ブログ記事7,701件
最近推理小説にはまっており、綾辻作品は2作目となる。面白かったのでネタバレで感想を書きます。金田一少年で鍛えていたつもりだが、文字だけとなると全然違いますね(-_-;)やや冗長的な感じもするが事件が発生してからは一気に読み進めてしまった。綾辻作品に多いのか、2つの舞台が同時進行するという形式がとられている。今作では時計との閉じられた旧館と開かれた新館で同時に物語が進んでいく。旧館では凄惨な殺人が起こるのだが、扉一つを隔てた向こう側の新館ではそれを知るすべ
※※この本を読んで一言※※この作品において人の命はものすごく軽いですね(汗)。私はこの短編の中では、本の題名にもなっている「独白するユニバーサル横メルカトル」が好きです。※※※※※※※※※※※※※※※この「独白するユニバーサル横メルカトル」は、昨年(令和6年)の夏にホラー作品が読みたくて、白井智之さんの「東京結合人間」や飴村行さんの「粘膜人間」と同時に購入しました。もっともこの作品はホラーというよりグロ系という評価でしたが、、平山夢明さんのことをホラー作家だという認識でした
綾辻行人さんの「暗黒館の殺人」を読み終えました。『綾辻行人「暗黒館の殺人(一)」』綾辻行人「暗黒館の殺人」蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。…ameblo.jp『綾辻行人「暗黒館の殺人(二)」』食したまえ、この肉を……浦登(うらど)家の面々が唱和する。〈ダリアの宴〉に参加した中也の身には何が?激しい嵐で外界と途絶された中で、ついに勃発す…ameblo.jp『綾辻
※※この本を読んで一言※※当時の時代背景や登場人物の設定をうまく生かし、ハラハラドキドキの展開、緻密に練られた伏線、そして最後に綺麗に収束する読み応えのあるストーリー。殺人事件ではないですが、これぞまさに本格ミステリ小説です。※※※※※※※※※※※※※※※下村敦史さんの作品を読むのは初めてです。江戸川乱歩賞受賞の作品という事で楽しみにして読み始めました。そして私が初めて読む中国残留孤児の物語でした。始まりは謎だらけの密入国のシーンから始まり、その時には先の展開が
インターネットで推理小説を探している時に、タイトルや表紙の絵がライトノベルの雰囲気を感じさせるこの本を見つけました。しかし紹介文でメフィスト賞受賞作とありました。メフィスト賞といえば迷作の「六枚のとんかつ」(蘇部健一)や、面白かった「冷たい校舎の時は止まる」(辻村深月)、「すべてがFになる」(森博嗣)など作風がバラエティにとんだ賞であり、その受賞作という事で買うことにしました。作者のプロフィールを見ると早坂吝さんというこれまた人を食ったようなペンネームですが、あの京都大学推理小
読書履歴と個人的なカテゴリー分け【1】へ戻るいつも通り面白そうなミステリー小説をインターネットで検索して見つけた作品です。坂口安吾さんの作品を読むのも初めてです。読み終わって・・昭和23年発表の作品だけあって、今の時代からすれば古い物語でした。しかしだからこそ思いがけず「古き良き正統派推理小説」に出会えた驚きと、現代でも十分通用する面白い作品に出会えて、とてもラッキーだと思いました。目的のある殺人を隠すため目的のない殺人を紛れ込ませて動機や犯人の不連続を演出す
十角形の奇妙な外観を持つ館‟十角館”が存在する、角島。1986年“十角館”を建てた天才建築家・中村青司は、焼け落ちた本館・青屋敷で謎の死を遂げた。半年後、無人島と化していた角島に、K大学ミステリ研究会の男女7人が合宿で訪れる。その頃、海を隔てた本土では、かつてミス研メンバーだった江南孝明のもとに、死んだはずの中村青司から1通の手紙が届く。調査を進めるなか江南は、島田潔という男と出会い、行動を共にすることに。一方“十角館”では、ミス研の1人が何者かに殺害される。疑心暗鬼に陥り、
