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※韓ドラ「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」で納得いかない部分を納得させるためだけに書いた、その後の妄想小説です。※最終回のネタバレ含みます。※一応ハッピーエンドのつもりですが、独自解釈自己満。※画像お借りしてます。韓ドラ「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」感想は↓『韓国ドラマ「麗~花萌ゆる8人の皇子たち」辛口感想(※ネタバレ注意)』アンニョンですここから7月まで祝日がないなんて地獄だわ…と心底嘆いてるsusemiですGW&1,8倍速を利用して、やっっと見終わりました…!韓国ドラマ「麗~花…
季節は移る。宮殿内を吹き抜ける風は暑さを和らげていく。かつて顔を合わせば良くない感情を互いに向け合っていた幼い皇太子夫妻は今はなく、紆余曲折の後徐々に溶け合い、今では側近達が困惑するほどの熱愛ぶりである。公務の合間を縫っては妊娠中の妻の様子を見に東宮に戻る。愛妻家の夫となったシンを内官は感慨に浸り見ていた。2人の住む洋風の建物は王朝文化からはかけ離れてはいるもののこの宮廷に新しい風を運んだ新婚夫婦らしいものだと内官は返り見ると1人頷いた。『コン内官…』硬い表情で公務を終えたシンが内官に
キ・チョルが行き方知れずになってから数ヶ月が経過していた王宮ではキ・チョルというかなめを失なった親元派の勢力が一気に失速し王様は次々に反元政策を打ち出したチュンソクは許婚の年若いポムを残したまま鴨緑江(アムノッカン)を境とするかつての高麗の土地を取り戻すために大軍を率いて出兵することになっているそれは本来なら護軍チェヨンの役割になるはずだった戦だがウンスを守るために謀反の罪を着ても王宮を出奔したチェヨンはもはや高麗軍を指揮する
心、境界線〔番外編〕①テーブルの上に置かれた小さな箱に、食事が終わりさてそろそろ席を立とうかとヨンの顔を見たウンスは思わず目線を下ろしそれを凝視した。つい先程まで普通に会話をしていた筈の彼は無表情になりコチラを伺っている。実はそれが緊張している時になる顔だと最近になって知ったウンスとしてはここで何か発するべきだろう。そうわかっている、この箱が何なのか。見て直ぐわかるデザインなのだから直ぐ手に取り蓋を開けるべきなのも・・・。「・・・」「・・・開けて欲しい」黙ってしまったウンスに遂に
とある一つの物語【後】③終数日後、王妃と共に元から来ていた女官が王宮の外で遺体となり発見された。女人の口や耳から出血し、どうやら鼓膜も破裂している。自らでとは言い難い状態にチャンビンが何とも言えない表情になった。「体の内から、何かがあったのは間違いないのですが」そう言いチャンビンの眼差しは部屋の壁に背を付け、話を聞いていたヨンに向けた。「・・・何だと思う?」「内功だと」「ふん」「“生き残り”では無く、これを武器として生業にしている者がいるのだと・・・」“生き残り。”とはいえ
『ウッティレート医師、チェギョンが妊娠とは確かなんですか?確かだとしても何か他に病気があるわけではないのですか?頻繁に倒れるのは何か』『いえ、妊娠初期は様々な症状がでます。妃宮様の場合は典型的と言えば典型的ですが数値も著しく悪い訳ではありません、、食事が摂取出来ない事が何より心配ですがでは、殿下見てみますか?』『見てって…見れるのか?だったら是非』『妃宮様先程は見られるのはお嫌だと言われましたがどうされますか?』『だって恥ずかしいし』『何が恥ずかしいんだ!』『だって』『先生お願いし
チェヨンが戦に出立してからすでに数日の時が流れていた都は嵐の爪痕が残り大木がなぎ倒されたり屋根が飛んだ家屋があったりそれでも甚大な被害には見舞われずに済み民は日々の暮らしを取り戻しつつあるタンは発疹もすっかり綺麗になりウンスと一緒に典医寺に通う日常が戻っていたただ戦の動向が不透明でチェ尚宮が都の屋敷に帰ることを心配してウンスたち親子は王宮の邸に留め置かれたままだったそして産後の肥立ちが順調なポムもまたもうすぐチェヨンの跡を追い出兵するチュンソクが
