ブログ記事4,391件
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して7年のいちごちゃん私たちは、がんを炎症反応の一つとして捉え、治療に取り組んでいます。「がんと炎症代謝研究会」の代表である和田洋巳先生のご著書に、『がん劇的寛解』があります。その「まえがき」には、次のように書かれています。果たせるかな、標準がん治療では「治らない」とされているⅣ期がんの患者さんの中から、劇的寛解を得る患者さんが次々と現れ始めました。実際、余命数カ月を宣告された患者さんが、3年、5年、7年、10年と長期延命を果たすケースも珍しくあ
このブログを読んでくださっている方の中には、大切なもふもふちゃんが「がん」と診断され、不安な毎日を過ごされている方もいらっしゃると思います。「この先どうなるのだろう」「この子は元気になれるのだろうか」そんな思いを抱えておられる方に、今日はひとつ、嬉しいご報告をさせてください。いちごちゃんは、リンパ腫が寛解してから今年で7年目を迎えました。先日、お誕生日だったそうで、飼い主さんから現在のお写真を送っていただきました。いちごちゃん、お誕生日おめでとうござい
今日ご紹介する猫さまは、他院から来院されたケースです。血液検査では「異常なし」と言われていたものの、下痢が続き、改善しないため当院を受診されました。再度血液検査を行ったところ、アルブミンの低値とリンパ球の減少が確認されました。一方で、リパーゼや白血球数、肝臓の数値は正常範囲内でした。【当院の治療】慢性的な下痢は「体質」で片付けられるものではなく、必ず原因があります。そこで、まず実施したのが「下痢パネル」です。下痢パネルとは、便を検査機関に提出し、細菌・ウイルス・寄生
私たちが、がんの子を多く診察しています。飼い主さんに「どんなサプリメントがいいですか?」と尋ねられます。全部のサプリメントを試したわけではないのですが、実際に治療をして効果があったものだけを紹介しています。今日は、梅のエキスです。●なぜ、梅のエキスがいいのか?成分・トリテルぺノイド(オレアノール酸、ウルソール酸、ベツリン酸)作用・抗がん作用・抗炎症作用・抗酸化作用・抗高脂血症効果・アルカリ性になりやすいなどがあるといわれていま
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上のいちごちゃん皮膚にできたがんが自壊している場合は、暑さによって化膿が進行しやすくなります。とくに以下のような腫瘍で注意が必要です。乳がん肥満細胞腫自壊して動物病院を受診した際、肥満細胞腫であれば「断脚が必要」と診断されることもあります。しかし、様子を見ているうちに腫瘍が皮膚を突き破って出てきてしまうケースもあります。そうなると、浸出液や血液が出て強いニオイを伴い、生活の質にも大きく影響します。家庭で消毒しても改善しないことが多く、適切な処
私たちの動物病院には、胆管炎や肝疾患、慢性膵炎の子が多く来院されています。他院ではウルソやステロイド剤が処方されることが多いですが、長期的なステロイド使用に不安を感じる飼い主さんも少なくありません。また、肝疾患は初期段階では症状が乏しく、血液検査を行わなければ気づきにくいのが特徴です。では、なぜ初期から治療を行う必要があるのでしょうか。それは、慢性的な炎症が続くことで、将来的に腫瘍性変化へ進行するリスクがあるためです。炎症は早期にコントロールすることが重要です。【当院
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が7年以上寛解しているいちごちゃん私たちは、がんが炎症反応の結果でできると考えています。がんの場合、寛解する子はSAA(猫さま)やCRP(ワンコさま)の値が正常になります。しかし、それが難しい場合もあります。そのため、サプリメントの使用が考えられます。以下はいくつかのサプリメントの例です。ビタミンC発酵ハナビラダケなどのキノコ類魚油微量ミネラル(フルボ酸)これらのサプリメントは、免疫システムを向上させると言われています。がんの子には、SAAやC
私たちの動物病院に肛門にできたアポクリン腺がんのワンコさまが治療に来られています。抗がん剤を使っても余命1年と言われていたそうですが、8カ月を過ぎましたが、お元気です。犬のアポクリン腺がん(アポクリン腺癌)は、皮膚にある汗腺の一種「アポクリン腺」から発生する比較的まれですが悪性度の高い腫瘍です。余命・予後に影響する主な要因①発生部位肛門周囲(肛門嚢アポクリン腺がん)最も多く、リンパ節や肺への転移が起こりやすいタイプです。皮膚(体幹・四肢)肛門嚢由来より進行がゆるやか
5-ALA(5-アミノレブリン酸)は、腎臓病の文脈でも「補助的にどう使うか」が注目されています。5-ALAって何?5-ALAは体内にもともと存在するアミノ酸様物質で、👇の材料になります。ヘムミトコンドリアのエネルギー産生(ATP)つまり、👉細胞の発電所(ミトコンドリア)を動かす土台腎臓病との関係腎臓病になるとミトコンドリア機能低下ATP産生低下酸化ストレス増加慢性炎症の持続5-ALAはこれに対して、期待される作用ミトコンドリア活性化エネルギー代
犬や猫にも、人と同じように花粉やハウスダストによるアレルギーがみられることがあります。特に春や秋になると、「体をかゆがる」「足先を舐める」「目の周りが赤い」「くしゃみが増える」などの症状が出ることがあります。犬では鼻水やくしゃみよりも、皮膚のかゆみとして現れることが多いのが特徴です。【飼い主さんのできること】予防で大切なのは、「アレルゲンを体に付けない」「室内に持ち込まない」ことです。散歩では草むらや花粉の多い時間帯を避け、洋服を着せるのも有効です。また、帰宅後は足先
紫ウコンは、一般的なウコン(秋ウコン)とは少し異なり、「ガジュツ」と呼ばれる種類です。人では、抗酸化作用があると言われています。少量であれば大きな問題が起きないこともありますが、私は自己判断で積極的に使わず、かかつけの獣医師と相談してくださいね。一方で、ウコンに含まれるクルクミンには、抗炎症作用抗酸化作用食欲サポート腸内環境への影響アポトーシスの誘導などが研究されています。ただし、これは主に人や実験レベルの話であり、犬猫で「治療効果が確立している」とは言えません