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11月25日発売のハヤカワミステリマガジン1月号で、恒例のミステリベスト10が発表されました!毎年、これと、週刊文春のベスト10をチェックして、読んでいなかった傑作を年末年始に読むのが楽しみでした。海外編について、思いつくまま感想を書いてみます。ベスト10冊のうち、8冊はブログにアップしているので、リンクを貼っておきます。最後に私的ベスト10も挙げてみました。1位『ハウスメイド』フリーダ・マクファデンこれはすごく意外でした。面白かったのは間違いないのですが、ベスト1かとい
※※この本を読んで一言※※若者による群像劇で、5人のキャラクターが立っていてその関係性がとても面白い。そして切ない!普段はミステリ読みの私には新鮮でした。※※※※※※※※※※※※※※※吉田修一さんの作品を読むのは「湖の女たち」に続き2作品目です。この作品は「湖の女たち」とはテイストは違いますが、人間というものを鋭く描いていると思います。良介→琴美→未来→サトル→直輝の順番で視点(主人公)が切り替わり物語が進行していきながら、時間も同時に進行しているので、新たな出来事
「ハウスメイド」著者:フリーダ・マクファデン出版社:ハヤカワ・ミステリ文庫(2025/8/20)前科持ちのミリーが手に入れた、裕福な家庭でのハウスメイドの仕事。だが、この家は何かがおかしい。不可解な言動を繰り返す妻ニーナと、生意気な娘セシリア。夫のアンドリューはなぜ結婚生活を続けていられるのだろうか?ミリーは屋根裏部屋を与えられ、生活を始める。しかし、この部屋には……。そして、家族にまつわる真相が明かされるや、それまでに目にしたものすべてがひっくり返る。恐怖と衝撃のエ
ブログを開いて下さりありがとうございます。バランガンの安村セモデラックスです有り難いことに、着てるものについてお褒めの言葉をいただくことがたまにあるのですが前に笑ってしまったのは黄色のお気に入りのワンピースを着てる日に「おはよー、今日黄色だね」と見たまんまを言われ…「うん、そうだね」としか言えずありがとう!でも、嬉しい!でもないシュールな会話のキャッチボールをした事がありました恐らく、褒める程素敵では、なかったんでしょうね。だとすると…敢えて触れなくてもいいのにとは
山内練。柴田よしき氏の小説の登場人物だ。鋭く強く冷酷で、それでいて脆く優しい、凄まじい美貌と頭脳を持つひと。気弱な大学院生が苛烈な経験を経て若頭となった。最初に出会ったのは『RIKOー女神の永遠ー』。そのときには彼の過去など知らなかった。それでも惹かれた。美しさと強さに、そしてどこかからか滲み出る哀しみと脆さに。そして『聖なる黒夜』。練のあまりな過去が辛くて堪らなかった。麻生龍太郎ととの幸せを祈った。そんな練の物語がまた読めるなんて。練にまた逢えるなんて。12月18日発
※※この本を読んで一言※※途中「そうはならんやろ」と思う箇所がところどころありました(笑)。しかし最後は静かに着地した物語でした。※※※※※※※※※※※※※※※久しぶりに読むメフィスト賞受賞作です。メフィスト賞受賞作というだけで私は問答無用で買ってるので、タイトル以外は何も見ずに読み始めます。タイトルからしてゴリラが事件の中心であり、裁判の決めてもゴリラに関係する話かと思って読み始めました。冒頭でいきなり人の言葉を話すゴリラのローズ自身が原告となり、しかも敗訴してし
🌹アガサ・クリスティーミス・マープル4🌷「殺人は容易だ」MARPLE:MURDERISEASY🇬🇧イギリスドラマ🎬ミステリーサスペンス推理小説90分🎬吹き替えあり🖊字幕あり2008年📗原作アガサ・クリスティー♥ベネディクト・カンバーバッチ⭐あらすじ田舎の教会に人々が集まる。一方、外ではハチの世話する男性がいた。教会で準備をしている人に連絡が入る。牧師が遅れていると。そして、ハチの世話をしていた男性が死亡するのだった。列車の中で、新聞を読んでいる老婦人
