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池波正太郎の「剣客商売」をたしなむ~勝負の巻~皆さん、こんにちは。管理人の佐藤有です。さて、今回紹介する「勝負」は、剣術指南役の任官がかかった剣客との試合に対して、相手のために負けることを勧められた大治郎の葛藤を描いた一編です。剣客商売・勝負のあらすじネタバレあらすじ1)小兵衛が、かつての愛弟子・黒田精太郎を討ち取ってから10日後、江戸では、まだ梅雨には早いものの、ここ3日間、雨が続いており、肌寒い日が続いていました。その日、大治郎は、ある大名家への任官がかかった剣客と
*こちらで書いているお話は、フィクションです。登場人物は実在の人物の名をお借りしていますが、ストーリーは作者の創作によるものです。序章満天の星空である。漆黒の闇の中を歩く老人がひとり。年の頃はすでに80を越えているようにも見える。粗末な身なりはしているが、そうも身分は低くないらしい。頭の毛髪はすでに薄くなり、歯もところどころ抜けているのが、少し開き気味の口元から見て取れる。常に笑みをたたえているかのような目元は菩薩のように上
池波正太郎の「剣客商売」をたしなむ~特別長編暗殺者~その1・浪人・浪川周蔵の巻みなさん、こんにちは。管理人の佐藤有です。さて、本日からはシリーズ2作目となる特別長編、第14巻「暗殺者」に突入します。今回は、「暗殺者」の第1編で、物語の鍵を握る凄腕の浪人剣客・浪川周蔵と、浪川の腕前を目の当たりにして以来、彼に興味を持ち始めた小兵衛の動向を描いた「浪人・浪川周蔵」を紹介します。剣客商売暗殺者・浪人・浪川周蔵のあらすじネタバレあらすじ1)盟友・内山文太の死後、もぬけの殻となっ
久しぶりに文庫本のオススメを一つ紹介していないのですが、休日インドア主体の日は結構小説を読んでいるのであります時代小説は今まで手を付けなかった分野でしたが、今村翔吾先生の『イクサガミ』を読んでからちょっと興味が湧いてきました【吉報→】イクサガミがネットフリックスで実写化主演『岡田准一』それで、今回の文庫は同じく今村先生の『八本目の槍』を読了戦国時代好きならこの題名に違和感を覚える筈あの『賤ヶ岳の七本槍』に一本多いじゃないの?実は、この本では賤ヶ岳七本槍の面々から見た、八本目的な人
時代小説好きな私は、中山道の宿場町と聞くだけで妄想が膨らみます以前から訪ねて見たかった馬籠宿から妻籠宿までのハイキングツアーに参加して来ました。4月13日(土)新宿発7:30あずさ3号で茅野駅へ茅野駅からバスで馬籠宿へお昼ごろに到着お昼ごはんは、バスの中で済ませたので早速歩き始めます。風もなく天気は快晴ハイキング日和です右を見ても左を見ても江戸時代の旅の様子を想像させる風景にワクワクしてきます。ここで見つけたのが、大黒屋
五十嵐さんのものをもうひとつこれははっきり新シリーズと書いてあったご近所や知り合いのちょっとした事件を酒問屋の主人夫婦である麻と鶴次が解決していくお話鶴次は丁稚から手代あがりの入婿で酒問屋の主人なのに下戸麻はザルそして、誰もが振り向き目を見張るほど背が高いそんな設定ふむ、五十嵐さん、いろんなタイプの時代小説をどんどん書いて欲しいですね今後、注目です!
