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日本で苗木が入手できるピンク果実のブルーベリーといえば、ピンクレモネードとフロリダローズの2種類です。Twitterで頂いた質問です。どちらがオススメとは一概に言えないので、それぞれの品種の特徴をあげていきます。ピンクブルーベリーの代名詞的存在ピンクレモネードです。まず、淡いピンクのフロリダローズと比べても、濃いビビッドピンクで目を引く存在です。どうしてもこの色を使いたいと言うのであれば、ピンクレモネード一択になります。他の特徴としては、収穫期は6月末〜7月上旬頃、果実はやや小さめ、
3月初の完全休暇を取りました。雨で、圃場に出ずに1日が終わったので、早くも植物たちが少し恋しくなっています。今日の話は光合成で作られる物と肥料から吸収する物の働きの違いについてです。Twitter経由で質問を頂きました。質問者さまには個別で回答を送り、ブログへの掲載許可も頂いております。早速ですが、質問の内容です。肥料を多めに与える事で少ない光合成量をカバーできるか?できないか?という質問ですが。結論から言うと答えはNoです。まず、光合成で作られる物と肥料から吸収される物の役割
ノーザンハイブッシュ系のブルーベリーでは落葉が進み、品種によっては葉がほとんど残っていない物もあります。そのような品種を中心に冬季剪定を実施しました。冬季剪定の目的は・管理しやすく収穫しやすい樹形を作る。・軸になる枝を育てるため、不要な枝や枯れ枝を減らす。・陰を作る枝や、混み合って虫の住処になる枝を減らす。・花芽の数を調整する。などです。夏季剪定と特に違う部分は花芽の数を調整する。です。夏の時点では花芽はまだ作られていませんが、冬になると来年花が咲き果実がなる芽が目視できるように
不織布1枚で囲っただけの無加温ハウスでフィンガーライムを越冬させました。寒風の直撃や霜に当たらない状況ではありますが、気温はほぼ外気温と同じところまで下がるので、内心不安でした。加温ハウスや室内に入れた程は綺麗な状態では無いですが、40株ほどあるフィンガーライム全てが枯れずに冬を乗り越えました。愛知県内ですが、標高が高いエリアなので冬季の夜間気温は名古屋市より3℃ほど低い日が多いです。ハウス内最低気温は-5℃以下が5日程、最低で-8℃まで下がりましたが、なんとか大丈夫だったようです。酷い
時々書いているのですが、植物の苗木を作る方法の1つに接ぎ木という方法があります。ある優秀な品種の枝(穂木)を、丈夫な根を持つ別の木(台木)につなぎ、優秀な品種をより栽培しやすくする技術です。なぜそんな事が行われるのでしょうか?果樹に限定して話すのであれば、品種改良は基本的に果実の味やサイズに主眼を置いて行われます。耐病性や強健度を求める事もできるのですが、それらを求めて、味やサイズが理想からかけ離れてしまっては元も子もないので、品種改良の際は、耐病性や強健度の優先順位はかなり下げるのが
以前からブルーベリーのコガネムシ被害について書いていますが、何度か対処するうちにわかってきた方法を書きます。まずコガネムシの幼虫被害に遭ったブルーベリーを鉢から抜きます。被害状況は、葉が紅葉する、落葉する、成長が遅い場合などに鉢土に棒を刺して確かめるとわかりやすいです。数ヵ所にザクザク刺さる場合は、高確率で根を食べられています。このメドーラークは昨年、2年生苗を購入した今年3年生の株ですが、根の量は購入時より少なくなっています。地上部も成長が悪かったので、しばらく気にしながら見ていまし
フィンガーライムの接ぎ木、接ぎ木挿しを始めてから15日ほど経ちました。『フィンガーライム接ぎ木。室内管理で活着を目指す!』フィンガーライムの接ぎ木を実施しました。この時期に接ぎ木をして、屋外で管理しても、活着前に冬が来て、確実に枯れてしまう事が目に見えているので、昨年のイチジク挿…ameblo.jp木の枝を切ってきて、放置しておくと、水分不足でやがて枯れてしまうように、接ぎ木でも、台木から穂木への水の受け渡しが上手くいかないと枯れてしまいます。植物の種類にもよりますが、接ぎ木してから10日
人生で初めて育てたラズベリーはトゥラミーンという、一般的な市場には出回らない品種です。入手経路がほぼヤフオクしかなく、最近は偽物が出回っているという物騒な情報もあります。(当園で栽培しているトゥラミーンは、これが偽物なら日本に本物が無いと言えるくらい信頼できる方から購入した物になります)そういう希少品種を育てるのは、一般的な品種を一通り栽培して、満足できなくなってからというのが普通なのでしょうが、いきなり希少種から入ってしまったため、比較対象が無く、実際に収穫して食べましたが、これが他のラ
