ブログ記事8,670件
先日、スウェーデンの推理小説『死が内覧にやってくる』を読みました。創元推理文庫で、アンデシュ・デ・ラ・モッツとモンス・ニルソンの共著。翻訳は久山葉子。スウェーデン南部の田舎町で、不動産ブローカーでテレビタレントの女性が死亡した。開発に反対する地元住民懐柔のために購入した彫刻の上に転落したのだ。事故かはたまた殺人か。事件を担当するのは、病気療養のために滞在していたストックホルムのエリート捜査官と地元警察署の駆け出し女性刑事。馬は合わないが意見は合ってしまう二人は、容疑者だらけの事件を解
「宮部みゆきのおすすめ本」読書とは小説を読むものだこれは宮部みゆきが読んだ本の感想を新聞の寄稿として書いたものを本にしたもの。私は都筑道夫のエッセーのようにたくさんのミステリ評の中から自分が読みたいものを探そうと思ったのだが、この本で宮部さんが提示していたのはほとんど小説ではなく、ノンフィクションものでした。個人的には、あまり興味が持てないものばかり。宮部さんは敢えて、ミステリを掲載しないで他のもの、一般の読者が喜びそうな、興味を持ちそうな本を選択したのでしょうかね。新聞書評なので
結局、千鶴絵本人からの連絡はないまま、四日が過ぎた。D組の生徒から話を聞く限りでは病欠、ということだったが、相変わらず本人からはスタンプ一つ、それこそ既読すらつかない。「――そいつァ、ちょっと気がかりねぇ」「やっぱりそう思いますか、先輩」薫の指摘に、ゆかりは肩の力が抜けるような気がした。自分たちだけが空回りをしてはしないか、という感情に、普段鬱陶しいと思っていた上級生の言葉がいくらかの慰めになったのである。「いきなり消えた、っていうのがどうも匂うのよ。ま、もっともあたしらブン屋は、な
「でもひっどいなあ、近頃お誘いもなにもないと思ったら、紗英ってばこんないい友達作ってたんだねー。抜け駆けはずるいぞぉ」「ごめんなさい、同じクラスだとどうしても、一緒になることが多くって」「ま、それもそっか。しょうがないっ、許す!」中学時代からバレーボールをやっていたという千鶴絵は、物腰の柔らかい紗英とは真逆の、さっぱりとして快活な性格の持ち主だった。おそるおそるD組へ向かったことなどすっかり忘れて、ゆかりと摩子は新たな友人との昼食を楽しむこととなった。「それじゃ佐伯さん、バレー部の方は
休み明けの月曜日は天気予報が外れ、昼過ぎから激しい雨足が京都市内の屋根という屋根に襲いかかっていた。「こんなに降るなんて、もう入梅でしょうか」「そんな小粋なもんじゃないでしょお。これはもはやスコールですぜ、お紗英さま……」風雨ですっかり視界を失った窓ガラス越しに、摩子と紗英は灰色の景色をじっと眺めていた。少し前から遠雷も聞こえて、摩子の言うとおり、窓の外は雨期の熱帯のような様相を呈している。自分たちの他には誰もいない図書室は、薄暗い蛍光灯も合わさって一層の陰鬱さを漂わせていた。「こう
待ち合わせにちょうどいい、ほどよく涼しい喫茶店のボックス席で時間をつぶしていると、入り口の戸が静かに開き、見た二人連れがゆかり達の視界へ写った。鴨川浮音とその相棒、佐原有作である。「や、おまっとさん。のんびり遊んでるとこからすると、どうにか中間試験は受かったらしいな、竹井ちゃん」巾着袋を提げた、涼しげな夏物の羽織姿の浮音が摩子の顔を見てつぶやく。千夏たちを待たせた用事で使ったのか、年季の入った革のショルダーバックが右肩から垂れている。「ちぇー、みんなしてからかうんだからぁ。しーらない!
