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犬は空気を読む。でも人間は?診察室で、犬より飼主のほうが重症に見えることがあります。「先生、この子、大丈夫でしょうか!」飼主は顔面蒼白。息もハアハア。今にも倒れそう。診察すると、幸い、それほど心配な状態ではない。そこで私が、「それより、あなたは大丈夫ですか?」と聞くことがあります(笑)。でも、分かるんです。言葉を話せないこの子が、いつもと少し違う。それだけで、悪いことばかり考えてしまいますよね。ところが犬は、そんな飼主の顔や声、姿勢までよく見ています。飼主が不安そうだと、「えっ、僕はそん
ペットを2匹飼っていて、1匹が亡くなると、しばらくしてもう1匹も後を追うように亡くなることがあります。大好きだったおばあちゃんが旅立ったあと、急に元気をなくしてしまう子もいます。犬でも猫でも、そんな場面は少なくありません。そのたびに獣医師の私によく質問されます。「ペットって、後追い自殺するんですか?」結論から言うと、動物は人のように未来を悲観して「死を選ぶ」ことはありません。でも、大切な存在を失ったあと、食欲元気がなくなる子がいます。それは“死にたい”のではなく、“生きる気力がなくなって
毎日暑いですねぇ。病院のバルコニーにプールを出して、スタッフの愛犬たちと愛ガモを泳がせてみました。最初は戸惑っていた子も、仲間が遊び始めると大はしゃぎ。水しぶきを上げながら、本当に楽しそうでした。見ていて改めて思いました。動物も、仲間の中で育つんです。遊びながら甘噛みの力加減を覚え、先輩犬との関わりで上下関係を学び、相手を思いやる距離感も身につけていく。一頭で過ごす時間が長い犬も増えました。でも、仲間と遊ぶ時間は、どんな教科書にも載っていない大切な勉強なんです。人間社会でも学校や会社みたいな
今回の熊本地震。県内のペット霊園への聞き取りでは、発災後約3週間で、死亡や火葬に関する483件が集まりました。霊園を利用できなかったケースなどを含めると、ペットの災害関連死は約1,600頭にのぼる可能性があると推計されています。また、動物病院の死亡データも考える必要があります。倒壊による直接死だけではありません。停電、暑さ、車中泊、持病の悪化。避難生活の中で熱中症などにより亡くなった命もあります。約1,600頭は確定数ではありません。しかし、その一頭一頭に名前があり、その子に支えられて生きてき
熊本地震で、39人の命が失われた。では、犬は何匹。猫は何匹?。どれだけのペットが亡くなったのかその全体の数は、公的には見えてこない。飼主にとって、ペットは家族です。そして社会の中の一員であり熊本県民(犬民)でもある。人の命も、動物の命も、失えば二度と戻らない。なのに災害が起きると、動物はまだ「社会の一員」として数えられていない。竜之介動物病院でも地震後40匹は亡くなっているのに‥。獣医師として命を守るなら、まず命を数えること。数えられない命を、つくってはいけないよね。
麻布大学創立136年記念の帽子を頂いた。やはり母校の名前が入ったものは嬉しい。今の学生には想像もつかないだろうが、私が入学した頃の麻布大学には木造の校舎が残り、大学前の道もまだ砂利道だった。九州から「都会の大学に行くぞ!」と意気込んで上京したものの、正直なところ大学周辺は熊本より田舎に感じた。そして何より驚いたのは人だった。当時の獣医学生は男子がほとんどで、さらに私は学生寮生だったから尚更バンカラ的な雰囲気。集まっている学生たちは実に個性的で、自分では変わり者だと思っていた私も、入学して
「牛小屋で暮らす高齢猫が元気がない」と往診依頼があり、地震後初めて八代市氷川町へ行きました。現地へ着いて最初に衝撃を受けたのは、半壊した牛舎でした。停電で扇風機が止まり、この猛暑の中、熱中症によって2頭の牛が命を落としていた。猫は思ったより元気でしたが、高齢で、壊れた牛舎での生活は決して良い環境とは言えません。飼主と相談し、環境が落ち着くまで竜之介動物病院でお預かりすることにしました。そして、被災地を実際に歩いて、あらためて感じたことがあります。とにかく暑い。(^^;;県外ナンバーの支援
映画「マイケル」観てきたよ!ストーリーも感動的だったけど、懐かしい音楽の数々に興奮。イントロが流れた瞬間、学生時代に戻った気分になったよ。マイケル・ジャクソンが亡くなって17年になる。九動の学生は全盛期のマイケル知らないんだよね。私たちの青春時代には世界中が熱狂する特別な存在だったのにね。実はマイケル、超動物好きだったんだよ。チンパンジーの「バブルス」と暮らしてて、庭には「キリン」もいて、動物だらけの生活だったらしい。世界的スターなのに、動物に優しいまなざし持ってたのが親しみやすい。
熊本では震度7の地震が発生し、各地で大きな被害が出ています。地域によっては停電や断水も続いています。私たちは昨日午後5時より、**九州動物学院(竜之介動物病院併設)**にペット同伴避難所を開設しました。今朝5時現在、約45名の方が愛犬・愛猫とともに避難されています。幸い、当施設は電気・ガス・水道ともに問題なく、通常どおりの機能を維持しています。避難された皆さんには、少しでも安心して過ごしていただける環境を提供しています。地震発生後、時間の経過とともに救急外来は急増しています。建物の倒壊などに
地震の後片付け。この暑さ。そして断水。正直、身体も心もへとへとです。そんな時、ふと空を見上げると、雲が動物に見える。「あれ、なんかおるばい」って(^。^)疲れ切っているのに、雲ひとつで少し笑える。人間って、案外単純です。自然は時に厳しい。でも、その自然にホッとさせられることもある。私たちは自然に勝って生きているんじゃない。自然の中で、生かされているんだと思う。だから、誰かを恨んでも仕方がない。つらい時は、独り言で「きちぃ〜(^_^;)」って言っていい。休む時は、さりげなく休んでいい。無理に元