※※※※※※※※※※※※変更点(5/7)津村巧DOOMSDAY-審判の夜-を追加しました。※※※※※※※※※※※※【た】高木彬光人形はなぜ殺される高里椎奈銀の檻を溶かして薬屋探偵妖綺談高田大介図書館の魔女第一巻図書館の魔女第二巻図書館の魔女第三巻図書館の魔女第四巻高田崇史QED百人一首の呪高野和明ジェノサイド(上・下)13階段滝川さりお孵り拓未司禁断のパンダ(上・下)滝田務雄田舎の刑事の趣味とお仕事
麻耶雄嵩さんの作品を読むのもこれで17作目になります。もう未読の作品が少なくなってきて、麻耶信者を自認する私にとっては寂しい限りですが、いつまでも未読のままではいけないので、「螢」を読むことにしました。序盤から中盤はきれいにまとまりすぎている設定や展開(館モノでクローズドサークル)に、綾辻行人さんの作品ではないかと思ったくらいです。しかし随所に麻耶さんらしい雰囲気や表現は感じることはできます。その麻耶さんらしさのひとつに物語は誰視点で語られているのか常に疑問でした。最初
「海のある奈良に死す」有栖川有栖を読み終えました。有栖川さん初期の頃の作品で30年前の執筆です。推理小説として安定の面白さでした。でも今の若者には分かりそうも無いような事がたくさん出てきます。私も30年でこんなに変わったのだと驚いてしまいました。電話、テープのビデオなど現代との差に改めて気づかされました。スマホが使えるのって本当に便利です。調べ物、写真、動画が電気と電波さえあれば、こんな小さな物で出来る世の中スゴイ。まだ腰痛がよくならず、動けないので読書をはかどらせるのは腰痛だとつくづく思い
乾くるみさんの作品は「イニシエーション・ラブ」「セカンド・ラブ」「嫉妬事件」に続く4作品目になります。どれも衝撃的な結末であり、独特の読後感があったため、乾さんの作品は”読むのにパワーがいる”という印象を持っています。それなのでこの「リピート」も買ってから”よし!読むぞ!!”という気になるまでに時間がかかりました。そんなわけで読みはじめると・・やっぱり最初から面白くて引き込まれます。また面白いと思いながらも、今まで乾さんのさん3作品を読んだ経験から、途中の記述に何かオチに
※※この本を読んで一言※※飛鳥部勝則さんはこの作品を通して挑戦したかった何かがあったのだろうと思いますが・・私にはそれを理解するにはハードルが高いです(汗)。「この作品は中学一年が書いた手記なのでどう感じるかは読者の判断にお任せします」と言ったところでしょうか(笑)。※※※※※※※※※※※※※※※この作品はインターネットで面白そうなミステリ小説を調べていて、検索に引っ掛かったものです。まず表紙とタイトルが印象に残りました。この時点でこの本は販売戦略的に秀逸ですね(笑)。
名探偵コナン(19)(少年サンデーコミックス)■前書き原作を1話からじっくり楽しむため1話ずつ読んで、ネタバレとか気にせず適当に感想を書き連ねていくだけのコーナー■受け継がれるポリシーアニメでは第118話「浪花の連続殺人事件」小屋の屋根裏部屋に監禁されていた沼淵連行中、ナイフを手に蘭たちに突進それを庇ったコナンの腹に……でもお守りのため無事平次の夢が正夢になるところだった。嫌な予感とは当たるものだね犯人を取り押さえるとき、和葉もさらっと合気道の腕を披露コナンヒロインは大
月曜日の二日酔いの朝から行ってきました開店前から並びます紀伊国屋書店で何があるかというとその前日こんな素晴らしいイベントがありもちろん私は参加できずこのようなイベントの翌日には告知がなくとも書店に行くべしと学習したのでそうしたらやったぁ、想定通りありました、サイン本の書き置きです!ヽ(*´∀`)ノXの告知から10分で完売!やっぱり開店前から行くベし、これテッパンですな!お会計時ふと見るときゃ~~~ん、発見!゚+.゚(´▽`人)゚+.゚許可をいただいて写真撮らせてもら
NHKBSで「シリーズ横溝正史短編集」やってたんで勿論録画基本的に30分の短い尺の放送であります。シリーズ横溝正史短編集Ⅳですからコレで4シーズン目か。今回のテーマは「金田一耕助悔やむ」のようです。初回のお題目は「悪魔の降誕祭」。横溝正史先生の推理小説は結構読みましたが私的にはこの作品は読んだ記憶無し金田一耕助役は池松壮亮さん。NHKBSだと「シリーズ江戸川乱歩短編集」の満島ひかりさんと共に私的にはお馴染みです『NHKBSで横溝正史「犬神家の一族」を
