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先日、患者さんのご家族とお話をしていたとき。「〇〇さんは、ご主人を亡くされ、お子さんも亡くされて。」「どうやってその哀しみを乗り越えたのかしら。」そんなことを仰っていました。そう遠くない未来に、ご自身にも訪れるであろう、「大切なご家族とのお別れ」を予期しつつ…どうやって「その時」を覚悟をして迎えればいいのか。お別れしたあとは、どうやって生きていけばいいのか…そんなお気持ちだったのだろうと感じました。そもそも「喪失の哀しみ」は…無理に消し去ろうとするも
離婚うつから立ち直りカウンセラーの原つよしです。相談者さんの離婚までのプロセスは当然ですが様々です。カウンセリングに来られる方も様々です。有責配偶者、無責配偶者、あるいは円満離婚という方もいます。信じていたパートナーに裏切られた相談者さんは、憎しみ、恨み、怒り、嫌悪感に苦しみ・・・逆に、パートナーを裏切ってしまった相談者さんは、後悔、罪悪感、自己嫌悪に苦しみ・・・たとえ、円満離婚とは言えども、寂しさ、孤独感、不安感で辛い気持ちに・・・などなど、どのようなケースでも、離婚後は、様
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。「レジリエンス」「エンパワメント」「ストレングス」このワードは、福祉系の国家資格では必須で覚えておかなければならないワードです。簡単に言うと「レジリエンス」は折れない心とかしなやかな回復力。「エンパワメント」は潜在的な力を引き出すことで課題解決を図るように支援すること。「ストレングス」は元々持っている強み。いずれも、誰もが備えている力と言えます。でも、落ち込んでいるとき、「自分には何もできない」「なんの能力もない」「前に
今の私の精神的なことを少しお知らせしたくって…子どもが成長し巣立って、巣(家)が空っぽになってしまったことが、一種の喪失体験となり、寂しさなどを感じることを空の巣症候群といいます。精神医学的にはうつ状態、うつ病の一種であることが多いものです。特に内向的で人付き合いが苦手、外出より家にいる方が好きで、子育てを生きがいとしてきた専業主婦に多くみられます。(空の巣症候群のコピペ)気分を変えて私なりに色んなことしてみましたが自身の性格が人見知りで内向的なので余計に無理
離婚うつからの立ち直りカウンセラーの原つよしです。「離婚」は喪失体験のひとつです。何を失ったかというと、「パートナー」、子どもと離れることになる場合は「子どもとの生活」を失います。引っ越す場合は、一緒に暮らした「家」も失います。このように、人や物は、目に見える喪失です。しかし「離婚」は、目に見える喪失だけではなく「目に見えない喪失」もあります。例えば「役割」を失います。「夫」「妻」としての役割、あるいは「親」としての役割。「親」としての責任は、離婚後も残りますが、
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。問題や悩みを抱えているときは、頭の中が混乱していて、なにから手をつけていいのか、どうすればいいのかと、さらに悩みを生んでいるような状態です。問題解決や悩の解消・軽減するためには、頭の中を整理する必要があります。頭の中で考えているだけでは、整理できません。わかりやすいのは、書き出して見える化することです。書き出す方法としては、箇条書きでどんどん書き出してもいいのですが、できたらわかりやすくしたいですね。で、一つの方法とし
第一子は早産ながら出産できましたが、その後4回連続で初期での稽留流産を経験しています。これまでの経緯についてはこちら→はじめに(ブログ開始時点でのこれまでのこと)***自分が休職する1年弱前の話ですが、同じ部署の同僚(男性)の奥様が第一子を臨月死産になりました。旦那様である同僚はしばらく(1ヶ月とか)有休で休んでいったん復帰しましたが、ずっと心療内科に通っており、数ヶ月後にメンタル理由で休職しました。同僚も奥様も30歳そこそこだと思います。お子様が生まれるのをとても楽しみ
※今回の本はもう行き先決まりましたが紹介しておきます。お客様からもらった新聞の切り抜きがきっかけで、坂口幸弘さんの『喪失学』という本を読んだ。じつに、うなずきながら読んだ。喪失の悲しみ・苦しみの中にいる当人だけでなく、そのような人にどう接するのがいいのか本気で考えたい人にもぜひ読んでほしい。この中で、宗教学者の岸本英夫さんの言葉が引用されている。『死は、突然にやって来る。思いがけない時にやって来る。いや、むしろ、死は、突然にしかやって来ないといってもよい。いつ来て
福岡で喪失で起こる悲しみ、つらさ、苦しみ等から自分や人との繋がりの問題を扱っているグリーフ専門士の前田ひとみです。突然ですが最近の歌(すでに言い方が年寄り)には前奏のイントロがない曲が多くすぐに歌い出しが始まると言われます。理由として前奏を聴かずに飛ばしてボーカルがうたっている部分しか聴かれなくなっていきていることもあるようです。退屈だから要らないから長いからそのような理由で早送りされてしまうの
