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光陰矢の如し、即ち時間は長いようであっという間に過ぎ去るということです。PGT-A先進医療Bについて、具体的に前回のブログで触れました。前回の先進医療BのPGT-A臨床試験の時は、春ごろには「まだか、まだか?」と催促があり、5-6月ごろにはしびれを切らした方もおられました。しかし、実際に8月になりふたを開けてみると、意外や意外、PGT-A希望の方が殺到すると思いきや(前回は全国で当院グループでしか先進医療としては出来なかったのですが)出足は非常にゆっくりで、既定の数(4施設で約400症
最初にトリプルネガティブと言われた時はすごく怖くてショックでしたが、これまで色々自分なりに調べた結果そこまで怖くはないのかなと。ネットで調べるとトリネガ=再発確定みたいな印象を受けますが、今や乳がん全体の2割ほどだろうと言われるトリネガのほとんどが再発するなら、全体の生存率も相当下がりますし、医療現場も大変な事になっているはずですただ、トリネガの中には早い段階で再発転移して、あっという間に…という厳しいケースもあるようです。私も何人かの方の経緯をブログやSNSで見守っていましたが、辛い結
夫が癌と闘った日々の記録。最後は闘う権利も取り上げられてしまったが…。過去の話は⑮まで。癌と闘い続けている人、早期発見で救われた人、治療がぴったり合って寛解した人、癌患者さんにも様々な人生がある中、残念ながら力尽きてしまう夫だが…残せる何かがあると信じて、記録することに意義があると信じて、ブログに残した。もし、癌が発覚してこれからの闘い方を模索している人がいたら、夫に代わって伝えたい事がある。治験、臨床試験を受ける時はよく考えて欲しい。これは大きな賭けだ。反対に命
2023.3.2臨床試験の結果がわかりました。実は一昨日の日中、病院から電話がありました。看護師さんからだったんだけど、病院から電話なんていったい何事なんて思ったのですが・・・。先生のカルテには明日の診察時間が14時からって書いてあったみたいで、診察の結果次第では抗がん剤治療のオリエンテーションがあるから、13:30に来れないかということでした。実際には13:30からの予約だったから、別に問題はなかったんだけど。もう臨床試験の結果出てると思うんだよね~
広島大学病院乳腺外科の笹田です。「サンアントニオ乳がんシンポジウム」という学会に参加しています。「生活の何を気をつければよいか」という質問をよく受けますが、目的はいろいろあります。再発予防?リンパ浮腫予防?長生きのため?つい先程、ライフスタイルに関する臨床試験の発表がありました。再発予防に関する内容です。治療後に、生活指導を積極的にすると再発が減るか、という内容です。2つのグループにわけて、1つは、通常の生活指導(食事、運動)もう1つは、生活指導に加えて、定期的に電話やメー
株式会社リプロセル2022年6月10日のプレスリリース事業計画及び成長可能性に関する事項(PDF)に、ステムカイマルの概要や臨床試験の結果、今後の取組み等について記載されていました(主にP19〜27)ので、気になった箇所を記録しておきます。■ステムカイマルの特徴と使用方法脂肪組織由来の間葉系幹細胞パラクリン効果:増殖因子やサイトカインの放出免疫調節:抗炎症効果分化能:分化による損傷した組織の修復※分化能とは細胞が異なる細胞種へ分化する能力のこと■第Ⅰ相臨床試験結
今日はタイトルの通り気管支鏡検査を受けてきました!前評判でそれはそれは苦しい苦しい検査だとハードルを上げていたのですが果たしていかがなものだったのか…今日はそのお話を検査は、まず腕に筋肉注射で痛み止めをプスッと刺され(イテッ)そのあと、喉に局所麻酔の為霧状に噴射させた麻酔薬を喉にシューシュー呼吸と共に挿入される「大きく息を吸ってぇ吐いてェ」の繰り返し経験者からのアドバイス通り鼻から吸ってぇ吐いてェってやってたら麻酔担当の方から「いやいや
