町の丘の上にある鉄道公園。そこには一台の古びた機関車があった。チャッピーや友達もよく訪れるお気に入りの場所だ。ジュンたち小さな子どもらも機関車のよき遊び相手だった。そんな機関車と子供たちを優しく見つめる老人がいた。老人は、機関車を自分の息子であると語る。彼こそ、昔この機関車、D51-857を動かしていた運転手なのだ。機関車は自分にとって共に人生を歩んだ存在、青春そのものであったと語る老人。今は動かなくなって長いが、死ぬまでに願い叶うならもう一度、機関車を動かしてみたい、力強い汽笛、逞しい響きを聞