懸念していた中間試験も済み、摩子もどうにか及第点でパスをすると、三人はしばらくぶりに休日の河原町へと繰り出した。ひっきりなしに市バスが出入りし、タクシーの合間を自家用車が抜けてゆく。そして、どこともしれぬ外国の言葉が、喜怒哀楽だけを伝えて飛び交う。河原町は歩道の雑踏と警笛、大きなパチンコ店や量販店のネオンが氾濫する、京都の一大繁華街である。「こんだけやかましいのが今だけは嬉しいねえ。ずーっと勉強漬けだったからさあ」「よく言うわ、おかげで赤点取らずにすんだんだから、もうちょっと感謝してほしい
今日は雨。あ~水色の雨~と歌っていたら、転んでしまい、ズボンが落ちて黄金の象さんブリーフが丸出し丸見えになるハプニング発生。「これは違うんです。何かの間違えなんです。」と咄嗟に誤魔化したが、この光景を見ていた事務所の近所の住民に「あそこの行政書士の先生、変な派手な下着を履いていたわ。変態かもしれない。」と噂が広まるのを恐れてガクガクぶるぶるしている特命行政書士只野厚史です。噂とは恐いもの。変態行政書士から、危険な要注意人物まで過剰に広まる可能性もある。だから日頃からの行いに
私は根っからの「警察小説」好きです。組織としての捜査、地道な聞き込み、そして何より刑事たちの人間臭いドラマ……。そんな警察ミステリの醍醐味をこれでもかと詰め込んだのが、ネレ・ノイハウスの「刑事オリヴァー&ピア」シリーズです。待望の11作目となる本作は、前作から2年。700ページ近い分量、3ページにわたる登場人物一覧。普通なら圧倒される数字ですが、警察小説好きにとっては、これこそが「どっぷり浸れる」安心感の証。むしろ「もっと長くてもいい、もっと人が多くてもいい」とさえ思わせてくれるのが、ネレ・ノ
⚠️ネタバレありです。キャラクターよりの感想になっっています。ABC殺人事件(クリスティー文庫)Amazon(アマゾン)「そんなことはありませんが、でも、何をするんですか」「何も」「何も?」私の失望がはっきりと鳴りひびいた。「私は奇術師ですか?魔法使いですか?わたしに何をさせたいんです?」アガサ・クリスティー「ABC殺人事件」堀内静子訳早川書房2003年93ページよりヘイスティングス大尉、ポアロに期待しすぎてたしなめられる。メタ的な話をすると
『検視(ForensicAutopsy)』という言葉がある。日常生活では、あまり目にしない言葉だが、事実を見届けるために調べることを意味する。時代と共に意味は変わり現代的な用法としては、ほぼ犯罪と関わり合いのある言葉。「犯罪の嫌疑の有無を明らかにするための刑事手続」の意味になっている。実際、今の警察の役職に「検視官」なるものがある。場合によっては「検死」ないし「検屍」とも表記される。日本で検視官の制度が作られたのは意外に新しく、戦後になってから。それまでは刑事や警察官の「勘」に頼
こんばんはうさぎのごらくです今月も読んでます趣味読書(ジャンル問わず)であり記録も兼ねて読んだ本の紹介します年間100冊以上を10年以上続けており毎年の目標が100冊以上かつ2万ページ以上です同じ本を読むのOK1度読み始めたら最後まで読む(よっぽどでないかぎり)自分ルールはこれだけです今年は毎年学問のすすめを読もうとチャレンジ中です個人の感想を1行だけ書いてみます内容を覚えてない場合はタイトルだけ2026年4月はこちら↓↓27.高慢と偏見/ジェイン
日課としては.散歩しかする事有りません〜今日は.曇りで.気温も低かったので.散歩も気持ち良かったですよー途中図書館へ寄り久々の推理小説をかりましたよ。GWで.何処も混んでいますし.まぁ〜近場をぶらぶらと〜🚶♀️🚶♀️🚶♀️……夕方マックの差し入れ有りました♪バーガー🍔を食べましたのは久々ですよー一年ぶりぐらい〜^_^
図書館で最後に借りた本は?▼本日限定!ブログスタンプ図書館で最後に借りた本は?(˘・_・˘)確か去年?一昨年に最後に借りたのはグイン・サーガっていう本でぇ〜っていう話をしたと思うんだけどあれはウソだw(・–・;)ゞグイン・サーガは高校の図書室で借りた本だから図書館じゃない??と言う事にさっき気付いたwしかし気付いたは良いけどもそうすると最後はいつなるんだろう??図書館へ最後に行ったのはおそらく10年以上前になるしかもその時は推理
