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皆さんこんにちは!先日に引き続き、連続投稿の平岡です!!ASCO2024には全世界から4万5千人が参加したと前回のブログで書きましたが、参加するだけではなく、ASCOで発表できるのは採択率からいって最難関といってもおかしくありません。4万5千人全員が発表のために演題を提出しているわけではないですが、今年は約5800演題が採択され、約半数が現地で口演orポスター発表、残りの半数がオンライン上の発表でした(抄録のみの誌上発表)。採択される演題は主に、国際共同or各国で行われてい
オーストラリアでの証言「ファイザー社の臨床試験では、ワクチン接種群の方がプラセボ群よりも死亡者が多かった」「オーストラリア上院委員会で証言した輝かしいジェヤンティ・クナダサン博士は、ファイザー社の臨床試験では、ワクチン接種群の方がプラセボ群よりも死亡者が多かったと述べました。治療群の死亡者がプラセボ群よりも多い新薬に対してTGAが承認を与えたことは、考えられないほどの過失であり、犯罪的な過失でした。そして彼らの言い訳は、ワクチン接種群の死亡がワクチンに関連していないという推
40歳代、ルミナルタイプ、局所の皮膚浸潤、腋窩・鎖骨上・縦隔リンパ節転移、多発骨転移を伴うStageⅣの方の治療に携わらせていただきました。この方は「治りたい。」と言う強い意志をお持ちで、延命や緩和ではなく、根治を目指した治療を望まれました。溶骨性骨転移は全て再骨化しました。治療前の原発巣のCT画像です。治療開始から4年と11ヶ月後のCT画像です。ガイドラインでは、ステージⅣの原発巣切除は現時点では推奨されていません。しかし私は、根治を目指す為に必要であれば、躊躇なく原発巣を根治切
ご訪問ありがとうございます2020.2月トリプルネガティヴIIIc宣告Ki-67:80%術前抗がん剤AC療法・PTX療法を4クールづつ左乳房全摘、リンパ郭清術放射線治療25回を終えこれからは毎年12月に定期検診の予定現在、術後3年5ヶ月をクリアし4年生になりました術後5ヶ月でリンパ浮腫を発症2022.7現在2期早期またカルボプラチンの臨床試験を3年満期2023.12で卒業二児のママ現在は親子3人で小さな島に離島留学中私の乳房全摘手術直後に治療中支えてくれた
早期乳がんの術後補助化学療法として、TC療法が広く行われている様です。「いる様です。」とはっきり明言しなかったのは、私が患者さんに勧めたことや、実際に投与したことが一度も無いからです。私が患者さんに勧めない理由、それはbiology(生物学)から考えれば、治療効果が低いと推察していたから。どんなに早期だろうが、ある程度進行していようが、患者さんからすれば、再発したく無い気持ちは同じです。少なくとも私は、患者さんからそう感じとっています。早期乳がんの中でも、ある程度再発リスクが高い方に、
ある婦人科の先生が本に書かれていました。医師の責務とは、「目の前におられる患者さんに対して正しい診療方針を短時間で打ち出して治療すること。」まさにその通りだと思います。理想であり、すべての医師が目指すべきと思います。ただし進行乳がん(切除不能乳がん・転移乳がん・再発乳がん)治療の場合の正しい治療方針とは、どの様な方針なのでしょうか。大規模前向き臨床試験で生存率の延長が認められた治療でしょうか。確かにその様に証明された治療しか信用出来ない、だからその様な治療しかしない、と言う方
本日、6月14日(金)は4週に1度の食道がん術後補助療法に関する臨床試験の9回目。がん治療薬であるオプジーボ(免疫チェックポイント阻害薬)の点滴を打ってきました。病院前の花壇は紫陽花が満開。季節ごとに変わる入り口のディスプレイは、梅雨バージョンに。本当、こういうのは癒される。事前の血液・尿検査も特に問題無し。血圧が、先月より改善された。いつもと同様、最初に生理食塩水を10分。続いて免疫チェックポイント阻害薬オプジーボを30分。そして最後にまた生
