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7月7日のブログで紹介させて頂いた患者様の経過です。2年前に他院でブタ肋軟骨による鼻中隔延長術を行ったのですが鼻が徐々に低くなってきたので当院を受診し、延長に使用した異物をすべて摘出しました。↓術前の正面↓ブタ肋軟骨摘出1週間後摘出によって鼻背中央から鼻先までの膨れた印象は軽減しました。↓術前の下からの画像↓ブタ肋軟骨摘出1週間後術後1週間、オープン法で切開した鼻柱部のキズ跡が残っていますが、今後徐々にわからなくなります。鼻を下から見ても砕
手術したばかりの患者様の途中経過です。半年前に海外で寄贈軟骨によって鼻中隔延長術を行った患者様からこれら軟骨の全摘出と再建を依頼されました。海外で手術を受け、2週間程度で鼻尖がかたくまるくなったそうです。その後徐々に鼻先が太くなり、5ヶ月後には鼻尖が下方に垂れ下がったようになり、同時に鼻尖と鼻柱が左に偏移したそうです。全身麻酔ですべての寄贈軟骨を摘出し、患者様の肋軟骨で再度鼻中隔延長と瘢痕減量術を行うことになりました。ほとんどの
鼻中隔延長術後延長移植軟骨を全摘すると簡単に元に戻ると考えている方が多いのですが、全く元に戻る鼻中隔延長はありません。過度な鼻中隔延長ほど、全摘をすることで鼻尖偏位など様々な問題が残り、再建にかなりのエネルギーを割くことになります。紹介する患者様は元々鼻中隔偏位があり、通常の延長術では鼻尖が元来の偏位方向に傾く可能性がありますので、鼻尖方向を反対方向に延長したと考えられます。この手技は通常行われるのですが、過度な肋軟骨を延長術に使うことで鼻中隔軟骨が広範囲
【他院での手術】異種軟骨によって鼻中隔延長術と同時に鼻翼軟骨を切ってより鼻を高くする鼻尖形成が行われていました。【来院目的】術後1ヶ月鼻中隔延長術を行ったにもかかわらず効果がなかった上、鼻尖の一部が凹んできたので入れた軟骨の除去とキズの治療目的で来院しました。患者様は入れた軟骨を除去したあと、同時に鼻尖の高さを維持する手術を希望されましたが、ご家族より「修正手術の必要はない。軟骨を取り除く手術のみを行って欲しい。」と申し出があり、軟骨除去術と右鼻
5ヶ月前に他院で鼻中隔延長術を行い、想像以上に鼻尖が延び過ぎたため高さを残しつつ自分らしい鼻に戻すことを目的として当院に来院されました。鼻尖と鼻柱が突出し、鼻尖の皮膚が伸展されていました。横から見ると鼻柱側の鼻穴の中が見え、鼻柱は太くなっており、5カ月間マスクが外せなかったとのことです。患者様は元々鼻尖が低かったため、鼻先が高くなることを希望しましたが、鼻尖を伸ばし尖らせることは望んでいなかったそうです。当院における手術前に画像シミレーションを使
1年前に寄贈軟骨で鼻中隔延長術を受け、以下の点で来院されました。・寄贈軟骨を完全に摘出したい・鼻先が予想外に高くなり、皮膚が薄くなった・笑うとき、鼻柱基部が固定されており、違和感がある・鼻柱が太くなった・鼻尖鼻柱が左に傾いた患者様は詳細の手術内容について知らされていなかったため、修正術を行う前に鼻中隔MRI検査を行いました。MRI画像より以下が判明しました。・鼻中隔軟骨後方が採取され、この軟骨と寄贈軟骨による鼻中隔延長術であったと考えられた
貴族注射・フィラーの致命的な合併症をまとめます。貴族注射というのは、鼻翼基部へのヒアルロン酸注入や脂肪注入をすることで中顔面の陥没を解消する手術となります。効果としては、・ほうれい線が解消される・鼻が高く見える・加齢によって鼻翼が広がってくるのを抑えるしかしながらプチ整形でも一見手軽に見えて、致命的な合併症もあります。この貴族注射=鼻翼基部へのヒアルロン酸注入の場合、最も危険な血管塞栓を生じる可能性があるのです。最悪の場合失明が起こるのですが、これは意外と知られていま
