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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識(a)数値予報における全体のフローを簡単に示してみました。今回の問題はこの図の上の部分になる客観解析の部分についての内容になります。まず、入電した観測データの取り扱いについてですが、上図に示していますように、入電した観測データは品質管理を受けることになります。観測データの品質を一定期間モニタリングをした結果、第一推定値と比較して定められた基準より誤差が大きい観測値は信頼性の低いデータと判断され客観解析
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から、客観解析における観測データの取り扱いについての問題です。観測データは日々、アメダスなどの地上気象観測やラジオゾンデなどの高層気象観測によって入電されてくるわけですが、そのデータは果たして常に高い精度と言えるのか、またそうとは限らない場合に数値予報ではどのような処理が行われるのか問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。24日
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識(a)数値予報モデルで表現可能な現象は、水平スケールが格子間隔の5倍〜8倍以上になります。例えば格子間隔が13kmの全球数値予報モデル(GSM)なら、表現可能なのは65km〜104km以上の現象であり、格子間隔が5kmのメソ数値予報モデル(MSM)なら、表現可能なのは25km〜40km以上の現象となります。下線部の「数値予報モデルで予測可能な現象の水平スケールの下限は、水平格子間隔が小さいほど小さくなる。」とは
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から、数値予報モデルとその予測対象である大気現象についての問題です。数値予報が予測できる大気現象は数値予報モデルによってどのような方程式系が用いられているか、またパラメタリゼーションとは何かについて、次回、一緒に考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識まず初めに、「天気予報ガイダンス」について、簡単に概要を述べておきたいと思います。数値予報において求められた計算結果(予測値)は未来の大気の状態に対応する様々な数値の羅列で、1億以上の格子点が持つビッグデータとなっていますが、天気予報においてはこれらをそのまま発表しているわけではありません。求められた予測値と観測値から統計的な関係(翻訳・修正)を見つけ出し、これを使って予測値から天気予報として発表するの
こんばんは。今回の専門知識は、天気予報ガイダンスから気温ガイダンスについての問題です。予報におけるガイダンスとは何か、数値予報モデルのガイダンスへの影響などについて問題を解きながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。27日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、下線部の正誤について考えてみます。(第1段落)まず、「数値予報には、数値予報モデルやその初期値が完全でないことなどに起因する誤差が含まれる。地球大気を扱う数値予報モデルでは、格子間隔より小さなスケールの現象によって生じる効果を、(a)格子点における物理量を用いて近似的に評価しているので、実際の現象とは厳密に一致せず、誤差が生じる要因の一つとなっている。」とあります。
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報の誤差とアンサンブル予報についての問題です。このアンサンブル予報とはどういう手法なのか、本文にある下線部の内容の正誤を検討しながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。21日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識(a)(気象庁HP:令和5年度数値予報解説資料集p34より)上の2つの図を見ながら考えてみます。数値予報では、前回の予報値を第一推定値に利用してデータ同化(客観解析)を行うことで解析値を作成し、さらに初期値化を行なって初期値から予報計算を実行して次のデータ同化の第一推定値として利用するということを繰り返して解析精度が保たれています。この繰り返しのことを「解析予報サイクル」とよんでいます。観測点
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報の特性についての問題です。数値予報の解析と予報のプロセスのほか、全球モデル、メソモデルや局地モデルについて問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。19日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第48回試験・専門知識(a)まず、客観解析とは、3次元の規則正しい格子点に分布する第一推定値を、不規則な位置に分布する観測データを用いて修正することにより解析値を求めることである。現在の気象庁の客観解析では第一推定値として予報値を用いています。この予報値についてもう少し補足しますと、客観解析では、第一推定値に前回の計算で得られた予報値を信頼度に応じて重みを与えた観測値で修正することにより解析値を求めています。また、この信頼度とは
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報より客観解析についての問題です。数値予報において「客観解析」とはどのような処理を行う作業なのか、問題を通して復習しましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第48回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察編は次回更新の予定です。
岐阜市では、どのくらいまともな雨が降っていないのでしょう。もう、ちょっと覚えがありません。「おっ!ゲリラ豪雨が来そうだ!!」と喜んだのにちょうど境目なのか、ちょっとバラバラっとしただけで黒い雲が過ぎ去ってしまった、、とか。(おそらく5km先では土砂降り・・・)あらためて見てみると・・・7月25日以降、もう十日ほども雨が降ってなかったようです。しかも、猛暑日だらけ。これでは、草木も人もヘトヘトになって当たり前です
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第45回試験・専門知識今回は本文を読みながら(a)〜(d)に入る適切な語句を考えてみます。まず、「大気の現象は、水平スケールにより分類される。時に大きな災害をもたらす(a)などのメソスケールの現象の水平スケールは2km〜2000kmである。」とあります。メソスケールの現象では、水平スケールの大きさによってメソαスケール(200〜2000km)、メソβスケール(20〜200km)、メソγスケール(2〜20km)の3つに細分されま
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報より、メソスケール現象の数値予報について、本文の空欄に入る適切な語句を選択肢から選ぶ穴埋め問題です。本文にありますように、メソスケールの現象の水平スケールは2km~2000kmとありますが、現象によってさらに3つに細分されること、また数値予報モデルで予測できるのはモデルの格子間隔の何倍程度の水平スケールの現象なのかなどについて考えながら整理してみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第45回試験・専門知識問題文及び図表は一般