みなさまどうもハムだぁ!でございます。前回のブログの投稿でCR(完全奏効)のご報告をしましたが昨日9月8日に治験先の病院ではなく元々通っていた病院での診察があり主治医と話し合った結果しばらくの間(3カ月間)休薬して経過観察しましょうということになり11月の中旬にCT検査を行って状況をみることになりました。治療をいったんやめて経過をみるというのはけっこう勇気のいる選択だと思いますが2人の主治医とも意見を交わし合い話し合った結果、納得して最終的にそうすることに
今から半年前の2021年年11月の告知後、何とか救う手立てがないか膵臓癌について調べる毎日。調べれば調べるほど手術が出来ない、予後が悪いなど見聞きし気持ちが落ち込む日々。標準治療とは別に治験や臨床試験に望みを持ちがん専門病院へ紹介状を持って受診。結果、ヘモグロビンの数値が足りず断念。この期間は、毎日情報集めとやる、やらないの判断の連続。まるで先が見えないトンネルの中を疾走するトロッコに乗って右、左と向きを変えながら進む毎日でした。
以前、職場の同僚に‥「○○さんは患者さんの希望を聞いて治療することがうまいね」と言われたことがあります。う〜ん😥‥全然違うけど‥って感じました‥「希望を聞くのがうまい」ではないのです‥治らない病気や変えられない症状は沢山沢山ありまして‥お身体を完全に治癒させることは‥本当に難しいことです‥せめて‥これは言い訳ですけど‥患者さんのご希望に最大限寄り添うこと‥力不足な私にはそれだけしか出来ないから、ご希望だけはしっかり伺っていこうと‥話は変わりますが‥切除不能.再発.転
悪性黒色腫切除から1年経過しました。あっという間だった1年…その間に定期健診とCTも受けていたけれど、いまのところ異常なし。かと言って、切除した部分はまだまだしびれ感、物を持った拍子に物を落とす、どこかにぶつけると出血するなどなど…また、ここ最近朝晩冷えてくるとジンジンっと切除痕が痛い。そしてこの痛みがある時にトラウマのように思い出してしまうのが、術後の強烈な痛み!とても不安になってしまうものですね。(もう痛みはないけれど)1年過ぎてメンタル的にも強くなり、仕事も少しレベルを
なかなか進まないBNCTだけど、、新たな装置で第1相試験がはじまったそうです。初発膠芽腫に対する第Ⅰ相治験|筑波大学附属病院初発膠芽腫に対する第Ⅰ相治験への参加者を募集していますwww.hosp.tsukuba.ac.jpこれまで行われてきたBNCTの臨床試験は再発神経膠腫を対象にしていたけど、今回は初発膠芽腫が対象です。膠芽腫が疑われると、すぐに手術して確定診断(傷が回復しだい)放射線治療と化学療法って流れが慌ただしく始まる感じだと思うけど、今回の第1相試験では「放射線治
膵臓がんの抗がん剤三次治療として、日本の企業が大詰めを迎えている明るい記事が掲載されていましたので紹介します。以前から気になっていた情報でしたが、次が新薬承認への効果を証明する臨床試験フェーズ3の準備を進める様です。とにかく、一日でも早く膵臓がんで闘っている患者へ新薬が届く日がきます様願ってやみません。日本のドラッグラグが改善します様、祈っています。(以下、記事抜粋)創薬バイオベンチャー、キャンバス(沼津市)による、抗がん剤候補化合物「CBP501」開発が大詰めを迎えている。2000年
お早うございます(^-^ゞうわ~怖っ🙇の答えですね。donさんの記事からリブログさせて頂きますいつも、有り難うございます。_(._.)_
先日、リブログさせていただいたセンサブジン(OBP-601)の臨床試験について、その後、調べたことをまとめてみました。●開発経緯センサブジンは、元々、HIV治療薬(エイズ治療薬)として、開発が進められた抗ウイルス薬です。2010年から2014年にかけ、BMS(ブリストルマイヤーズスクイブ)社が、Phase2の完了まで開発を進めました抗ウイルス薬としての効果や安全性に問題はなかった、というより非常に良い結果が出たにも関わらず、開発中止になったそうです。当時、エイズ治療薬のマーケットが既に
