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むべというのは古語で、なるほどという意味だそうです。むべなるかな、という言い方もありますね。そのとおりですね、という意味になります。こちらは植物のムベ。目立たないですが花が咲いています。町の中でフェンスに絡めているのを見ました。アケビの仲間です。秋になると実がなる(はず)です。天智天皇が子だくさんの老夫婦に長生きの理由を尋ねたときの答えがこの果物。一口食べた天智天皇が「むべなるかな」と言い、献上品になったため、ムベという名前になったとのことでした。ムベは漢字では郁子、別名は「
こちらもワルナスビと同じく、ナス科の雑草。比較的新しく侵入したアメリカイヌホオズキ、あるいは、古くから日本にあるイヌホオズキかもしれません。この仲間はよく似ているので、ここではイヌホオズキの仲間としておきましょうか。空き地などでたくさん見かけ、都内では緑のままで越冬し、暖かくなるとすぐ開花、結実しているようです。ソラニンを含み有毒とされているのですが、ケニアに行った方に聞くと、ケニアではイヌホオズキを料理して食べるとのこと。調べてみると、ケニアにおける伝統的な利用法についての論文もあり
香酸柑橘類というとレモンやライムがあります。とはいえ、私が子どものころ、ライムを見たことがありませんでした。それなのに子どものころに読んだ「若草物語」の中でエイミーが学校にライムのピクルスを持ち込み、先生に見つかって窓から捨てさせられただけでなく体罰を受ける話は、忘れられません。ライムってさぞおいしいものに違いないと思いました。私だけでなく「若草物語」でライムを知り、おいしいものだと思った人は多かったようです。なにしろ、「みんな、授業中にも机の陰でしゃぶるし、休み時間になると鉛筆やビー
果実が一つだけだとわかりませんが、果実が二つ付くと、ミッキーマウスの木らしくなります。ただ、果実が黒くならないと、ミッキーマウスなのかモンスターなのかわかりませんね。まだまだ、です。******6月19日版は以下です。********雑草ばかりに着目して歩いていましたが、ふと、植え込みをみると.....これは、オクナセルラータ通称はミッキーマウスの木ではないでしょうか。黄色い花が咲くはずなのですが、花には気づきませんでした。花のあと、萼が赤くなり、果実はこのあと黒っぽく色づい
沖縄県那覇市の公設市場で。ヤマクニブー(モロコシソウ)です。沖縄では古くから衣類の虫よけなどに使ってきたそうです。6月下旬から7月中旬まで収穫し、蒸してから乾燥させ、これを衣類の間などにおいて虫よけにしたり、香りを楽しんだりします。お土産用には香い袋も売られているとか。和名「モロコシソウ」ですが、これは唐土から来たということになります。ただ、それは誤解だそうで、日本に自生しているサクラソウ科の植物です。花が咲いた後、画像でも白く見えているような蒴果(実)が付きます。ヤマクニブー
全身が黒いヒツジもいますが、顔だけ黒いヒツジの種類もあります。サフォーク種(Suffolk)は、イギリスで作られた品種で、顔に毛が生えていないので黒い顔をしています。脚も黒いのです。イギリスのおもちゃでも、このサフォーク種が登場していました。肉用種で、北海道のジンギスカン鍋屋さんでも、うちではサフォーク種を提供しています!とわざわざ書いているところもあるので、ありふれておらず、かつおいしいのでしょう。ひつじのショーン(ShauntheSheep)はやや脚が長い気がしますが
農大稲花小の子どもたちが栽培するのは白い大根。しかし、ハツカダイコンや赤大根(紅大根)のほかにも、皮は白で中が赤い紅芯大根、緑色の緑大根、紫大根、またヨーロッパでよく見る黒大根などもあります。この紅芯大根は京野府で栽培されたものですが、皮は白あるいは少し緑やピンクで、中は鮮やかな赤です。形は大根というよりは大きめのカブのようでもあります。輪切りにすると上の方は中も白と赤のグラデーションが少しありますが、あとは赤。この赤はアントシアニンという色素によるものです。お酢につけて味
