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私たちの動物病院では、がんの子を多く診察させていただいています。その多くが、高濃度ビタミンC点滴を受けています。なぜ、このような治療を行うのでしょうか。今回は、和田洋巳先生が監修・著作された『がんとビタミンC』から、その理由をご紹介します。生存期間中央値が4倍に延長イヌやネコは、体内でビタミンCを作ることができます。それでも、がんなどの慢性炎症が起こると、体内のビタミンCが不足すると考えられています。ここからは、ヒト医療における考え方です。1970年代に入ると、「ビタ
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上のいちごちゃん私たちが、多くのがんの子の治療をしています。がんの子は、腸内細菌叢を整えることが大切です。今日、ご紹介するのは、「プロポリス」です。1.プロポリスとはミツバチが作る樹脂状の天然物質で、抗菌・抗炎症・免疫調整作用があるとされます。2.犬や猫に使う場合の注意点過剰摂取に注意適量は体重や個体差で変わります。人用の量をそのまま与えると、消化器症状(下痢・嘔吐)やアレルギーを起こすことがあります。アレルギーリスクミツバチ
長年、獣医師として診療を続けていると、ふと「この治療で本当にいいのだろうか?」と立ち止まって考えることがあります。その一つが、栄養の問題です。猫の慢性腎臓病で行われる一般的な治療には、・皮下点滴・内服薬・腎臓病用の食事への変更などがあります。もちろん、これらは慢性腎臓病の猫にとって大切な治療です。一方で、こうした治療を続けている猫の中には、食欲が低下したり、食べる量が減ったりして、栄養状態が低下している子もいます。そのため私は、腎臓の数値だけではなく、アルブミン値などを
もふもふちゃんは、口腔内に腫瘍ができると、食べれなくなるので一気に弱ります。そのため、毎日の口腔内ケアが大切です。今日、ご紹介するのは、マヌカハニーとフルボ酸です。【マヌカハニー】マヌカハニーは、ニュージーランド原産のハチミツで、強い抗菌作用をもつことで知られています。特に「MGO(メチルグリオキサール)」という成分が豊富で、これがお口の中の細菌の増えすぎを抑えてくれる働きをします。どんな効果が期待できるの?歯周病菌の増殖を抑える口の中にはたくさんの常在菌がいますが、歯
ゼンレリアは痒みをとめる効果があります。副作用もあるので、その辺りを注意してくださいね、と書いたら、副作用のないものは?と質問が届きました。今日は、サプリメントをご紹介します。皮膚のかゆみがあるとき、薬で症状を抑えるだけでなく、皮膚のバリア機能や免疫を整えることも大切です。栄養素の中では、ビタミンD、E、A、Cなどが皮膚の健康に関わっています。【ビタミンD】ビタミンDは、カルシウムの代謝だけでなく、免疫機能の調整にも関わっています。皮膚の免疫バランスを保ち、炎症をコント
フコイダン(Fucoidan)は、昆布・モズク・ワカメなどの褐藻類に含まれる硫酸化多糖です。犬や猫のがん治療でも補完療法として用いられることがあります。私たちの動物病院では、フコイダンの軟膏があります。鼻腔内の腫瘍の子の鼻の中に綿棒などでつけました。すると、顔が腫れていた子が、少し腫れがひきました。何もできないと言われた飼い主さんは、このようなことがあることを知っておいておくといいですね。なぜ、フコイダンが効果があるのかを見ていきましょう。1.がん細胞のアポ
↑鼻腔内や眼窩が腫れて、鼻血が出ていました↑眼窩も鼻血も出ていません。猫さまで「鼻と目が腫れる」「鼻水が出る」「鼻血が出る」といった症状がみられた症例をご紹介します。写真の猫さまは高齢で、抗生剤が効きませんでした。考えられる原因鼻腔内腫瘍(リンパ腫・がんなど)特に、片側だけの鼻水や鼻血が続く場合は注意が必要です。・顔や目の周囲が腫れる・抗生剤が効かない中高齢のネコさまで多く、CT検査などの精密検査が必要になることがあります。本症例は17歳と高齢であったため、
暑い時期に、犬の皮膚病は悪化しやすいです。痒いので、飼い主さんが目を放すと血が出るまで、掻く子がいます。まずは、掻かせないないことです。そのために、私たちは、ゼンレリアと抑肝散や抑肝散陳皮半夏などと組み合わせます。そうすると、翌日から全く掻かなくなっています。【なぜ、この組み合わせがいいか?】結論からいうと、ゼンレリア(ilunocitinib)と抑肝散は作用する経路が異なるため、相補的(シナジー)に働く可能性があります。ただし、現時点では犬でこの組み合わせの