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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識(a)(気象庁HP:各種申請・ご案内>報道発表資料>令和2年報道発表資料>東京レーダーで二重偏波気象レーダーの運用を開始しますより)気象庁の二重偏波ドップラーレーダーは、上図に示していますように、水平方向と垂直方向の2つの異なる振動面をもつ電波(水平偏波、垂直偏波)を送受信することで、従来型の水平偏波による単偏波の気象ドップラーレーダーよりも多くの情報が取得可能となったレーダーです。従来型は水平偏波
こんばんは。今回の専門知識は、二重偏波気象ドップラーレーダーによる降水の観測についての問題です。本文中の(a)、(b)、(c)の下線部の正誤を考えながら、従来型の水平偏波による単偏波の気象ドップラーレーダーに変わる観測装置の特徴について学びましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。16日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回の専門知識は気象レーダー観測から解析雨量についての問題です。解析雨量がどのように作成され、どのように活用されているのか、問題を通して学んでいきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。10月1日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識(a)(気象レーダー(大阪・高安山)2018.03.22大阪・高安山のレーダーへゆくより)気象ドップラーレーダーは、アンテナを回転させながらパルス状の電波を発射し、半径数百kmの範囲内に存在する雨や雪を観測しています。発射された電波は、雨や雪といった降水粒子にあたりますと散乱(レイリー散乱)が起きます。このうちレーダーの位置する方向に跳ね返って戻ってきた電波(後方散乱)があり、これを捉えて分析する
こんばんは。今回の専門知識は、気象レーダー観測についての問題です。気象レーダーの観測のしくみ、観測の際の留意点などについて、また二重偏波化したレーダーについても触れながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、下線部(a)〜(d)の正誤を考えてみます。初めに、『上空が雪片だった降水粒子が落下して周囲の気温が0℃となる高度を通過すると、融けて雨滴となる。雪片が融けて雨滴になる途中の状態は、(a)雨滴よりも粒が大きく、固体(雪)の表面が液体で覆われている状態で、いわゆる「みぞれ」である。』とあります。まず、本文にありますように、はじめ固体(雪)だった降水粒子が落下して周囲の気温が0℃となる高度
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第39回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、(a)~(d)の空欄を考えてみます。「ドップラーレーダーから12km以内では、風がレーダーに近づく向きに吹いている領域と遠ざかる向きに吹いている領域が、ほぼ西北西から東南東に向かう直線を境に存在することから、高度(a)km付近までは(b)の風が吹いている。」とあります。本文の初めの部分では、レーダーから12km以内以内において、つまりレーダーを中心とする一番内側の同心円
こんばんは。今回の専門知識は、気象レーダー観測からの問題です。問題ではパラボラアンテナの仰角を3.3°に設定した気象ドップラーレーダーの観測から得られたドップラー速度の平面分布図とレーダーからの距離とアンテナから発射された電波ビームの中心線高度の関係を表わした図の2つの図を使ってわかることを本文中の(a)~(d)に入る適切な語句の組み合わせを考えます。レーダーからの距離と高度の関係から風向を求め、その結果、温度風と温度移流の関係から寒気移流の場、暖気移流の場のどちらになるのかについて次
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識(a)(気象庁HP:気象レーダー>気象レーダーを利用する際の注意事項非降水エコーより)まず初めに、上図を見ながら考えてみます。気象レーダーから発する電波は、通常時ですと緑の矢印で示されていますように、直進して山岳などの上空を通過します。ところが、赤の破線で示されていますように、気温の逆転層や、乾燥域の存在などの気象条件により屈折率が大きく変化する層が発生しますと、大気の屈折率の分布状態に応じて電波が曲
こんばんは。今回の専門知識は、気象レーダー観測から、観測とそのデータ利用の留意点についての問題です。気象レーダーとて万能ではなく、観測においていくつかの不得意な部分があります。その不得意な部分は何か、またこれを踏まえてデータの利用においてどういった処理がなされているかなど、問題を通して次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は気象ドップラーレーダー観測の原理についての問題です。本文の前半は従来の気象ドップラーレーダーの観測原理について、後半は二重偏波気象ドップラーレーダーの特長についての内容になっています。早速、下線部(a)から見ていきます。大阪(高安山)の気象レーダー(「2018.3.22大阪・高安山の気象レーダーへゆく。」より)(a)本文にあります通り、気象ドップラーレーダーは、アンテナを回転させな
こんばんは。今回の専門知識は、気象レーダー観測から、気象ドップラーレーダー観測の原理についての問題です。前半の従来の気象ドップラーレーダーの観測原理につきましては、何度も出題されている内容で、後半の二重偏波気象ドップラーレーダーでは最近の問題でも出題されていますのでしっかり問題演習された方は正解できたのではないかと思います。従来の気象ドップラーレーダーおよび二重偏波気象ドップラーレーダーのそれぞれの観測原理についてどんな特徴があるのか、次回一緒に考えてみたいと思います。第56