本日、5月17日(金)は4週に1度の食道がん術後補助療法に関する臨床試験の8回目。がん治療薬であるオプジーボ(免疫チェックポイント阻害薬)の点滴を打ってきました。昨日まで、北海道にいたのが夢のよう。事前の血液・尿検査も特に問題無し。ただ血圧は、普段よりちょっと高めだった。昨日の飲酒が影響したかな。いつもと同様、最初に生理食塩水を10分。続いて免疫チェックポイント阻害薬オプジーボを30分。そして最後にまた生理食塩水を10分の流れ。今日のナースは点滴
こんにちは、こーちゃんです。5月8日は放射線腫瘍科で同意書にサイン、9日には脳神経外科で同意書にサインをしました。治療方針や考えられる治療法について、改めて説明を受けました。テモゾロミド、放射線、遺伝子パネル検査、アバスチン、オプチューン、そして最後にケトン食療法。ケトン食療法はこの時初めて知りました。ケトン食とは、糖質(グルコース)を極限まで制限して、代わりに脂質でエネルギーを摂取する食事療法になります。臨床試験として行うので、栄養士の指導を受けながら挑戦してい
2021年7月19日術後48日目/抗がん剤治療1日目昨年2021年の乳がん闘病を、当時を記したメモ等を振り返りながら記録として書いています。05/10/2021乳がん告知ステージ106/01/2021右全摘&広背筋皮弁法同時再建06/15/2021退院07/19/2021抗がん剤ddEC療法開始-2週1回/4クール-ジーラスタ注射(抗がん剤投与2日後)09/13/2021抗がん剤dd2wPTX開始予定-2週1回/4クール-ジーラスタ注射(抗がん剤
進行乳がん(切除不能・転移・再発乳がん)は治らないとされています。正確には、進行乳がんは「標準治療では治らない」です。標準治療はどうやって決まってきたのでしょう?それは、前向き臨床試験で有意差があった治療薬、治療法が、標準治療として採用されてきました。でも、これよく考えたら、進行癌の根治を目指すなら、これで治療法を決めるのは間違っている様に思います。いえ、間違っていると言うか、この考え方を続ける限り、進行乳がんを根治し得る治療法に到達出来ないと思います。『Ⅴ進行乳がんは標準治療では
進行乳がんの根治を目指す治療法を検討する際に、臨床試験を根拠にする事の弊害と言いますか、問題点につい考えました。①そもそも転移・再発乳がんを対象とした臨床試験において、根治・完全寛解・無病状態(noevidenceofdisease)等を評価項目(エンドポイント)とした臨床試験が存在しない。よって、臨床試験のみを判断の根拠として、複数の医師が投票して推奨を決定するガイドラインには、根治・完全寛解・無病状態を目指したい患者さんに対する治療の推奨がなされる可能性はほぼ無い。つまり、ガイ
脱分化型脂肪肉腫😈その90%以上の症例にMDM2、CDK4の遺伝子増幅が認められ原因遺伝子と考えられています。医薬品メーカー・べーリンガーインゲルハイムが開発中の新たなMDM2阻害剤「Brigimadlin:ブリギマドリン」が厚労省より「先駆的医薬品」に指定されたとのことです😘🎉🎊再発、転移し易い「脱分化型」😎現在、この薬(内服)は第Ⅲ相臨床試験実施中❣️→結果「高い有効性と安全性を確認❗」となることを期待します🌸🌸🌸🎀以下リンクです👇https://www.boehring
過去の実績を見て食道がんでは放射線治療より手術の方が治療成績が良いと言うのは正しい。食道がんで放射線治療を受ける人は、1)ステージⅣで手術ができない人2)ステージⅠ~Ⅲだが、体力がない等の理由で手術に耐えられないと判断された人3)手術は可能だが、自ら放射線療法を選択した人4)手術後に再発し、抗がん剤も効かなくなった人などである。自ら選択した3)以外の人は、ある意味では、外科医が見捨てた人である。放射線治療するにしても、状態が悪く、抗がん剤を使用できずに放射線単独での治療に
ランダム化比較試験は、研究の対象者を2つ以上のグループに、偏りがない様に均等にランダムに分け(ランダム化)、治療法などの効果を比較検証する方法・試験です。ランダム化により検証したい方法以外の要因がバランスよく分かれるため、公平に比較することが出来る、とされています。通常は統計学の専門家がデータを管理し、そこから導き出される結果は、真理、真実であるかの様に考えられています。しかし、そこには様々な問題点があります。統計学的に生じる問題(結果が真実か、バイアスか、偶然か、或いは様々な検討項目、
