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さてここからは駿台・代ゼミ・河合塾のどれにしようと悩んでいる人へのアドバイス.駿台・河合塾の前身は英語学校だったので,もともと英語教育には自信を持っています.ただ授業方針はかなり異なっていて,駿台は「構文主義」ともよく言われる通り,授業で使用するテキストの多くが構文把握を中心として作られています.英語総合問題AやB英語長文AやB和訳力を鍛えるChoiceやSelectいずれも構文が中心でさらに駿台英語のいいところは使用する各テキストの単語や構文が関連するように作
山本が代ゼミで仕事をするようになったのは1988年の4月からです.その当時代ゼミは生徒数日本一を誇っていて,生徒の駿台(生徒の質が高いという意味)講師の代ゼミ(全国の有名な先生・人気講師が集まっていたため)机の河合塾(学習環境が最も整っているという意味)が三大予備校と言われていました.駿台と河合塾はどちらも英語学校からスタートしていて,特に駿台の英語は,伊藤和夫先生,鈴木長十先生,奥井潔先生という地味ではあっても個性豊かな名講師が人気でした.講師の代ゼミは,山本が代ゼミに入
ある大手の出版社から大学入試用の数学参考書を4冊出版していただくことになりました.とは言っても今はページ割や構成について担当の方と打ち合わせをしている段階ですが,多分来週ぐらいから原稿を書いていくことになります.せっかく書かせていただくのであれば大学入試に特化した,最も効率の良い参考書にしたくて,担当の方とはずいぶんと議論をしたのですが,今市販されている数学参考書や問題集の構成とはまったく違ったものにしたいと思っています.でもそうするとチャート式数学をはじめとする王道の参
山本が大学受験の頃は数学の勉強=チャート式赤(得意な人),チャート式青(苦手な人)が一般的でした.チャート式数学以外では大学への数学(研文書院)数学精義(培風館)解法のテクニック(科学振興社)鉄則(旺文社)が大学受験参考書の定番だった記憶があります.大学への数学は駿台予備校の名物講師3名による著作で,山本も大学受験の時にはチャートと一緒に併用していました.解説はかなり厳密な記述が多く,駿台予備校生か数学マニアしか使わないような雰囲気の本でした.培風館の
高校数学でよく使われる参考書について以前チャート式・フォーカスゴールド・レジェンドの違いをお話ししました.悩んでいる人はぜひ以前のブログを読んでみてください.山本は個人的にはどれを選択するかはほとんど皆さんの好みだと思っていますが,それではなかなか納得できない人も多いようで,予備校の授業の空き時間に何人かの人がどれがいいかと聞いてきます.予備校生の場合予備校のテキストはかなり量より質を追求しているので,数学が苦手な人の場合,練習量が不足します.また予備校のテキス
河合塾のテキストの勉強法は駿台とは少し異なります.河合塾の数学のテキストの魅力はなんといっても問題の選定バランスが良いことです.東大や京大入試に必要な知識に偏ることなく,数学として重要な考え方や解法を学べるようにテキストの問題が選ばれています.そして駿台との大きな違いは駿台がテキストに予習用の問題がついていてそれをいかに活用するかがわかる授業用問題が選ばれているため,予習教材と授業教材を1セットでとらえて,その問題のテーマを勉強していくスタイルであるのに対し,河合
山本の塾には毎年駿台・代ゼミ・河合塾,それに私大医学部専門予備校の生徒さんが数学を受講しに来てくれます.なのでいろいろな予備校の数学の教材を目にすることが多く,それぞれの教材の良さも悪さも感じることができます.で,今日は駿台・代ゼミ・河合塾の予備校に通っている人向けに予備校の教材の正しい勉強法をお話してみようと思います.まずは駿台の数学の教材について.駿台は昔から東大受験に強いため,どうしても数学のテキスト全体になんとなく東大を意識した問題が入っています.
