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今日ご紹介する猫さまは、他院から来院されたケースです。血液検査では「異常なし」と言われていたものの、下痢が続き、改善しないため当院を受診されました。再度血液検査を行ったところ、アルブミンの低値とリンパ球の減少が確認されました。一方で、リパーゼや白血球数、肝臓の数値は正常範囲内でした。【当院の治療】慢性的な下痢は「体質」で片付けられるものではなく、必ず原因があります。そこで、まず実施したのが「下痢パネル」です。下痢パネルとは、便を検査機関に提出し、細菌・ウイルス・寄生
動物病院がとても苦手な猫さまが、慢性腎不全と診断されました。ある日、前肢が触ると岩のように硬く腫れてきたのです。しかしこの猫さまは、採血さえ強く嫌がるタイプでした。そのため飼い主さんは、「この子が嫌がることはしたくない」と大切な思いを伝えてくださいました。そこで当院では、無理に通院や処置を行うのではなく、できる範囲での治療を選択しました。尿だけを持参していただき、状態を確認しながら以下のケアを行いました。【当院で行った治療】・丸山ワクチン・有機ゲルマニ
私たちは、がんの治療を多くしています。いろいろながん治療があるのですが、免疫誘導の治療をしています。がんの予後と予防が、リンパ球でわかってきます。人間の方では、群馬県立がんセンター乳腺科の宮本健志氏らは*「好中球/リンパ球比率(NLR)3.7以上は乳がんの予後を決定づける因子である」*転移再発乳がんにおいてNLRと全生存期間の関連を検討し、NLR3.7以上は予後があまりよくない。ということがわかっています。白血球(犬)の解説をしましょう。好中球4
私たちは、がんのもふもふちゃんを多く診察しています。男の子は、前立腺のがんになる子が割合にいます。女の子を食べてももちろんいいのですが、男の子は是非、トマトスープを与えてくださいね。●なぜ、トマトがいいのか?・カルチノイドのリコピンが多く含まれている。・カルチノイドの中でリコピンは、飛びぬけて抗酸化作用がある。・人の方で、トマトを頻繁に食べると前立腺がんになりにく。●トマトの調理方法・生で食べるより加熱した方がいい。・リコピンは、油に溶けやすい性質があるので、トマトソ
ベンフォチアミンというビタミン剤を知っていますか?ベンフォチアミンはがんに効果があるとも言われています。■①がんと糖代謝(ワールブルグ効果)がん細胞はミトコンドリア呼吸よりも解糖系に強く依存します。その結果、・乳酸産生増加・糖化ストレス増大・酸化ストレス亢進が起こります。ベンフォチアミンはトランスケトラーゼ活性を上げ、ペントースリン酸経路へ糖を逃がすため、過剰な糖代謝の“毒性側面”を減らす理論的根拠があります。■②抗糖化(AGEs)対策がんの微小環境では
2021年、栗尾一輝さんは妊娠中の妻とお腹の子をオウム病で亡くしました。発熱からわずか5日で急変し、病名判明は半年後。鳥の糞などから感染するオウム病は稀ですが、妊婦は重症化リスクが高く注意が必要です。栗尾さんは感染経路が不明であった実体験から「妊娠オウム病」としてSNSやイベントで啓発活動を展開し、感染症予防の大切さを訴えています。発信は多くの共感と反響を呼んでいます。ペットとして鳥を飼っている人、そうじゃない人も「妊婦オウム病」について見ていきましょう。【妊婦オウム病】発熱から急
宮崎県えびの市の路上で見つかった子豚が保護され、警察署で「落とし物」として約3週間世話を受けた後、17日、新たな飼い主へ引き渡されました。本来の飼い主は現れませんでしたが、引き取り希望は8件寄せられ、その中から串間市で牛を飼育する農家の河野康太さんに託されました。子豚は「トントン」と名付けられ、署員に大切に育てられてきました。今後もその名前を引き継がれるそうで、署員や園児らに見送られ、新たな生活へと歩み出しました。子豚を育てるということは、どういうことなのか、あらためて考えてみ
私たちは、がんのもふもふちゃんを多く診察しています。総合栄養食で、魚のタンパク質だけのものは、少なくですね。それで、がんなどで食べなくなったもふもふちゃんには、魚だけの総合栄養食のドライフードを粉にしてあげています。ドライフードを粉にして、なめやかにするのは、難しいです。電動式のコーヒーミルを使うことで、数秒でペットフードを粉砕することができます。食欲が落ちてきて、好きなものしか食べなくなったもふもふちゃんには、このような方法は、おすすめです。これだけ、細かくなる
↑イメージ写真猫や犬にみられる鼻水は、その色によって原因や注意すべき病気が異なることがあります。【鼻水の色は?】透明例えば、透明な鼻水は、やアレルギー、軽い刺激によるものが多く、比較的初期の段階で見られることが一般的です。黄色一方、黄色や緑色に近い鼻水は、が関与している可能性があり、炎症が進んでいるサインとも考えられます。赤色赤色や血が混じる鼻水の場合は、単なる炎症だけでなく、外傷や異物、さらにはなどの重い病気が隠れていることもあるため、特に注意が必要です。
犬の胆汁うっ滞は、見逃されやすいけれど、気づいたときにはかなり進んでいることも多い病態です。犬の胆汁うっ滞とは胆汁は肝臓で作られ、胆管→胆のう→十二指腸へ流れます。この流れが作られない流れない出口で詰まる状態を総称して胆汁うっ滞と呼びます。分類(ここ重要)①肝内胆汁うっ滞肝臓の中で胆汁が流れなくなるタイプ。原因慢性肝炎薬剤性肝障害(ステロイド、抗てんかん薬など)炎症・酸化ストレス加齢による肝機能低下低栄養(リン脂質・タウリン不足)→高齢犬・慢性疾患
犬や猫ではリーキーガット(腸管透過性亢進)が起こる原因はいくつかありますが、臨床でよく関係すると考えられている主なものは次の5つです。①腸内細菌のバランスの乱れ腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、腸の粘膜に炎症が起こりやすくなります。炎症が続くと腸の細胞同士の結合(タイトジャンクション)がゆるみ、腸のバリア機能が低下します。②慢性的な腸の炎症代表的なのは炎症性腸疾患(IBD)慢性腸炎などです。炎症が長く続くと腸粘膜が傷つき、腸の透過性が高くなると考えられています。