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▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(19)「ユ先生」「――キャッ!」ウンスが病院に出勤し、美容整形外科に向かって歩いていると曲がり角からいきなり人が出て来て、驚きに声を上げてしまった。「チェ先生?!」「話が・・・」その言葉でまたあの件だとわかった。ウンスは顔を強ばらせ、直ぐに距離を取るがそれでも彼は手を広げウンスの道を防いで来る。「ちょっと、何なの?」険しい顔のウンスに対して、彼の表情は無かったが見つめて来る眼差しは真剣で、「おはようございます、ユ
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(4)「・・・イ先生て、ユ先生と仲が良いんですか?」イ医師がヨンの声に振り向くと、同じ目線の彼が割と近くにいておっと身体を仰け反らせた。同じ身長の筈なのに、彼の方が足が長く見えるのは履いているスラックスの細さだろうか?等と考えていると、聞こえていなかったのかと思ったのか再び彼が尋ねて来た。「・・・あぁ、ユ先生ね。前は外科にいたんですよ」「どうして、美容整形外科に?」「色々彼女も思うところがある様で、少し前に向こうに移ったんです
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽鈴の鳴る方へ(12)それでも良い先輩として接して来たウンスで、無下には出来る訳も無く。「どうしたの?」「・・・また図書室に行こうと思って・・・」・・・二人で?それは無いでしょうよ?何の地獄なのか?「ちょっと、彼女と来るつもり?二人のラブラブ見せられても・・・」そう言うと女子生徒は目をパチクリと大きくして驚き恥ずかしそうにしたが、何故か直ぐにヨンが否定をして来た。「いいえ、彼女は入りません」「?!」その言葉にその彼女もウンスも思わず目を丸くしてしま
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽鈴の鳴る方へ(13)「部屋の見学に来ました、よろしくお願いします!」「・・・・・」「・・・はぁ、よろしくね」週末いきなりチャン家のヴィラ見学にヨンがやって来て、切れ長の目を更に細くしたビンとポカンと口を開けたウンスが彼を迎えていた。「ウンス先輩は何階に住んでいるんですか?」「何を言っているんだ?男子は違う階ですよ」小さく舌打ちが聞こえた様な気がしたが、ビンはそれを無視し男子生徒達が住む階に向かった。ヨンが後に続き、心配になったウンスが更にその二人の後を
※こちらも短編という、他とはクロスしないお話です。契約恋人①『運命』という言葉は好きじゃない。そんなもので全てを差し出せる程の私は短絡的な人間でも無いし、それを言うなら必然的と表現した方が納得出来るからだ。不確かで偶然とは表現するには説明が出来ず、何時起こるかわからない瞬間をそう言う人はきっと将来に何かを期待し、これから来るであろう幸運を待っているのではないか?と私は感じていた。では幸運とは?今ある環境を不満に感じる人間が更に異なった素晴らしい未来を夢見る事で、今現在納得している人間
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(5)「俺は知っていたよ?彼奴がずっとウンスさんを見てた事」「そ、そうなの?」彼はチョン(鄭)ヒョンジュと言い、今は実家の病院の外科主任をしているという。やはり、彼もヨンと同じ裕福層の家庭の子であり、卒業した後は他の病院で経験を積み実家を継いだという既に約束された場所がある人だった。それでも、ヨンの周りにいた男子達は真面目に勉強をしていた様にも見え、ウンスを悪く言う事も無かった記憶がある。「あー、でも、最初はウンスさんの事不審がってい
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(11)「・・・えぇー?チェ先生てあの会社の親戚なんですか?」「でしょう?私も驚いたもの」びっくりだ、とキム医師が話を聞き驚いているが、ヨンはというと二人と同じ反応をされ目を丸くした。・・・そんなに驚く事?叔父さんの会社位しか把握していなかったが、どうやらこの国では相当有名な会社だったらしい。「この国で長年有名な会社なんて財閥しか無い訳で、という事はチェ先生も御曹司という・・・?」キム医師の質問にヨンはまさか、と首を振る。「
