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朝倉かすみさんの『けんぐゎい』のレビューになります。題名の『けんぐゎい』とは、『圏外』、つまり普通からはみ出た人たちのことを意味します。さっそくですが、あらすじをどうぞ!利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、
伊東潤さんの『峠越え』を読み終えました。楽天ブックス(送料無料)峠越え(講談社文庫)[伊東潤]楽天市場770円この小説の主人公は、徳川家康です。一説によると、関西人のほとんどは徳川家康が嫌いなのだとか。実は私も、もともと家康が好きではありません。それなのに、なぜこの小説を読もうと思ったのか。きっかけは、この夏、2026年8月に観劇したOSK日本歌劇団『幸村を討て』でした。今村翔吾さん原作のこの作品で、トップスターの翼和希さんが徳川
村山滝蔵という少年と通詞の森山多吉郎の目から見た、タウンゼント・ハリスの日米修好通商条約の話。ペリーは軍人だから経済は詳しくない。日米和親条約はアメリカにとって不利な条件も入っていたらしく、ハリスはそれをひっくり返す目的。目的を達成したいハリスだけど、もちろん日本は拒否。ハリスには帰国してほしい。幕府の返事待ちは長く、ほんとに暇すぎたハリスやる事なくて体壊してた。読みやすかった。面白いかと言えば普通かな。でも勉強になった。今まで日米和親条約や日米修好通商条約あ
8月前半に、稲葉稔著「さばけ医龍安江戸日記」を読んだので、感想などを記します。(感想など)稲葉稔さんの小説「さばけ医龍安江戸日記(新装版)」の第1巻が2026年5月15日付で刊行され、第4巻まで出されています。江戸の元武士の医者が主人公で、キャラクターが新鮮で、面白く読みました。著者のあとがきを読むと、医療や薬のことについてかなり勉強されていて、そういう点が小説に深みを与えています。内容は、捕物帳の趣があり、サスペンスや立ち回り、なぞ解きといったストーリーで、王道の時代小説です。
初めての時代小説青い壺、や、夏子の冒険、で昔タッチの文章になれたつもり?だったけどやはり初めての時代小説は最初はちょっと違和感があった第1話読んで1冊読めるのか・・・とあきらめかけていたけど読み進めるうちにだんだん面白くなり第2巻も予約してしまったなにせ凝り性、というか変な固執があるというか一つ気にいってしまったらあきるまでつづける性分熱しやすく冷めやすい、ともいうけどだから作家さんが気に入るとその人の本を全部読んでみたくなるし、シリーズものは全部網羅したくなるこの作品もそうなり
386)松本清張記念館/喫煙/ガン東京の自宅が、レプリカとして復元されている。清張さんのデスク周辺はタバコの火で焦げた後がいくつもあった。愛煙家の死亡原因はガンが多いようだ。★松本清張氏は肝臓ガンが直接の死因。1992年8月4日に82歳で死去。その前に脳出血の手術を受けており、その入院中に肝臓ガンが見つかった。彼が週刊新潮に連載していた時代小説は絶筆となった。★タバコの1日平均本数は?2019年の国民健康・栄養調査によると、習慣的に喫煙している人の1日平均喫煙本数は、男性で16.
カエルの子はカエル最近、二人の息子がガンダムにハマっている(2014年当時)。手先が器用になるようにと長男にガンプラを買い与えたのがきっかけだった。最近のガンプラはとにかくヤバイ。関節部分の可動範囲などタカラ(現・タカラトミー)のミクロマンを凌駕するのではないか。筆者は、やせてもかれても金型屋(零細の鉄工所だが)のセガレである。さらには、金型用のCAD・CAMの営業マンをやっていた経験もある。セミプロとしてコメントさせていただこう。バンダイの射出成形技術たるや恐るべし。第
名探偵(あるいは入舟家)の一族伊吹亜門さんの新刊だよ〜〜〜長い歴史の中で、各時代に生まれた入舟家の人物が殺人事件の謎解きをするという、連作短編になっておりました。5作品のうち、2編はどうも雑誌掲載時に読んだことがあったらしい・・・なんかこれ記憶があるな?と今更ながら思い出したのでした。個人的に一番面白かったのは、最後の平成版『魚棚家の崩壊』。今までの話がちょっとずつ盛り込まれた集大成みたいな作品でした。本の順番通り、昔の時代から現代に向かっていくのもいいけど、最
村木嵐さんの小説『まいまいつぶろ』を読み終えました。僕が、村木さんの作品を読むのは、これが初めて。珠には、読んだことのない作家の作品を読んでみようとAmazonを物色し、ベストセラーだし、内容もなかなか面白そうと思えたのが、この『まいまいつぶろ』でした。2023年5月に単行本刊行、今年の6月に文庫本初版発行、僕が読んだのは、同年7月の3版です。尚、この作品は第12回・日本歴史時代作家協会賞作品賞、第13回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞されているそうです。*ネットからお借りした画像のWカバー
光文社2012年2月刊光文社文庫2014年8月刊372ページ弥勒シリーズ第4弾。前作は短編だったけど、再び長編に。しかし、今までの捕物帖的な物語ではなく、本作は遠野屋清之介の半生記ともいうべき物語。橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは……。~紹介文より~紹介文
ねこまた~狸穴素浪人始末~(光文社文庫)Amazon(アマゾン)770円麻布飯倉町の荒物屋の用心棒、素浪人・猫矢又四郎は、奇妙な体験後に主家の黒猫かちんと“猫吸い”をすると会話ができるように。そんな又四郎は、界隈では続発する辻斬りに警戒をしている最中、さる大名家から黒猫かちん借りたいとの招待が。かちんと共に屋敷を訪れた又四郎だったが…。猫吸いすると猫と話せる?!いや、猫好きさんにはたまらない設定ではないでしょうか(笑)。素浪人の猫矢又四郎は狸
江戸の朝は、土佐よりも忙しい。澪は診療所の戸を開けながら、そう思った。表にはすでに二人の患者が待っている。風邪をひいた子どもと、その母親だった。「先生、おはようございます」「おはようございます」澪は頭を下げた。医者になって何年も経つ。診療所も軌道に乗り、近所の者たちも気軽に訪ねてくるようになっていた。海音と祝言を挙げたのも、もうずいぶん前のことのように感じる。もっとも、その海音は今も海の上だった。川口屋の船を預かる身になってからは、月の半分以上を船上で過ごしてい