にハマっている。武士の言い回しがカッコ良いのよねぇ「ありがたき幸せ」なんて素敵なの。何かされたあとにこんな事言ってみたら。。。今だったら引かれるよねぇぇ(笑)でも、読んでいるとなんか良いんだよねぇぇ。かたじけない、とかさ。わびさびが分かる世代で良かったぁって思う。私達が子供の頃は朝と夜に時代劇の番組やってたもんね。見てたよ。遠山の金さんとか暴れん坊将軍、桃太郎侍。落ち武者の幽霊も出てたけど、今じゃ聞かないよ
大好きすぎる高田郁さんの著書「あきない世傳金と銀」の特別巻です。「あきない世傳金と銀」はテレビドラマ化されましたので、ご存知の方も多いかと思います。私はたぶん、彼女の著書で読んでないものはないかと思います。それほどにこの方の作品が好きです。今回の特別巻、私は小説は文庫本か、そのKindle版でしか買わないので、やっと読むことができたという感じです。あきない世傳本編の方は、全13巻でだいたい最後にハプニングが起きて、ヤキモキしながら次の巻を首を長くして待つという感じでし
池波正太郎の「剣客商売」をたしなむ~おさらい企画・剣客商売の名夫婦編~みなさん、こんにちは。管理人の佐藤有です。さて、本日は、これまで登場した人物の中から夫婦に焦点を充てた「剣客商売の名夫婦」について紹介していきます。「剣客商売」には欠かせない夫婦令和時代も驚き!年の差40歳・秋山小兵衛・おはる夫妻「剣客商売」の夫婦と言えば、まず、小兵衛・おはるが思い浮かぶでしょう。おはるは、17歳の時に秋山家の下女としてきた女性でしたが、小兵衛の手が付いたことをきっかけに小兵衛の後妻
*こちらで書いているお話はフィクションです。登場人物は実在の人物の名をお借りしていますが、ストーリーは作者の創作によるものです。心理戦「チャンミン、お疲れ様!」ヒチョルの寝顔を見届けてから部屋に戻ると、ユノが笑顔で出迎えてくれた。思わずユノの胸に倒れ込んでしまいたくなるチャンミンだったが、同じ部屋にはスースーと平和な寝息を立ててテミンが眠っている。チャンミンは人差し指を唇にあてて、「
先週、久しぶりにツタヤにDVDを借りに出かけた。お目当ては映画『96時間』のリーアム・ニーソン主演の『スノーロワイヤル』を借りに行くこと。お目当てのDVDを見つけ手にした自分はDVDコーナーを物色中、邦画コーナーで今年5月から公開の映画『居眠り磐音』を発見!自分は大の時代小説ファンでもあり原作の『居眠り磐音江戸双紙』全51巻はもちろん読破済み。自分は映画館に出向くのを億劫に思うタイプなので気になってはいたが未見だったので、思わずそのDVDも手にして一緒に借りたという次第です。
ご訪問ありがとうございます。拙い作品ばかりですが、お楽しみ頂けると幸いです。各タイトルから詳細な目次に移動します。藤沢飛鳥☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆美しい彼二次創作君に触っていいかな更新中~平良Ver~神様じゃねえよ更新中~清居Ver~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆体感予報二次創作君に笑って欲しいから暴君と奴隷くん更新
山本周五郎・作「雨あがる」1951(昭和26)年全8章を、8回に分けて朗読しています。最終章・第8章をYoutubeにアップロードしました。最終章あらすじ伊兵衛は藩からの連絡を待ち侘びていた。青山主膳の使いの牛尾大六がやってきて伊兵衛が賭け試合をした件を持ち出し、仕官の話は取り消されたことを伝える。落胆する伊兵衛だったが、妻のおたよに励まされ、前を向いて歩き始める。おたよは貧しい者に喜
お産婆さんのシリーズの五十嵐さんの他のものを読んでみようかなと。うん、なかなかよいねお料理の話ばかりじゃないところもよいよ。主人公やその周りの人物設定が新鮮!所謂、料理屋、一膳飯屋ではなくてただのお茶と団子を出す店だし、おばあさんが主人公だしね。そのおばあちゃんが初恋の人と再会、で、今後もなんか続きがありそう!なんていうのも楽しく読めた。これ、新しくシリーズになるのかな期待!