アガサ・クリスティ「三匹の盲目のねずみ」田舎の古い屋敷を遺産として受けついだ若夫婦は、慣れない下宿屋を開業した。予約した4人の客は大雪のなか、なんとか宿にたどりつく。その翌朝だった、警察から電話があって、殺人狂がまぎれこんだ可能性が高いという。やがて若い刑事がスキーでやってきた。だが、「三匹の盲目のねずみ」のマザーグースの歌とともに、殺人はやはり起きた。1952年にロンドンで初演されて以来、2012年11月に60周年をむかえ、世界一のロングラン記録を樹立した戯曲「ねずみとり」の
それでは、RootFilmプレイしての総評です。ネタバレありですよかった点・ミステリーとして、全体的な構成・旅情溢れる島根の紹介・魅力的なキャラクターたち・切ないED短編連作集ですが、全体を通しての大きな謎というものがあります。それが、10年前に謎のお蔵入りをしたフィルムです。作中では、フィルムの内容は謎とされているのですが、プレイヤーはそれとは知らないままその内容をある程度知っている……というなかなかうまい構成になっています。リホ編が、実はそのフィルムなので
※※この本を読んで一言※※「メルヘン殺し」シリーズは、現代の日本人とは大きく違う登場人物たちの倫理観に戸惑うとともに腹が立ちます。物語として面白いからいいんですけどね(笑)。※※※※※※※※※※※※※※※小林泰三さんの「メルヘン殺し」シリーズは、「アリス殺し」「クララ殺し」「ドロシイ殺し」に続き4作品目になります。「ドロシイ殺し」も4年以上前に読んだのでほとんど内容は覚えていませんでしたが、読み始めて、井森やアーヴァタールという言葉が出てきて、だんだん思い出してきました。
綾辻行人「奇面館の殺人」<上巻>季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる!<下巻>すべての登場人物の“顔”は鍵のかかった仮面の下に。幾多の仮面が壁一面を覆う〈奇面の間〉に転がっていた死体は、本当に主人・影山逸史のものなのか。
はろー、めりーです!先日、刑事ドラマを観ていて、犯人はこの人かなーという雰囲気だったのに結局、真犯人は別人だったんですが(・∀・)w(あるある)そんなふうにドラマや推理小説などで、意図的に視聴者や読者に誤解をさせることで展開を面白くする『ミスリード』というものがありますよね✨これまでも何度か書いたように、私は『伏線』って大好きなんですが、『ミスリード』も面白いと思うし、これはある意味、私たちの人生でもありがちだと思うわけです(笑)私が思うに、私たちの心か
こんにちは。日中は暖かくなって来ましたね☀️3月最後のブログです。今日は1974年の映画【砂の器】を紹介させて下さい。この映画が封切りされた頃はまだ私は小学六年生だったので当時は未見で、先にTBS系連ドラの中居正広さん版【砂の器】を観て映画に興味を持ち、1年くらい前にHuluで視聴しました。【砂の器】は元は松本清張先生の長編推理小説でした。東京都内、大田区蒲田駅の操車場で起きたある殺人事件を発端に刑事の捜査と犯罪者の動静を描く長編小説です。松本清張作品の中でも特に著名な一つでもあります。ハ
※※この本を読んで一言※※この作品は私にとってミステリの新機軸でした。それと同時に日本の、特に地方都市の行く末が心配になります。※※※※※※※※※※※※※※※久しぶりに読む米澤穂信さんの作品です。米澤さんの作品は5作しか読んでいませんが、「折れた竜骨」と「儚い羊たちの祝宴」が印象に残っています。どの作品もテイストが違っいたので、この「Iの悲劇」はどんな作品なのか楽しみにして読み始めました。読み始めて、地域おこしに取り組む公務員の悲劇の話かな~と思いましたが、第1
