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それが、ここに流れてるあたしたちの血。あたしたちは無法者なの」アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。30年前にひとりの少女命を落とした事件は、いまなお町に暗い影を落としている。自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま生きていた。彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが
数日前に読み終えた長編小説です。米カリフォルニア州の海辺の町で、30年前に少女が命を落とした事件は、いまなお町に暗い影を落としている。13才の少女ダッチェスは、その事件から立ち直れずにいる母親と幼い弟とともに、世の理不尽に懸命に抗いながら生きているが、事件の犯人が30年の刑期を終えて出てくる。そして新たな悲劇が幕を開け、過酷な運命に翻弄されながらもたどり着いた真実とは・・・・・人生の闇に差す一条の光を描く英国推理作家協会賞最優秀賞受賞作。
われら闇より天を見るAmazon(アマゾン)一番感動的なネタバレしてます。未読の方は、読まないようにお願いします。読んだ時、感動できませんよ~。どこの書評をみても、絶讃の嵐。ワタクシは、この出来すぎた邦題が少し気に入らなかったのですが、原題は「WebeginattheEnd」。「物事は終わりから始まる」的な意味かな。やはり、これは原題の方が、圧倒的にこの物語に相応しいし、もっと言えば、邦題は、間違ってる。売りたいがために、表面的な外連味だけを追いかけた邦
2023年本屋大賞翻訳部門第一位に選ばれた「われら闇より天を見る」(作クリス・ウィタカー)を読みました。何と同時に「このミステリーがすごい」「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」の三冠を制覇した翻訳ものの話題作でした。原題は「WEBEGINATTHEEND」で、ダッチェスの祖父ハルがいっていた「終わりから始まる」の事でしょう。どこがどうなったら邦題の「われら闇より天を見る」に訳されるのかと思うけれど、この邦題も意味深でまずまずと言ったところでしょうか?ところ
2023年版「このミステリーがすごい」海外部門われら闇より天を見る[クリス・ウィタカー]楽天市場2,530円第一位。そして、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。推理小説としてよりも、まず、ひとつの物語、小説として良く出来た作品。ひとりの少女の成長譚でもある。著者は、イギリス生まれのイギリス育ち。でも、本作の舞台は、アメリカ、そして、アメリカだから、成立する設定であり、お話。読了日
集中して読んでいる「われら闇より天を見る」昨日までで,約半分読み終えていました。昨日寝る前に「明日は一日中雨だから,ランニングができない。だったら,全部読み通してしまおう」と決めて,布団に入りました。残り半分,約250ページを夕方までに,何とか読み通しました。本の帯には,「ラスト一行が力強い」とあって,確かにその通りだと思いました。でも,登場する人たちが,あまりにも罪と罰,そして贖罪という意識を,深く,強く抱えているので,なんとも言えないやりきれなさを感じました。
今日,町の教育長さんから電話をもらいました。その方は,元中学校長で,私の上司でもありました。内容は,町で不登校生徒のための施設(ある建物の一室)を作ることになったので,担当になってくれないか?ということでした。生徒を相手にするのであれば,やはり教員経験者が最適だろうと思います。しかし,私には働く気持ち,意欲が全くありません。特に,教育現場的なものは,絶対イヤです。陸上関係は,お手伝いしていますが,好きなものには協力したいと思っています。そんなことを考えているう