おお〜〜上護軍が戻った!チェヨンの密かな合流に一番安堵したのはこの数日義勇軍を率いてきたトクマンだったようで思わず声を張り上げ決まり悪そうに頭を掻いたご苦労であったトクマンいえ!医仙様のご様子はどうだ?アン・ジェが尋ねるそろそろ始まるようで落ち着かんそれは心配だなついてなくても良いのか?そばにいてやりたいが役目を果たせと言われて来たのだチェヨンは苦笑するさすが医仙様肝が座っておるな意地っ張りなところは昔から変わらぬそれもまた愛しいと顔に書いてある
ウンスは王宮から帰って来たチェヨンの腕の中にいて末の息子に会うため屋敷の中を移動中だったもう歩けるのに少し恥ずかしそうにチェヨンの胸板にもたれて呟いた俺がしてやりたいのだ文句を言うなして調子はどうだ?うんまあまあかなまだあんまりお乳は出ないしすぐに疲れちゃうけどお腹はぺたんこだし胃もたれとかはしなくなったそうか・・・タンはどうしていた?王宮で姿を見ないのは寂しいと大妃様直々にお言葉があったぞまあそ
誓約恋人㉘〔最終話〕三日経ってもチェ製薬会社の話題がメディアで流れ続け、お客もまた店に来て繁盛している。普通の女性が財閥入り出来た話題性と実はヨンとウンスのご先祖の繋がりを結び付け、『まるでドラマの様だ』と盛り上がっている。それに加え、ヨンの顔が俳優なみに美形でもあり何処かの事務所がスカウトしに来たとかで――。「あらあら、私には来なかったわねぇ・・・」ムスッとするウンスを見て、『何を張り合っているんですか?』とスタッフ達に呆れられてしまったが、どうやらウンスに話に行く事はチェ家か
勢いで書いておりますので違和感を感じてもスルーして頂けると嬉しいです(汗)✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣シンイ小説②佳人(カジン)(3)もしかしてこれも運命云々と関係があるのかと思った。伸ばした手が動かせない目の前にいる落とした薬材を微笑みながら渡す男から目が離せなかった。だって・・・「せ、先輩・・・?」目の前にいる人は3年間好きだったあの人によく似ていた。「・・・あの?」かけられた声でハッとなり慌てて薬材を受け取る。「あ、ありがとうござい
診療室では北風の音に負けないくらい賑やかな声が響いていたコハクは聴診器から聞こえるチェ侍医の鼓動に興味津津の様子でかぶりつきタンは子犬みたいにウンスの腕の中で丸まってにこにこコハクを見ている後からやって来たイサとオ・アムもその輪に加わりコハクのための即席の医術講義が始まったいいかコハクこうやって脈を診るんだイサもチェ侍医から習ったばかりなのにコハクに得意げに教えオ・アムも負けじと脈診の指南いいわねコハクたくさん先生がいてはい医仙様ボクや
契約恋人⑱「こんな広い部屋を1人で使っているの?」「元は両親が使っていた部屋で、1階上に上がったので空いただけなんだ」そもそもヨンが人事部や他の部署にデスクを置くと皆緊張するのか黙ってしまうという。「貴方が無愛想にしているから不機嫌だと思って声を掛け難くなるんじゃないかしら?」「多分、それだと思う。だから移った」「そこは昔と変わらないのねぇ」笑いながら言うウンスを眉を下げてヨンは見ていたが、インスタントコーヒーしか無いがとそれをテーブルに
※こちらは、序奏と①~④の下にあったお話でした。次話がアップされると消えていたものでしたので、まだ読んでいなかった方はあの話の時の続きだったのかと思って下さると嬉しいです。蝶が舞う頃に㉖〔おまけ〕序奏【ヨン】――暗闇の中、見えない蝶が舞っている。湿った部屋の中、鼻を掠めるのは嗅ぎ慣れた土や草の匂い。そして知らない花の香り。女人が動く度に、自分の周りに蝶が舞う様に香りが漂っている。「――・・・抱かせてくれないか?」躊躇しながらも手探りで手を伸ばすと、触れた女人の手がビクリ