広島大学病院乳腺外科の笹田です。「サンアントニオ乳がんシンポジウム」という学会に参加しています。「生活の何を気をつければよいか」という質問をよく受けますが、目的はいろいろあります。再発予防?リンパ浮腫予防?長生きのため?つい先程、ライフスタイルに関する臨床試験の発表がありました。再発予防に関する内容です。治療後に、生活指導を積極的にすると再発が減るか、という内容です。2つのグループにわけて、1つは、通常の生活指導(食事、運動)もう1つは、生活指導に加えて、定期的に電話やメー
NHKは、よくもまぁこんなことをアナウンスできるものだと思いますデマや誤解って何ですかまじで聞きたい。ここでいうデマや誤解って何ですか?子宮頸がんになる確率は1.3%ですが、ガーダシル(シルガード)を打つと2.3%の人が自己免疫疾患になったと添付文書に記載されてます。5年間実施された追跡臨床試験では、打った人の半数が深刻な不調に陥ってます。公表されてます。何がデマ?pic.twitter.com/v2Ivjm5WTs—usotsukibakari(
進行乳がんの根治を目指す治療法を検討する際に、臨床試験を根拠にする事の弊害と言いますか、問題点につい考えました。①そもそも転移・再発乳がんを対象とした臨床試験において、根治・完全寛解・無病状態(noevidenceofdisease)等を評価項目(エンドポイント)とした臨床試験が存在しない。よって、臨床試験のみを判断の根拠として、複数の医師が投票して推奨を決定するガイドラインには、根治・完全寛解・無病状態を目指したい患者さんに対する治療の推奨がなされる可能性はほぼ無い。つまり、ガイ
Vorasidenibについては、ほぼ毎日FDA(米国食品医薬品局)の承認動向など、ほぼ毎日ネット検索等をしています。FDAに製薬会社が申請を実施し、優れた効能等条件が満たされれば、承認される新薬承認の優遇制度はこの5月に受けているのですが、残念ながらまだ承認されません。風の噂によれば、「一部にこの薬が、効かない、反応しない群がありそこの整理に時間を要している」であるとか、「標準薬(テモゾロミド)?抗PD-1抗体薬(キイトルーダ)?いずれかとの併用治療も効果があることも判明し、そのデ
こんばんは~。毎日、毎日がすごいスピードで駆け抜けて、昨日は、転職後2度目のお給料日でした。LINEWORKSで届く『画像』……拡大しないと見えんじゃないかさて、今日は朝から、バラ🌹の消毒。地植えで8種類、鉢植えで8種類9鉢のバラ🌹夫がいる時は、モッコウバラだけだったので、この5年で、えらく増やしてしまいました私って、そんなにバラ好きだったっけモッコウバラやフランソワは、一季咲きなので、5月にパァ〰️と咲いておしまいですが、他の子たちは四季咲き……今、みんな、2度目の花を咲かせよ
ルミナルタイプ乳がんに内分泌療法を1stline(治療の第一選択)で投与した場合、生き残った乳がんのおよそ50%でがん幹細胞優位の遺伝子発現パターンに変化したり、およそ94%で多剤耐性遺伝子のABCG2/BCRPの発現が亢進してくる事を述べました。『根治を望まれる進行乳がんの方に、私は内分泌療法±CDK4/6阻害薬を勧めない理由』内分泌療法を行なった後に生き残った乳がん細胞の多くに、多剤耐性遺伝子の一種であるABCG2/BCRPが高発現してくる事を書きました。『内分泌療法で生き残った乳…a
私はこれまでに何度も、「ハーセプチン+パージェタは、増殖抑制に非常に優れた組み合わせ」、と言う考えを述べてきました。しかしそれでも私は、「HER2タイプ切除不能・転移・再発乳がんと診断されたにも関わらず、根治を望まれる方には、ファーストライン(治療の第一選択)で、(可能であれば)ハーセプチン+パージェタ+タキサンを選ばない。」とも述べてきました。理由はいくつかありますが、先ず第一に、①そもそもこの治療法では、HER2タイプの転移・再発乳がんを、ほとんど(根治の前提となる)完全感覚まで到達させ
ハーセプチン+パージェタ+ドセタキセルでは、ほとんどのHER2タイプ切除不能・転移・再発乳がんで完全寛解まで到達する事が出来ません(完全寛解率5.5%)。完全寛解まで到達し得た5.5%の方のうちには、おそらく根治されたであろう幸せな方が含まれていると思います。ここで完全寛解まで到達されなかった94.5%の方々は標準治療では、次にカドサイラ(trastuzumab-emtansine,T-DM1)かエンハーツ(trastuzumab-deruxtecan,T-DXd)が投与される事になるか