昨日,妻にロードレースのことを確認しました。やはり,走ってみるそうです。そして,もう一つ確認したのが,「薬師丸ひろ子コンサート」。3月下旬に東京であります。その先行予約受付が今日まで。それにも,行ってみるというので申し込んでおきました。東京以外でも,公演はあるので,興味のある方はどうぞ。その話の流れで,3月20日に東京ドームで行われるプロ野球オープン戦の無料チケットに当選した,と話していました。これは,次男と妻,2席分だそうです。その頃には,進学先が確定して
今日,2度目の投稿です。昨日,「その昔,ハリウッドで」を読み終えました。また,気持ちがすっきりしました。そして,次の1冊はこちら。「われら闇より天を見る」本の帯には「作者は悲劇ですら生きていくうえでの糧として肯定する。それを端的に伝えるラスト一行が力強い」こういう言葉に弱いんです。「悲しみの向こうに希望がある」「絶望の先に,光が差す」それから,私,ミステリーも好きなんです。ソフトなミステリーだと辻村深月。さて,この本を読み始めたのは,1年ぐらい前
2022年の”このミス”1位&本屋大賞作品です。全500ページの大冊で、多数の伏線回収を備えた綿密なミステリーでありながら、本質は圧倒的なヒューマンドラマという、凄い作品でした。自称「無法者」の少女ダッチェスと、過去に囚われた警察署長ウォーク。彼女たちの町に、かつての事件の加害者ヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱しダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が起こり……。人生の闇の中に差す一条の光を描いた英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞。
今年も(誰も待っていないであろう)読書報告の時期となりました。今年は早々から産休に入った娘が入り浸っていたのと、後半はその娘からコウちゃんが産まれ、母子となってやはり我が家に入り浸っているのとで、あまりたくさん読むことはできませんでしたけれど、おもしろい本に出会えて、短いながらも良質な読書時間を得ることができました。なんと、五つ星作品3つ!(タイトルにあるとおり勝手なランク付けですよ)どれも全くジャンルの違う作品なので甲乙付けがたいですが、1位はこの作品かな。『
ども、OKKAです。今回紹介するミステリは、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ハヤカワミステリマガジンミステリが読みたい!」「本屋大賞翻訳小説部門」ですべて1位を獲得した、濃密な人間ドラマを描いた傑作!「われら闇より天を見る」(クリスウィタカー著早川書房)です!「それが、ここに流れてるあたしたちの血。あたしたちは無法者なの」アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。30年前にひとりの少女命を落とした事件は、いまなお町に暗い影
すごいネタバレ全力でネタバレなんの配慮もないネタバレオンパレード!!ᐠ(ᐛ)ᐟᐠ(ᐖ)ᐟ更には好き勝手言ってるし所々うろ覚えなので間違いや勘違いや見当違いが…おそらくある!!更には日記アプリで書いたのをそのままこっちにコピペしてるので、かなり……色々と……自由!!それでもよければどうぞ٩(ᐛ)و***クリス・ウィタカー/鈴木恵訳『われら闇より天を見る』感想ひろたつさんのブログで見て購入。あらすじで『母親を殺された〜』ってあったので、てっきり物語開始した時点でもう母
クリス・ウィタカー「われら闇より天を見る」早川書房本屋大賞2023翻訳本部門第一位英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作傑作だと思った。それが読み終わった最初の感想。帯の"翻訳ミステリ史上、最高のラスト1行。"の1文の為に、終盤にいくにつれて膨らみに膨らんだ期待は「なるほどね」というやや平凡な感想に着地した。しかし、それは確かに暗い運命に絡み取られた少女に差し込んだ光であった。過去に囚われ、変化を拒むケープ・ヘイブン地域の警察署長・ウォークは現実を何も分かっておらず、今を生