前回の食べ比べはこちらです。『ブルーベリー食べ比べ第2弾!』数日前は食べられる果実を探すのも大変だったブルーベリーですが、日増しに食べられる品種も増えました。日曜日に家族で食べた時に、「あと3日遅かったら」と思っていた…ameblo.jp日に日に熟している品種も増え、収穫量も増えています。販売開始の日も近いかも知れません!?では、今日の食べ比べです。マグノリアです。サイズは並ですがしっかりとした果肉に食べ応えを感じる品種です。甘味もありますが、甘味を上回る酸味をどう捉えるか?人によ
ラズベリーのトゥラミーンがここ数日で一気に色付き収穫を迎えました。ルビーのような濃い赤で見るからに美味しそうです。一粒試食してみました。ラズベリーを栽培して収穫するのが初めてなので、どんなものかよく分かりませんでしたが、想像の3倍くらいフランボワーズな風味が口に広がります。甘味が濃厚ですが、酸味が下からしっかり支えているので味に厚みがあると言いますか。とは言え、今まで生のラズベリーを食べる機会があまりなかったので、想像以上にインパクトのある味でした。これはかなり美味しいです。しかし
※この記事には虫の写真が多く載ります。幼虫などは載せませんが、苦手な方は注意してご覧ください。実家の植物を毎日見回って害虫がいないか探すのが日課です。昔、レモンかみかんかを植えたと思われるのですが、台木のカラタチが勝ってしまい、今はカラタチとして生きている木があります。その木にいつもゴマダラカミキリが来ています。上は恐らく去年カミキリムシに食べられ開けられた傷口です。下の写真は齧られたてだと思います。ずっと、カミキリムシの大好物=イチジクの木というイメージだったのですが、イチジクの
フィンガーライムの接ぎ木成功を確認してから20日ほど経ちました。成長具合を載せつつ、気づきがあったので、それについても書きたいと思います。これが10/13の写真です。芽が出ている事を発見した日です。接ぎ木は本当に自信がないので、成功に気付いた時は本当に嬉しかったです。そして、1週間後の10/20には3倍以上の長さに伸びていました。赤紫から基部が緑色に変化しているのが確認できたのもこの頃です。そして、更に10日後の10/30の様子です。10日でまた2倍程の長さになり、枝の硬化も進んで
ブルーベリー食べ比べの第6段です。『ブルーベリー食べ比べ第5弾!』ブルーベリー品種の食べ比べです。この記事は書き溜めているメモを元に書いています。記事になる時期と食べられる時期が多少ズレている品種もあります。ご了承ください。…ameblo.jp本日も書き溜めてある内容で書いていきます。まずはサミットです。偏平な果実で、熟期初期には100円玉大はコンスタントに採れる品種です。食味は皮が薄いため、柔らかく感じます。他のブルーベリーを食べた後に食べると軽く驚く柔らかさです。それでも果肉は密
昨年の冬、成功率100%を叩き出した、イチジクの秋冬挿しです。特に上手く行く秘訣のようなものはありませんが、方法と管理について書きます。挿し木自体は枝を切って、土に挿すだけなので、特別な事は何もしていませんが、管理の考え方がセオリーとは少し違うのかも知れません。セオリー通りにやっていると、何%かは失敗するので、少し改良した管理方法になります。用意するのは、今年伸びたイチジクの枝、できるだけ小さいプラカップ、鹿沼土細粒です。今回は、斑入りイチジク・ジョリータイガーで挑戦です。1本に芽を2
ネット社会では、多くの植物の栽培方法を検索ひとつで調べる事ができます。情報が多すぎて、ベストな選択をするのが難しいと感じる事も多々あります。しかし、それはフィンガーライムには全く当てはまりません。とにかく情報が無いのです。常緑樹なので、実際に剪定を行うのは1か月ほど先になります。それは芽や根など木全体に冬場分のエネルギーを蓄えている落葉樹と違い、常緑樹は大半のエネルギーを葉が抱え込んでいるため、切り落とすと寒さを凌ぐ体力、春に芽吹く体力などをその分失う事になってしまうからです。大手種苗会社
秋が成長期の植物は、新梢を伸ばして、新しい葉を展開させる、日々変化が見られる時期になりました。ブルーベリーの新葉です。パステルカラーの赤がとても綺麗です。この時期は濃い緑色をした古い葉と、柔らかい色調の新しい葉が混在して、なんとも言えない雰囲気になっています。レッドロビンというモチノキの仲間はこんな感じです。若葉の赤さでは1番目に留まる木かも知れません。フィンガーライムはこんな感じです。ここで、ふと疑問に感じるのは、若葉の色が緑色では無く、赤や紫色をしている事ではないでしょうか?
