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絵の描き手は、自分の絵にとっての“監督”や“指揮者”あるいは“神”と言っていいだろう。原作や原曲を“解釈”し、“演出”して作品にしていくのが“監督”や“指揮者”であるのと同様に、絵を描く人はその絵に関しての全権を握る“神”だ。絵の中に限っては、民主主義は成り立たない。絶対的な神(作者)が思いのままに依怙贔屓し、誰とも協議せず勝手に描いてもいい。その際、現実を捻じ曲げても構わない。いわゆるアーティスティック・ライセンス(詩的許容または芸術的許容)と言われる特権だ。
『また描きすぎた。』『陰の色がわからない。』『パースは苦手。』『バックを暗くできない。』『塗り残しが難しい。』……よく耳にする言葉だ。よく考えてみると、みんな「自信がない」ということが根底にあることを改めて感じる。私が教えている生徒さんが自信がないのは申し訳なく思う。でも、もしかするとそういう人はどこでだれに教わっても自信がないのかもしれない。“自信”は、ある意味でその人の“自分勝手な思い込み”の部分が大きいので、中途半端に謙虚な人はいつまでたっても自信を持つ
知っておいて損はない、街スケッチに役立つ“目から鱗”の図学のクイズ!《QUESTION-1》三角屋根の真ん中はどこ?三角屋根の建物を描く時によく間違えるのは、三角の頂点の位置。“この辺…”じゃなくて、正確に位置がわかる方法は?《QUESTION-2》何本も連なる柱、遠くになるほど間隔が狭く見える。さて、その間隔はどうやって探し出す?わかった~?
毎月第2金曜日の午後と第4金曜日の午前・午後は、NHK文化センター青山教室でデモンストレーション講座。今日は、第4金曜日午前・午後のデモンストレーション講座、7月期(7月~9月)の初日。既に夏真っ盛り。涼しげに煌めく水辺の風景を描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午後の部》スペイン、カタルニア地方のリゾート地カダケス。午後乗る良い逆光の中、陰っ
毎月第2金曜日の午後と第4金曜日の午前・午後は、NHK文化センター青山教室でデモンストレーション講座。今日は、第4金曜日午前・午後のデモンストレーション講座、7月期(7月~9月)の初日。既に夏真っ盛り。涼しげに煌めく水辺の風景を描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》クロアチア、ドブロヴニク。午後の入り江に停泊するボートをモチーフに、煌めく水
ぬ毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー※第1・第3火曜日(午前の部)静物デモンストレーションコース、及び第2・第4水曜日(午前の部)風景デモンストレーションコース』若干名募集中!午前・午後共に”人物+風景”をテーマに街の風景を描いてみよう。いわゆる"点景"より人物をフィーチャーして、人物=主役・風景=背景の意識で演出してみた。午前の部デモンストレーション作
毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー※第1・第3火曜日(午前の部)静物デモンストレーションコース、及び第2・第4水曜日(午前の部)風景デモンストレーションコース』若干名募集中!午前・午後共に”人物+風景”をテーマに街の風景を描いてみよう。いわゆる"点景"より人物をフィーチャーして、人物=主役・風景=背景の意識で演出してみた。午前の部デモンストレーション作品
ルースペインティングって聞いたことはあるだろうか?直訳すると“ゆるい絵画”となるのだろう。私なりの解釈では、“説明する絵画”ではなく、“感じさせる絵画”という意味。【参考サイト(英文)】AndrewPitt"LooseWatercolours"TheWatercolorTeacher上記サイトを読んでいると“loosenup”という言葉がよく出てくる。『Howtoloosenup(緩める方法)』とか、『アマチュア水彩愛好家が“I
※この記事は、10年以上前の記事の改訂版です。よく講習の中で、『どこまで描けばいいんでしょう。』『どこで止めればいいんでしょう。』という質問がある。どちらも表裏一体の、同じ悩みだと思う。私は、『止め時の決定も個性のうち。』とだけ答えた。ちょっと突き放した物言いのようだが、とことん描き込みたい人、サラッと軽やかに仕上げたい人、それはその人の本質的な志向性を表す部分でもあって、私ごときが決められるものではない。だから、いろいろ試してみて自分が一番”見たい
“描かない”ことの意味を考えながら描くということ…。以前から言っている『描かないことも描くことのうち』という私の持論の押し売りでもある…、かな?まずは、いわさきちひろ作品集5『むらさきいろの童画集』(中期童画集)の中のこの作品を見てもらいたい。その上で、描きたいところ、伝えたいところと、それを引き立てる“描かないところ”について考えてほしい。例えば…右のページもすべてこの絵の一部であること。描かない部分も、描くべき部分以上によく考えられている