タンとウンスはにらめっこのように見つめ合っていたヘミとヒョリにも力が入る若様頑張れ〜おいでタンタンの手を引いて歩き部屋の真ん中でタンを離すとウンスは少し離れた所に移動したあうあう〜おいでタンウンスは手を広げそれからタンのほうに少しずつにじり寄るママママ〜タンそこにヨンファが顔を見せた医仙様若様ふっと一瞬ヨンファを見たウンスの懐にタンがぱたぱたと倒れ込むようにしがみついてきたんん?歩いた?ヘミとヒョリに尋ねるが首を傾げる皆一瞬
ここからは、原作と少し違う展開になります。原作が好きという方は違和感を感じるかもしれません。それでも良いよという方はお進み下さいませね(*´`)△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(16)「これは天が我らに与えて下さった好機なのです!」ウンスを王宮へと招き我らの後ろには天の使いがいるのだと民に、元に知らしめるべきだと重臣のチョイルシンは再び興奮気味に王様に語り始め、それを聞いていたチャン侍医は部屋の入口に背を付け黙って王様を見ているヨンを伺ってしまう。先程から彼は王様
それは思い返せば奇妙な出来事だった。いつもの朝、いつもの風景ではあったが何処か空気が違う。シンは目覚めて感じた胸騒ぎにすぐ傍で安らかに眠るチェギョンの手を握りしめた。『…ん…シン君?どうしたの?』『いや、、何となく…寒くないか?』『大丈夫…もう少し…このままで』?『ん?』『だから、もう少しこのまんまでいたいなって…離れたくないの…』チェギョンは腰に腕を回すと顔を隠すようにシンの胸に丸くなった。『…尚宮から聞いたか?今日の午後は国立博物館の竣工パーティーがあるが…来れそうか?』
朝からお腹が張っていた隣で眠るチュンソクは今日は大事な軍議があると言っていたから心配をかけてはいけないと思って我慢した倭寇討伐此度の出兵は大掛かりだと昨夜チュンソクは言った急に不安になって急に心配になってもしも旦那様に何かあったらそう思うと恋しいチュンソクから離れられなかった抱いて欲しい大丈夫だからと嘘をついた久しぶりの夫婦の夜チュンソクは優しくポムの寂しい気持ちをなだめてくれた朝になりお腹の張りは徐々に強くなっていたが時々収まっていた横に
イトシイイトシイイウココロ㉝ん?ウンスが典医寺から出ると、ポツリポツリと雨が降り始めていた。「あらら雨?」薬草園に干し敷いた薬草を思い出しチャン侍医に教えようとして、はたと足を止めた。確か今は王様の往診に行っていた筈。しまったと思ったが普段の彼らの動きを思い出し、ウンスは薬草園に戻ると茣蓙(ござ)に干した薬草を籠に戻し始め、薬草特有の青臭さと湿った雨の匂いを嗅ぎウンスは大学時代の研修期間を思い出した。既に化学薬品しか無い時代だったが、時々研修では薬草から細胞を採取してもいた。時々
誓約恋人㉖「・・・あのー?」駐車場から帰って来たトルベ達が、店前で2人の世界に入っているヨンに恐る恐る声を掛けると何だと睨まれた。――いや、俺達が悪いのか?困惑顔でトルベの後ろにいるトクマンも見つめており、ウンスも我に返るとヨンから離れ様と手を伸ばしたが彼は嫌だと言わんばかりにガッチリと腕を動かさない。「ちょっと、チェヨン」「まだイベントが終わっていないからユウンスも中にいて欲しい」「いるけど・・・」製薬会社の面々の痛い眼差しが気にならない事も無く、どうしたものかと考えていたがヨ
契約恋人㉑〘一応END〙どうすればいい?メヒは焦り気味に部屋をウロウロと歩き出し、スマホを手にし電話を掛けようとしたが再び下ろした。こうなったら少し前に別居している母親に頼むしかしないと考えたが、彼女は既にこの国にはいず何処に行ったのかもわからなくなっていた。「貴女もこの家にいると危険よ?私にはもう手に追えないわ」そう言い出て行った母親をその時は内心嘲笑っていた。でもこんな事になるなら私も出れば良かった、まさかタン家とチェ家が何の繋がりも無かったなんて知らなかった。だから父親は会社の