こんばんは。今回の専門知識は、アンサンブル予報についての問題です。数値予報モデルを用いたアンサンブル予報とはどういう手法で予報するのか、またアンサンブル予報における留意点など、問題を解きながら、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。26日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います・第61回試験・専門知識(a)(気象庁HP:令和5年度数値予報解説資料集p45)より)地球大気において、風向・風速、気圧、水蒸気量などといった物理量は流体をなしており、連続的な分布をしています。しかし、数値予報を行うにあたって、この状態ではコンピュータで取り扱うことが困難です。そこで地球大気をコンピュータでどのようにして表現するのかというところで、「地球大気中において数多くの値が連続的に分布している」と考えて、東西・南北・鉛直の3
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から全球モデルおよびメソモデルについての問題です。数値予報モデルの中の全球モデル及びメソモデルの特性について問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。22日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識(ウィンドプロファイラ美浜観測局2019.02.04「美浜のウィンドプロファイラへゆく」より)(気象庁HP:ウィンドプロファイラ観測網(平成26年4月現在)より)(気象庁HP:ウィンドプロファイラの観測原理の概要より)(気象庁HP:名瀬の気圧の谷の通過をとらえた観測の例より)(a)ウィンドプロファイラの観測原理についてですが、ウィンドプロファイラは、上空に向かって発射された電
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)数値予報モデルで表現可能な現象は、水平スケールが格子間隔の5倍〜8倍以上の現象になります。例えば格子間隔が間隔が5kmのメソ数値予報モデルなら、水平スケールが格子間隔の5倍〜8倍ですから25km〜40km以上の現象で精度良く表現しうることになります。したがって、「同程度以上」とする下線部の内容は誤りということになります。(b)前問の問4では、数値予報モデルに使用される7つの基本方程式を
こんばんは。今回の専門知識は、前問に続き、数値予報の問題です。数値予報モデルで精度よく表現しうる現象は、水平スケールの格子間隔のどの程度か、メソモデルや局地モデルにおける鉛直流の計算、時間ステップの大きさと将来の大気の状態の予測計算の関係について問題を解きながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。25日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識前回の問題編でも述べましたが、パラメタリゼーションとは、数値予報モデルの格子スケールより小さい現象が格子点の物理量に影響する効果を見積もって格子点の物理量に反映させることをいい、数値予報において予報精度を高めるための重要な作業になります。(気象庁HP:第4章数値予報モデルp29より)数値予報モデルに使用される基本方程式には、水平方向の運動方程式(南北方向・東西方向)、静力学平衡の式、連続の式(
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報からパラメタリゼーションについての問題です。パラメタリゼーションとは、数値予報モデルの格子スケールより小さい現象が格子点の物理量に影響する効果を見積もって格子点の物理量に反映させることをいいますが、その計算される物理量とは何か、問題を解きながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。21日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第26回試験・専門知識今回は、数値予報における客観解析値について述べた本文を読みながら、空欄に当てはまる適切な語句を考えてみます。まず、「客観解析とは、3次元の規則正しい格子点に分布する第一推定値を、不規則な位置に分布する観測データを用いて修正することにより解析値を求めることである。現在の気象庁の客観解析では第一推定値として(a)を用いている。」とあります。客観解析とは何かということについての概要は最初の文の通りですが、もう少し補
こんばんは。今回の専門知識は、第21回試験から、数値予報の客観解析についての問題です。数値予報における客観解析値の作成とはどういう作業なのか、本文の空欄を穴埋めしながら考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第21回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。21日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第36回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、(a)〜(d)の空欄に当てはまる適切な語句を考えてみます。まず、「静力学平衡とは、重力による下向きの力と鉛直方向の(a)が釣り合っている状態のことである。」とあります。数値予報モデルで使用される基本方程式は、東西方向と南北方向の運動方程式、静力学平衡の式、連続の式、熱力学方程式、水蒸気の輸送方程式、気体の状態方程式の計7つの方程式を解くことで格子点の値を求めています。このうちの静力
こんばんは。今回の専門知識は、第36回試験より数値予報で使用する基本方程式の一つ、静力学平衡についての問題です。静力学平衡は一般知識の大気の力学で学習しましたが、専門知識では、数値予報で使用する基本方程式の一つとしてどのような計算がなされているのかを学習します。問題では、それをまとめた内容の本文があり、(a)~(d)に入る適切な語句を考える内容です。次回、一緒に考えてみたいと思います。第36回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂い
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)数値予報プロダクトの格子点値は格子の中心に対応する地点の値をピンポイントで表しているのではなく、格子に対応する水平の2次元あるいは水平と鉛直の3次元の格子点周辺の領域を代表する値を表しています。したがって、本文の内容は誤りということになります。(b)全球モデルにおける計算領域は地球全体を対象としていますので、境界がなく、大気の流れを全体的に取り扱うことができるわけですが、メソモデルは日本とその近海の限
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から数値予報プロダクトについての問題です。天気予報ガイダンスに加工される前の格子点値を数値予報プロダクトとよんでいますが、その利用にあたって留意すべき事項について問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)本文の通りですが、数値予報の流れにおいて、前回の計算で得られた予報値のことを「第一推定値」とよんでおり、客観解析では、その第一推定値を観測値によって処理を行い、その修正量は観測値と第一推定値のそれぞれが持つ誤差の大きさなどを考慮して解析値を決定しています。したがって、本文の内容は正しいということになります。(b)(気象庁HP:数値予報解説資料集(令和4年度)p37より)客観解析(データ同化