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(12)ヨンは仕事が終わり、コーヒーショップの店内を見て――、「早っ、キム先生もういる」ガラス張りの窓の向こうにいるヨンを見つけ手を振って来た彼に、手を振り返しヨンも店内へと入って行く。ヨンは誰かが先に来ているとそのまま店に入り、全員が集まるまで待ち会話をしたり時々違う店に移り夕飯を食べる様になっていた。やはり皆独身で面倒なのか、家では作らないと言う。「ねぇ、結局皆同じ生活になってしまうんですよ」キム医師が酒を飲みながら、隣
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(1)―――私には嫌いな男性がいる・・・。年齢は同学年だが、既にアメリカの名門大学を卒業した後有名病院に何年か務め立派な経歴を持ってこの国にやって来た男・・・チェヨン。韓国との二重国籍だが、アメリカ育ちの彼は英語も韓国語も堪能で背もかなり高く何より顔が良い。アジア人の顔より少々濃い目鼻立ちのはっきりとした、されど黒目が大きく切れ長で、その奥の瞳は何かを見通す程の深い鳶色らしく向けられて話す姿に女性達はうっとりとしてしまう、と
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度(20)「・・・ユ先生のクリニックに行っていないんですか?」「行っていません。キム先生は行ったのですか?」「はぁ、この間仕事終わってから遊びに行きました」「あぁ、そうか、知り合いもいるんでしたっけ?良いですね」羨ましい。ヨンはそう呟きコーヒーを飲んだ。だが、そう言うヨンの眼差しは静かで少しも羨ましそうにも見えない。はて?彼はウンスを好きだと言っていなかっただろうか?「・・・気にならないんですか?」既にウンスのクリニッ
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度(21)「それは・・・?」どこをしたいと?リフトアップ、という訳でも無いし、顔にシミがある訳でも無い。冷やかしにも程があると眉を顰めてしまう。まったく熟私は運が無いわね・・・。「・・・カウンセリングからになりますが」「えぇ、いいわよ」その返事にウンスは小さくため息を吐いた。何故こんなに面倒事が一気に集まるのか。自分が担架を切ったからだとわかっている、だが態々ここ迄来るとは・・・。ウンスはフロントに移ると、そこに
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(16)「この前の夜、また連絡していい?って聞いたらいいって言っていたのに全然取らないんだもの」「仕事が忙しいんだよ」「でも、メール位返せるでしょう?」「あぁ、そうだったな・・・」確かに一度だけでも返せば良かった。今はモデルでは無いから。病院に仲間がいるから大丈夫。違う人生だから関わらないでくれ。しかし、全て自分の都合いい言葉だとわかっている。メヒと再会した時に、彼女がいるから一人では無いからと安心したではないか。な
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(10)――・・・え?どうして彼が知っているの?病院の誰かが教えたのだろうか?人事部と美容整形外科と、・・・イ先生かしら?・・・言わなきゃ良かった。あからさまに怪しんでいるウンスの眼差しに、ヨンは視線を逸らしてしまう。確実に困惑しているのだろう。何故お前が知っているのだと警戒している目だ。「・・・イ先生が言ったの?」「違います」彼が信頼関係を崩す様な人では無いと即否定をすると、更にウンスの眉が険しくなる。では誰なのだ?そう瞳が訴
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(18)あぁ、自分の性格がどんどん醜くなっていくわ。わかっているのに、イライラやむかつきが消えない。最初から覚悟していたじゃない、ヨンと付き合ったらこんな事に必ずなるだろうと。嫉妬に駆られヨンに酷い事を言ってしまうと。高校時代だって関係無いのに、あんなにも苛立ちヨンに会いたくなかった。会ったら今みたいに、昔の事でも彼に怒りをぶつけてしまうとわかっていたのだから。大学時代から彼がとても人気があるのはわかっているのだから、もう少し
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度⑵・・・俺には嫌いな女性がいるヨンは長年の夢だった自分の国に漸く帰って来た。江南区にある大きな病院に勤務が出来て、アメリカで頑張っていて良かったとも考えていた。一時期は医者を止めてスカウトされたモデルの道に行こうかとも悩んでいたが、やはり諦めきれず精神がおかしくなる位に勉強して医大に入り何年かのインターンも含め長い間頑張り漸く医者になれたのだ。アメリカで幾つか実績を積んでいる時に、此方の病院に韓国から来る者がいると聞いて“
