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↑レーザーを当てる前↑6日後私たちは、手術以外にも傷の創傷治癒のために、レーザーを使っています。昨日、肥満細胞腫の子の記事をあげました。【がん】肥満細胞腫、断脚と言われたが患部だけ手術#肥満細胞腫#レーザー#丸山ワクチン|まねき猫ホスピタル院長獣医師・石井万寿美ペットのいる暮らし患部の創傷治癒のために、レーザー治療をしています。【なぜ、レーザーは創傷治癒になるか?】レーザーを当てることで、細胞レベルでの生理的反応がおきます。低出力レーザ
↑手術前の肥満細胞腫↑術後↑テガダームHPトランスペアレントドレッシング↑糸が外れましたが、テガダームHPトランスペアレントドレッシングをしているので、寛解しています。↑約1カ月でこのように寛解しています。以前もここに書きましたが、後肢にできた肥満細胞腫について、二次診療では断脚を勧められました。腫瘍の大きさは約2センチだったため、飼い主さんと相談のうえ、患部のみをレーザーで手術することにしました。後肢の末端は皮膚の余裕が少ないため、
人間でもミネラル不足が問題視されていますが、ペットも同様です。もふもふちゃん(犬や猫)も、ペットフードを与えていてもミネラル不足になっている可能性があります。以前、沖縄の塩「ぬちまーす」を与えることをおすすめしました。では、どのくらいの量を与えればよいのでしょうか?猫と犬の1日に必要な塩分(ナトリウム)摂取量の目安猫の塩分摂取量最小必要量:体重1kgあたり0.2g(200mg)のナトリウム標準的な摂取量:体重4kgの猫で0.8g(800mg)のナトリウム※一般的なキャッ
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解中のいちごちゃん私たちの病院は、がんの治療を多くしています。それで、がん治療を中心になります。以下のような質問をいただきました。ガンでない子もPHはこのくらいが理想ですか?答えは、尿のPHが7から7.5ぐらいです。●なぜ、尿のPHが、7から7.5ぐらいがいいのか?生きていることは、酸化していくことです。体が酸化すると、慢性疾患などが起こりやすいので、弱アリカリ性にしておくと、酸化が防げます。愛犬・ラッキーは、いま18歳と半年で
表在性にできるがんや腫瘍は、早い段階で手術を行うことが推奨されます。しかし、四肢の末端など皮膚が少ない部分にできる場合は、治療が難しくなることがあります。場合によっては、断脚と呼ばれる手術が提案されることもあります。その一方で、医学の進歩により以下のような治療法や製品が登場しています。テガダームHPトランスペアレントドレッシング(写真上)イントラサイトジェルシステム〈アプリパック〉(写真下)レーザー治療これらを活用することで、寛解に導くことが可能です。な
実業家・タレントの紗栄子さんが、白血病を患った保護猫・たろうちゃんの他界をインスタグラムで公表しました。さらに、紗栄子さんが代表を務める「ThinkFUTURE」では、エイズや白血病のキャリアを持つ猫たちも分け隔てなく受け入れ、「終の住処」を提供する保護団体だと伝えています。紗栄子さんは白血病やエイズの猫たちは譲渡会で人気がなく、殺処分されやすい現実に対して、より多くの命を救うための支援が必要だと呼びかけています。紗栄子さんの保護猫活動の何が素晴らしかを見ていきましょう。紗栄子さ
シニアになると、リンパ節の流れての悪い子が多いです。そのために、飼い主さんは、もふもふちゃんの体表リンパ節を確認しておくことが大切です。体表リンパ節は、触診が可能な部分にいくつか存在します。それぞれの具体的な名称と位置を以下に挙げます。顎下リンパ節(がっかリンパせつ)下顎の下、顎の角のあたりに位置しています。首の付け根付近で、触診すると小さなしこりのように感じられます。耳下リンパ節(じかリンパせつ)耳の下、頬の後ろあたりにあります。耳周辺の感染や炎症がある場合に腫れることがあ