ALOHA★ハワイアンの夫★9歳の息子★高齢ママの私国際結婚した日々の生活〜食べ物・旅行・育児など〜をノンビリ・のほほんと綴っているブログです。図書館記念日図書館で最後に借りた本は?▼本日限定!ブログスタンプ今日は「図書館記念日」だそうです。お題は「図書館で最後に借りた本は?」……最後に行ったの、いつだったかな正直、もう思い出せません。ただ、図書館に通っていた頃、ア行から始まる推理小説の作家を順番に読んでいったことは覚えています
図書館記念日(4月30日)1950年(昭和25年)のこの日、「図書館法」が公布された。「図書館法」の目的は、社会教育の精神に基づき、公共図書館の設置や運営に関して必要な事項を定め、その健全な発達を図り、これにより国民の教育と文化の発展に寄与することである。この法律により、サービスとしての公共図書館の機能が明らかにされ、原則無料となり、日本は真の意味で近代的な公共図書館の時代を迎えた。webサイト雑学ネタ帳より図書館で最後に借りた本は?もう、ずいぶん図書館とはご無沙汰
終活の一環で自宅にある文庫本を通勤中に読みだして5年あまり。この間、図書館とはご無沙汰です。最後に借りた本は覚えていませんがリクエストして借りたのが横山秀夫さんの「64(ロクヨン)」。ある意味、究極の推理小説でした。映画よりもテレビドラマが面白かった。主演はピエール瀧さんでした。重厚な作品でした。図書館で最後に借りた本は?▼本日限定!ブログスタンプ
図書館で最後に借りた本は?▼本日限定!ブログスタンプおはようございます札幌在住還暦おばさんですおばさんが図書館で最後に借りた本は・・・それは覚えてません・・・(ΦωΦ)それ以前に最後に図書館に行ったのが何時だったかも覚えてません・・・(^◇^;)多分現在住んでるマンションに入居した20代後半割と近くに区の図書館が有ってそこで借りてた記憶は在りますきっと日本の作家が書いた日本人を主役とした推理小説を借りてたと思います欧米人の名前は覚え辛くて嫌いでほぼ、読んだ
図書館で最後に借りた本は?▼本日限定!ブログスタンプ最後に借りた本?わからん小説ではないな多分パソコン関連の本だと思うが図書館で一番印象的なのは小学校の図書館以前にも書いたが小学校5,6年は推理小説というかにはまっていたシャーロックホームズアルセーヌルパン明智小五郎等一日で読み切って返したこともあるそういえば隣の家の一つ上のおねーさんからルパンの黄金三角だかの本を借りて返しに行くとき雨気味だったのか途中で落として汚してしまったの
人は謎を解くのが好きである。その最たるものが、殺人や盗難などの事件を論理的な推論で解き明かす「推理小説(ミステリー)」だろう。私も中学生の頃から好んで読んでおり、今でも月に数冊は手に取っている。最近は本の中に留まらず、地域に来て歩いてもらったり鉄道を利用してもらうための手段としても「謎解き」が使われている。事前に仕込まれた「謎」が記載されたパンフレットなどを片手に「謎」の答えを探しながら現地を回ってもらうという仕掛けで、人間の知的好奇心を巧みに利用した手法といえる。調べてみると、そう
く東京都昭島市〉やましたひでこ公認断捨離®トレーナー・インターン宮岡久美子(みやおかくみこ)です🌸視点が変わると世界も変わる‼🌸🌸毎日が発見の連続です🌸ランキングに参加しています。ポチッとして頂けると励みになりますにほんブログ村今日は同期の読者会でした。一緒に学び、育ち、それぞれが、それぞれの場所で、経験を重ね、少しづつ関係性は変化しています。断捨離に出会って、体験した事はそれぞれで
初めて読んだ推理小説はモーリス・ルブランの『三十棺桶島』だった。小4でのミステリデビューは決して早くはない。しかし、それまで読み慣れていた書物の構成や展開との違いに、惹き込まれて心躍らせた。小学生なりに自分の中で、それまでの読書は知識を得ることを主目的としていたのだが、推理小説は完全なる娯楽という認識はあった。ゆえに親に知られぬように、こっそり読んだ。年度始めに父に連れられて求める書物は、会計時に父の検閲wwがあるために、勿論混入はできぬ。それに、とにかく日頃からの読書量が多いため、需要と