遠くからも目立つ、直径10センチメートルはあるフワフワとしたボール状のもの。いくつもあります。近寄ってみると、クレマチスの種でした。そういえば、春から夏、ずっと次々にクレマチスの花が咲いているのを楽しませていただいた場所でした。フワフワと風で飛ぶのでしょうか。クレマチスは通常、挿し木などで増やします。発芽させることもできますが、種からでは開花まで中々の時間がかかるようです。とはいえ、新しいクレマチスを育種したいようなときは、人工授粉し、種をとり、播種して選抜することになるのでしょう
昨年3月、農大稲花小の多くの第一期生が内部進学制度により東京農業大学第一高等学校中等部に進学しました。中等部は中学受験においても上位校であり、今年は理科室なども新たに整備されるということでさらに倍率が高くなるようです。農大稲花小から進学した子どもたちは、外部から入学してきた子どもたちとともに、同じ中等部の生徒として、お互いの得意なところを活かしながら楽しく学校生活を送っているとのこと。子どもたちや先生方から中等部での様子を知らせてもらうたびに、うれしく思ったり、安堵したり。私も大昔ですが
シャインマスカット。初物をおいしくいただきました。大粒で香りのよい品種です。品種の解説をみると、「肉質は崩壊性で固く...」とあります。なんだか、おいしそうではない表現ですが、これは皮はしっかりしているけれど、噛み切りやすいという意味だそうです。シャインマスカット|農研機構さらに、甲州ブドウの香りはフォクシー(foxy)系、シャインマスカットの香りはムスク(musk)系とされるそうです。フォクシーというとキツネ、ムスクというとジャコウジカで、両方とも動物の名前で香りを区別
朝方に味わった、京都の御香煎。ほんのりとした塩味を感じます。一方、もう一つ香煎と呼ばれるものがあります。それは、炒った大麦を挽いて粉にしたものです。はったい粉とか麦こがしとも呼ばれます。(大豆を炒って挽いた粉はきな粉ですね。)粉そのものにも、香ばしい香りがあり、ほんのりとした甘みがあります。そのまま食べる、お湯に入れて飲む、さらにはお湯を入れてお砂糖とともによく練っておやつにもなります。また、落雁など和菓子に、あるいはクッキーなど洋菓子にも使われることもあります。なお、実と種皮がはがれ
ばら寿司とちらし寿司。ばら寿司?それってちらし寿司じゃない?家族でも意見は分かれます。ちらし寿司は寿司飯の上に具を乗せ、ばら寿司は寿司飯の中に混ぜ込みかつ上にも散らすことがある、が定義らしいです。関西人はばら寿司と、関東人はちらし寿司という説もあり、関西出身者に聞いてみると、その傾向はあるように思えました。ひな祭りからはじまり、しばらく続くお花見や家族の集まり....おしゃれなお弁当やお料理も工夫されていますが、ばら寿司orちらし寿司、それからお稲荷さんなども登場したら楽しそう。
ハナニラです。白だけでなく、青色系もあります。植えっぱなしでも大丈夫なので、星型の花が広がっている様子も見られます。植物学的にはネギやニラとは違うのですが、葉っぱを折ると、ニラのような匂いがします。でも、ハナニラは有毒です。一方、野菜の花ニラ(韮)もあります。肉ニラ炒めなどに使うニラは葉っぱを食べるニラ(青ニラ)です。この花ニラはニラの葉ではなく、蕾のついた茎を食用にします。そのため、やわらかい花芽が収穫できる花ニラ専用の品種を栽培するそうです。見かけたらぜひ、一度
鈴のようにぶらさがる白い花が鈴なり。ヒサカキです。雌雄異株といって雄の木と雌の木があり、雄蕊が何本も生えている雄花が咲く木と、雌蕊が一個だけ見える雌花が咲く木とがあります。花は独特の臭い(悪臭)があるということですが、このヒサカキではあまり感じませんでした。秋になると、黒い実がなります。シキミは仏教と、サカキは神道と、それぞれかかわりが深く、ヒサカキは地域や家庭によって仏教で使う例も、神道で使う例もあります。サカキが暖かいところの植物であるため、サカキの育ちにくい関東以北ではヒサカキが
キヌアまたはキノア。今、日本ではスーパーフードとしても知られるようになりました。アカザ科の植物です。しかし、私のように植物ウイルス学を研究していた場合、キヌアは大切な実験植物です。なぜなら、このキヌアはいろいな植物に感染して、斑点症状や全身的な症状を示すから。大学の研究室では、キヌアを栽培して、実験に使っていました。どうしてキヌアが植物ウイルスの実験植物となったのか、これはまた調べてみたいと思っているところなのですが、ごく古いドイツの植物ウイルス学実験書にも登場しています。さ