今日は、木を剪定した時、挿し木の上端部を塞ぐ時にあると安心な癒合剤についてです。みなさん、使っていますでしょうか?先日も書きましたが、剪定はメリットがたくさんあるとは言え、傷を入れる事でもあります。『枝を切る事は木に傷を入れる事』植物の枝を切る事を、剪定と言うのですが、剪定には植物にとって良い事がたくさんあります。・樹形が整う事・枝が密になっての蒸れが防げる事・必要な枝に栄養を集約でき…ameblo.jp傷口を保護し、菌や汚染された水が入る事、水分が流出してしまう事を防ぐ役割を果たしてくれ
ブルーベリー品種の食べ比べです。この記事は書き溜めているメモを元に書いています。記事になる時期と食べられる時期が多少ズレている品種もあります。ご了承ください。『ブルーベリー食べ比べ第4弾!』前回の食べ比べがこちらです。『ブルーベリー食べ比べ第3段!』前回の食べ比べはこちらです。『ブルーベリー食べ比べ第2弾!』数日前は食べられる果実を探すのも大変だ…ameblo.jpまずは、デュークです。正にノーザンハイブッシュらしい、酸味の効いた爽やかな味わいです。果肉が密で、皮を噛んだだけでは崩れな
ようやく我が家でもパッションフルーツ(トケイソウ)が開花しました。種類はサマークイーン、紫ジャンボ、黄色ジャンボの3種類。開花したのは普通種のサマークイーンです。パッションフルーツを栽培し始めて今年で3年目ですが、1年目は10個程度、去年も10個程度しか収穫できませんでした。関東で熱帯植物のパッションフルーツを栽培するのはほんの少しハードルが高いと思っています。なかなか収穫量が増えていません。理由は単純で寒いから。パッションフルーツは西日本で栽培されている方
今年収穫したフィンガーライムの品種は全て紹介したと思っていましたが、レッドルビーの紹介を忘れていました。今年は赤系ばかりです。来年は、黄色系や緑系も収穫できるようになると良いです。レッドルビーは黒皮、赤果肉のイメージが強いですが、赤〜赤茶色皮止まりです。この木は本物である事が確定しているので、特に気にしてはいませんが。果肉の赤は、他の赤系品種と比べても濃く鮮やかです。赤系品種は、グレープフルーツっぽい香りが漂う品種が多いですが、この品種はキリッとしたレモンっぽい香りがします。種子は、2,
桃の花みきドワーフさんです🌸去年は購入時3つ結実してたんですが、2個自然落下しましたみきドワーフは摘果の必要なく、熟さないものは勝手に自然落下するようです木が成熟していけば、実もどんどん美味しくなるんだとか去年購入時↓この時は知識もなく、元肥も入れてなかった肥料についても全然詳しくなかったな…去年はいちごや夏野菜なども全部育ち切らずでした…今年は肥料の知識も多少身についてるはずだし、更なる収穫を目指します桃も去年は最後まで育ったのは一つだったし、今年は2個以上残ってくれればなぁ
フィンガーライムの接ぎ木を実施しました。この時期に接ぎ木をして、屋外で管理しても、活着前に冬が来て、確実に枯れてしまう事が目に見えているので、昨年のイチジク挿し木と同様に春までは室内管理となります。来年の春に接ぎ木をした方が成功率を考えると高いのですが、春を迎えた時点で活着している方が、来年の成長期を丸々使えるという事で、そちらを優先しました。接ぎ木は失敗しても、台木が生きていれば、何度でも接ぎ直しができるので、ロスしたとしても時間くらいです。悩んだらやるに限ります。こちらが台木のカラタ
今日はブルーベリー食べ比べです。前回までで、40品種を食べ比べてきました。『ブルーベリー食べ比べ第7弾!』ブルーベリーの食べ比べも7回目まできました。今回からはラビットアイ系も少しずつ登場します。『ブルーベリー食べ比べ第6段!』ブルーベリー食べ比べの第6段です。『…ameblo.jp当園の全104品種を今年紹介する事はできませんが、出来る限り紹介していきたいと思います。まずは、メンデイトです。ブルームの回で紹介した、ブルームがほとんど付いておらず、黒光りする見た目が特徴的な品種です。
