか、それぞれの特徴に着目しながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。24日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・一般知識今回は、本文を読みながら、(a)、(b)、(c)に当てはまる語句を考えてみます。まず、「成層圏の気温は、オゾンの紫外線吸収に伴う加熱量の違いから、(a)の方が高い。」とあります。ここで「一般気象学」p251の図9.1「1月における経度平均温度の緯度高度分布」を見ながら考えます。(a)につきましては、問題文の冒頭に「7月」とあることから、北半球が夏半球、南半球が冬半球にあたりますので、図9.1の北半球
こんばんは。今回は、対流圏と成層圏の経度平均した7月における月平均の気温および風速の東西成分について述べた文の(a)、(b)、(c)に当てはまる語句の組み合わせを考える問題です。問題では、7月の月平均において気温や風の東西成分がある経度で断面を取った場合、どのような鉛直分布になっているかが問われています。なぜそうなるのかも含めて、次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。14日
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・一般知識(a)「一般気象学」p251の図9.1「1月における経度平均温度の緯度高度分布」を見ながら考えてみます。これによりますと、下線部にあります通り、経度平均気温が最も低い領域は、赤道付近の高度10km~20km付近、すなわち赤道付近の上部対流圏から下部成層圏に見られることがわかります。これは、低緯度において対流活動が活発でハドレー循環の上昇流域にあたり、対流圏界面の高度が15~17kmと高いことによる
こんばんは。本日、(一財)気象業務支援センターから1月30日に行われました第57回気象予報士試験の問題と解答例が発表されましたので、予定通り、今日から最新の問題を採り上げながら勉強していきたいと思います。なお、初めて当ブログをご覧になられる方で、これから気象予報士試験の合格を目指される方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にガイダンスさせていただきますと、当ブログは、これから試験当日まで「問題編」にてご自身でまず問題を考えていただき、翌日の「考察編」で解答及び問題を解くための基礎
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・一般知識今回は、1月における平均気温の緯度高度分布の図を基に、図中に示されたア~エの箇所における東西風の西風成分の鉛直方向の変化が正か負かの組み合わせを判断する内容の問題です。はじめに、問題の文中にある、「温度風の関係」について、簡単に触れておきたいと思います。「一般気象学」p145の図6.4、「南北方向の温度傾度により東向き(西より)の地衡風速が高度とともに増大する模式図」を見ながら考えてみます。簡単のた
こんばんは。今回の一般知識は、中層大気の運動より、1月における平均気温の緯度高度分布の図を基に、図中に示されたア~エの箇所における東西風の西風成分の鉛直方向の変化が正か負かの組み合わせを判断する内容の問題です。この問題を解くカギとなる「温度風の関係」とは何か、各点において高度が増すにつれて東西のどちらよりの風と判断されるのかについて次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。今回の一般知識は、中層大気の大循環から、「成層圏突然昇温」についての問題です。問題では、「成層圏突然昇温」とはどういう現象かについての文が書かれており、(a)~(c)の空欄を埋める形になっています。実際に穴埋めしながらこの現象について次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・一般知識(a)「一般気象学」p251の図9.1「1月における経度平均温度の緯度高度分布」を見ながら考えてみることにします。高度約25km〜約50kmにかけての成層圏上部では、1月の夏極、つまり南極付近で最も気温が高く、1月の冬極、つまり北極付近で最も気温が低くなっていることがわかります。これは夏極に近くなるほど入射する太陽放射エネルギー量が大きく、上部成層圏に多く存在するオゾンが紫外線を吸収することによって加熱される
こんばんは。今回の一般知識は中層大気の運動から、成層圏についての問題です。成層圏についてはなかなかイメージが湧きにくいですが、その成層圏の中ではどのような気温分布でどういう大気の運動が起きているのかについて問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第18回試験・一般知識設問の図は一般気象学p251「1月における経度平均温度の緯度高度分布」の図とほぼ同じですが、一般気象学では縦軸がkmであるのに対して設問では気圧(hPa)が用いられているという違いがあります。ですので、一般気象学p22の「温度の高度分布と大気層の区分」も併せてご覧になりますと気圧と高度との対応が概ねつかめると思います。設問の図によりますと、200hPa~50hPaにかけて赤道付近の上空で200Kの気
こんばんは。今回の一般知識は中層大気の運動から、12月から2月の冬季における平均子午面の温度分布についての問題です。「一般気象学」のp251~p254の内容についての知識が問われています。このような気温分布になるのはなぜか、設問を通じて復習しながら次回一緒に考えてみたいと思います。第18回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・一般知識「一般気象学」をよく読まれている方は「あれ?」と思ったかもしれませんね。設問の図は一般気象学p253の図9.3の北半球と南半球を左右逆にしたものですが、ここを見落として「一般気象学」の図は1月なので設問の図は「7月」としてしまいますと誤りとなります。(b)(c)「一般気象学」p251の図(1月における経度平均温度の緯度高度分布)では、本文にあります通り、南半球中緯度の高度20km~60kmにお
こんばんは。今回は、中層大気の運動より、東西風の高度‐緯度断面図から読み取れる特徴について、次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、中層大気の大規模な運動から、「成層圏の突然昇温」についてです。この発見のきっかけになったエピソードは「一般気象学」p260に載っていますのでお読みいただきますと結構興味深いんですが、なぜこのようなことが起こるかが今回の問題文で簡潔にまとめられているので今回選んでみました。穴埋めをしながら一緒に考えてみたいと思います。※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は16日23時更新予定です。