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(9)「・・・・・イ先生」ヨンは近くにいるイ医師に声を掛けると、カルテを見ていたイ医師はん?と顔を向けた。「何か?」「・・・美容整形外科のユ医師ですが、病院を辞めるのですか?」ヨンの言葉にパチリと瞬きをした後、肩を竦めた。「もう話が広まりました?」確かにウンスは人事部と同じ科の仲間には伝えていたが、ヨンまで知っているとは病院内に広がってしまったのだろうか?とため息を吐いた。だが、そうでは無い様で。「・・・いえ、実は親戚か
底から⑤ぼやりと水面の上に明かりが浮かんでいる。今日は波も無い穏やかな日ゆえ波に日差しでも当たっているのだろうか?ヨンはそう思い足を進め短く刈られた草原を歩きだした。ヨンがこの地に来るまでは小さな湖は鬱蒼とした林と好き放題に伸びた雑草で人が近付けない程になっていた。鎌を持ち少しづつ刈っていき、二日掛けて漸く湖が少しだけ見える様になるとそれ以上は刈る事を止め、釣りを始めていく。来た当初からここの湖の魚で充分だろうと考えていた。日々生きるだけの食料だけで良い。小さな藁葺き
ジグザグ♧(29)〔最終話〕つまりあの時からヨンは、ユウンスしか見ていなかったという事なの?研究棟の近くのベンチにいたのはウンスを常に見張り、周囲に集まる男子学生らを威嚇していた。彼女達の記憶ではウンスの周りには女友達も男友達も僅かにしかいなかったが、あれはヨンが近付けさせなかっただけで彼女の性格云々では無かったという事になる。女性達の1人がそういえば、と呟いた。「あの時ヨンと一緒に来ていた女達は先輩だった・・・」その待っていた男性達と関わ
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(18)やはりヨンが不安に感じていた通りに、次の日からウンスはヨンを避け始めた。昼間病院であまり会わないのはウンスが敢えて、外科の近くに寄らなくなったのだと気付いたが。それよりも・・・。「今日も来ていないですね」「・・・・・」コーヒーショップに既に来ていたキム医師に聞くと、先に帰った筈のウンスが店には来ていないという。つまりはそのまま帰ったのだろう。きっと、ヨンが来ると思い入らなかったという事で――。「・・・俺帰ります」
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(3)良いご身分で・・・。口元がそう動いたのを見逃さなかったウンスは、一気に血が逆流するかの様に顔が熱くなってしまった。“こんな病院内で女王様気取りか?”と言っている様にも見えウンスは急いで立ち上がると。「用事を思い出したので失礼します!」ウンスが出て行ってしまい男性達は焦り気味になった。「あ、ユ先生」「無理やり過ぎたか?」「避けられたらどうしようか?」「・・・はぁ?別に女性一人に避けられても、大した事無いのでは?」近
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽鈴の鳴る方へ(10)しかし放課後ビンは急いで図書室に向かっていた。ビンが図書室へ続く渡り廊下を歩いていると窓下に見える生徒昇降口からウンスが出て来るのが見え、急いで窓を開けウンスを呼んだ。「ウンス先に帰りますか?」気が付いた彼女は顔を上げビンを見て、あれ?と目を丸くした。「チャン先輩は?」「実は担任から呼ばれていて、・・・でも、夕飯迄には帰るから先に頼んでいて良いですからね!」「OK!スンドゥブもいい?」「ご自由に!」わかったと笑ったウンスは手を振り
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(5)「異議を唱えたい!」「はい?」「何?どうしたの、キム先生?」仕事が終わり、病院近くのカフェに寄ったウンスとイ医師と美容整形外科のキム医師だったが、席に着くなりキム医師が声を上げた。「病院内の噂知っています?」「あぁ、あれか」「何よ?何の噂?」イ医師の反応に対してわからないウンスは、顔をイ医師とキム医師の交互に向けるとイ医師がニヤリと笑って来た。「俺とユ先生が付き合っているらしいですよ」「はぁ?何それ?」本人には伝