やわらかくて大きな桃を、冷やして。桃は食べるタイミングが大切ですので、大事にし過ぎて遅れないようにしなくては。私が子どものころ、冬になると信州の親戚から、もみ殻を緩衝材としてリンゴが木箱に詰められて送られてきました。夏は、同じく信州の親戚から桃も送られてくることがありました。桃はもみ殻の緩衝材では荒っぽすぎます。木を細くスパゲティのように削ったもの(木毛ーもくめん)が緩衝材に使われていたようです。さらに、やや固めの桃だったのかと想像していますが、子どものときのことではっきりとは思い出せ
中国は成都に出張したということでお土産。中国に行く人が多くないせいか、中国土産をいただくのはちょっと久しぶりかな。成都というとパンダ関係かと思いましたが、四季花糕というお菓子。落雁を少ししっとりさせたようなお菓子を楽しみました。糕というのは、お米(糯米やうるち米)を蒸したお菓子で、「gao」と読むそうです。それでは、パソコンなどで打ち出すときはどうやって調べてみると、米偏の16画。読みは、コウとのこと。漢字検定には登場しませんので、ご安心を。実は私も、また家族にも成都に出張や旅行で行った
ナスをいただきました。紺のナスだけでなく、白いナスも。英語ではエッグプラントeggplantと言われるのも、頷けます。白いナスに出会った人が、卵のようだと思って名付けたのでしょう。ただ、イギリスではeggplantではなく、aubergineと呼ばれることが多いかと思います。イギリスに行ったとき、aubergineを知らずに、テーブルに出てはじめて、「なるほど、ナスのことだったのね」と気づいたくらいです。日本で習った英語の中にはなかったような気がします。農大稲花小の子どもたち
線路際で、センニンソウを見つけました。白い花がかわいらしく、さらに、この後にできてくる果実の形が仙人の髭のようでおもしろいのです。ただ、別名で、牛食わず、とか、馬の歯落としとも呼ばれる有毒植物です。根っこは生薬「和威霊仙」ですが、地上部は毒性が強く、茎からの汁で皮膚炎を生じるとのことですので、可愛い花に騙されてはいけませんね。園芸植物としてはテッセン、クレマチスなども同じ属名Clematisをもつ仲間です。子どもたちにはぜひぜひ、いろいろな植物に興味をもってほしいと思います。植物は食
ナスの黒くも見える濃い紫色は、ナスニンという色素によるものです。ナスニンは水に溶けますが、そこに鉄イオンがあると安定します。ナスの漬物を作る時には、鉄くぎを入れることになっているのは、ナスの漬物を色よく仕上げるためです。さて、ナスのナスニンnasuninという化学物質の名前は、まるで日本語です。それもそのはず、調べてみると、命名者は天然色素の研究をしていた黒田チカ博士。黒田チカ博士は、日本の帝国大学に初めて入学し卒業した、日本で初めての女性理学士3名の中の1人です。また、日本女性として
保護者会の皆様が機会を作ってくださったので、東松山市にある農大三高と附属中学校へお邪魔し、講演会をさせていただきました。題して「学ぶって楽しい~冒険心をもって生きる~」。研究者としてのスタートから、本年3月の校長卒業まで、どのような研究をし、また、どのような学生や子どもを育てたいと思って取り組んできたのか、などを自由にお話しすることができました。三高は、理数探究課程やグローバル課程があります。また、実学教育を重視し、また、大学合格に必要な学力が学校の中の学習で身につくよう学内完結型教育
9月25日、チャイルドブック社の科学絵本サンチャイルド・ビッグサイエンス10月号「いもほりやっほう!」が発行されました。7月号の「バナナはきょうだい200ぽん!?」に続いて、監修という立場でお手伝いしました。迫力のある原寸大の写真などもある大判の絵本ですので、幼稚園や保育園の子どもたちだけでなく、保護者の皆さんにも楽しんでいただけると思います。チャイルドブックラインアップのご紹介|チャイルド本社
三月は弥生。私たちも「いよいよ3月だ」とか「いやがうえにも盛り上がる」などと言いますが、弥生の弥の字には、いよいよとか、ますますという意味があり、弥生というのも、いよいよ、ますます草木が生えることから来ているそうです。弥生といえば小学校でも習うのが弥生式土器です。これは東京農大の教授を務めたこともある白井光太郎や友人たちが、1884年に(場所は今でははっきりしないようですが)東大構内付近から発見したのが最初です。東大農学部の住所は今でも文京区弥生ですが、この地名にちなんで弥生式土器とな
