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↑眼窩鼻腔内リンパ腫寛解して7年のいちごちゃんがんのもふもふちゃんの飼い主さんから食事療法をしていたら、筋肉が落ちてきたということなので、今日は、ビタミン剤とサプリメントの話をします。アミノ酸を取ればいいというものではありません。●ビタミンB6ビタミンB6はタンパク質の合成や分解を促進するため、合わせてとりたい栄養素です。●BCAA必須アミノ酸は犬では10個、猫では11個あり、そのなかでも、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類のアミノ酸は筋肉のエネルギー代謝や合
2026年04月30日の日本経済新聞の連載「がん治療のいま」の中の「体重減を見逃さない」がありました。人の医療ですが、もふもふちゃんも同じです。■記事の主旨(結論)がん治療では体重減少=重要な危険サインであり、これを早期に捉えて栄養介入することが、予後や治療効果に直結する、という内容です。■なぜ体重減が重要かがん患者では「低栄養」が起こりやすい低栄養になると免疫力低下抗がん剤の副作用増強治療継続困難につながるつまり体重減=治療の質を落とすサイン■どのくらいの減
今日ご紹介する猫さまは、他院から来院されたケースです。血液検査では「異常なし」と言われていたものの、下痢が続き、改善しないため当院を受診されました。再度血液検査を行ったところ、アルブミンの低値とリンパ球の減少が確認されました。一方で、リパーゼや白血球数、肝臓の数値は正常範囲内でした。【当院の治療】慢性的な下痢は「体質」で片付けられるものではなく、必ず原因があります。そこで、まず実施したのが「下痢パネル」です。下痢パネルとは、便を検査機関に提出し、細菌・ウイルス・寄生
動物病院がとても苦手な猫さまが、慢性腎不全と診断されました。ある日、前肢が触ると岩のように硬く腫れてきたのです。しかしこの猫さまは、採血さえ強く嫌がるタイプでした。そのため飼い主さんは、「この子が嫌がることはしたくない」と大切な思いを伝えてくださいました。そこで当院では、無理に通院や処置を行うのではなく、できる範囲での治療を選択しました。尿だけを持参していただき、状態を確認しながら以下のケアを行いました。【当院で行った治療】・丸山ワクチン・有機ゲルマニ
エコーなどの画像診断が発達しているので、肝臓に腫瘍ができているとわかるようになりました。画像診断で肝臓に腫瘍が見つかり、なおかつ、画像診断医にそれを見てもらったところ、良性の腫瘍だと診断されました。そこで、私たちは、以下の治療をしています。・高濃度ビタミンンC+ビタミンB群+アミノ酸の点滴+強力ミノフェーゲン・レザー治療【高濃度ビタミン点滴】高濃度ビタミンンCは、肝臓疾患に対して有益な効果があります。肝臓は体内で重要な役割を果たす臓器であり、代謝や解毒、栄養素の
盲導犬と歩行中の視覚障害の女性が、リードなしの小型犬の接近により盲導犬が急停止し、転倒して負傷したとして、犬の飼い主に約170万円の損害賠償を求め提訴しました。被告側は「すぐに呼び戻しており、けがはない」として争っています。裁判では、過失の有無や負傷、因果関係が主な争点となっています。女性は「盲導犬を妨げる行為は命の危険につながる」と訴えています。盲導犬育成団体や各種調査でも、近づけない、触らないといった周囲の配慮の重要性が指摘されています。補助犬への正しい接し方について、改めて考
↑イメージ写真猫や犬にみられる鼻水は、その色によって原因や注意すべき病気が異なることがあります。【鼻水の色は?】透明例えば、透明な鼻水は、やアレルギー、軽い刺激によるものが多く、比較的初期の段階で見られることが一般的です。黄色一方、黄色や緑色に近い鼻水は、が関与している可能性があり、炎症が進んでいるサインとも考えられます。赤色赤色や血が混じる鼻水の場合は、単なる炎症だけでなく、外傷や異物、さらにはなどの重い病気が隠れていることもあるため、特に注意が必要です。