ブルーベリーの挿し木3年生の子供苗が数か月で見違えるような成長を遂げました。3月末の時点では、太くても鉛筆程度、高さも膝までがやっとというサイズ感でした。この3枚が3月時点の写真ですが、やっぱりどう見ても子供です。これらの苗が4か月強で想像を遥かに上回るスピードで成長してくれました。枝の数が増えて、ボリューム感が一気に上がりました。高さも胸くらいの高さまできました。高くても膝くらいの枝しかなかったのが信じられないくらいです。こちらも良い感じの太い枝がまっすぐ伸びています。そして、裂
明日からGW突入ですね。自分は明日から10日間の連休です。連休中は旅行をする訳でもなく、庭で育てている果樹とバラの手入れをしつつ、近場で外食する程度でのんびり過ごす予定です。我が家で育てている『紅妃』というキウイが開花しました。雄花は4/21~、雌花は4/23~開花しました。雨が降っててなかなか写真が撮れなかったのですが、今日写真撮りました。【紅妃(こうひ)】4年目黄緑色の果肉の中心部が鮮やかな紅色に染まる紅芯キウイフルーツで、糖度が20度と高い上に酸味
Twitterで質問をゆる〜く募集したら、1件だけ届きました。真面目か!いや、切実な質問を聞く相手に私を選んでくれた事は嬉しい事ですね。こちらも、真面目に答えさせて頂きます。現物を見ていないのですが、この時期に葉が黄色くなる理由は、8割方、根の異常だと思います。それも、そのほとんどが、コガネムシ被害だと思います。新梢の出が止まっていたり、黄色くなった葉が落ちたり、株元がグラグラしていたら、完全に根が原因です。こんな感じかな?とイメージをしています。コガネムシの幼虫に根をかじられて
実はポポーを育てています。趣味の栽培です。仕事と趣味の違いってあるの?と言われます。話すと長くなるので書きませんが、もちろんあります。過去にどの仕事をしている時も仕事中心で生活が回るタイプの人間なので、趣味と言えるくらい好きな事を仕事にして週7日働くのが性に合っています。さて、ポポーは北米原産の温帯果樹(よく熱帯果樹と書かれていますが、温帯果樹です)で、なかなか全国区にはなりませんが、日本では古くから栽培されています。ポポーを初めて知ったのは、中学生の頃に国華園のカタログを見た時です
ほとんどの落葉樹が休眠している冬です。果樹を鉢植えされている方の中にはもう植替えが終わっている方も、今年は植替えをしない方もいると思います。注意が必要なのは、植替えをしない場合です。植物の根を食い荒らすコガネムシの幼虫は鉢の中で冬眠します。そして、春になり目覚めると凄い勢いで根を食べてしまいます。そのため、植替えをしない場合は株がぐらついていないかを確認する事をオススメします。このようにグラグラする場合は、コガネムシの幼虫に根を食われている可能性が高いです。既に成虫になって飛び立って
最近夜な夜な剪定の動画を見ています。ブルーベリーやフィンガーライムなど栽培している果樹の物だけだと数が少ない事もあり、植木職人や盆栽の達人の方が木を切っているような動画も幅広く見ています。樹の種類が違えば切り方も変わってくるので、全てを参考にする事はできないのですが、盗める技術は盗みたいと思っています。そんな中で、私が長年クセにしていた切り方が実は正しくない事を知りました。植物の剪定では、よく枝の付け根から切るように言われます。でっぱりを残さない事が傷を早く治す最適な切り方で、傷口が早く
納屋の敷地の鬼門に植えた南天の葉が消えたと思ったら、またミノムシが大発生していました。もう少し気づくのが遅れると、枯らすところでした。これまで気づくのが遅れ、枯らした花木も多くあり、柿の木に発生したときは、実った柿も皮まで食べてしまいました。実った柿の木が、丸坊主になったときの投稿は…↓をclickミノムシとイラガに…負けました。ミノムシが大発生…柿が大変です!柿を食べるミノムシ…驚きました。1匹の成虫が産