私たちの病院は、食事指導をしているので、飼い主さんと情報交換をします。シニアの子で、歯が弱くなり、硬いものを食べにくい子は「コーヒーミルで砕くのが、いいよ」と教えていただきました。シニアのもふもふちゃんを飼っている人は多いと思います。このフードもう少し、小粒だったら、いいと思っている人は、コーヒーミルで砕いてみてはいかがですか。カリタ電動ミルKPG-40(ブラック)Amazon(アマゾン)
レーザーと聞くと外科的な治療にしか使えないと思われがちですが、実は抗炎症効果もあるのをご存じでしょうか?その理由をご説明します。半導体レーザー治療には、炎症を和らげる効果があります。この治療では、レーザー光を患部に当てることで細胞の活動が活性化します。具体的には、細胞内のエネルギー源であるミトコンドリアの働きを助け、ATP(エネルギー物質)の産生を促進します。その結果、炎症を引き起こす物質の生成が抑えられ、腫れや痛みが軽減されるのです。【飼い主さんが知っておきたいこと】
「はたらく細胞」」シリーズが大好きで、*「はたらく細胞」*「はたらく細胞BLACK」*「はたらく細菌」は読んでいます。今回は、「はたらく細胞BLACK」の新刊が出たので、購入。第11話「尿路感染、沈黙、涙。」のところを読んで、そうだみなさんに慢性腎不全の怖さを知ってもらうと。「「はたらく細胞BLACK」では、尿路感染ですが、特に猫さまでは加齢による慢性腎不全が不全があります。いまのところは、早期に発見して慢性腎不全を見つけることになっています
以下から記事をもらっています。<独自>タンパク質「AIM」を使った腎臓病のネコ用新薬が完成、令和9年春にも実用化へ(産経新聞)-Yahoo!ニュースネコの「宿命の病」ともいわれる腎臓病に侵されたネコのための新薬が完成し、来月にも臨床試験が始まる。来春には農林水産省に承認申請する計画で、早ければ令和9年春ごろの実用化を目指す意向だ。研究を進める一般社団法人「AIM医学研究所」(略称IAM、東京都)の宮﨑徹所長(62)=免疫学=は「愛猫家の応援に恩返しするため、できるだけ早く、安
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上ちゃん肝臓病や慢性腸炎を持っている子は、低アルブミン血症になっていることがあります。それは、血液検査をすればすぐにわかります。アルブミンは、血液の中にあるたんぱく質のひとつです。血液の中には、水や赤血球、白血球、たんぱく質などが含まれていますが、その中でアルブミンはとても大切な役割をしています。アルブミンの主なはたらきは3つあります体の中の水分を調整するアルブミンがあるおかげで、水が血管の外に出すぎたり、むくんだりしないよ
↑歯肉は見えますが、舌の裏などは観察しにくいですね。口の周りの毛は乾燥していて綺麗なのが正常です。有名人ががんになると、ブログで告知をしてくれる時代になり、自分の言葉でその症状を書いてくださるので参考になります。人間の舌がんはそんなにわかりにくいものかと、驚きました。私は人間は専門外なので、これからも「もふもふちゃん」のことを中心にお話しします。口腔内のがんは、かなり進行してから発見されることが「もふもふちゃん」の場合でもよくあります。第一の原因として、「もふもふちゃ
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上のいちごちゃん私たちは、がん治療を多くしています。理解のある飼い主さんは、がんの性質をよく理解して、自宅でもじっくり治療をしてくださいます。●がん細胞の特徴*がんは自分の細胞*生き延びるために独自のメカニズムを作り出す。*免疫を排除するシステムを作る。*ブレーキの効かない車のように、無限に増殖を続ける。正常な細胞は、とても規則正しく並び、胃なら胃、皮膚なら皮膚と、並ぶ。他の組織にはいかない。*がんは、他の臓器に行き、そこで
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上のいちごちゃん私たちの動物病院では、慢性腎不全の子には、5-ALAを出しています。その効果のひとつは、腎びアポトーシスを防ぐからです。5-AlAは、以下のことがわかっています。バックグラウンド:シクロスポリン-A(CsA)は、さまざまな免疫疾患に適応される免疫抑制剤です。ただし、慢性的な腎臓障害を引き起こす可能性があります。酸化ストレスとアポトーシスは、CsA誘発性腎毒性において重要な役割を果たします。本研究では、ヘム合成の前駆体