1ヶ月前、他院で耳甲介軟骨による鼻中隔延長術を受けたのですが、鼻尖が高いので、2週間後、同クリニックで移植軟骨の減量をさらに受けました。しかし鼻尖が依然として高く感じ、また延長術で鼻先が下がったので、当院を受診されました。以上に加え、鼻尖鼻翼境界の陥凹、鼻尖鼻柱偏位についても気にされていました。同じ執刀医で2回の手術を受けており、下外側鼻軟骨(鼻翼軟骨)の強度と形態については、全く保証がないため全摘を選択せず、減量術となりました。また患者様は全摘による鼻
切らない鼻尖形成術が意味がないといわれるのですが、これは何故なのか?原因としては軟骨>皮膚>脂肪の分厚さや形状で鼻の形が変わるためで、事前の手術カウンセリングで正確に診断できる病院設備や外科医でなければいけません。しかしながら、現在の美容クリニックほとんどの病院がCTを撮らないで手術をしています。またそのような病院ではCTの設備すらないクリニックが大半です。なのでほとんどの美容外科ではカウンセリングで正確にCTで鼻の構造をチェックすることなく手術方式を提案しているわけです。あと
前回の続きです。小鼻の厚みを減らしたい、という事で当院に相談にいらっしゃいました。1ヶ月前に人中短縮を受けられたそうです。鼻孔縁挙上術をお勧めしました。それから2年後、再度相談にいらっしゃいました。その後鼻中隔延長術を受け、そのあとで鼻中隔延長の修正手術を受けられたそうです。希望と違って、小鼻が下に長くなり、鼻の穴も三角に尖ってしまいました。明らかにACRが悪くなっていました。鼻孔縁挙上で改善できる事を説明しました。再び6ヶ月後に相談にお見えになりました。1ヶ月前に2
他院で鼻中隔延長術を行ったところ、鼻に陥没したキズが残ってしまい、修正を希望されました。この患者様のような陥没した瘢痕では、その下を剥離し、真皮脂肪移植などをおこないますが、もうキズをつくりたくないと仰り他の部位からの自家組織の採取を拒まれました。そのため皮下剥離と瘢痕弁の移動で修正しました。↓術前の斜め前からの画像↓術後1週間広く皮下剥離を行ったため術直後の陥没部は血行障害を認め暗紫色でしたが、回復しました。↓術前の正面↓術後1週間本来陥
1年10ヶ月前他院でL型シリコンプロテーゼ留置術を受けたのですが、シリコンの偏位、鼻尖皮膚の菲薄化を認め、当院を受診されました。CT検査でL型シリコンの鼻根部厚さは3㎜程度、鼻尖部における厚さは4㎜程度で、鼻尖の皮膚は非常に薄くなっていました。またシリコンは鼻骨に接しておらず、鼻骨々膜上に留置された、あるいは鼻骨々膜が切れたと考えられました。そのためシリコンが偏位した可能性がありました。L型シリコンは下外側鼻軟骨を圧排し、抜去すると鼻尖が平坦化することが珍しくあ
鼻尖縮小を繰り返し修正で行って失敗している人がいるのですが、団子鼻に見えているあるいは肉厚鼻に見えている原因を把握せずに闇雲に治療計画を立てているケースがあります。鼻尖縮小術の糸で軟骨を結ぶだけの切らない手術でも、手術をすれば皮膚の下に瘢痕組織という硬い肉が出来るのです、鼻尖の皮膚は必然的に硬くなります。それを繰り返せば繰り返すほど、鼻先を細くすることは難しくなってくる訳です。団子鼻の症例では、鼻尖縮小単独の手術で効果が出る人は限られているので、もし鼻が太くて丸いことが気になるという
1年3ヵ月前に当院で鼻中隔延長術を行った患者様が鼻先が腫れて来院されました。↓鼻中隔延長前に正面↓術後4ヵ月↓今回来院時鼻先は赤くないものの腫脹で鼻尖と鼻翼の境界がわからなくなっていました。10日前、他人の身体が患者様の鼻に強くあたり、右鼻孔内から出血があったようです。2ヵ月間にこのようなことが2回あったとのことです。その後、鼻孔内の傷をご自分で綿棒を使い、毎日消毒したそうです。5日前に鼻尖が腫れ、右鼻孔内には腫瘤ができました。腫瘤は徐
鼻中隔延長術と鼻尖形成はどちらも鼻先の高さを高くする手術です。鼻尖形成→軟骨の上に耳の軟骨とかを載せて高さを出す(鼻尖形成3Dは鼻翼軟骨をカットして持ってくる)鼻中隔延長術→土台を作る手術。耳介軟骨移植や鼻尖形成で鼻先に軟骨を積んでも、その積んだ重さで沈み込みが起こります。5ミリとかを積んでもすぐに戻ってしまう訳です。なので土台から高くしようぜっていう目的で鼻中隔延長術が行われています。ざっくり鼻尖形成は3ミリまで。鼻中隔延長術はそれ以上の延長量と覚えておくと良い