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。「悲しみの感情が消えなくて・・・」「自然に涙がでてしまって・・・」「元夫への怒りの感情が収まらなくて・・・」「この怒りをどうすれば消せますか?」「どうしたら、感情のコントロールができますか?」と質問されることがあります。最近は「感情のコントロール」とか「感情のマネージメント」の本や講座がありますね。確かに、自分の感情、特に「怒り」の感情などはコントロールできたほうが、トラブルにはならないし人間関係もうまくいくでしょう。
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。離婚後に抱える感情は、様々です。悲しみ、孤独感、絶望感、後悔、罪悪感などは自分に向けての感情です。怒り、恨み、憎しみなどは、元パートナーやその周囲の人間に向けての感情です。自分に向けての感情は、自分自身で向き合っていくことができますが、他者に向けた怒りなどの感情は、どう処理していいかわからないため、いつまでもひきずってしまいます。そして、元パートナーに対する「怒り」は、瞬間的な怒りではないので、アンガーマネージメントとか
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。過去を消し去りたい・・・嫌な思い出を忘れてしまいたい・・・すべてなかったことにしたい・・・離婚という事実は、消し去ることはできませんが、嫌な気持ちやネガティブな感情を消したいですよね。でも、なかなか難しい、思い出したくないのに思い出してしまったり、あるいはトラウマになってなにかが引き金になって苦しくなったり。「事実(過去)と他人は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけ」と聞いたことがあると思います。そう、離
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。前回は「感情は対処するもの」ではなく、「感じるもの」という内容でした。今日は、「感情」との折り合いの付け方についてです。「感情」は、いろんな感情が重なり合っている場合が多いです。特に、離婚後は混乱状態だと思います。まず、前提として1.どの感情も無理に否定したり、消そうとしたりしないこと。2.感情の整理は段階的に進むものこの2点です。怒りも悲しみも「あなたを守ろう」「大事なものを取り戻そう」として生まれた自然なエ
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。私は、基本的には他者に対して「批判すること」「正しいとか悪いとか裁くこと」はカウンセリングにおいても、私生活でもしません。ブログでも、同業者のことの批判や自分の価値観を正当化する内容の記事は書きませんが、今回は「これはひどくて、悲しい」と感じたことがあったので、私個人の意見として書きたいと思います。今、ネット上では、かなり批判されています。本人も出版社も既にコメントを出しているのですが、ここでは個人名は出しません。(でも検索
こんにちは!助産師のあおちゃんです今日のテーマは産後・育児についてです。バースレビューって?「出産前にはバースプランを考えよう」で記載したバースプランについては知っていただけたかと思いますが、バースレビューという言葉はあまり聞きなじみがないかもしれませんね。実はバースプランとバースレビューはセットで考えられています。妊娠中にバースプランを考える目的は、主体的にお産を考えて頂き、一生に数回しかない
離婚うつからの立ち直りカウンセラー原つよしです。今回のブロックは、「孤独」です。「孤独」は、離婚を経験したほとんどの人が、抱えてしまうと思います。本の中には以下のようなことが書かれています。・孤独な境遇になれば、それまでに知らなかったこと大切なことがあるのがわかる。・あなたには身を隠したいと言う気持ちと同時に、感情的な温かさを強く求める気分がある。・中には結婚生活でも孤独だった人もいる。関係が終わってホッとする人たちもいる。相手に対する苦痛、怒り、不満でふたりの関
ご無沙汰しております。久しぶりすぎて、いつからブログ書いていないのかわかりません。とりあえず今年はまだ書いてなかったと思います。最近はInstagramに投稿することのほうが多くて、ブログからは遠ざかっておりました。これだけ書いていないと、何を書いたらいいか悩んで余計に書けないループにはまります。でも今日は書きたいこと、記録に残したことがあったので、書きました。今日、息子が亡くなってからずっと通っていたリエゾン外来を卒業しました。全部で54回。今日がその54回目。3