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「難解!」「何回か観ないとわからない!」みたいな難解さが話題になってる映画って凄いですよね。うらやましい(笑)。普通はちょっとでも難解だと見向きもされないのがエンターテイメント映画の常なのに。そんな映画『TENETテネット』ですが、オペラハウスで大観衆がバーッと眠ってゆくあの美しいシーンあたりから、超ワクワクするシーンの連続でした。時間を逆行するって面白―い!じっさい観てみて驚いたのはけっして難解に作ろうとはしていなかったことです。順行を赤、逆行を青で衣装や照明やセットを徹底的に塗
「役所力」ってあるなとボクは思っていましてw。役所広司主演作がその映画監督の最高傑作だというパターンって結構あるのでは?という・・・もちろん現在公開中の西川美和監督の『すばらしき世界』もそうですし。周防正行監督の『Shallweダンス?』、青山真司監督の『EUREKA』、黒澤清監督の『CURE』、そして三谷幸喜監督の『THE有頂天ホテル』・・・いや最高傑作がどれかについては異論があるとは思いますがw、役所さんが主演した作品は解像度がグンと上がるというか、観客に伝わるディテールの量が圧
1988年。『となりのトトロ』を吉祥寺の映画館で観たときは、糸井重里さんのお父さんの棒読みの演技には、ま〜ビックリさせられたものですw。え?これって・・・タイアップだから?みたいな(笑)。アニメ業界の知人に非声優のリアルな演技が〜とか色々説明されたけど全然飲み込めなかったなあ。だって棒読みはリアルじゃないからね。しかもサツキとメイがバリバリ声優さん声だったので、その横でボソボソと抑揚の足りない糸井さんの演技は大失敗にしか思えなかったものです。…それからン十年間、トトロは見返してな
スピルバーグ監督版の『ウエスト・サイド・ストーリー』ご覧になりましたか?あの街を丸ごと作ったような巨大なセットで繰り広げられるダンス、ダイナミックなカメラワーク、そしてゴージャスにリメイクされた音楽・・・これぞエンターテインメント。映画が瓦礫の山から始まることにかなり驚きましたが、おなじみのレナード・バーンスタインの音楽が始まると心は高鳴り、街をのし歩きながらのダンスシーンのカメラワークはおお!凄いな!と・・・でもダンスパーティーのシーンの最後まで見たあたりで、ふと停止ボタン
ちょっと時間がたってしまいましたが『首』、最高でした!いつも思うんですが、北野映画に出てる時の俳優さんって皆いつもの3割り増しくらい魅力がアップして映ってますよね。嬉々として役を演じることを楽しんでいるというか、それを北野武が自由自在に引き出しているというか・・・監督北野武の完全復活!も~最初から最後までわくわくニヤニヤしながら見てしまいました。(今回、ネタバレ満載ですw!)たけし=織田信長?面白かったのは、今まで『その男、凶暴につき』『ソナチネ』などの初期作品からず
田村正和さん追悼番組、『古畑任三郎』の「ラスト・ダンス」(ゲスト:松嶋菜々子)と「フェアな殺人者」(ゲスト:イチロー)の再放送を観ました。懐かしかった~。「ラスト・ダンス」は松嶋菜々子さんがあまりにキラキラと輝いていて・・・ゲストの魅力を掘り下げる脚本・演出・カメラワークの番組だったんだなーと再認識。松嶋菜々子さん、犯人と被害者の両方のキャラクターをすごく繊細な芝居で演じて分けてますからねー。しかもとんでもないドンデン返しあるし、それをまた見事に演じきってる。魅了されました。そ
おはようございます!A芸さんのYouTube動画、「小林でび監督がA芸えびちゃんと子役の演技について語る」シリーズの第5弾、第6弾アップされました。今回のテーマは、映画『誰も知らない』『万引き家族』などでの、是枝裕和監督の独特な子役演出について。そして『誰も知らない』主演の柳楽優弥くんが第57回カンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞を最年少で受賞したその理由を演技の分析から考察してます。5分前後の短い動画なので、気軽に見ていただけると嬉しいでーす。『誰も知らない』、子供たち