他院でシリコンプロテーゼ留置術と保存軟骨による鼻中隔延長術を受けた患者様に対して術後1ヶ月目にプロテーゼ摘出と保存軟骨全摘を行い、下外側鼻軟骨(鼻翼軟骨)アドバンス固定、および鼻尖・鼻柱部に耳珠軟骨を移植しました。鼻中隔延長部の移植軟骨全摘、異物留置片全摘を行うと鼻尖の平坦化、鼻唇角が広がる、鼻孔縁が頭側に挙がるなどのアップノーズの可能性があり、下外側鼻軟骨の位置の修正や軟骨移植を必要とするケースがほとんどです。この患者様は術前にイメージした結果とは異なり、
聖心美容クリニック、形成外科専門医の川端です。本日は『鼻中隔延長術後1週間』の患者様についてご紹介します。鼻中隔延長といえば、結構大変な手術のイメージのため、ダウンタイムもかなり長そうな気が。。。???ANSWER1〜2週間で腫れは結構落ち着くので、人前に出られます。1ヶ月でかなりスッキリします。完成するのは3ヶ月以降くらいです。もちろん個人差があるのと、皮膚の厚みによっても変化します。一般的に皮膚の厚みが厚い人の方がダウンタイムが長い傾
リップリフト=人中短縮の傷跡を出来る限り目立たせなくするためには、ドッグイヤー変形に配慮した治療計画が必要となります。ラグビーボール状に皮膚を切除するわけなのですが、普通に人中短縮をしても上下で縫い寄せたときに長さが合わないので、傷跡が開いてしまう事で目立って完成してしまいます。そこでM字切開でほうれい線の方まで切除量を広げてドッグイヤー対策をすることもあります。切除量が広くなってしまうので、年配者の方が鼻の下の手術をすることが多いわけです。口角も上がってきます。鼻腔底の中に入れ
1ヶ月前、海外でわし鼻形成術(鼻骨々切り幅寄せ術含む)斜鼻修正術(鼻中隔軟骨切除含む)寄贈軟骨による鼻中隔延長術を受けたのですが、・鼻先、鼻柱のツッパリ感が著しい・鼻先の皮膚が赤くなった・鼻先が違和感を感じる程度に高い・「ウ」「イ」の発音時、鼻先が突っ張り、痛い・アップノーズ・会う人、全員に高さを指摘されると、生活に支障があり、修正希望で来院されましたMRI検査を行ったところ、術前説明を受けていない異物である人工真皮を鼻尖頭側~鼻背部と鼻柱部に留置されていたこと
だんご鼻整形手術で普通のクリニックで行われているものは以下のような術式となります。・鼻翼軟骨が開いている→糸で引き寄せる・鼻尖部の脂肪が多い→脂肪取りをする糸で引き寄せる術式の問題点は、・正面から見て細くなっても横から見るとポコッと鼻尖が上に上がる・指でつまんだようなディルド鼻になる・下から見ると鼻の穴が縦長になってしまうポリービーク変形やピンチノーズともいわれています。日本人の多くの人の鼻の構造としては、内側脚が極めて細くて弱く土台が脆弱なので鼻を指で押すとつぶ
7月29日に紹介した患者様のその後の経過です。鼻中隔延長術から3週間経って、鼻尖を中心にやや瘢痕化が見られましたが、この1ヵ月で随分改善しました。術後のケアは①術後1ヵ月間は終日テーピングによって圧迫固定②術後2ヵ月目以降~現在まで夜間のみテーピング固定でした。またリザベンは手術3週間前より現在まで内服してました。↓術前正面↓術後3ヶ月↓術前斜位↓術後3ヵ月↓術前側面↓術後3ヵ月経過は良好でありリザベン内服と夜間テーピングはあと1ヵ月
患者様は今までに2回の鼻中隔延長術を受けており、今回延長移植軟骨の全摘を希望し、来院されました。当院初診から3年半前、他院で鼻中隔軟骨と耳介軟骨で1回目の延長術、鼻尖が偏位したため術後10日目に同クリニックで修正を受けました。約1年後再度同クリニックで肋軟骨による2回目の鼻中隔延長術を受けました。ところが鼻孔内に疼痛が残り、鼻尖が硬く、皮膚が薄くなることで鼻先の形態にも違和感を感じるようになりました。またシリコンによる鼻根の高さも気になり始め、