※※この本を読んで一言※※読む者を惹きつける怒涛の展開でボリュームはあるのに一気に読めます。映画になるだけのことはあるなと思う作品です。教訓:小説を読むなら事前に知る関連情報は極力減らして読むべきです(笑)※※※※※※※※※※※※※※※呉勝浩さんの作品は「スワン」に続き2作品目になります。この「爆弾」は映画が面白そうで見たくなり、だったら映画を見る前に原作を読んでおこうと思い購入しました。スズキと警察の知恵比べにも似た取り調べや捜査の過程で、進行するにつれて少しずつ謎が
※※※※※※※※※※※※変更点(12/12)須藤古都離ゴリラ裁判の日を追加しました。※※※※※※※※※※※【さ】最東対地夜葬坂口安吾不連続殺人事件佐藤正午身の上話佐藤友哉灰色のダイエットコカコーラフリッカー式鏡公彦にうってつけの殺人澤村伊智予言の島梓崎優叫びと祈りリバーサイド・チルドレン柴田哲孝TENGU島田荘司占星術殺人事件斜め屋敷の犯罪下村敦史闇に香る噓斜線堂有紀恋に至る病本の背骨が最後に残る私が大
⚠️ネタバレありです。キャラクターよりの感想になってます。久しぶりのポアロシリーズ感想。今後はコンスタントに上げていきたいと思っていますが、どうなるかな…ビッグ4(クリスティー文庫)Amazon(アマゾン)「———あなたの偽名、変装——うまく相手を騙せるとは、ほんの一分間だって、私は思っていませんでしたよ」アガサ・クリスティ「ビッグ4」中村妙子訳早川書房2004年134ページよりなんという信頼感…!!というわけで、ポアロとヘイ
企画自体が、ドラマのTBSとは思えない代物なのですが、このランキングを選んだのが、プロの脚本家105人だと言うので、どんな作品が選ばれるのか、いや、そもそもどんな脚本家が選んでいるのか、怖いもの見たさで、覗いてしまいました。「ドラマのプロ、脚本家105人が選んだ、TBSドラマ最強の最終回ランキング」です。そもそも、最終回の中身だけを紹介すること自体が、狂気の沙汰なのですが、そんな企画に脚本家が協力するということが、私には信じられませんでした。ランキングは30位までですが、全く中身に触れ
10月7日は「ミステリー記念日」です。1849年のこの日、ミステリー小説(推理小説)の先駆者であるアメリカの小説家エドガー・アラン・ポーが亡くなったことに由来しています。世界初の推理小説は、エドガー・アラン・ポーが1841年に発表した短編小説『モルグ街の殺人』であることから、ミステリー小説の生みの親ともいわれています。以下HPよりミステリー記念日(10月7日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介|PRTIMESMAGAZINEprtimes.jpエドガー・ア
・イギリスで日本人初の文学賞「三冠」を達成、世界37カ国での翻訳が決定された。今まで「全世界」で累計100万部が売れている・・そうだ。良い翻訳者に出会うと、素晴らしい外国語版(ここでは英語版)がまずでき、そこから他言語への翻訳は割と簡単にできてしまうと思われる。イギリスでは、他の作家も含め、日本の小説に人気が出たのは、「日本が似ているところも多くあり、理解できるけど、少し、異質な所もあり、そこが魅力。」という事らしい。・日本では、この作品は、どういう評価なのだろう?とチェックしたら、201
久しぶりに読書の投稿です。毎日本は読んでいますので、ここ1週間で3冊読了しました。その中のこの「金沢浅野川雨情」は、おもしろかったので記事にして残しておきたいと思います。【あらすじ】金沢のひがし茶屋街で人気だった芸妓・なつ江が殺された。事件現場の近くで目撃された水引細工店の女性や被害者と仲のよかった老舗料亭の料理人、ひいきにしていた和菓子店の店主、友人だった老人福祉施設の経営者……聞き込みを続ける金沢東部署の小豆沢玲子は、誰もが抱えている後継者問題や、家族の悩みに寄り