私たちは、がんのもふもふちゃんを多く診察しています。男の子は、前立腺のがんになる子が割合にいます。女の子を食べてももちろんいいのですが、男の子は是非、トマトスープを与えてくださいね。●なぜ、トマトがいいのか?・カルチノイドのリコピンが多く含まれている。・カルチノイドの中でリコピンは、飛びぬけて抗酸化作用がある。・人の方で、トマトを頻繁に食べると前立腺がんになりにく。●トマトの調理方法・生で食べるより加熱した方がいい。・リコピンは、油に溶けやすい性質があるので、トマトソ
猫の鼻水は、猫ウイルス性鼻気管炎が原因でみられることが多く、「一度かかると治らない」と考えている飼い主も少なくありません。確かにこの病気はウイルスが体内に潜伏しやすく、完全に排除することは難しいとされています。しかし、症状の出方は猫の体調や免疫力に大きく左右されます。その上、鼻水に黄色っぽ時は、細菌感染しています。それなら、抗生物質で治ります。【当院の治療】・有機ゲルマニウム・高濃度ビタミンC点滴・場合によっては、抗生物質・有機ゲルマニウムの目薬・丸山ワクチンの
テレビやCMで、ダップルカラーのチワワやミニチュアダックスフンドを見ると、「こんな珍しい犬がいるのか」と興味を持ち、飼いたいと感じる人も増えるかもしれません。しかし、この美しいダップルには、遺伝的なリスクが潜んでいる可能性があります。そのことを見ていきましょう。【ダップル】珍しい毛色の闇人気の陰に潜む遺伝性疾患と注意点(石井万寿美)-エキスパート-Yahoo!ニュース
私たちの動物病院には、高齢で麻酔をかけられない子が多くいます。上記の写真の子は、口のところに腫瘍ができて、血が出てきたということでした。それで、結紮式で、以下のように取りました。飼い主さんは「なんかしぼんできたな、と思ったら、気がついたらなくなっていました」ということです。上の写真のように、どこに腫瘍があったかわからないようになっていました。このような結紮式が適用な腫瘍は・根本が、キノコように細くなっている・富士山のようになっていない・結紮できる場所に
春は、犬の散歩が気持ちいい季節です。暑い夏が来る前に、散歩の時間も自然と増えていくでしょう。多くの飼い主は、「きっとみんな犬が好き」と思っているかもしれません。しかし実際には、犬が苦手な人や怖いと感じている人も少なくありません。その“思い込み”が、思わぬトラブルにつながることもあります。近年、犬との暮らしが広がる一方で、散歩中のマナー違反や事故が問題視されるケースが増えています。犬にとって散歩は、単なる運動ではなく、ストレス発散や社会性を育てる大切な時間です。だからこそ、その時間を安
↑イメージ写真犬や猫の肝臓病の一般的な治療は、・ステロイド・ウルソです。それで、なかなか肝臓の血液検査が改善されない場合があります。ほっておくと、がんになる可能性があるのです。今日、ご紹介するのは、N-アセチルシステインです。N-アセチルシステインはグルタチオンの前駆体で、体内で抗酸化作用を発揮します。■肝臓病との関係●1:グルタチオンを増やす*肝臓は「解毒臓器」*解毒の主役がグルタチオンN-アセチルシステインはその材料になる肝細胞を守る方向に
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が7年以上寛解しているいちごちゃん私たちの治療は、抗がん剤を使用することもありますが、患者の免疫力を正常に働かせることも目的としています。そのためにはリンパ球が重要です。リンパ球を増やす治療は容易ではありませんが、キノコ類を摂取することがひとつの方法です。●βグルカンとはキノコ類に広く存在する多糖類の一種で、免疫調節効果があることが知られています。●キノコ類に含まれるβグルカンの種類主にβ-(1,3)-D-グルカンとβ-(1,6)-D-グルカンの2
宮崎県警察署で、ポメラニアンの「ハク号」が警察犬に採用されました。県内初の事例で、足跡追及試験に合格し、今後活動を開始します。小型犬ながら高い集中力と本番に強い資質を発揮し、指導員との訓練で能力を伸ばしてきました。もとは飼育放棄された犬ですが、合格しました。小型犬は市街地での捜査に適しており注目されています。なお、茨城県のトイプードル「アンズ号」も、飼い主に飼育放棄された経歴を持つ犬です。ハク号とアンズ号について、詳しく見ていきましょう。【警察犬】飼育放棄されたポメラニアン「ハク
