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私は抗がん剤治療を始めて丁度一年が過ぎた頃「このまま抗がん剤治療を続けると体がもたない」という危うさを感じていましたこれは採血検査の数値からではなく私自身の感覚でした16回目のアバスチン投与予定の日尿タンパクが出てしまい治療は延期に私は思い切って主治医に「治療をお休みすること、投与量を減らすことなどは出来ませんか?」と尋ねてみました「古村さんの場合、臨床試験参加ですから、それは難しいかと」「そうですか・・・ただ先生このままでは体がもたない気がします」「わか
臨床試験の詳しい内容を話し終えたと思ったら、先生がコチラを見まして、言うのです。「実は、この試験をやるにあたって、条件に合う患者さんがなかなかいないんですよ。それで、夢野さんが、見事に一致してるわけです。なので、参加していただけると、将来のがん治療にとても役立ちます。」「・・・・効くんですよね?」↑これが一番重要。「それは、データがあまりないので、ハッキリ効きますとは言えないのですが、5cmあったしこりが5mmにまで小さくなった方もいます。」へぇぇーーー!!それ
私の娘、紅梨(クリ)は脊髄小脳変性症のDRPLA(歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症)という病気を患っています。脳が萎縮していく病気で、遺伝性・進行性です。現在は寝たきりの状態です。夫、千秋さんは6年前に、クリに薬が間に合う事だけを祈りながら亡くなりました。現在はキュアDRPLAという団体で治療法開発活動をしています。またFacebook内で患者家族会を立ち上げました。どうか、DRPLAの治療法が間に合いますように自己紹介の最初からはこちら
臨床試験を進められて、その薬の説明を受けてます。本当はこの薬、『もう、癌が進行しすぎて手術できない患者さん』に処方する薬なんだって。でも、『手術できる患者さん』に投与してもいいんじゃないかっていう話が出てきて、それで、臨床試験してるらしい。なので、本来なら投与されないような強い薬を使うみたい。「他に副作用は・・・」「予定していた薬とそんなに変わらないです。脱毛と・・・吐き気と・・・あと手足のしびれですね。」「手足のしびれ!確かに書いてあったんですが、具体的にどのくらいしびれるん
先生から臨床試験を進められ、ひとまず説明を全部聞きましたが、実は、最初から受けることは心に決めてました。私の心の中の治療全般に対する方針が、『基本、治療に関しては、先生に全て任せる。』というものだったからです。とても患者さんのことを考えてくれている先生だということは、何度かの診察でわかっています。なら、私は、先生を信じて、治療を任せるべきだと考えていたからです。そしてなにより、臨床試験って、響きがかっこよくない?やろうと思ってやれるものじゃないよ、臨床試験!
臨床試験の説明を聞いてます。先生が、どうですか?って聞いてくれるんだけど、私、こういうのは率先して参加しますよ。「もし効かなかったら別の治療してくれるんですもんね?」「それはもちろん。」「支払いは、今までどおりでいいんですよね?」「あ、かなり高額の薬に変わります。」「え。」「高額医療、やっといた方がいいです。」「おお・・・・だ、大丈夫です。限度額のやつはもう申請してあります。」やっててよかった限度額・・・。「そんなに違うんですか?」「全然違います。ずば抜けてます。
病院から呼び出されて、ドキドキしながら向かいます。なんだろう???もう治療方針も決まって、あとは抗がん剤が始まるのを待つばかりなのに。実は他のとこにも癌が転移してたとかだったらどうしよう!不安を抱えながら、先生の話を聞きます。いつ、「転移」って言葉が出るかと、思いながら暗く待っていると…「臨床試験の条件に夢野さんが合ってるのですが、やりませんか?」と言われました。臨床試験??え、なにそれ?つづくつづき↓夢野かつき『#89私の臨床試
臨床試験をしませんかと言われて、説明を聞いて、「やります。」と即答しました。「えっ!断ってもいいんですよ?断ったからと言って不都合があるわけでは、」「やります。」「もっとよく考えて・・・」「効かなかったら別の薬を投与してくれるんですよね?」「それはもちろん。」「なら大丈夫です。やります。」私の経験を、次の治療に役立ててください。私にできることって少ないけど、これで少しでも人の役に立つのなら、嬉しいです。つづくつ