前編では、何の説明もせずにB型就労支援という単語を使った。正しくは「就労継続支援B型」という。身体的障害や精神的障害、難病を抱え一般企業への就職が困難、あるいは不安な対象者が利用できる。本人への負担が比較的少ない軽作業(部品加工、手工芸品作成、清掃作業など)を中心とした就労訓練を受けられる福祉サービスで、報酬は工賃という形式となるが、時給換算で100~数百円程度と安い。お金を稼ぐことよりも、働き続けることに主眼が置かれた制度である。若年性認知症の本人にとっては、社会の中でまだ活躍できるというモチ