ブログのジャンル総合ランキングを見て腰を抜かしている鹿吉です。こんばんは!最近、たくさんの方々に読んでいただいているなぁ、とは思って感謝しておりましたが、まさか夢の10位以内にランクインするとは驚きました。驚きすぎて、得意の小躍りするどころか、腰を抜かしてしまっています(笑)これもひとえに皆様のおかげかと存じます。ありがとうございます!是非是非ブログだけでなく鹿吉ケーキラボのほうも宜しくお願いいたします~!さて本日は妄想族のなせる技をひとつ、お話させていただきます。
図書館で予約待ちしていた本が返却されたので、1冊だけ借りに行くのも効率が悪いけど受け取りに行きました。市役所の駐車場に停めて、前方を見れば。図書館裏の小公園に、満開の桜の木が1本見えました。ここはもう何百回も通ったけど、こんな所に桜の木があったっけな。帰りに撮ってみようかなと決めて、図書館に入館しました。借りた文庫本です。この時代小説はシリーズの50巻目。初刊発行から丁度20年経ちました。それほど面白くもないのに、私も飽きずによく読んだものです
木挽町のあだ討ち永井沙耶子新潮社2023年1月木挽町のあだ討ちAmazon(アマゾン)疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。語り草となった大事件、その真相は――。ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。芝居小屋のすぐそばで起こった
時代小説『春風ぞ吹く代書屋五郎太参る』『春風ぞ吹く代書屋五郎太参る』宇江佐真理・著2000年初版新潮社2003年新潮文庫カバー装画村上豊画像の猫型人形は、漫画家で造形作家の、さわだまこと先生(Ameba「ねこごよみ」)の作品です。東京・高円寺の猫雑貨&猫ギャラリー「猫の額」さんで販売しています。『江戸。武家の五郎太は25歳。学業優秀だがまだ小普請(小身)の身で、茶屋で代書の内職をしている。幼馴染みの紀乃と契りを交わす
闇の傀儡(かいらい)師上Amazon(アマゾン)鶴見源次郎は無眼流の剣の達人だが、御家人の身分を捨て、いまは内職で生計を立てる長屋住まい。ある日、ひょんなことから瀕死の公儀隠密に密書を託される。そこには「八は田に会すご用心」とあった。田とは今をときめく老中の田沼意次。八は“八嶽党”。徳川将軍家が代がわりする度に、暗躍してきた正体不明の徒党である。「老中、まつだいら、さまに」と託された密書だが、しかし、松平姓の老中は三人いる。藤沢周平が愛読した立川文庫に想を得た、伝奇時代小説の傑作。
BOOKデータベースより「退廃が翳を落とす江戸市井の片隅に、人知れず生きる男と女。色と欲、そして仮借ない世相が時にやりきれない犯罪を呼び起こす。残忍な手口で殺された乱暴者の遺体から、意外な犯罪のからくりと、その憐れな動機が浮き彫りになる「大黒屋」など、芳醇な情緒と狂おしい哀感を湛えた傑作時代ミステリー6編。大山詣で山椒魚三人の留守居役蔵の中女義太夫」どなたかのブログで見かけて読んでみました。各短編がバラエティに富んでいて、時代物、江戸市井に生きる庶民のお話ですが
図書館で大人気の時代小説シリーズ。何人もの利用者さんに「続きは?」と訊かれ、しかしシリーズのサブタイトルで複数巻あったりして順番がなにげに複雑。図書館では背に通巻テプラを貼ってみたものの、データと利用者さんの求めている巻を結びつけるのは難しい、という…何がそんなに読者を惹きつけるのか知りたい、それに順番を頭に入れるのには読んでみるのが一番、と読んでみました。なるほど、納得。これは続きがきになる…2014年9月発行家禄三百五十石の旗本五月女家の次男坊、角次郎。婿に入ったのは、本所元町にあ
