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あさのあつこ著弥勒シリーズ第1巻弥勒の月(みろくのつき)【再読】ネタばれありご注意を❗最近私が一番ハマっている時代小説シリーズ、【弥勒シリーズ】の第1巻再読です。今の入院中、9巻を再読した。1巻に登場した人物が、久しぶりに9巻に登場する。1巻を再読して改めて、登場人物の同心小暮信次郎岡っ引き伊佐治遠野屋主人清之介の人となりがわかってくる。1巻は、このシリーズの基本であり、これから長く続くストーリーの序曲である。タイトルの言葉
2023年発表の第169回直木賞と第36回山本周五郎賞のダブル受賞作です。受賞作品というだけでなく、タイトルや装幀も魅力的で、ずっと気になっていたので、読んですっきりしました。【全部ネタバレしますので、これから読むつもりの方はスキップしてください。先に結末を知るのはお勧めしません】今回は、心に残る良い話だったので、珍しくあらすじをフルで書きます。長くなりますので、悪しからず。◆第1幕芝居茶屋の場「どざい、とーざい。赤穂浪士も曽我兄弟も、仇討物語は数多かれど、まことその
190329(金)外国人に「日本で一番有名な映画監督は?」と聞くと、必ずと言っていいほど返ってくるのは「黒澤明」という答え。では「黒澤明が一番脚本で使っている作家は?」と聞いて、山本周五郎の名前が挙がることはまずない。山本周五郎は時代小説が多く、海外の人には今一つ分かりにくいのかもしれませんね。人の記憶とはあいまいなものだとつくづく思った。えっ、山本周五郎と料理のエッセイ、こりゃ読まにゃ????ほとんど条件反射的。暗がりの弁当(河出文庫)[山本周五郎]712
山本周五郎作品にハマってきたので「柳橋物語」を読んでみました。柳橋物語・むかしも今も(新潮文庫)Amazon(アマゾン)152〜3,920円感想・・・・★★★★★満点です。泣けます。が、辛い、辛すぎるストーリーです。どうして作者は、主人公にこんなつらい経験ばかりをさせるのか・・・というくらい、辛い。以下、ネタバレありです。主人公の「おせん」は、病弱な母と気難しい父親の元で育ち両親亡き後は祖父に引き取られます。大工の「杉田屋」は、子
織守きょうやさんは、昨年読んだ『花束は毒』が初読みだったのですが、あまりにも強烈などんでん返しを味わったため、次の織守作品を選びかねていました。どれ読んでも見劣りしそうで・・・(^^;)そこで見つけたのが本作。時代小説で目先が変わっているし、短編集だし、ブロ友さんたちの評判も良く、読んでみることにしました。男たちの意地。女たちの覚悟。執念と因縁が渦を巻く。新婚早々殺された妻と消えた夫、犯行現場に二十四文の銭を残す辻斬り、寿命が尽きる寸前に殺された男…。駆け出しの岡っ引
見逃し・同時配信-大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」-NHK地本問屋から市中の販売の締め出しを食った蔦重。起死回生の花魁の日常を描いた浮世絵の豪華本。花魁も絵師も何もかもが豪華なので価格が高く売れません><新たな一手を講じなければ、廓の旦那衆に顔が立ちません。おまけに吉原の廓の中でも仲間割れが起き蔦重の細見(吉原のガイドブック)は置かないという店まで出ることに。。。この膠着状態を破る一手を大文字屋の旦那が提案します。それは48年ぶりの日光社参を眺めているとき
早朝はお天道様が顔をのぞかせて、部屋の中まで陽が射しこんでいましたが、急に雲が出て、雨か雪!になるとの予報です。明日まで寒いのだとか、栄作さんがいってます。・・・・・毎度、涙ちょちょ切れのストーリー小説を書いてくれる浅田次郎さんの感涙必至の時代小説「流人道中記」。上下巻あわせて665ページをじっくり味わわせていただきました。時代は幕末、万延元年。大老・井伊直弼が主導した「安政の大獄」で、幕府の政策に異を唱える有力大名や、尊王攘夷の識者・活動家などが大量処分されたことに対する反発で、井
