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映画『悪は存在しない』はあきらかに2024年前半の目玉ですね!いろいろ凄い映画なのですが、俳優視点で見て一番すごいと感じるのは、登場人物たちが「その人に見える」というか「ちゃんとそれぞれのコミュニティ(生活圏)の人に見える」ってことだと思います。それがまたよくある「田舎の人=善」「都会の人=悪」みたいな説明的なコミュニティ表現ではないのです。『悪は存在しない』のほとんどの人物が「本物」に見えたのは、その人物の居方、そして目線の動きなどの「反応」がまさに長年その生活をしてきた人のソレにな
『パラサイト半地下の家族』ご覧になりましたか?いや~ドキドキしましたね~いろいろ。(以下、今回もネタバレしまくりですw)エンターテイメントなのに社会派!パワフルでありながら繊細!生活感あふれながらファンタジック!シリアスでありながらユーモラス!リアルでありながらデフォルメが効いている・・・あまりにも豊かな、多面性の権化みたいな映画でした。そしてこの映画、登場人物も多面的に演じられています。どの人物も「自分ではない誰か」を演じているんです。まず半地下のキム家の4人組。
1988年。『となりのトトロ』を吉祥寺の映画館で観たときは、糸井重里さんのお父さんの棒読みの演技には、ま〜ビックリさせられたものですw。え?これって・・・タイアップだから?みたいな(笑)。アニメ業界の知人に非声優のリアルな演技が〜とか色々説明されたけど全然飲み込めなかったなあ。だって棒読みはリアルじゃないからね。しかもサツキとメイがバリバリ声優さん声だったので、その横でボソボソと抑揚の足りない糸井さんの演技は大失敗にしか思えなかったものです。…それからン十年間、トトロは見返してな