今回は「魔王」「グラスホッパー」「魔王JUVENILEREMIX」に続き、先輩からお借りした伊坂幸太郎さんの「モダンタイムス」を読みました。「魔王」を読み終わった後、「モダンタイムス」もぜひ読んでみたいと思っていたので、楽しみに読み始めました。なるほど!”「魔王」の続編”という私の認識は誤りで、”同じ時系列上にあるほぼ別の話”でした。「魔王」から見れば”後日譚”と言えるかもしれません。しかしこれを独立した作品として捉えると、とても重厚なテーマを取り扱った物語であり、その中で
※※この本を読んで一言※※タイトル通りの探偵による推理合戦!一つの作品でこれだけ特徴のある名探偵を5人も登場させた、とても贅沢な作品です。それぞれが主人公の作品が読みたいです。※※※※※※※※※※※※※※※似鳥鶏さんの作品は「そこにいるのに13の恐怖の物語」を読んでいますが・・正直内容は全然覚えていません。自分の書いた感想を見直してみても思い出せません。今回、この「推理大戦」はタイトルだけで見て買いました(汗)。タイトルからして「一つの事件に対して探偵同士が推理を披
チャオーーーーー!!!!昨日の夜遅くのブログも読んでくれてありがとう・・・!お弁当箱は月曜日まで蒸された状態確定なので・・・みんなの貰ったアドバイスをもう一度全部読んで・・・とりあえず・・・使い捨てのパックでしのごうかな~と思ってます・・。(月曜日が恐ろしいw『【早くもやりました】お弁当生活であるあるなアレ。』チャオーーーーー!!!!エクレボ×オギャドキコラボのKidsスマイルキャップ。新色追加&再販告知をご覧いただきありがちょんまげでした~~~!『【みんな…
アガサ・クリスティ「パディントン発4時50分」クリスマスの買物客の雑踏を抜け出し、マクギリカディ夫人は漸くの思いでパディントン発4時50分の列車に乗込んだ。半時間も眠っただろうか、目を醒ました夫人が何気なく外を眺めた時、同じ下り列車が車窓に近づき、しばらく二台の列車は並走した……その短い一瞬---夫人は窓を背にした男が女の首を絞めるのを見た!女は、ぐったりと男の腕の中にくずおれた。そして眼前の列車は速度を増し瞬く間に夕闇のなかに消え去った…。殺された女は?犯人は?誰も
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」ミステリー文学賞&年末ランキング4冠!本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。蓬莱倶
「シンデレラ城の殺人」紺野天龍を読み終えました。題名とこの表紙のイラストを見たら読みたくなる人が多いのでは無いでしょうか。シンデレラの設定を骨組みにしたお話です。立派にミステリーだとは思うのですが、そこは王様や貴族、家来がいる社会、オマケに魔法使いまでいるので普通の世の中とは違います。口達者なシンデレラで以外と家族と中が良いのが面白い。ミステリよりのBL小説を読んでいる感覚で気楽に読むのが良いと思われます
開催場所:自宅(オンライン)開催期間:終了日未定利用料金:4290円参加人数:1人〜(推奨〜4人)体験形式:オンラインキット型所要時間:約3〜4時間オススメ度(10段階):5没入度(10段階):6怖さレベル(10段階):1※核心となるネタバレに関しては触れていませんのでご安心ください■ミステリー作家×SCRAPこの「DETECTIVEX」は直木賞受賞作家である道尾秀介さん監修のもと制作された謎解きキットとなっています!本格ミステリー作家が関与しているガチの犯罪捜査ゲ
綾辻行人「暗黒館の殺人(三)」恐ろしき浦登(うらど)家の秘密がついに語られる。18年前の〈ダリアの日〉に起こった不可解な事件――初代当主・玄遙(げんよう)の殺害。幼少の玄児が目撃した怪人物は、不可能状況下で忽然と姿を消した!?死に抗う妄念が産んだ館。その深奥で謎はいよいよ縺(もつ)れ深まり……美しき双子姉妹を、信じがたい悲劇が襲う!ついに明かされる浦登家の秘密。空前の巨編、いよいよ佳境へ。年内になんとか3巻読了。2巻で読むスピードがあがったと思いきや、またま