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朝倉かすみさんの『けんぐゎい』のレビューになります。題名の『けんぐゎい』とは、『圏外』、つまり普通からはみ出た人たちのことを意味します。さっそくですが、あらすじをどうぞ!利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、
8月前半に、稲葉稔著「さばけ医龍安江戸日記」を読んだので、感想などを記します。(感想など)稲葉稔さんの小説「さばけ医龍安江戸日記(新装版)」の第1巻が2026年5月15日付で刊行され、第4巻まで出されています。江戸の元武士の医者が主人公で、キャラクターが新鮮で、面白く読みました。著者のあとがきを読むと、医療や薬のことについてかなり勉強されていて、そういう点が小説に深みを与えています。内容は、捕物帳の趣があり、サスペンスや立ち回り、なぞ解きといったストーリーで、王道の時代小説です。
「走れメロス」をどう思うか。中学校の教科書に出てきたよね。クラスのほとんどが、「メロスとセリヌンティウスの友情が素晴らしい」とか。「ディオニス王が感激して心を入れ替えるほど、なんと素晴らしい物語だろう」とか。「いい話だ」とか。誰か一人の妥当な意見に皆が前ならえで(その心は面倒臭いから)と挙手する中、担当教諭の「他に意見のあるひと」という声にすかさず手をあげたのは私であった。民衆を苦しめてきた暴君ネロ(ディオニス王だって)が簡単に改心するとは思えない。この結末はおかしい。と。
「徳川か、豊臣か。」吉川永青「徳川か、豊臣か。」吉川永青中央公論新社石川数正の出奔の理由真相は分かっていないが、私の好きな理由での出奔を題材にした話です冒頭、本能寺の変で伊賀越え中に負傷した数正家康を無事に逃がすために足手まといとなった自分はここに留まる決心をする数正家康は救助の者を送る家臣など捨て置き生きて帰ることが主君としてのつとめ、と怒る数正に家康がかけた言葉に、もう読んでる方も涙ぐむのよ(笑)家康の信頼も厚く交渉事にも強い石川数正家臣の中でも使者として先方へ遣わせるな
「おふうさま」諸田玲子淡交社加賀前田家利常公四女・富姫(おふうさま)徳川家(武家政権)への嫌悪を持つ朝廷、公家と良好な関係を築くために八条宮家へ嫁ぐことになった富姫の生涯とそれを支え続けた侍女•小蝶の物語夫となる八条宮智忠親王の八条宮家は桂離宮(作中では桂別業)を造営したことでも有名な宮家武家政権を嫌悪しつつもその財力を頼みとしなければ暮らしを保てない宮家大名家から嫁ぎ、妃となった富姫の置かれている環境は厳しい加賀前田家を快く思わない公家たちによる富姫を陥れようとする陰謀を前田家を
光文社2012年2月刊光文社文庫2014年8月刊372ページ弥勒シリーズ第4弾。前作は短編だったけど、再び長編に。しかし、今までの捕物帖的な物語ではなく、本作は遠野屋清之介の半生記ともいうべき物語。橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは……。~紹介文より~紹介文
まるまるの毬2017年6月文庫本初版(単行本2014年6月初版)亥子ころころ2022年6月文庫本初版(単行本2019年6月初版)うさぎ玉ほろほろ2026年2月文庫本初版(単行本2022年12月初版)西條奈加さんの作品南星屋シリーズ「まるまるの毬」は2015年吉川英治文学新人賞受賞作。西條さんは、私より4つ年上のお姉様。今回初めましての作家さん。少し前に何処かで読書療法の記事を読みまして。読書には、人を癒す力があると。ノンフィクションでは
仙台の街を歩いていると、新規開店した古着屋が目に留まりました。写真の店は、藤崎デパートの近くに最近開店しました。旧フォーラス向かいのこの店は、4年ほど前にオープンした老舗です。アーケード(クリスロード)のこの店は、コロナ禍が終息した頃開店したように記憶しています。アーケードには、最近できたらしい古着屋が目立ちます。古着屋と聞けば、私が読破(笑)した佐伯泰英の痛快時代小説「古着屋総兵衛」シリーズが頭に浮かびます。江戸時代は古着を買い取り新たに販売する店舗が急増し、下級の武家を含む市井の
予約してやっと借りることができた小説「国宝」上下当初、それぞれ5冊だったのが9冊に増え、3ヵ月で借りることが可能に。借りて三日間で読了。かつて朝日新聞に連載していた時も読んでいた。だから早く読むこともできたのだが、面白かったのだ。落語か講談のような語り口。長崎弁から大阪弁、そして標準語と登場人物のしゃべる言葉も変わっていく。吉田修一さんの著書は「横道世之介」シリーズが好きで読んでいた。この「国宝」もかなり書かれた内容に比べたらカラッとして明るくてテンポがあって読みやすい。
信太郎人情始末帖シリーズ4☆亭主に死なれた頃、おぬいはいっとき名も知らぬ男と逢瀬を重ねた事があった。突然それをネタに脅しの手紙が届いた。呼び出しに応じて脅す相手に啖呵を切るおぬい。そこに美濃屋卯兵衛が現れる。☆徒目付だった笛方貞五郎の兄が殺された。家督を継いだ貞五郎は兄が追っていた事件を探るのだがあるカラクリに気づく。☆貞五郎の兄殺害事件は思わぬ展開を見せる。片や気になるのが貞五郎の良い人小つなのことである。武家と柳橋芸者に未来は見えない。それは信太郎と
こいごころ(新潮文庫)[畠中恵]楽天市場寝込んでいる若だんなのもとに、妖狐の老々丸と笹丸が訪ねてきた。老々丸は、力の尽きかけた笹丸を若だんなの祖母・大妖おぎんのいる神の庭で暮らせるようにしてほしいという。だが、おぎんに知らせる術はない。困った三人は、名僧・寛朝の力を借りようとするが、そこでは化け狸にまつわる驚きの事件が待っていた。そして笹丸に隠された秘密とは!?優しさと切なさにあふれるシリーズ第21弾。おくりものこいごころ↑ここまでせいぞろい遠方より来たる