乳がん患者の中では有名な【がん研有明病院】の記事。今年4月時点。後半に書かれている、ホルモン療法によって卵巣機能抑制療法をすれば、化学療法と同じ効果が期待できるのか?という推測もあり、アメリカで臨床試験が行われているが、結果はまだ先になるようだ。化学療法をした方が再発抑制効果が示されているという現実が少なからずある。これは、無視できない。
✨ESMO肉腫・希少がん会議2024(スイス、2024.3.14~16)🌸【要約(一部抜粋)】初期の臨床試験では、脱分化型および高分化型脂肪肉腫に対するブリギマドリンの有効性が示されていますが、第III相臨床試験による確認が待たれています。MDM2増幅型進行性脱分化脂肪肉腫(DDLPS)患者85名における無増悪生存期間(PFS)の平均は8.1か月でした。86名のうち評価可能な患者85名の全奏効率(ORR)は16名(18.6%)で、完全奏効(CR)は1名、部分奏効(PR)は15名で
『Ⅰはじめまして』はじめましていつかすべての進行乳がん(切除不能乳がん、転移乳がん、再発乳がん)を根治させたいと思い立ち、これまで研究と臨床に励んできました。今現在進行乳がんは…ameblo.jp以前、このブログを読んでくださっている方から以下のコメントをいただきました。「乳がん診療ガイドラインは多くの乳腺外科医にとって、聖書のようなものかと想像します。恐ろしくて冒涜できない存在なのかな、と。知識に裏付けられた強い確信と勇気なくしては、theeastsky先生が行っているような治療は
今日はタイトルの通り気管支鏡検査を受けてきました!前評判でそれはそれは苦しい苦しい検査だとハードルを上げていたのですが果たしていかがなものだったのか…今日はそのお話を検査は、まず腕に筋肉注射で痛み止めをプスッと刺され(イテッ)そのあと、喉に局所麻酔の為霧状に噴射させた麻酔薬を喉にシューシュー呼吸と共に挿入される「大きく息を吸ってぇ吐いてェ」の繰り返し経験者からのアドバイス通り鼻から吸ってぇ吐いてェってやってたら麻酔担当の方から「いやいや
現在、第一弾のPGT-Aの終盤に差し掛かっています。昨年の4月から始まった先進医療BのPGT-A(着床前胚異数性検査)ですが、まだすべての胚移植は終わっていません。もちろん、最終結果が出るまでには、まだまだ時間が掛かりそうです。次のグループの先進医療BでのPGT-Aの開始時期について質問を受けるのですが、現時点ではまったくわかりません。日本産科婦人科学会として、2回の体外受精胚移植で不成功、もしくは、2回の流産があれば、自費でのPGT-A実施は認められていますので可能です。
今年の米国腫瘍学会(ASCO,6月開催)で、日本から、「転移乳がんに対する原発巣の切除は、全生存期間(OS)を改善しない」と言う前向き臨床試験(統計学的に信頼性の高いデータ)の結果が発表されました。また昨年改訂版で出された、最新版の乳がん診療ガイドライン(2022年版)では、「転移乳がん(StageIV乳がん)に対して予後の改善を目的とした原発巣切除は行わないことを強く推奨する。」とされています。しかし私はこれまで、転移乳がんの方の多くに原発巣の根治切除を行なってまいりました。またある
岸田内閣、閣議決定で強行するのを直ちに止めよ!新型インフルエンザ等政府行動計画の出鱈目。2024/05/052024年度立憲民主党党員・サポーターズ大募集下記リンクからの申込はお住まいとは関係なく、原口一博が代表を務めます「立憲民主党佐賀県第1区総支部」所属となります!≪党員・サポーターズ申込みフォーム≫https://ws.formzu.net/fgen/S5178844/2024年度原口一博後援会サポーターも募集し...www.youtube.com治験大国へ…小児がんな