『文豪ストレイドッグス』。それは、私にとってただの漫画じゃない。学生時代に出会ってから、ずっと心の一部を占めてきた作品。でも最近の展開を読んでいて、胸がざわつくようになりました。「もしかして…これ、最終章なんじゃ?」そう思ったら、ページをめくるたびに嬉しさと寂しさが入り混じって、複雑な気持ちになる。この気持ち、誰かと共有したくて、私は今この記事を書いています。衝撃だった121話──急展開に息を呑む急なキャラクターの死。主人公・敦とフョードルの一騎打ち。そして、太宰から
※※この本を読んで一言※※この作品を読み終わって、「伝説巨神イデオン」を思い出した私は若くないです(笑)。地球人という種としての幸せとは?人間個人としての幸せとは?など考えさせられます。※※※※※※※※※※※※※※※読んだ本の感想をブログに書き、何冊読んだかわかるように「読書履歴(個人的ランキング)」の中で番号を振っていましたが、ひとつ前に読んだ風森章羽さんの「渦巻く回廊の鎮魂歌霊媒探偵アーネスト」が番号が399になり、次の400では何を読もうかと考えた時に、以前から読みた
「本の虫」の3姉弟妹を育てるアラフォーの母です👩小2の長女は読み聞かせの機会も減り、親子で各々好きな本を読み進める日々…ですが、感想を共有したり意見交換をする為、月に何冊かは私も児童書を読むことにしています📕最近の共通の話題は、放課後ミステリクラブ🔍医師で医療ミステリーを書かれている知念実希人さんの子ども向け作品で、「全国学校図書館協議会選定図書」にもなっているようです。登場人物は少なく舞台も小学校だったりするのに、ミステリは本格的!!!大人も簡単には解けませ
CMにも選ばれるほど「幸せな家族」だった。その家族が歌われていくように死んでいく……◇幸せな家族そしてその頃はやった唄◇-TheBlessedFamily……andtheOldDearSong-鈴木悦夫保険会社のテレビCM“幸せな家族”のモデルに選ばれた中道家。しかし撮影開始直前、父親が変死。やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族に死がーー謎めいた事件を追って最後の手紙に辿りついた時、読者はきっと戦慄する。刊行以来、無数の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュ
※※この本を読んで一言※※息もつかせぬ怒涛の展開で一気に読めます。そして平和の大切さと、世界の平和の実現の難しさを感じました。※※※※※※※※※※※※※※※月村了衛さんの作品は初めて読みます。ちなみにこの作品はステリだと思って買ったので、読み始めたら自衛隊員による戦闘の話でちょっと面食らいました(汗)。序盤からアスキラが自衛隊のところに逃げ込んできて、そして襲撃に巻き込まれて、最後に基地に逃げ込むまでの1日ほどの話ですが、危機に次ぐ危機の連続で飽きずに一気に読むことができます。
※※この本を読んで一言※※タイトルどおりの滅茶苦茶な物語です。最後まで読めばご都合な展開とかそんなの気にしたら負けと思えるくらいとても面白かったです。また「コロナ禍」だった2020年を振り返ることができる作品でした。※※※※※※※※※※※※※※※染井為人さんの作品を読むのは初めてです。タイトルが「滅茶苦茶」とかなり攻めているのですが、その内容がどんなものか想像がつかないので楽しみに読み始めました。礼央、茂一、美世子の3人の視点で物語が進みますが、3人の物語が進むごとにそれぞれが