風が弱まったピョンナンドの河口に一艘の小舟が近づいて来た気勢を上げて弓を構える兵士達にチェヨンは静かに言ったやめぬか白旗を揚げておる帆先に白旗を付けた船はやがて港に着き丸腰の男が降り立ったまだ年若い美少年だった━─━─━─━─━─坤成殿から王妃様とミレ公主の回診を終えて典医寺に戻って来たウンスにチェ侍医が言った雨に濡れませんでしたか?今日は患者も来ぬでしょうからお邸に戻りお休みくださいえ?患者さん来ないの?驚いた顔のウンスに微笑むこの嵐に加えピ
明け方戦から戻って屋敷に着いたチェヨンと久しぶりに閨で枕を並べて眠りにつきとろとろまどろんでいるうちに昼を過ぎていたタンは時々起きてウンスがチェヨンの腕の中でスヤスヤ眠っているのを確認していたずっと寝てばかりで退屈するとへジャのところへ行っておやつをねだり手にしたマンウォンギョンを覗き込み時々愛犬のフンと遊んでまた閨に戻るそれから二人の間に割り込むとうれしそうに両親を見比べまた昼寝チェヨンは息子の気配に気を配りながら腕の中のウンスを愛おしそう
契約恋人⑰結局ウンスが予約した部屋は使われる事は無く、チェックアウトする際はヨンが2つのキーをフロントに返した。「ありがとう」「あ、ありがとうごさいました」キーを返して来たヨンにフロントスタッフは焦りながら受け取り、支払いは2部屋ともヨンが払うと言う事に正面の2人をスタッフ達は伺ってしまう。何しろ彼の片手はずっと女性の手を握り締めているのだ。「まだ時間があるなら少し寄りたい場所があるんだけど」「今日の夜までに帰れればいいから」「なら、大丈夫そうだね」そんな会話をしながら2人は去
どうする?ウンスはチェヨンに尋ねたど・・・どうするとは?タンがチェ尚宮に連れられて王宮のお遊び会に行ってしまった今久しぶりに夫婦水入らずだったが閨で面と向かって二人きりだと・・・なんだか照れる本当ならば戦の後は熱い時を過ごすはずなのに体調がそれを許さずチェヨンの気持ちに応えられないことがウンスは寂しかったいっそヨンに刺激をもらって産んじゃう?ウンスはおどけて見せた明日から王宮の務めがまた始まるウンスが産気づいた
典医寺から戻り軽い夕餉を終えると湯浴みをする気にもなれず寝ているタンを抱えて閨にこもったウンスに扉越しにヘジャが言うヘミさんとヒョリさんが邸に泊まってくれることになりましたチェヨンがいない時の警護は抜かりなくウダルチもしょっちゅう巡回に来ていたそう離れを使って貰ってねはいヘジャにお任せをヘジャたちはどうするの?前の使用人部屋は集賢殿の人が使っているわ奥の間の片隅をお借りしてもよろしいですか?奥様のお部屋にも近いですし構わないわではおやすみなさい
元旦をチェヨンやタンと王宮で迎えるたウンスは王家の年賀の儀の片隅に参列した厳かに儀式は執り行われ王様王妃様王族が一堂に会し高麗の安寧に祈りを捧げるその中には王の母である大妃(デビ)様の姿もあったきりっとした顔つきは王様によく似ていたが世捨て人のように政はもちろん王宮の自分の館からめったにお出になることもないお方だ王族の女人の健康管理は基本ウンスの担当だが天界人だからか好ましく思っていないのかチェ侍医が指名され時折様子伺いに行っていたご高齢の
※少し原作やドラマに被る部分がありますが、あくまでもこの話は“空想的幸福論の二人”ですのでそのつもりで読んで頂けるとありがたいです✨。空想的幸福論[まとめ・後]長いのでお暇な時にでもどうぞ(^ω^)_凵2人のベッドシーン、描写は省きました。[2023.02.28]朝まだ日が昇る前に二人は目を覚ました。「夢の中でまた寝れるのだな・・・ふむ」「どこに感心しているの?チェヨンさん・・・」男性を自分のベッドに招き入れるなど人生で初めてで、ウンスに覆い被さって来るチェヨンに激しく動揺し、暫
ささやかな目映い光が部屋の中央まで射し込んでいる。東宮の朝は以前と同じ女官や尚宮、内官が集まり賑わいを見せていた。女官の一人が不安気な面持ちで内官へ駆け寄る。『申し上げます。』『ん?何かありましたか?』『はい…実は…』話し始めた女官を差し置き、昨夜を思い出す内官。『殿下は昨夜雨に濡れた様子であったな…風邪など召されてないといいが……。チェ尚宮、念の為お二人に薬湯を用意しておいた方が良いかも知れぬ…』チェギョンの準備に忙しい尚宮を呼び止めた。『はい。コン内官。すぐに準備させます