豊前国の田川郡(福岡県)と中津市(大分県)の境にある英彦山(ひこさん/古くは彦山)は古代からの霊山(神体山)で、熊野の大峰山、出羽の羽黒山とともに「日本三大修験山」に数えられます。英彦山は早くから神仏習合の修験の山で「英彦山権現」として祀ってきましたが、12世紀より天台宗系の修験道の拠点となってからは、山全体に修行僧が生活する僧坊が3,000余り、修行の場が49窟もある一大修行道場として栄えました。この英彦山を住処とするのが日本の八天狗、48天狗のひとりであり、九州一帯の天狗の元締格と言われてい