2021年11月、今から半年前のこと。治験や臨床試験を受けるべく、国立がんセンターへ転院するもヘモグロビンが足りず治験の対象とならず。そうこうしている内に、肝臓の数値が悪化。胆管ステント手術を行い、11月下旬からフォルフィリノックスをスタート。初回投与で白血球がダダ下がりし、2回目から8割に減薬。2週間に1度のペースで現在まで11回実施。大きなトラブルはなく、幸いにもレスキューはまだ飲んでいません。但し、痺れが強くなってきており、アルブミンが前回3.1と心配な状況です。『食べられる
今日は治験のお話を聞いてきました。先週お話があってから自分なりに調べてみましたが私は治験について全く分かっていませんでした治験にも段階はあるだろうとは漠然と思っていましたが第I相臨床試験(PhaseI)第II相臨床試験(PhaseII)第III相臨床試験(PhaseIII)この3ステップでした。どのステップの治験なのかまだ参加も決まってないし治験なので詳しく書けないのですが治験への参加は私の意志で決めることで受けるべきかどうかずっと迷っていました。治験
本日は晴れていて良かったです。皆さま、しばらく留守にしますが、ご体調等何かあれば、メッセージください。また病院の方もバックアップ大丈夫です。こちらから病院に連絡も可能です。今のヨーロッパの方の、空の安全性が分からず、今回は上海航空機で、上海経由で行く事にしました。何故か搭乗口ではJALの方がお手伝いされていました。気を付けて行って参ります。また皆さまと元気にお出会い出来ます様に☆『無事に到着してロンドンへ』とりあえず無事にヒースロー空港に着きました。入国審査に途方も無い列が出来て
以前、タキサン系抗がん剤の投与方法は、バイオロジーから考えたら、3週毎投与よりも毎週投与の方が理にかなっている話をしました。『私はTC療法を選択しない④細胞周期、細胞分裂』○私が、パクリタキセル毎週投与を選択して、ドセタキセル3週毎投与(あるいはTC療法3週毎投与)を選択しない二つ目の理由化学療法薬はすべて作用機序が異なります。…ameblo.jp転移性乳がんに対するパクリタキセルの効果を、毎週投与と3週毎投与で比較した臨床試験があります。この論文はいわゆるJCOと略される雑誌に掲載され
間黒助です。知らない患者さんがかなり多いので、3年程前に書いたこの記事を定期的にアップし紹介していきたいと思います。2020年3月から、国内で実施されている、がんに関する全臨床試験情報を検索できるようなりました。チャット形式での検索も可能です。特定臨床研究に加え、治験・医師主導治験や再生医療等研究の登録が行われていることから、ワンストップで必要な情報を抽出することができます。検索できるのは、「企業治験」「医師主導治験」「拡大治験」「先進医療A・B」「医師・研究者主
みなさまどうもハムだぁ!でございます。前回のブログの投稿でCR(完全奏効)のご報告をしましたが昨日9月8日に治験先の病院ではなく元々通っていた病院での診察があり主治医と話し合った結果しばらくの間(3カ月間)休薬して経過観察しましょうということになり11月の中旬にCT検査を行って状況をみることになりました。治療をいったんやめて経過をみるというのはけっこう勇気のいる選択だと思いますが2人の主治医とも意見を交わし合い話し合った結果、納得して最終的にそうすることに
抗がん剤標準治療の現実。自分なりの纏めと感想は、以下の通り。自身の理解及び備忘のための纏めであり、間違いなどもあるだろうから、高橋博士の実際の文章を読んで下さい。「抗がん剤の臨床試験を受ける患者は、肝機能、腎機能などの異常がなく、全身状態にも問題がない比較的健康な人が選ばれる。抗がん剤の最大耐用量は、3人一組を3組から5組、わずか9人から15人程度の人数の臨床試験で決定される。実際に用いられる抗がん剤の量は、この最大値の一段階下の量が、実際の投与量(推奨容量)とされる。最大投与量が
株式会社リプロセル2022年6月10日のプレスリリース事業計画及び成長可能性に関する事項(PDF)に、ステムカイマルの概要や臨床試験の結果、今後の取組み等について記載されていました(主にP19〜27)ので、気になった箇所を記録しておきます。■ステムカイマルの特徴と使用方法脂肪組織由来の間葉系幹細胞パラクリン効果:増殖因子やサイトカインの放出免疫調節:抗炎症効果分化能:分化による損傷した組織の修復※分化能とは細胞が異なる細胞種へ分化する能力のこと■第Ⅰ相臨床試験結