1学期が始まって塾のお問い合わせも一段落してきました.山本の塾は数学専門塾で塾にお入りいただいた方限定で希望者に物理・化学・英語を教えています.数学はグループ制個別指導(1対4人まで)とマンツーマン個別指導をおこなっていて,マンツーマン個別指導の中の「医学部受験生のための数学特訓ゼミ」は募集人数が4名でしたがどうしても・・・とのご要望が多く6名の方が受講しています.一般のマンツーマン個別指導は予約の空き日程に来られる方であればだれでも受講できますが,たぶんあと4名ぐ
もう新しい生活リズムにはなれましたか.今年から駿台予備校に通うことになったある女の子は毎朝の通勤電車の込み方に驚き,予備校では(駿台は席が指定なので)両隣りを桜蔭の女の子に挟まれて緊張したとか.渋谷の医学部専門予備校に通うことになった女の子も,朝6時でも通勤電車が満員なのにびっくりし,夜10時まで予備校で勉強する浪人生活に体がついていかず,体調を壊してしまったそうです.先週から今まで通っていた個別指導の塾を山本の塾に変えた高3の男の子は,今度の中間テストの試験範囲(数Ⅲの微
ある私立高校の高3の男の子がお母さんと一緒に塾に相談に来ました.バスケットに夢中で高2まではあまり勉強せず,それでも医学部を目指して勉強したいとのこと.数学については学校の成績が平均点に達していないので,まずは今度の中間テストで平均点を目指すことにしました.もちろん医学部のための受験勉強もしたいのですが,さいわい学校の授業進度が最も重要な数Ⅲの微分の応用➡積分計算➡積分の応用なので定期テスト対策と数Ⅲの受験勉強を一緒にやることにしたのです.今週火曜日の第1回目の個別指導では
山本の塾には医学部志望だけど数学が苦手という人がかなりいるのですが,教科書レベルの基礎が身についている人には入試レベルの基礎固めをしつつ私大医学部の小問を解かせるようにしています.最初にやらせるのは東邦大学医学部の2010年度の入試問題.この年は小問が10題と大問が1題で試験時間は90分.小問はどれも難しくないのですが,定期テストの勉強に慣れた人にはなかなか手ごわい問題ぞろいです.何が手ごわいかというと,どの問題もまともにぶつかると結構時間がかかりますが,問題の本質を見
数学の基礎力をつけるのは割と簡単で受験数学の基礎力なら数か月で身につけることができます.でも応用力をつけるのはかなり大変です.みなさんが受験生で国公立大や難関私大、私大医学部などを志望していて偏差値が50ぐらいだという時次に必要なのは偏差値65にいくための応用力ですが,この夏休み,なにをやろうとしますか?予備校の夏期講習で数学の応用力養成講座をとる…ⓐ参考書や問題集で標準問題や応用問題を解く…ⓑ1学期の予備校や学校の教材を復習する…ⓒというのがすぐに思い浮
山本が受験生だった夏,駿台で2つの英語の講座を受講しました.駿台予備校はその前身が英語の専門学校でもともと英語教育のノウハウは群を抜いていたのです.山本が受験生の頃,英語の先生といえば駿台の伊藤和夫先生と鈴木長十先生,奥井潔先生代ゼミの青木義巳先生と潮田五郎先生,石黒哲三先生がとても有名で,山本は特に伊藤先生の構文分析重視の講義と鈴木先生・奥井先生の卓越した和訳技術が好きでした.鈴木長十先生は当時の駿台の看板講師で現在の駿台の礎を作った人です.英語の教材は10
山本が大学受験をする頃は今のようにいろいろな参考書がたくさんあるわけでもなく,映像授業ももちろんありませんでした.数学の受験勉強をするのであれば数研出版の赤チャートか青チャート(当時は2種類),旺文社の寺田の鉄則,科学振興社の解法のテクニックのどれかを使うのが普通で,しかも今と違って解説がとても少なくそれほど説明がわかりやすくもなかったため,数学を断念する人も多かったのです.旺文社の鉄則シリーズは青チャートよりもはるかに解説が詳しいため,難関大を受験したい