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が7年以上寛解していちごちゃん手術や放射線治療をしても再発した、転移したと来院されるもふもふちゃんが、数多くいます。がんは「炎症」反応だと思っている私たちにとっては、なるべく早く来ていただきたいと思っています。上記の場合だと大火事になっていることが多く、なかなか火消しができないのです。がんは自分の細胞が異常に増えた結果です。そのため、体を変えないとよくないのです。・尿のpHが7.5から8.・CRPが正常・SAAが正常・好中球/リンパ球の比が
宮崎県えびの市の路上で見つかった子豚が保護され、警察署で「落とし物」として約3週間世話を受けた後、17日、新たな飼い主へ引き渡されました。本来の飼い主は現れませんでしたが、引き取り希望は8件寄せられ、その中から串間市で牛を飼育する農家の河野康太さんに託されました。子豚は「トントン」と名付けられ、署員に大切に育てられてきました。今後もその名前を引き継がれるそうで、署員や園児らに見送られ、新たな生活へと歩み出しました。子豚を育てるということは、どういうことなのか、あらためて考えてみ
猫さまの慢性腎不全に対する基本的な治療は、以下の通りです。・腎臓用療法食・皮下点滴・ラプロスなどが挙げられます。今日、ご紹介するのは、SGLT2阻害薬人医療ですが、SGLT2阻害薬は、本来は糖尿病の治療薬ですが、近年では腎臓保護作用が注目され、慢性腎不全との関係が大きく研究されています。【SGLT2阻害薬の作用機序】この薬は、腎臓の近位尿細管でのブドウ糖再吸収を抑え、尿中に糖を排泄させることで血糖を下げます。同時に、ナトリウムの再吸収も抑制されるため、糸球体内の圧
↑眼窩鼻腔内リンパ腫を寛解して7年目以上のいちごちゃんベンフォチアミンは、脂溶性のビタミンB1(チアミン)誘導体で、吸収率が高く、主に神経障害(糖尿病性神経障害など)で使われる成分です。がんとの関係については、いくつかの観点から補助的な意味で注目されることがあります。ビタミンB1はエネルギー代謝に関わる重要な栄養素であり、がん患者では食欲低下や消耗により不足しやすい傾向があります。その補充という意味では、全身状態の維持に役立つ可能性があります。慢性炎症の抑制「糖化(A
↑15歳のお誕生日おめでとうございます(飼い主さんから許可を得てあげています)↑ワンコさま用のケーキ(飼い主さんから許可を得てあげています)私たちの動物病院では、がんの子を多く診察しています。中には他府県から通われる子もおり、メールやSNSを通して日々の様子を拝見しています。そんな中、とても嬉しいご報告が届きました。がん治療を続けているゴールデンレトリバーのNicoちゃんが、15歳のお誕生日を迎えたのです。大型犬で15歳。しかも、がん(膀胱がん)と共に生きながら迎え
私たちの病院では、命のスープを飲んでいる子がたくさんいます。今日は、「グルタチオン」について説明します。●グルタチオングルタチオンとは、体内に存在する非常に重要な抗酸化物質で、主に肝臓で作られる小さなペプチド(アミノ酸の集合体)です。具体的には、グルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸から構成されています。大きく分けて、次のような働きがあります。①抗酸化作用活性酸素を無毒化し、細胞の老化やダメージを防ぎます。いわば「体のサビ止め」のような役割です。②解毒作
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が7年以上寛解しているいちごちゃん私たちは、がんは炎症反応であると考えて治療をしています、炎症を下げるために、フィーバーフュー(夏白菊)というものも使っています。フィーバーが熱、フューは少ないという意味です。昔から熱を下げたる、頭痛を緩和する作用があることは知られています。●フィーバーフューの効果炎症を抑えるがんなどの炎症は、NF-κB※(エヌエフ・カッパー・ビー、核内因子κB、nuclearfactor-kappaB)が過剰に働いています。それを