旅に出るならどこへ行きたい?国内で電車に乗って行けるところ・・・に、行きたいです。乗り物酔いがありまして、バスや飛行機や船が苦手です。電車通勤通学のお陰で線路上の揺れは辛うじて大丈夫。北陸新幹線とローカル線に乗って金沢から能登方面に行きたいと、ずっと思っていました。そちらの出張旅行から戻ったプー太郎が、太平洋と海の色がまるで違うと興奮して話してくれましたので。その海に沈む太陽を見てみたいので。5日に地震がありました。お見舞い申し上げます。落ち着いた頃、いつか、きっと、伺いたいです。▼本
kosameです🫧今日もお天気良くてお出かけ日和でしたね☘️今日は、図書館に行こうと決めてたんですが祝日で閉館時間が早まっていて気づいた時には間に合いそうになくひきこもりdayとなってしまいました!自室の窓から見えてしまうほど近くにある公園からは野球のバットで球を打つ音が聞こえてきたりお子ちゃまや、小中学生の青春の一部が窓からどえらいボリュームで入ってきちゃうのですが!笑過ごしやすい気温の中で読書するのもいつもより充実した気分になれたので私も連休をひっそり楽しんでいま
昨年、私個人も昨年読んだ海外文学では一番だとブログに掲載させていただいてます。翻訳家がいてこそ、私たちは気軽に海外文学を楽しむことが出来る。改めて感謝したいし、この作品のテーマもより深く、多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいなと思いますあと、一位だった凪良さん、奇跡の2回大賞受賞とか見ましたが、恩田さんが『夜のピクニック』と『蜜蜂と遠雷』で2回受賞されているのになぁと不思議な気分?これをきっかけに本を読む人が増えるといいなと思うのも事実ですし、反面、売れている本ばかり
結構前に読了しておりました😅長編小説でしたので、読み応えありました!すぐにブログ書こうと思いつつも、1週間以上経ってしまった。。先週は娘の卒業式もあり、感動的でブログ書きたいと思っていたのになんやかんや書けないままでした😅💦大変な物語でした…。あと少し、ぐっと堪らえたら…と思う場面が何度か出てくるけど今、この瞬間、目の前の事しか考えられないほどに追い詰められている13歳少女の姿がなんとも言えない。13歳だもんね。そりゃ、その環境で生きてきたなら全てが敵だよね。我が娘もあと2ヶ月
各種ミステリーランキングをにぎわせたコチラわれら闇より天を見るAmazon(アマゾン)2,277円悪い評判をきかない『われら闇より天を見る』確かに面白いのですが私は読後モヤモヤが止まらない……以下ネタバレありますまずですね『ザリガニたちの鳴くところ』でもそうでしたが子どもたちが大変な割に行政が何もしないアメリカでは普通なのかなぁ?シングルマザーへの支援はないのか子どもたちのことを誰も気にかけないのか学校の先生まで
No.0042023.1.8(日)われら闇より天を見る/クリス・ウィタカー=鈴木恵・訳/早川書房/2022.8.25第1刷2300+10%/2020アメリカ主人公ダッチェス・デイ・ラドリーの造形があまりにも優れていて、どうしていいのか分からない程心底心惹かれる。「13歳。ダッチェス・デイ・ラドリー。無法者」……。この自己紹介を読んでヒャーと奇声を上げない本読みはいないだろう。この読者をすぐさまグッとひっつかみ海沿いの町、太平洋の荒波で次々に岬の家々が海にのみ込まれていくケープ・ヘイヴ
われら闇より天を見るAmazon(アマゾン)1,775〜6,255円アメリカ、カリフォルニア州海沿いの町ケープ・ヘイヴン30年前にひとりの少女が命を落とした事件はいまなお町に暗い影を落としている自称無法者の少女ダッチェスは30年前の事件から立ち直れずにいる母親とまだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており過去に囚われたまま生きていた彼らの町に刑
なかなかの読み応えでも一貫して気持ちは不機嫌どこか高倉健を匂わせる美学都合のいい収束の数々早川書房2300円
