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あまり知られていませんが、グルタチオンについて勉強しましょう。グルタチオンは、犬や猫の臨床でも非常に重要な物質で、「酸化ストレス」と関係する多くの病気に関わっています。①肝臓病肝臓は解毒の中心臓器で、グルタチオンが最も多い臓器です。グルタチオンが減ると解毒能力が低下薬物障害肝細胞障害が起こりやすくなります。そのためNACSAMeミルクシスル(マリアアザミ)などは肝臓保護に使われます。②がんがん細胞は強い酸化ストレス環境にあります。グルタチオンはDNA
猫の慢性腎臓病では、腎臓の機能が低下するだけではありません。進行すると、「貧血」が問題になることがあります。「最近、元気がない」「寝ている時間が増えた」「食欲が落ちてきた」「動きたがらない」こうした変化を、単純に「年齢のせい」と考えてはいけません。実は、腎臓病に伴う貧血が隠れている可能性があります。そんな猫の腎性貧血に対して、それが「バレンジン」です。■なぜ腎臓病で貧血になるの?赤血球を作るためには、エリスロポエチン(EPO)というホルモンが重要です。このEP
猫さまは、ワンコさまに比べて腎臓病になりやすい動物です。「まだ若いから大丈夫」と思わず、若い猫さまでも、1年に1回は血液検査を受けてほしいと、私は考えています。ここで、ひとつ注意していただきたいことがあります。7歳までの若い猫さまでも、肝臓や腎臓の血液検査の数値が基準値の上限に近い、あるいは上回っている場合は、1年に1回ではなく、数カ月に1回の検査をおすすめすることがあります。たとえば、2歳の猫さまでCRE(クレアチニン)が1.3mg/dL以上の場合、年齢を考えると注意が
私たちの病院では、治療をしながら食事療法もしています。読者から、以下の質問をいただきました。Q&A1、がんは炭水化物やブドウ糖などの糖質を好物とするので、がんになってしまった場合は、あげない方がいいというのは本当でしょうか?2、リンゴなどの果物(果糖)やカボチャ、いも類、にんじん等も糖質があるので、避けたほうがいいのでしょうか?1、がんは、炭水化物やブドウ糖が好きです。できれば、なるべくあない方がいいです。手作り食をしていると、やはり多少の炭水化物はあげないと、体重が減ってくる子も
ワンコさまは、年齢を兼ねれるとイボができやすくなります。マイボーム腺種もそうですね。私たちは、レーザーでそれらを取ることができますが、やはりできない方がいいですね。今日、ご紹介するのはハトムギです。【ハトムギ】ハトムギから作られる「ヨクイニン」は、昔からイボの改善を目的に使われてきた生薬です。人だけでなく、犬でも皮膚にできる加齢性のイボや小さなできものに対して、補助的に用いられることがあります。ヨクイニンには、皮膚の代謝を整えたり、炎症を和らげたりする働きが期
加齢とともに、犬にも心や脳の変化が現れることがあります。【加齢の変化】今まで穏やかだった子が急に怒りっぽくなったり、ちょっとした物音で興奮したり、夜中に何度も起きて歩き回るなど、睡眠が浅くなることも少なくありません。こうした変化は「年だから仕方ない」と思われがちですが、認知機能の低下や脳の老化が関係している場合があります。【飼い主さんのできること】このような症状に対して、近年注目されている漢方薬の一つが「抑肝散(よくかんさん)」「抑肝散加陳皮半夏」です。【抑肝
私たちの病院では、命のスープを飲んでいる子がたくさんいます。今日は、「グルタチオン」について説明します。●グルタチオングルタチオンとは、体内に存在する非常に重要な抗酸化物質で、主に肝臓で作られる小さなペプチド(アミノ酸の集合体)です。具体的には、グルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸から構成されています。大きく分けて、次のような働きがあります。①抗酸化作用活性酸素を無毒化し、細胞の老化やダメージを防ぎます。いわば「体のサビ止め」のような役割です。②解毒作
私たちの動物病院では、注射や投薬のほか、食事療法も行っています。特にがんやシニアの動物には、なるべくタンパク源として魚を与えるように指導しています。魚は尿のpHをアルカリ化しやすく、肉の加工食品と比べてIGF-1※の含有量が少ないため、がんリスクを抑える観点からも適しています。※IGF-1(インスリン様成長因子1)肝臓から主に分泌されるホルモンで、細胞の成長や分裂を促進しますが、過剰なIGF-1は細胞の異常増殖を引き起こし、がんのリスクを高める要因とされています。特に乳がんや大
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が7年半以上寛解しているいちごちゃん私が全てのがんのもふもふちゃんを見れるわけでなく、海外や遠方からなにかできることはないのか、という問い合わせがあります。もちろん、もふもふちゃんは全てのことをさせてくれるわけではありません。今日は、口腔内にできたがんについてのお話。口腔内にできたがんは、・メラノーマ・扁平上皮がんが多いです。もう、なにもできないといわるケースが多いです。以下のことは、ご家庭でできます。・漢方薬の噴霧・有機ゲルマニ
臨床獣医師として長く診療を続けていると、実は栄養が足りていない子を多く見かけます。体が本来の力を発揮できていない状態では、お薬が十分に効かないのも無理はありません。とくに、ネコさまやワンコさまで認知機能の低下がみられる子、目が見えにくくなっている子の飼い主さんには、ぜひ「必須脂肪酸」という栄養素の存在を知っていただきたいと思います。脳や神経は、体の中でもとくに多くの脂質を必要とする臓器です。だからこそ、年齢を重ねた子や病気と向き合う子ほど、どんな脂を体に届けているかが大