桜が咲く季節になると、「今年もきれいに咲いたなぁ」と思います。けれど、5年前、ラッキーがこの世を去ったとき、桜が咲いていたかどうかは、もう覚えていません。時間が流れるにつれ、ラッキーが確かに私の犬だったという事実が、少しずつ「思い出」へと変わっていきます。命日を迎えるたびに、流れていく時間や募る思いの中で、あのとき確かに生き、ここで暮らしていたのだと、自分に言い聞かせています。いまになっては戻ることのできない、ラッキーと一緒に歩んだ日々。その一瞬一瞬が確かに存在し、確かな命が
私たちは、毎日、がんの治療をしています。がんは、高齢になってからなる子が多いので、フードを変えるのは難しいですね。そのうえ、猫さまは好き嫌いがはっきりしています。そのため、魚だけのタンパク質のフードを選ぶことはたいへんです。猫さまは、慢性腎不全を持っている子がいるので、余計にフード選びには、頭を悩ませますね。それで、市販で買える魚だけの腎不全用のキャットフードを今回は、紹介します。フォルツァディエチ(FORZA10)リーナルケアもし、購入が難しい場合はご相
イメージ写真人のように、犬や猫はあまり鼻血を出しません。18歳と10カ月生きていったラッキーも鼻血が出てことはありません。犬や猫で鼻血(鼻出血)が見られた場合、単なる外傷や乾燥だけでなく、腫瘍(がん)の可能性も念頭に置く必要があります。特に片側だけから繰り返し出血する場合や、くしゃみ・鼻水に血が混じる状態が続く場合は注意が必要です。【原因】犬では鼻腔内腫瘍(腺癌や扁平上皮癌など)猫ではリンパ腫などこれらは初期には軽い症状でも、進行すると出血量が増えたり、顔の変形や
がんや慢性腎不全などになると、貧血になりやすいです。貧血というと鉄分不足が注目されがちですが、実際にはタンパク質の状態も非常に重要です。赤血球やヘモグロビンは鉄だけでなく、タンパク質を材料として作られるため、体内に十分なタンパク質がなければ、いくら鉄剤を補っても効率よく造血は進みません。【どこを見ればいいのか】その指標のひとつがアルブミンです。アルブミンは血液中に最も多く存在するタンパク質で、栄養状態を反映します。アルブミン値が低い場合、体全体のタンパク質不足が疑わ
岩手大の研究で、猫が餌を残す理由に「におい」が深く関与していることが明らかになりました。猫は同じ餌を続けると食べる量が減るが、異なる餌や別のにおいを与えると食欲が回復することが確認されました。同一の刺激に慣れる「順応」と、新しい刺激で回復する「脱順応」によるものと考えられます。従来「気まぐれ」とされていた行動の背景に科学的根拠が示され、高齢猫や食欲低下時の給餌法への応用が期待されています。猫の平均寿命が15歳となっている現在、「におい」を考慮しながら、どのように餌を与えるのがよい
フィラリア検査で血液検査をしている子も多いと思います。気をつけてほしいのは、リンパ球の数です。今日はリンパ球とがんに関係を見ていきましょう。【リンパ球とがん】がんとリンパ球の関係は、体の「免疫監視機構」を理解する上で非常に重要です。リンパ球は白血球の一種で、主にT細胞、B細胞、NK細胞に分かれます。このうちT細胞は、体内で異常に増殖したがん細胞を認識し、攻撃する役割を担います。またNK細胞は、がん細胞を非特異的に直接攻撃する自然免疫の中心的存在です。しか
今日は、ラッキーの命日です。5年前の夜中の2時過ぎに亡くなったので、もう、いまの時間はこの世にいませんでした。ラッキーの看病をしている間は、寒いのか温かいを感じることを忘れていました。もちろん、飼い主さんとの会話では「温かくなりましたね」「桜が咲きましたね」とお話はしていたのですが、言葉が意味を持たないで体の中を通り抜けていったような感覚です。ラッキーは、がんではなくほぼ老衰で18年と10カ月生きてくれました。そんな愛犬の世話をしていても、こんな感覚なのでがんのもふもふちゃ
↑眼窩鼻腔内リンパ腫を寛解して7年以上のいちごちゃん高齢のイヌやネコにおいても、病理検査を行うべきかどうかは慎重に判断する必要がありますが、結論から言えば「年齢だけで見送るべきではない」と考えます。腫瘍や慢性疾患が疑われる場合、確定診断が得られるかどうかで、その後の治療方針や生活の質(QOL)が大きく変わるからです。例えば腫瘍であっても、良性か悪性か、進行の速さはどうかによって対応は異なります。外科手術を選択しない場合でも、内科的な緩和ケアや経過観察の精度を高めるうえで、病理検査の情