都内でも急な雷雨。近所の小学校では、保護者が傘をもってお迎えに来ていました。自宅から近い小学校だと、こういうときは保護者の出番なのですね。私立小学校の子どもたちは、簡単にお迎えに来てもらえるわけではないので、置き傘の管理ができることは必須です。また、登校前に、家族で天気予報を確認する習慣も大切ですね。天気予報を確認する習慣は、理科の気象の勉強にもつながります。今日は和菓子。「滝の音」と「朝顔」です。「滝の音」は虎豆で作られていました。(文京区一炉庵)滝ではなく、滝の音という
東京農大の先生方のご活躍は、いつも気になり、また応援しています。2月26日の当ブログでは、東京農大加藤拓教授の「美しき日本の土壌図鑑(家の光協会)」をご紹介しました。最近読んだのは、東京農大鈴木貢次郎教授らの「バイリンガル日本文化と植物JapaneseCultureandPlants(朝倉書店)」です。国際化はこれからの世代にますます重要になりますが、同時に、自分自身が語れる中身をもっていなければなりません。この本では植物を軸に植物と日本文化を、日本語と英語の両方で理解できます。
大学で大変にお世話になった方、私より10歳ぐらい年長の先生なのですが、いろいろなお話をお聞きすると、どれもがとても勉強になります。学問の話、教育の話はもちろんのこと、ちょっとした思い出話もまた勉強になるのです。先日お目にかかったときは、最近問題となっている熊の話から、子どもの頃にご自宅に来ていた富山の薬売りの話になりました。富山の薬売りの置き薬の箱の中には熊の肝も入っていたとのこと。熊の胆(くまのい)あるいは熊胆(ゆうたん)は、熊の胆のうを材料とした漢方薬で、胃薬などに使われてきました
とち餅です。これは山形から。餡が包まれています。トチノキとその仲間は、日本だけでなく、ヨーロッパでも街路樹になったりしています。マロニエと呼ばれるものも、その仲間です。ただ、その実のアクを抜いて食べるという文化は、日本に特有だそうです。日本では縄文時代から食べてきたことが知られますが、実を水にさらしたり、半月以上かけてアクを抜くなど、大変な手間がかかる食品です。餡を入れた菓子だけでなく、雑煮用のとち餅にする地域もあります。子どもたちの読む「モチモチの木」はトチノキの巨木。その実で作っ
こちらは、ブドウの品種「藤稔(ふじみのり)」。ブドウの産地ではなかった神奈川県藤沢市でこの品種を作った農家が、藤沢に稔るという命名をされたといいます。一粒20gから30g近い大粒で、かつ、種なしという素晴らしい品種です。ゴルフボールくらいと言われますが、黒紫のつややかな果粒は、小さなスモモくらいのイメージといってもいいかもしれません。この品種は最初は種ありでしたが、アグレプト処理とジベレリン処理でうまく種なしにするという研究は、東京農大の教員と神奈川県にある卒業生の農園でも行われたそう
ラオスのワットプー遺跡で。カンボジアのアンコールワットとの共通性もうかがえる文化的景観で、ユネスコの世界遺産になっています。ここでもそうでしたが、窓や狭い扉、あるいは格子などを通して遠くを見ると、周りからは切り離されたようで、普通の景色も違って見えます。過去の誰かも、同じように景色を見たのかもしれません。遺跡に行く楽しみはそんなことを感じるところにもあります。古都ルアンパバーンでは、カイペーンというメコン川から採取し、紙すきのような作業と天日乾燥で作られるという川海苔を食べました。
低山歩きで出会った、スギの樹皮とコウヤマキの樹皮です。スギの樹皮は、屋根材に使われたり、最近はペレットにしての利用、土壌改良剤としての利用などが行われています。一方、樹皮を布にする木もあります。日本では、シナノキの内皮から繊維にして布をおるシナ布があります。ウガンダでは、木の皮から繊維を取るどころか、木の皮をたたいてそのまま布状にする伝統があり、お土産ものとしても売られていました。イチジクの仲間だそうですが、その木の内皮をはぎ取り、水に漬けてやわらかくしてから、たたいて広げて布を