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度(24)「初めて一目惚れをしました」ヨンの言葉に、ウンスは照れを隠す為にカップを掴もうと上げた手を止めていた。――・・・い、今、何を・・・?会話の内容からそれは確実に自分に向けられた言葉なのだとわかったのだが――。話を聞き実は意外と平凡な過去と、アメリカでも優秀で羨ましい生活を送っていたのだろうと想像していたのに全く違っていて、今まで自分は彼に対し羨望を含んだ勝手な考えだったのだと今更ながらに気付かされた。・・・大変だったと言
心、境界線⑩数日後、ウンスから連絡を貰ったヤン医師は事情を聞き良かったと言い、この間紹介してくれた男性に伝えるとそのツテの建設会社を教えてくれた。「どうやら2ヶ月で完成出来ると言っています」「ありがとうございます。・・・そういえばヤン先生、ヨンに話したのですね?」「独立の話ですか?話しました。あと、もの凄く彼を罵ってしまったので・・・大丈夫だったかな?」「落ち込んでいたのかは、よくわかりませんが・・・」「私は元々の原因は彼のせいだと思っていましたから。いやぁ、スッキリしたな」ははは
底から⑥ヨンは俯いていた顔を上げ、立っている場所を理解すると身体を強ばらせた。自分は何時の間に湖の中に入っていたのか。魚釣りをする為に来た筈が無意識にここまで入ってしまったのだろうか?手を見ると竿も籠も持っていない。なのに、ここまで入ったというのか?「隊長ー!」声が聞こえ其方を見ると慌てているテマンが叫んでいた。「・・・参った」自分にか、弱くなってしまった精神にか。ヨンは身体半分ずぶ濡れになり微かに重くなった身体を動かし、バシャバシャと音をさせ湖から上がって
底から②途中王様達の様子を伺う為に馬車を止めたが、それ以外は休まず進めた為朝早く旅籠屋を出立し日が落ちる前に宮殿に無事着く事が出来た。馬車の中で王妃が何か言っていたらしいが、そのうち静かになり時々女人の声が聞こえるだけになっている。結局自分は天からの客人を帰す事が出来なかった。名を掛けた約束も破り、武士としての誇りさえ捨てた。“王命”。その一言で済むとわかっている。だが、女人との約束を違えた時、詫びるモノは自分の命しかない。瞬時にそう考えた。・・・あの時の師匠はどういう気
※少し原作やドラマに被る部分がありますが、あくまでもこの話は“蝶が舞う~の中の二人”ですので、そのつもりで読んで頂けるとありがたいです。蝶が舞う頃に㉕【最終話】ウンスは自分の中の青年とヨンの姿が重なってしまい、違いを見つけるのが難しい状態になっている。最近になって何処で見た事があったかと微かに過ぎったが、そんな筈は無いと頭の片隅に追いやったのだ。有り得ない、彼は何処かの裏社会の若者だったのではなかったか?こんな大昔の彼では絶対に無い筈だ。でも・・・。だったら、どうしてそれを知ってい
※少し原作やドラマに被る部分がありますが、あくまでもこの話は“蝶が舞う~の中の二人”ですので、そのつもりで読んで頂けるとありがたいです。蝶が舞う頃に◆〔1〕宮殿に帰って来た頃にはうっすらと空も明るくなり、少しの寒さに眠気も覚めてしまい、二人は歩きながらキチョルに対して次の対策を話し合っていたのだが――。「わかったわ。もう逃げるのは止めたわ」「はい、良い判断です」「彼奴らとどう対抗出来るかよく考えなくては・・・」「っ、そうでは無く。宮殿内にいて下さいと――」暫くしてヨンとウンス
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽鈴の鳴る方へ(11)「・・・チェヨン君て、“輪廻転生”て信じるかい?」唐突な質問に、ヨンはきょとんとしたが眉を顰めて首を振った。「は?いいえ。そういうのは信じていません」ヨンの言葉にビンは目を細めニコリと笑う。「私は信じているんですよ。無くはない話だなぁと」「・・・だから?」ビンの言葉の意味がわからず、少しイラついて来た様子のヨンを見つめたまま話を続けている。「それもまた運命。・・・あぁ、職員室に行く事無いならウンスと一緒に帰れば良かったな」窓を
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(19)「・・・ん?」駐車場から自分のアパートに帰ろうと歩いていると着信音が鳴り、キムがポケットからスマホを取り出すとウンスの名前が表示されていた。「あれ?」今日はヨン先輩の応援に行くと言っていたような?時間を見ると既にイベント終了時間になっている。だとしたら近くにヨン先輩もいる筈で・・・。不思議に思いながらも画面をタップし、耳にあて返事をしたキムだったが。「はい、ウンス先輩?」『・・・聞きたいんだけど』いきなり質問?キムは