🔳毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー🔳第1・第3水曜日の午前は新講座『静物デモンストレーションコース』※第1・第3火曜日(午前)、第2・第4水曜日(午前)の"風景デモンストレーションコース"は、残席若干名募集中!午前の部静物デモンストレーション作品午後の部風景デモンストレーション作品《午後の部》風景デモンストレーションコース午
🔳毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー🔳第1・第3水曜日の午前は新講座『静物デモンストレーションコース』※第1・第3火曜日(午前)、第2・第4水曜日(午前)の"風景デモンストレーションコース"は、残席若干名募集中!午前の部静物デモンストレーション作品午後の部風景デモンストレーション作品《午前の部》静物デモンストレーションコース
🔳毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションコース🔳第1・第3水曜日の午前は新講座『静物デモンストレーションコース』※第1・第3火曜日(午前)、第2・第4水曜日(午前)は、残席若干名募集中!塔の街として有名なイタリア・トスカーナのサンジミニャーノのお土産屋が並ぶメインストリートをモチーフに、イタリアらしい“光と影”に着目して描いてみよう。Googleストリートビューではこの辺り
「三色以上混ぜると濁るから、混色は三色以内にしなさい。」という先生もいると聞く。“濁った色”って“汚い色”?“汚い色”ってどんな色?私は、何色混ぜても気に入った色ができればそれでいいと思っている。混色した色同士を重ねても深い色が出るし、渋くてCHICな色は好きだなぁ。“汚い色”なんてないと思う。“濁色”が汚いなら、あなたが気に入って着ている服のほとんどは汚い色ということになるよね。それって、シックで洒落た色なんじゃないの?色が汚い
あなたは、何か行動を起こす時、事前に情報を摂ってから動き出す?それとも、まずは動き出して、その都度情報を参照する?聞いてからやるか、やってから聞くか。私は、特に絵に関しては何か解らないことがあっても、やってから聞かないと本当の答えは出ないと思っている。旅行に行く前に調べて行っても現場に行くと全く違った印象だったりした経験は誰でもあると思う。帰ってから同じ資料を見直すと実に良く分かる。コロナ直前の2019年10月のパリスケッチ旅行も、もちろん事前に調べて行ったが、当然な
毎月第2金曜日の午後と・第4金曜日午前・午後は、NHK文化センター青山教室でデモンストレーション講座。※各講座に若干の空席あります。受付中!(7月期途中参加OK!)お問合せ;03-3475-1151季節がら、“水辺の風景”を描いてみよう。ベネチアの煌めく海沿いに停泊するゴンドラをモチーフに、初夏の空気感を描いてみよう。Googleストリートビューではこの辺り。私が現地で撮った写真。赤枠でキャプチャリングしてみた。《Ste
毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー※第2・第4水曜日の午前・午後は『風景デモンストレーションコース』若干名募集中!午前・午後共に”薄暮”をテーマに夕暮れの街の風景を描いてみよう。空はまだ明るいが地上はすでに暗くなる時間。"MagicHour"や"Goldenhour"とも呼ばれる、何もかもが美しくなる魔法の時間。午前の部デモンストレーション作品午後の部デ
私は風景画の中に人物を入れることが好きだし、とても大切なことと思っている。特に街を描く時には人影は必須だ。人のいない街ではあまりに寂しいからね。私が、“人影”に魅かれる理由の一つに、アートディレクター井上嗣也さんの素晴らしい仕事、サントリーオールドのCFとポスター“水がある、氷がある。”(1982年)を最初に観た時の衝撃が少なからずある。白い砂漠に躍動する白い服と褐色の肌。この“人影”は大変印象的で美しく、忘れることはできない。音楽もよかったなぁ。ElectricGuitars"Be
あなたは、光が来る方向の背景を…明るくする?暗くする?例えば、同じモチーフで背景(バック)を変えて観てみよう。すぐ後ろに壁やカーテンなど、光を反射する“モノ”がある場合は、光源の方が明るくなる。でも、すぐ後ろに何もない場合は、光源の方が明るいわけではない。(※テーブルは光源に近い方が明るいが。)場合によっては光が当たっている方の背景が暗く見えたりする。塾長の一言『優れた絵描きは、しばしば光の来る方向の背景を暗く描く。』A.W