原題は「Webeginattheend」人は終わりから始まる…。まさに、この物語りに集う人々は大人も子供もナニカを誰かを…大切な愛すべきものを失って途方に暮れている人ばかり。また、なんらかの「罪」を背負って生きている。罪を償う…「贖罪」とは何か?このテーマを考える時に思い出すのはこの本だ。『贖罪』「贖罪」罪を贖うこと古典をはじめ多くの作品があるテーマしかし…これは!!新たな古典ともいうべきか⁉︎物語は少女の小さな嘘からはじまるやがて大きく動き出す…ameblo.jp
クリス・ウィタカー鈴木恵訳早川書房2022.8.202022年このミス海外1位面白かった~~関西への新幹線の往復で一気読み。本重たいから持ち歩くのどうしようかと思ったけど,読みたい気持ちが勝ちました。主人公は2人。一人は中年,肥満気味の警察官ウォーク。もう一人は,13歳の自称無法者の少女ダッチェス。物語の核になるのは,30年前に起こった少女のひき逃げ事件。登場人物の多くが,自分の愛する人を守るために嘘をつき,法を犯し,復讐し,間違いをおかす。そんな闇の中
『われら闇より天を見る』クリス・ウィタカー鈴木恵訳早川書房2022年8月17日「あたしは無法者」「ただの女の子に見えるけど、ちがうんだから」30年前に起きたその出来事は、ひとりの少女の命を奪っただけでなく、30年経った今も多くの人の心に影を落としている。「無法者」を自称する13歳の女の子は、精神的にも経済的にも不安定な母を気遣い、幼い弟を世話し、守りながら暮らしている。警察署長のウォークは30年服役していた友人を町へと連れ帰る。⋆『絶対にあの子を失望させないで。そ
年末にやっと図書館の順番が回ってきた一冊。お正月休みにじっくり読めて良かった〜。13歳のダッチェスは、日々6歳の弟クリスの世話をしているヤングケアラーの少女。シングルマザーの母・スターは薬と酒に依存していて、子どもの養育不十分どころか「自分の面倒も見られない」。スターが精神的に崩れる原因となったのが、30年前のある事件。その犯人ヴィンセントが出所してきて、町はしばらく微妙な雰囲気を保っていたが、再び事件が起こり、スターが殺されてしまう。誰もがヴィンセントの再犯と信じて疑問も持たない中、親
今年は例年よりも海外文学をよく読んでいたと思います。(円安怖い)で、特に印象深かった作品を改めてご紹介します。1:われら闇より天を見るミステリだけではない、強烈な物語性に心惹かれました。気が付けば、ホロビッツの連覇を抑えて、今年のミステリ部門で一位だとか。そうであっても、なくても、素晴らしい作品でした。2:ペストの夜パンデミックの最中に殺人が起きてしまうという物語は現代を写し取ったものだと思っています。魅力あふれる人物たちのやり取りはやはり楽
"WebeginattheEnd"「われら闇より天を見る」の原題です。直訳だと「私たちは終わりから始める」でしょうか?物語を読み終わってのイメージを踏まえて意訳すると「どん底からでも歩き始める」としたいと思います。邦訳の「われら闇より天を見る」は、作中に引用されているサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」の歌詞からインスピレーションを得ていると想像します。僕は君のそばにいる暗闇の中でも、苦痛に満ちた時でもというような
クリス・ウィタカー「われら闇より天を見る」早川書房を読みました。・週刊文春ミステリー・このミステリーがすごい・ミステリが読みたいこれらで海外部門の3冠に輝いた作品です。(ちなみに2位はいずれもアンソニー・ホロヴィッツ「殺しへのライン」でした。)主人公は13歳の美少女の「無法者」ダッチェスと警察署長のウォーカー。30年前に起こった事件が現在にも及んでさらに事件が起きます。過酷な運命とそれを乗り越えるために「無法者」に
われら闇より天を見るAmazon(アマゾン)1,750〜7,337円カリフォルニア州の海沿いの町ケープ・ヘイヴン。30年前にひとりの少女が命を落とした事件の加害者であるヴィンセントが帰ってくる。無法者を自称する少女ダッチェスは、恋人だったヴィンセントが起こした30年前の事件から立ち直れずにいる母親と幼い弟を支えるように、懸命に日々を送っていた。一方、町の警察署長ウォークは、30年前の事件で親友のヴィンセントが逮捕される証言をした事に、いまだ心の奥底に澱みを抱えていた。そんな