前回、Geminiにほっこりした推理小説を書いてもらい、意外と満足する作品が出てきました。『「ベーカリーのあしながおじさん」Geminiのほっこり推理小説に癒される』(Geminiで生成した画像です)今まで、ChatGPTに推理小説を書いてもらって楽しんでいましたが、理屈が合っているようで不自然さが連発するので、(私が非課…ameblo.jp今回は、「読者が一緒に推理できる作品」を作ってもらおうと試みました。ChatGPTで何回か試して、あまり上手くいかずに心が折れたこの試み。
※※この本を読んで一言※※何も考えず、ただその場のノリと迫力にどっぷり浸かる・・こういう読書もいいものです。※※※※※※※※※※※※※※※前回書いた「印象に残った65回までのメフィスト賞受賞作6選」の中で、中島望さんの「Kの流儀フルコンタクト・ゲーム」について書いた時に続編があったことを思い出し、さっそく読むことにしました。漫画的なのは前作と同様ですが、雰囲気がよりダークになったように感じます。総二は大学生になり、敵もカルト宗教の殺し屋集団だからでしょう。
※※※※※※※※※※※※変更点(4/28)中島望牙の領域フルコンタクト・ゲームを追加しました。※※※※※※※※※※※【な】中井英夫虚無への供物(上・下)長江俊和出版禁止放送禁止長沢樹消失グラデーション中島望牙の領域フルコンタクト・ゲームNEWKの流儀フルコンタクト・ゲーム中西智明消失!中町信模倣の殺意中村文則悪と仮面のルール中山七里連続殺人鬼カエル男連続殺人鬼カエル男ふたたび名倉編異セカイ系梨×株式会
※※※※※※※※※※※※変更点(4/28)2面白くて人にもオススメできる作品お気に入り作品(3)に牙の領域フルコンタクト・ゲーム(中島望)を追加しました。※※※※※※※※※※※2面白くて人にもオススメできる作品(3)北壁の死闘(ボブ・ラングレー(海津正彦[訳]))【2025.8(417)】牙の領域フルコンタクト・ゲーム(中島望)【2026.4(485)】NEW麦の海に沈む果実(恩田陸)【2023.10(303)】インシテミル(米澤穂信)【2017.
主な目撃者は、香椎駅の駅員と、現場付近の売店の老婆です。被害者は西鉄で香椎へ来たのか?あの当時と全然違っていて目撃者は?夜淋しい中、この駅に降りた二人の足どりは主な目撃者は、香椎駅の駅員と、現場付近の売店の老婆です。駅員は1月20日の午後9時過ぎ、香椎駅に到着した男女が改札を出ていくのを見たと証言。売店の老婆は男女が連れ立って海岸の方へ歩いていく姿を目撃したと証言。その二人が見たであろう桜の木あまりの古典推理小説になったため、この木は「清張桜」と命名されました博多の刑事
古典ミステリーの傑作ということで読んでみました。埠頭での荷下ろし中に破損した樽から女性の絞殺死体と数枚の金貨が発見された。問題の樽は、パリからロンドンへとドーバー海峡を渡って送られたものだった。当初は、樽の受取人であるフェリクスに疑いの目が向けられるが、捜査が進められるうちに、事件はめまぐるしい展開をみせつつ混迷を極める・・・というストーリーです。トリックに重点を置いた作品ということで、謎解きにチャレンジするべく、要所要所に付箋を貼りつつ、メモを取りながら、読み進めました。樽を
【日々好日】行方不明の男児全国の耳目を集めた児童行方不明の事件。私も注目した。当初は血の臭いがしない事件だったから、まるで推理小説の中に引きずり込まれるような感覚だった。しかし…やるせない結果になった。事件解説のYouTuberその「事件」を解説する多くのYouTuberが居るけど、私が信頼する元警視庁一課(殺人事件担当)だった佐藤聡氏=下写真=がいる。豊富な刑事事件の体験や思考方法、感情と理性のバランスが良く私は信頼している。しかし…YouTuberの偽者が‼️しかし、彼
第二次世界大戦前夜の1930年代後半を意識しているこのシリーズ。大英帝国が世界に冠たる国であった時代を意識させる描写が度々あり、世界中から物が集まったことを実感させられます。今回は、劇中の台詞のみでしか語られませんが、ロールスロイスエンジンを積んだ速度記録用ボート、ブルーバード号で世界記録を打ち立てたマルコム・キャンベルの名前が出てきます。資産家エミリーの甥で、ヘイスティングス大尉の友人、チャールズはエミリーの援助を得てモーターボートでマルコム・キャンベルの水上速度記録に挑むことに。ヘイス