こんにちは治療を始める前に、・どの治療にするか家族で決める・精子凍結この2つをしなければなりませんでした。治療方法は臨床試験に同意し、進めてもらうことにしました。精子凍結は、主治医からも進められ本人も納得して(多分ですが…)、凍結することしました。夫と息子で紹介されたレディースクリニックへお昼過ぎに夫から連絡が…無精子症で、凍結保存できなかった。100人に一人ぐらいいるらしい。血液検査で脳からのホルモンは分泌されてるので、ジャーミノーマの影響ではなく精巣の問
臨床試験で有意差が出た治療薬を、臨床試験で行った通りの使い方を推奨するのが標準治療。いくら目を凝らしてみても、その先に根治の光は、残念ですが私には見えてきません。でも、私は臨床試験を頭から否定するつもりはありません。むしろ、ある治療(ある薬剤や放射線、手術など)が効果があるのかないのか(延命出来るのか、出来ないのか)を比較するには、臨床試験が最良の方法であると考えています。どちらの治療が延命出来るか、は今行われている臨床試験で分かることが多いかもしれません。しかし上記の様な、一つの治療
HER2タイプ切除不能・転移・再発乳がんのセカンドライン治療に、カドサイラ(trastuzumabemtansine,T-DM1)を推奨する根拠となった論文です。対象はハーセプチン+タキサンに耐性となった方々です。カドサイラの無増悪期間は9.6ヶ月です。カドサイラの50%全生存期間は30.9ヶ月です。この臨床試験に参加された中で、半分の方がおよそ2年6ヶ月の間に亡くなられた事になります。奏功率の評価です。カドサイラの完全奏功率は1%です(やはりそうでしょうね。とても悲しくなる
術前の最終診察日の予定票。10:00から婦人科外来にて、医長のS先生から麻酔科、入院支援室等に関する説明、そして新たに研究対象に該当する説明文書と同意書を2種類渡されましたさて、今回の研究対象は、まさに大学病院ならではといえる臨床試験扱いのもので、根治治療として骨盤リンパ節郭清を含む手術療法が適応となる子宮癌の患者で、術前の臨床進行期1A期の子宮体癌(類内膜線癌G1かG2)と診断をされたため該当となりました。渡された資料を読むと、早期子宮体癌である1A期は骨盤リンパ節転移の頻度は5%未
スターガルト病(シュタルガルト病)と判明してから約2か月が経ちました。外出するときは遮光眼鏡をかけていて、学校でも校庭に出るときはかけるようにしています。運動会シーズンということでダンスなどの練習をしていますが、あるとき運動会に出たくないと言い出しました。慣れてきたものの遮光眼鏡(大き目のサングラスのような眼鏡)をかけている生徒はいないので、周りの目が気になるようです。嫌な気持ちはわかるのと、終日外にいることの眼への影響も気になるので、運動会の参加自体も考えています。一方で本
引き続き、将棋の話しをします…まだ将棋で話すことがあるのか、と思われるかもしれませんが、本当はこれが一番言いたかったことかもしれません。将棋に勝つには「将棋と進行乳がん②」の様に毎回相手を見ながら、何手先までも展開を読んで、対策を考えながら攻めます(進行乳がんで根治を目指すのであれば、がんの状態を診ながら、何手先までも考えて治療します)。『将棋と進行乳がん治療②』以前将棋の話しをしました。『将棋・・そして進行乳がん治療』将棋子供の頃、父と毎日将棋を打っていました。負けても負けても、次こそき
イギリスに住んでいるアフタヌーンティーさんのブログに書いてありました今日のBBCNewsは、このニュースをずっとやっている。初の、がんの注射臨床試験が今日から英国で始まった。コロナワクチンの、モデルナの技術と同じで、自己免疫に働きかけて、がんをやっつけると言う仕組みらしい。まずは、皮膚がんがターゲット。今後は、内臓の癌にも対応できると言う。癌が、注射で治るなんて、夢のような時代がやってくる!本格的に導入されるのには、2〜3年後、とのこと