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第42回試験・専門知識今回は、気象レーダー観測における、降水強度を推定する際の誤差についての問題を採り上げました。早速(a)から見ていきます。(a)雪片などの氷粒子が落下中に融解して雨滴に変わる際、雪片の表面が水で覆われ、通常の水滴よりも表面積が大きくなるため、電波の反射率が大きくなります。このように、雪片が融解して雨滴に変わりつつある層を「融解層」といいます。すなわち、気象レーダー観測において、この融解層ではその上下
こんばんは。今回の専門知識は、気象レーダー観測から、降水強度を推定する際の誤差についての問題です。気象レーダー観測において降水強度を観測する際に様々な要因で観測誤差が生じる場合があります。問題ではその要因について書かれた(a)~(d)の文が挙げられていますがこれらの正誤について次回一緒に考えてみたいと思います。第42回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。22日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4図11の水戸におけるウィンドプロファイラ観測による高層風時系列図によると、14時〜21時にかけて受信強度が上下の層と比較して強い層が見られることについて、これが気象レーダー観測におけるブライトバンドに対応しており、この高度を0.1km刻みで答え、さらにこの層でみられる降水粒子の形態の特徴を気温に言及して25字程度で述べよ、というのが今回の問題です。(気象庁HP:知識・解説>気象衛星・気象観測>気象レーダー
こんばんは。今回は、1月29日9時から1月29日24時に水戸のウィンドプロファイラで観測した高層風時系列図を用いて、気象レーダー観測のブライトバンドに対応する受信強度の強い層が見られる高度を答え、さらにこの層で見られる降水粒子の形態の特徴を述べよ、という問題です。専門知識の気象レーダー観測で学習する「ブライトバンド」とはどういうときに現れる現象かを復習しながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援セン
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)気象レーダーは、上空の降水を捉えてそれを降水強度に変換して、広範囲を面的に連続して観測ができるという特徴があります。しかし、気象レーダーによる降水の観測は、アメダスなどに設置されている雨量計に比べると、観測の精度が高くないのもそうなんですが、地形(グランドクラッター)や海上の波(シークラッター)による反射をも降水として認識してしまうという欠点もあります。(大阪・高安山気象レーダー観測所2
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第40回試験・専門知識(a)兵庫県の南東部に着目しますと、12時50分では明瞭な団塊状の降水域があって、その内部ではすでに激しい雨を示す降水強度が観測されています。この時間から時間経過を追ってみますと、次第に降水域が北西に広がっていることから、対流雲が発生し、次第に北西へ拡大することによる、対流性の降水域であると考えられます。したがって、層状性の降水域とする本文の内容は誤りということになります。(b)次に、京都府北部
こんばんは。今回は、専門知識から、気象レーダー観測の問題です。ある日の近畿地方の降水強度の観測を12時50分から13時40分まで10分間隔で図が並んでいます。この時間経過に伴う降水強度の推移から推察される大気現象や、レーダー観測の特性について述べた文の正誤の組み合わせを解答せよ、というものです。次回一緒に考えてみたいと思います。第40回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新の予定で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第41回試験・専門知識設問では、10時20分から12時00分にかけて20分間隔で観測された東北地方のレーダーエコー強度図より図の赤い破線で囲んだエコー域A及びBの成因について当てはまる文を(a)〜(e)の中から正しい組み合わせを選べ、という内容です。(a)Aのエコー域は長時間にわたってほぼ停滞しているのは正しいのですが、時間の経過でエコー域の北側において、くさび状のエコーの強度が次第に衰弱していることがわかることか
こんばんは。今回は気象レーダー観測の問題からです。設問の赤い破線で囲んだエコー域AとBについての成因を(a)~(e)の5つの中から選ぶという設問です。次回一緒に考えてみたいと思います。第41回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・専門知識(気象庁HP「気象レーダーによる観測の概要」より)(大阪・高安山気象レーダー2018.03.22「大阪・高安山の気象レーダーへゆく」より)(a)気象レーダーでは、最上部のレドームとよばれる球体の風雨や雪などから守る覆いの中にあるアンテナから、パルス状の電波を発射して降水粒子に当たって戻ってきた電波の強さを利用して降水強度を観測します。また、発射した電波と戻ってきた電波の周波数のずれ
こんばんは。今回の専門知識は気象レーダー観測についての問題です。問題につきましては、特に難しい知識が問われているわけではありませんので、過去問題の演習がしっかりできていれば正解できたのではないかと思います。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。2日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は気象レーダー観測による降水エコー図が3つとA地点(高田)のウィンドプロファイラ観測による高層風時系列図の3つとの対応関係にある組み合わせを解答する、という問題を一緒に考えてみたいと思います。この問題以前の過去問題では降水エコー図とウィンドプロファイラの問題は別個に出題されていたと思うんですが、こうして融合して出題されたのはこれが初めてだったように思います。おそらく、このようなそれぞれの基礎知識が問われるタイプの問題が今後も出題される傾向だろうと思いましたので今