他院で6回目の手術を受けたのですが希望とはかけ離れた結果となり、修正希望で来院されました。この患者様の今までの手術はL型シリコンプロテーゼ留置術2回、I型シリコンプロテーゼ留置術+耳軟骨移植術I型シリコンプロテーゼ交換術+耳軟骨移植術そして最後が鼻背部肋軟骨移植術+肋軟骨による鼻中隔延長術で記憶にない不明な手術を含め計6回の手術でした。他院6回目のオーダーは鼻根~鼻背を低くし、鼻尖を現状の高さのまま鼻柱を下方に延ばすことでしたが、砕片肋軟骨によって鼻背がさら
小鼻の厚みを減らしたい、という事で当院に相談にいらっしゃいました。1ヶ月前に人中短縮を受けられたそうです。鼻孔縁挙上術をお勧めしました。それから2年後、再度相談にいらっしゃいました。その後鼻中隔延長術を受け、そのあとで鼻中隔延長の修正手術を受けられたそうです。希望と違って、小鼻が下に長くなり、鼻の穴も三角に尖ってしまいました。明らかにACRが悪くなっていました。鼻孔縁挙上で改善できる事を説明しました。再び6ヶ月後に相談にお見えになりました。1ヶ月前に2度目の鼻中隔延長の
鼻先を細くしたり高さを出す、コルメラストラット法の効果の限界について。まずメリットとしては、・鼻中隔延長術の肋軟骨を使用した時より鼻先が柔らかい・料金が多少安い・耳から軟骨移植でいる・自家組織であるといった点です。日本人の鼻の構造は、鼻翼軟骨の内側脚がとても弱かったりか細いことがあるので、鼻を支えることは難しい特徴があります。そのため、鼻の土台を支える整形手術が鼻整いの基礎的な考え方です。その意味で、耳介軟骨移植だけで鼻先を高くしても、それを置くための土台が弱けれ
鼻中隔延長術+鼻背部軟骨移植、あるいは鼻中隔延長術+鼻プロテーゼ挿入は鼻フルの基本項目となりますが、同じ手術を受けたのに、なぜか仕上がりが違って見える症例が多くあります。これはなぜかというと、使用する軟骨の違いで変化量が変わって来るわけです。鼻中隔軟骨が短い人だと豚鼻に見えるので、鼻先が足りないと感じる訳ですが、鼻先の土台に軟骨を強化する上では、使用する軟骨は以下の通りです↓耳介軟骨→柔らかい、鼻中隔軟骨→やや硬い、肋軟骨→しっかり硬い延長量が多く取れるのは肋軟骨で、延長
1ヵ月前他院で保存軟骨による鼻中隔延長を行ったところ鼻孔狭窄のため鼻呼吸がしにくくなり、鼻柱基部から上口唇にかけての動きが制限されるようになりました。↓術前画像この患者様は鼻中隔延長術と同時に小鼻縮小も受けており、鼻翼の張り出しがないことで、むしろ形態に違和感がありました。また鼻孔内を観察すると切開創縁が適切に縫合されておらず、鼻毛がある皮膚面の上に切開した皮膚が被さるように縫合され、瘢痕治癒してました。過度な鼻中隔延長、鼻翼縮小だけで鼻孔が
Gメッシュと糸で結び鼻尖縮小術の修正症例が多く報告されています。こうした内容の修正は異物を除去して再建する必要があります。自家組織だけの修正としては、鼻背部軟骨移植でギャップを埋めることも出来るので、異物FREEで手術することも可能です。ダウンタイムが無いなどの簡単なやり方、糸で結ぶだけの団子鼻修正は安い美容クリニックがやっていることが多いのですが、すぐに後戻りしてしまう・効果がない・変化がない・ピンチノーズになってしまうトラブルがあります。日本人の鼻は鼻尖縮小や鼻翼縮小だけでほと
他院で鼻中隔軟骨による鼻中隔延長術を受け、・鼻先が硬い動かない・小鼻が下がった・笑いにくい・鼻づまりを主訴に当院を受診しました。鼻中隔軟骨が採取されており、延長軟骨亜全摘を勧めましたが、全摘を強く希望したため、術後42日に延長移植軟骨をすべて摘出しました。問題点は、①鼻中隔軟骨が採取されており、Lストラットの強度が不明②ターディー変法を受けており、下外側鼻軟骨の形態変化③鼻翼縮小(内側切除)によって鼻孔がTeardrop変形になっており、
団子鼻の方には鼻中隔延長術が不向きな場合があります。鼻尖を高く、鼻柱上部を下げることでかえって鼻が目立ってしまうことがあり、手術の適応と方法の選択が大切になります。この患者様はモニター患者様ではなかったのですが、今回のブログ掲載に快諾して頂き、正面写真は鼻尖のみ鼻の下からの画像はモノクロとなっております。団子鼻であり、可能な限り皮下脂肪を切除し、鼻尖を縮小した上鼻中隔延長術を行いました。延長に使用した軟骨は鼻中隔軟骨と耳介軟骨でした。↓