「真犯人はこの列車のなかにいる」著者:ベンジャミン・スティーヴンソン出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン(2025/9/25)ハーパーコリンズ・ジャパン社HPより引用ぼくはアーネスト・カニンガム。まだ駆け出しのミステリー作家だが、きたる推理作家協会主催の50周年イベントになぜか招待された。豪華列車でいく3泊4日の旅には錚々たる作家たちが招かれていて、ぼくは肩身の狭い思いだったが、そのうちの一人が旅の最中、殺害されてしまう。作家陣はもちろん、一般客も誰もが怪しく、何やら秘密
(注意:もしもこの作品が気になっているけどまだ未読という方は、作品をお読みなってからこの感想をご覧いただくことをオススメします。そうすることでこの作品を100倍楽しめるでしょう。)※※この本を読んで一言※※壮大な挑戦とミステリの融合の意欲作!これはスゴイ!!読み終わったときには本当に驚きました!!!!面白いかは別問題ですが(汗)※※※※※※※※※※※※※※※杉井光さんの作品は初めて読みます。インターネットでミステリ小説を探していた時に出てきた作品で、もう完全にタイ
※※この本を読んで一言※※映画を愛する人がこれを読んだら、映画愛とミステリの融合を感じ取れるのでしょう。またベテランのミステリ読みがこれを読んだら、この作品を賞賛するのでしょうか。さすが懐の深いメフィスト賞だけのことはあり、私には理解ができませんでした(汗)。※※※※※※※※※※※※※※※作者の生垣真太郎さんの作品を読むのは初めてです。調べてみると寡作の作家さんのようで、作品自体なかなか手に入りません。しかしメフィスト賞受賞作であるこの作品を読まないわけにはいかないので
城塚翡翠シリーズ相沢沙呼最近よく読んでる城塚翡翠シリーズの小説。青のMediumが一巻目、赤のinvertが二巻目、黄色のinvertⅡが現在最新刊となります。青のMedium(メディウム)はドラマ化されていて、それをきっかけに読み始めました。Medium伏線が多いinvert倒叙推理小説invertⅡ未読内容を軽く説明すると、主人公の城塚翡翠はMediumでは霊媒として登場し、ある作家と共に警察の協力者となり事件に関わっていくこととなります。(物語についてがネタバ
秋はホロヴィッツの新刊が出る!今年も出た(*^▽^*)。それもホーソーン&ホロヴィッツシリーズじゃなく、スーザン・ライランド版の新刊(*^▽^*)。発売予告を見た時、スーザン・ライランド版3部作完結とかって触れ込みだそうだが、蓋を開けたら続刊ありそうな・・・9/11発売地方じゃ遅れるので12日に書店で購入。流石に平積みで置いてる(*^▽^*)。丁度「エラリー・クイーンの新冒険」を1/3程読んでたが、そっちのけで取り掛かる。丁度親の通院の待ち時間に車内で読み始めた。「カササギ殺人事件」「ヨ
※※この本を読んで一言※※ミステリとして面白いかと言われるとなかなかビミョ~(個人的感想です)。リアルなミステリとラノベ的キャラモノを足して2で割って、ところどころファンタジーを少々加えた作品と割り切るなら楽しめました。※※※※※※※※※※※※※※※2025年の「このミステリーがすごい!」大賞作ということで読んでみました。内容としては最先端の遺伝子工学を軸に、現代の生命の尊厳と宗教を絡めつつ、ループクンド湖の多くの人骨の謎、紫陽の存在、唯の真意を隠していそうな行動、樹木
下町・秋津探偵社作:おきくら周(あまね)No,45その少しの間を置いて、貴司は言った。「先程のお話の通り、冬木氏の例年の習慣として、今年もこちらを訪問されていたということですが、冬木氏の奥さんのお話によると、10月21日とのことでしたが?」「ええ、間違いなくその日でございます」豊川老人は明確に答えた。貴司は更に「その際に、どのようなお話をされたのでしょうか・・・また、冬木氏に、何か変わったところなど見受けられなかったでしょうか」と、自然に本題の質問に入った。「そうですね・・・この、