どうして、この本をもっと早くに読まなかったのだろう!!!さぶ(新潮文庫)Amazon(アマゾン)1〜5,204円と思ったのは初めてかもしれません。何故、手に取って読んでみたのかといいますと、CSで放送されていた、宝塚の「白い朝」という作品を見て原作を読みたくなったのがきっかけでした。つまり、話の大筋やオチは知ってしまった上で読んだのですが・・・それでも、やはり映像と文字は違うというかとても心に響く言葉が多く、これは一生手放さない、手元に置いておく本になりま
<完本>初ものがたり(PHP文芸文庫)Amazon(アマゾン)172〜4,200円この作家さんの「きたきた捕物帖」では、「初ものがたり」に登場した、「稲荷寿司屋の親爺」の正体が明らかになるとあった。謎の親爺の正体は、「初ものがたり」では明かされず、いつか解き明かされるのかと、待っていたのだが…。それが、ここへ来て、全く違う捕物帖シリーズで、その正体があかされるということで、小躍りした。ま、「きたきた」では、それらしい人物は現れなかったのだが。喜多次の
史実に基づき、実在の登場人物を使って描いた小説を歴史小説と言い、史実に基づかず、架空の登場人物を使って描いた小説を時代小説と言います。本作は藤沢作品の歴史小説を集めた短編集。「逆軍の旗」、「上意改まる」、「二人の失踪人」、「幻にあらず」という4編が収められていました。「時は今あめが下しる五月哉」明智光秀はその日の直前こう発句した。坐して滅ぶかあるいは叛くか。天正十年六月一日、亀山城を出た光秀の軍列は本能寺へと向かう。戦国武将のなかでもひときわ異様な謎に包まれたこの人物を描
池波正太郎の「剣客商売」をたしなむ~暗殺の巻~みなさん、こんにちは。管理人の佐藤有です。さて今回紹介する「暗殺」は、曰く付きの若者を救助したことで、ある旗本から命を狙われることとなった秋山大治郎の命がけの戦いを描いた短編です。剣客商売・暗殺あらすじネタバレあらすじ1)季節が春から夏へ移りつつある頃、鐘ヶ淵から帰宅途中の秋山大治郎は、総泉寺の近くでただならぬ異変を察します。時刻は五ツ半(午後9時)を回っており、雷鳴が近づきつつありました。そして、稲妻が光った一瞬、若侍が
最近食べた甘い物は?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう昨日は姉の所でした。帰りに行ったKALDI孫娘にあげたお菓子私も買ってみよう懐かしい駄菓子普段着値段(O_O)いい選択やったわ〜🌸サクラのかおり🍓イチゴのあじあま〜い・おいしい*\(^o^)/**\(^o^)/**\(^o^)/*『あきない世傳金と銀』『銀二貫』『みをつくし料理帖』などの著者の高田郁さん大好きな時代小説作家さん。その基となった資料の展示が中之島図書館でやっていましたの
夜露がたりAmazon(アマゾン)夜は溟くて重く、救いはわずかしかなかった市井ものの正統にして新潮流「どいつもこいつも、こけにしやがって」「難儀だね、身内って奴から逃れられないものさ」追い詰められ女と男は危うい橋を渡ろうとする「あの場所の生まれでなければ」と呪い「死んどくれよ」と言葉の礫をぶつけながらその願いが叶いそうになると惑うここに江戸八景の本物がある「傑作」と呼ぶしかない短篇集(あらすじより…)「高瀬庄左衛門御留書」や「藩邸差配役日日控」な
あきない世傳金と銀このブログからご縁を頂いた方から教えて頂いたこちらの作品以前、Xで私が時代小説の感想をポストした時にフォロワーさんから「時代小説に興味があるのでしたら〝みをつくし料理帖〟もお勧めですよ!」と高田郁さんをお勧めして頂いたことがあって前から気になっていた先生でした。「あきない世傳」のことを教えて頂いて、時間があいてしまいましたが最近読み終えて大興奮しました!!!面白い〜!!幸と五十鈴屋の行先がめちゃくちゃ気になります!!時代小説ですが、凄く読みやす