18歳7カ月の愛犬・ラッキーと暮らしています。1歩ぐらいしか動くことができないので、もちろんひとりで水を飲むことができません。以下の記事にも書きました。■シニア18歳6カ月の愛犬が歩けなくなったさあどうする水分補給?#水分補給#慢性腎不全『■シニア18歳6カ月の愛犬が歩けなくなったさあどうする水分補給?#水分補給#慢性腎不全』↑ソファの上で寝ている18歳と6カ月のラッキー去年の11月からオムツ生活に突入しました。あれから、3カ月の月日が流れました。ラッキー
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上のいちごちゃん私の動物病院では、5-ALAを使っています。・がんの子・慢性腎不全の子などです。今回は、なぜ、がんの子に使うか?を説明します。5-ALAは、NK細胞を活性させる働きがあります。NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、体内でウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃する免疫細胞です。このNK細胞が分泌するIFN-γとTNF-αには、以下のような役割があります。🦠IFN-γ(インターフェロン・ガンマ)NK細胞が感染細胞やがん細胞
フォロワー215万人超の人気YouTubeチャンネル「もちまる日記」の猫・もちまるくんが、腎臓病の悪化とその治療費について話題になっています。もちまるくんのこれまでの検査や治療にかかった費用が公開されたことで、ペットの医療費について改めて考えさせられます。
がんのもふもふちゃんを多く治療をしています。私たちの病院では、がんの子は、並行して食事療法をしています。慢性皮膚疾患の子もやはり食事療法をしてもらうとよくなります。●慢性皮膚疾患の食事ますは、アレルギー検査や不耐性を調べましょう。検査の結果を見て、それに適した食材にしましょう。・アルカリ化をしましょう。慢性皮膚疾患の子もやはり炎症マーカーが高くなっている子が多いです。そのため、体が火事を起こっているので、体をアルカリ化にしないといけないです。・タ
眞鍋かをりさんは「柴犬のうめが16歳と8ヶ月で旅立った」と報告しました。彼女は、うめちゃんが10日ほど前から食べられなくなっていたため、多くのフォロワーから励ましの声が寄せられたことに感謝していました。うめちゃんの最期は、オムツを替えた後にシリンジで水を飲ませると、ゆっくり5回ほど飲み、目を見開いて声を出した後、呼吸が乱れて息を引き取ったということです。犬の平均寿命は約15歳となり、「老い」は避けられなくなっています。そんなとき、飼い主はどうしたらよいのかを考えていきましょう。「
私たちの動物病院では、一般的な治療を並行して食事療法もしています。食事に使う水は大切です。水道水でいいのですが、塩素は取り除いであげてくださいね。【塩素(カルキ)は、なぜいけないの?】塩素は水道水の消毒に使われていますが、体に悪影響を及ぼす可能性があります。塩素が体内に入ると、細胞を酸化させ、炎症や老化を促進する原因になることがあります。また、塩素が有機物と反応してできるトリハロメタンは発がん性が指摘されています。皮膚や粘膜を刺激し、アトピー性皮膚炎や喘息の悪化に
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上のいちごちゃん今日は、いちごちゃんのお誕生日です。飼い主さんから「おはようございます^_^いちご🐱今日で14歳になりました^_^」という内容のメールが届きました。いちごちゃんは、以下の治療を受けています。丸山ワクチン:週に1回程度食事療法:体をアルカリ性に保つことを意識また、2カ月に1回の定期健診を受けています。今日も元気で、6年以上にわたり寛解を続けています。がんを患っても、このように寛解し、元気に過ご