宮部みゆきさんの、三島屋変わり百物語シリーズ新刊。嬉しいな!てっきり、もう続きは出ないかと思っていた。語り手がおちかちゃんから従兄弟の富次郎さんにバトンタッチしてすでに三冊目?かな?おっかなびっくり、何かヘマをしでかさないかとドキドキしながら聞き手役をやって来た富次郎さんですが、そこそこ板について来たようですよちなみにこの本の装丁、カワイイ。ほのぼのしたイラストに心癒されますね〜などと考えていたら、中身はけっこう怖かった!!(いつも通り。)このシリーズ、入れ替わり
小説霞み桜最終話妻の秘密~俺が恋したのは妻だった~。渋々おもむいた見合いの席で「ひとめ惚れ」した源一郎。急に決まった結婚、急速に「妻」に惹かれてゆく彼とは裏腹に、妻はいっかな心を開いてくれない。「源さん」の新婚生活はいかに?~俺が恋したのは妻だった~。渋々おもむいた見合いの席で「ひとめ惚れ」した源一郎。急に決まった結婚、急速に「妻」に惹かれてゆく彼とは裏腹に、妻はいっかな心を開いてくれず。「源さん」の新婚生活はいかに?右衛門助が鷹揚に言った。「まあ、娘もおっつけ戻
宮本氏の作品の最初の出会いは、「蛍川・泥の河」この2作品は、戦後の大阪の貧しく、底辺で生きる人々の姿を描いていて、少し暗くて、もの悲しいお話しだったので、あまりピンときていませんでしたでも、彼に薦められた「ドナウの旅人」を読んで、宮本輝の作品に惹かれていき、「錦繍」「草花たちの静かな誓い」などを続けて読みました泥の河と同じ作家が書いたのかと疑うほど、タッチが違っていて、女性好みの作品でしたでも、やはり宮本輝と言えば、と代表作に上げられる「流転の海」を読む決意を
出版社2025/1/20言語日本語単行本488ページ装画村田涼平装丁大久保明子初出「文學界」2015年4月号~8月号10月号~2016年2月号4月号~8月号、10月号~2017年2月号、4月号~7月号ISBN-139784163919362概要と目次幕末・維新の激動に立ちむかった「富山の薬売り」たちの知恵と勇気幕末の越中富山に生まれた川上弥一は、藩を挙げての産業・売薬業に身を投じるやがて薩摩藩を担当する行商人とな
中学生の子を持つお母さんと話をしました。高齢者となったメタボ和尚は思うんです。勉強は大切、スポーツも大切、友達も大切、すべて、ごもっともです🙇されど人間力・・・この人間力が特に大事だと思うんです❗人間の器ですが、元々備わっているような吾人も中にはいるようです、しかし、器の大きな人は、様々なことにチャレンジして数多くの失敗を重ねてきた経験が積み重なって、その経験を納める器が経験と共に大きくなっていく・・・こんな風に思っています😁かといって、誰にでも大きな出来事にチャレンジ出来
BY青山文平文藝春秋です。本売る日々Amazon(アマゾン)出版社WEBでは,柴田錬三郎賞&中央公論文芸賞受賞の著者、最新刊!時は文政5(1822)年。本屋の“私”は月に1回、城下の店から在へ行商に出て、20余りの村の寺や手習所、名主の家を回る。上得意のひとり、小曾根村の名主・惣兵衛は近ごろ孫ほどの年齢の少女を後添えにもらったという。妻に何か見せてやってほしいと言われたので画譜――絵画の教本で、絵画を多数収録している――を披露するが、目を離したすきに2冊の
黒牢城こくろうじょう文庫本Amazon(アマゾン)祝第166回直木賞受賞!本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。【受賞・ランキング入
まいまいつぶろAmazon(アマゾン)第13回「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞第12回「日本歴史時代作家協会賞作品賞」受賞●週刊ダイヤモンド(2023年6月10・17合併特大号)書評掲載(評者:昼間匠[リブロプラス商品部])●読売新聞(2023年6月13日付)書評掲載(評者:川村律文[読売新聞文化部])●日経新聞(2023年6月15日付)書評掲載(評者:縄田一男[書評家])●週刊現代(2023年7月1日・8日号)書評掲載(評者:東えりか[書評家])●ダ・ヴィンチ(2023年9月号)