🔳毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションコース🔳第1・第3水曜日の午前は新講座『静物デモンストレーションコース』※第2・第4水曜日(午前・午後)は、残席若干名募集中!パリのオペラ座から東に延びるイタリアン通りの一画をモチーフに薄暮の街を描いてみよう。Googleストリートビューではここまでしか寄れない。私は左の歩道から写真を撮った。私が現地で撮った写真。西の空
毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー※おかげさまでデモンストレーションコース第1・第3火曜日の午前(風景)、水曜日の午前(静物)・午後(風景)は満席となりました。※第2・第4水曜日の午前・午後は『風景デモンストレーションコース』若干名募集中!静物デモンストレーション作品風景デモンストレーション作品《午後の部》第1・第3火曜日
毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー※おかげさまでデモンストレーションコース第1・第3火曜日の午前(風景)、水曜日の午前(静物)・午後(風景)は満席となりました。※第2・第4水曜日の午前・午後は『風景デモンストレーションコース』若干名募集中!静物デモンストレーション作品風景デモンストレーション作品《午前の部》5月からスタートした新規講
地球規模の往来がパンデミック以前より盛んになってきたように見える今日この頃。順調に経済成長を続ける世界各国に対し、30年以上の停滞ですっかり後退したわが国だけが、デススパイラルに飲み込まれて苦しんでいるようで歯がゆい。さて、世界中の観光地では、どこに行っても必ずと言っていいほどその地の風景画や民族衣装を着た人物画などを売っている土産物店が軒を連ねる。レベルはマチマチで、技法(画材)もさまざま。しかし、残念ながら、未だかつてその手の絵を「いいな!」と思った記憶がない。
以前掲載したら、予想以上に"いいね!"をいただいた。最近、“偉そうな指導者”の存在に不快な思いしたというお話を聞いたので、この記事を広く読んでいただこうと思った次第。指導者が"偉そう"にする必要はないはず。教えることと偉そうにすることは無関係なのはみんなわかっていると思う。しかし、生徒さんやギャラリーの方々や公募展出展者などの美術に関係した人たちのお話を聞いていると、"偉そうな先生"はあちこちにいるようだ。これだけ情報が反乱してくると、一般人でもテレビや
毎月第2金曜日の午後と第4金曜日の午前・午後は、NHK文化センター青山教室でデモンストレーション講座。今年の4月25日から始まった第4金曜日午前・午後のデモンストレーション講座の3回目。今日は時節柄、午前・午後共に湿度を感じる雨の風景を描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午後の部》午前の部に続きニューヨークマンハッタンのタイム
毎月第2金曜日の午後と第4金曜日の午前・午後は、NHK文化センター青山教室でデモンストレーション講座。今年の4月25日から始まった第4金曜日午前・午後のデモンストレーション講座の3回目。今日は時節柄、午前・午後共に湿度を感じる雨の風景を描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》NewYorkマンハッタン。一人旅を終え、土砂降り
毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー※第2・第4水曜日(午前・午後)は、残席若干名募集中!午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午後の部》当塾から徒歩0分の都筑中央公園内にあるアジサイと東屋。今年はアジサイが少なく期待倒れだが、そこは"アーティスティックライセンス"フル動員で、咲き乱れるアジサイにして描いてみよう
毎月第1・第3火曜日(午前)、第1・第3水曜日(午後)、及び第2・第4水曜日(午前・午後)はデモンストレーションデー※第2・第4水曜日(午前・午後)は、残席若干名募集中!午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》パリ7区、エッフェル塔を望むモンシュイ通り。雨に咽ぶ湿度を感じる空気感を描いてみよう。Googleストリートビューではこの辺り。私が現地
2017年の私のブログ"塾長の日記"より以前、NHKのテレビ番組「脳と心」で知った岩下哲士という画家の絵は、私にとってとても刺激的で考えさせられるきっかけにもなった。動画内に登場する脳に障害を持つ画家岩下哲士氏の作品彼は「触ることで“みる”」らしい。触れないモノは絵に描いても生気が宿らないようだ。改めて“みる”ということを考え直させられる…。分かっていたつもりだが…。ふと以前ブログ記事として書いた内容を思い出し探してみた。やっぱり。全く同