2025年の春、花粉の飛散状況は地域によって異なりますが、西日本と東日本を中心に平年を上回ると予想されています。特に西日本では、昨年の高温や日照時間の長さの影響で飛散量が増え、過去10年で最多、またはそれに匹敵する量となる見込みです。「花粉症」は人だけがかかるものと思われがちですが、実は犬や猫も花粉症に悩まされることがあります。愛犬や愛猫の花粉症の症状を見極め、適切な対策を講じることが大切です。愛犬や愛猫「花粉症」は大丈夫?獣医師が教える「チェックポイント」と「10個の対策」(石
2025年3月9日、東京プリンスホテルで「第4回5-ALA講演会」が開催されました。この講演会は主に人医療の研究会ですが、私も参加しました。そこで、以下のような講義を聞きました。「コロナウイルスが原因のCOVID-19に対して、ALAが効果を示す」また、ネコに関しても、コロナウイルスを持っている子やFIP(猫伝染性腹膜炎)の子にALAが有効であるのではないでしょうか。詳しくは、以下をご覧ください。対象地域::研究によると、5-ALAはプロトポルフィリンIX(PPIX)に
東京で5-ALAの研究会があり、参加しています。私たちは、慢性腎不全の子、がんの子に使っています?
私たちの動物病院では、食事療法にも取り組んでいます。ホールフードが理想的なので、できれば魚をまるごと与えてほしいのですが、実際には内臓が取り除かれたものが多く流通しています。今日は、お魚をまるごと使ったレトルト食品をご紹介します。猫さまの飼い主さんから教えていただきました。詳細は以下のサイトでご覧いただけます(※特定のサイトを推奨する意図はありません)。食事を見直すことで、もふもふちゃんの健康を守り、病気のリスクを減らせます。病気になりにくい体づくりを心がけましょう!
高島屋のサイトからです。今日、サイン会があるようです。★岩合光昭氏による「日本ねこ歩き」ギャラリートーク■3月8日(土)午前11時~・午後2時~(各回約30分)※混雑状況により入場制限をさせていただく場合がございます。※椅子のご用意はございません。★岩合光昭氏サイン会■3月8日(土)各回約30分のギャラリートークの後、写真展会場にてサイン会を開催します。■定員:各回200名様■対象:当日、会場内グッズコーナーにて写真集をお買上げのお客様。※写真集をお買上げ時に整
私たちの病院では、治療をしながら食事療法もしています。読者から、以下の質問をいただきました。Q&A1、がんは炭水化物やブドウ糖などの糖質を好物とするので、がんになってしまった場合は、あげない方がいいというのは本当でしょうか?2、リンゴなどの果物(果糖)やカボチャ、いも類、にんじん等も糖質があるので、避けたほうがいいのでしょうか?1、がんは、炭水化物やブドウ糖が好きです。できれば、なるべくあない方がいいです。手作り食をしていると、やはり多少の炭水化物はあげないと、体重が減ってくる子も
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が6年以上寛解しているいちごちゃんキャットフードを入れてと催促している!私たちは、がんのもふもふちゃんを多く診察をしています。がんにならないようにするためには、がんになりやすい性質を知っていることです。「がんの性質」は以下の6つになります。1、がんは慢性炎症を引き金として発生する2、がんは解糖系を使ってブドウ糖をエネルギーに変える3、がんは塩分を取り組んで周囲細胞を酸性化する4、インスリンやIGF-1の過剰ががんを勢いづかせる5.がんは次世
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上のいちごちゃん獣医療では、がんを治療する際に十分なマージンを確保するため、断脚や顎の切除といった大がかりな手術を行うことがあります。たとえば、以下のようながんが該当します。メラノーマ肥満細胞腫骨肉腫手術の選択について私の考えとして、骨肉腫は強い痛みを伴うため、断脚を選択することが望ましいケースが多いと考えます。ただし、飼い主さんが希望しない場合には、断脚を行わないという選択肢もあります。一方で、メラノーマや肥満細胞腫については、腫瘍