最近本社の方々とゆっくり話す機会があって30代男子社員の話題になり彼のことはみんな持て余していたのでもうすぐいなくなるから正直ほっとしているしこれでzazieさんもだいぶ仕事がやりやすくなるねと言われました↑おっしゃる通り(苦笑)目上の人にはいい顔をしてやたらヘコヘコするくせに自分より格下の(と本人が思っている)相手は年上だろうとお構いなく横柄な態度を取るところも煙たがられていたし
いやー。すっごく濃厚な長編を読みました。とっても満足。おもしろかったです。大正時代の横濱を舞台として、上州の養蚕業から成り上がった大富豪の一族を描いたミステリーです。ミステリーとも言えるし、一端の大文学とも言えるような・・・とにかく、重厚な本でした。好き嫌いはあるとは思いますが、わたしの好み的にはかなりどストライク。出てくるのが大正時代のお嬢様、没落華族、謎の軍人などで、情景描写および交わされるセリフが大正時代の雰囲気たっぷりなのです。現代に執筆される時代ものって、モノによっ
前回の物語『群青と真紅68【不穏な風が吹く】』前回の物語『群青と真紅67【YinYangの二人】』今回の物語に出てくる、陰陽太極図(太陰太極図)みなさん既にご存知ですよね意味について詳しく知り…ameblo.jp物語の続きが始まります✨✨✨【テヒョンの生い立ち】「ジョングク様!大丈夫でございます。キム公爵は大丈夫でございますよ!」ジョングクはテヒョンの上で泣きじゃくったまま離れようとしなかった。収拾がつかない状況に、ハンスは従僕を呼ぶと、「すぐにキム公爵家へ向かい、
関ヶ原とは違う天下分け目の戦い、柴田勝家vs羽柴秀吉の賤ヶ岳の戦いの七本槍の話だった。拝郷家嘉を討ち取った場面や石川兵助の兜なしのことも、いろんな見方と書き方があった。何げに、脇坂安治が主人公の『しつこい男』が面白い関ヶ原は寝返りで家康側について、大谷刑部吉継に襲いかかる。秀吉の何気ない言葉が人を傷つけた、それを忘れられないのも分かる。伊賀の藤林はカッコ良かったいろんな小説ごとに描かれ方が違うから、時代小説は本当に面白い。糟屋助右衛門が主人公の『糟屋助右衛門の武功
大阪府箕面市のラジオ局みのおエフエムで私が担当させていただいているコーナー「今村翔吾の翔語録」で昨年ご紹介した『茜唄』上下巻を読み終えました。『茜唄』は『平家物語』をベースにした時代小説です。楽天ブックス(送料無料)茜唄(上)[今村翔吾]楽天市場1,980円${EVENT_LABEL_01_TEXT}茜唄(下)[今村翔吾]楽天市場1,980円${EVENT_LABEL_01_TEXT}茜唄(上)【電子書籍】[今村翔吾]楽天市
☆今週の読書☆去年読んで面白かったサロン・ド・浪花昨今は江戸ブームなので蔦谷重三郎!大河ドラマ『べらぼう』見てますか?ファミリー層が離脱しているそうですね源内先生が「小せえケツの穴に俺の壮大なイチモツは収まりっこねぇ」とか言うたしな。しかも、横浜流星の目線もなかなかリアルやった平賀源内は男色家で有名ですママ、さっきのお嬢の発言にピーーッって入れといてください福ちゃん的には放送禁止?でも、令和のNHKはいいみたいよ…『華の蔦重』浮世絵師の喜多川歌麿と、
時代小説を読んでいたら、吉原名物の竹村伊勢の巻き煎餅を、お土産にもらってきたという描写がありました。吉原では、美味しい名物和菓子が、幾つかあったようです。例えば、切腹最中。これは有名な赤穂浪士になぞらえて最中を、そう呼んだようです。また、巻き煎餅も、竹村伊勢で作ったもののようでした。今でもあるのでしょうか。他には、最中の月。こちらは、最中ではなく、実はあんころ餅のようです。遊郭で働く女性たちに、大変喜ばれたようです。https://www.excite.co.jp/news/ar
うっかり返却日を三日過ぎていて慌てて図書館へ~😕今回は6冊~📚延長した本2冊~読んでいたかも知れない東野圭吾の本~時代小説2冊~七尾与史の本~
みゆきさんの「子宝船きたきた捕物帖二」を読む。【Amazon.co.jp限定】子宝船きたきた捕物帖(二)Amazon(アマゾン)1,345〜5,104円次々にページを繰りたい。そんな、はやる心を抑えて、じっくり、ゆっくり、大事大事に読み進める。ワタシにとって、そんな作品だ。きたきた捕物帖の続編。「ぼんくら」シリーズのファンにとってはお馴染みの、登場人物が出てきた!大好きな政五郎の登場シーン。政五郎に屋号をつけて、「よっ!〇〇屋」と、
https://www.nhk.jp/p/ts/Z52R515WW1/episode/te/M94JK2L9PZ/もの書く人の傍らにはいつも猫がいた。作家と愛猫の異色ドキュメント。直木賞受賞の時代小説家・澤田瞳子と愛猫そらとの、京都での日々。書下ろしエッセイの朗読は、波瑠。古都の風情を感じて育ち、作家である母・澤田ふじ子の影響もあって自然と時代小説の世界へと入ったという澤田瞳子。今も神社仏閣を巡り、歴史上の出来事を調べてはその隙間を想像力で埋め執筆に明け暮れる日々だ。愛猫はこ
宮部さんの本を好む件は年末に書いたので省略、『余談のごとし』宮部みゆき読書についてです。興味無い方はここまでで時代劇が好きというわけではないが宮部みゆき愛読者になれたのは、チャンバラや天下取りみたいな内容じゃない…ameblo.jp内容の紹介や感想は個人の視点や価値観もあるので特に記しません。三島屋変調百物語シリーズのシーズン9です(シーズンで表すのおかしいか)昨年の9月にシーズン8を借りて読み、予約順が来るのに13ヶ月かかりました。あんまり間があると忘れっちゃうんだよ
前回の物語『群青と真紅69【大公子テヒョン】』前回のお話『群青と真紅68【不穏な風が吹く】』前回の物語『群青と真紅67【YinYangの二人】』今回の物語に出てくる、陰陽太極図(太陰太極図)…ameblo.jp物語の続きが始まります✨✨✨【〜颯〜】テヒョンは風を切って駆け抜けていく。心が急くその先にいるのは、心を揺さぶられる魂の持ち主。初めて交流を交わした後、また直ぐに会いたくなって、今ではすっかり通い慣れたこの道を馬に乗って疾走らせた。『ちょうど1年前のあの日と
先日載せた小説が公式ハッシュタグランキングで76位になりました『時代小説「月の輝く夜に」』寝転んだまま見上げた窓から、黄金色に輝く見事な月が見えた。一体いつから出ていたのか、全く気付きもしなかった。歳三は起き上がると矢立と句帳を取り出した。句がで…ameblo.jp公開するだけでもうドキドキだったしまさかランキングに入るなんて考えてもいなかったのでビックリですが嬉しいーーーありがとうございます沖田総司が主人公の長
愛知県刈谷市にある学習塾「Best刈谷校」の塾長です。過日のブログ「本を読もう」にて紹介した、第166回直木賞受賞作「塞王の楯」(今村翔吾著)を読み終えました。戦国時代を描く小説です。ネタバレは避けたいので詳しく書きませんが、職人が築いた石垣「楯」よ職人が造った鉄砲「矛」が、関ケ原の戦いの前哨戦「大津城の戦い」にて繰り広げる対決と、そこに至るまでの経緯などを描いた物語です。「少年漫画だ!」率直な感想です。来日中のドジャース大谷翔平選手の活躍が「まるで漫画の世界!」といわれるのと
内容(ブックデータベースより)縫箔師の咲は、小間物屋に納める財布を仕上げ、散歩の道すがら贔屓にしている蕎麦屋に寄った。見れば、店前で少しやつれた女が中へ入るのを躊躇っている。声をかけると逃げてしまったが、咲は女が傷んだ守り袋を大事そうに手にしていたのが気にかかった。守り袋とは、親が子の無事を祈って子に持たせるもの。そして後日、咲がまた蕎麦屋を訪れると、思わぬ場に遭遇して──。一針一針祈りを込めて、一生懸命に縁を紡ぐ咲の想