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今回の熊本地震。県内のペット霊園への聞き取りでは、発災後約3週間で、死亡や火葬に関する483件が集まりました。霊園を利用できなかったケースなどを含めると、ペットの災害関連死は約1,600頭にのぼる可能性があると推計されています。また、動物病院の死亡データも考える必要があります。倒壊による直接死だけではありません。停電、暑さ、車中泊、持病の悪化。避難生活の中で熱中症などにより亡くなった命もあります。約1,600頭は確定数ではありません。しかし、その一頭一頭に名前があり、その子に支えられて生きてき
犬は空気を読む。でも人間は?診察室で、犬より飼主のほうが重症に見えることがあります。「先生、この子、大丈夫でしょうか!」飼主は顔面蒼白。息もハアハア。今にも倒れそう。診察すると、幸い、それほど心配な状態ではない。そこで私が、「それより、あなたは大丈夫ですか?」と聞くことがあります(笑)。でも、分かるんです。言葉を話せないこの子が、いつもと少し違う。それだけで、悪いことばかり考えてしまいますよね。ところが犬は、そんな飼主の顔や声、姿勢までよく見ています。飼主が不安そうだと、「えっ、僕はそん
医師と獣医師は、どちらも病気を治し、命を支える仕事です。だけど一つ大きな違いがあるんだよ。それが「安楽死」だ。日本ではヒトの安楽死はできないが、獣医療では日常的に選択肢の一つとして存在している。実際の動物病院では、末期癌やペットの認知症で介護ができなくなった時、「そろそろ安楽死をお願いしたい」をよく相談を受ける。もちろん、その悲痛な気持ちわかります。苦しむ姿を見るのはつらいし、介護の負担も現実だからね。そんなとき、いつも考えることがある。そのペットの姿は、もしかすると将来の自分自身の
FMKラジオ番組で、ともだ動物病院の塘田周作先生とご一緒しました。テーマは「動物病院同士の連携」です。昔は、動物病院はライバルと言われる時代でした。しかし今は違います。私たちが向き合う相手は、他の病院ではなく、目の前の動物たちの命です。今回、塘田先生から「整形外科をもっと学びたいので手伝わせてください。」という言葉をいただきました。私はその一言がとても嬉しかったのです。動物医療も、人の医療と同じように専門性が求められる時代になりました。整形外科、眼科、皮膚科…。それぞれ得意な先生が診ることで
私はバリ島で、狂犬病撲滅活動に関わっています。狂犬病をなくすには、まずワクチンだ。ところが現地で活動していると、それだけでは無理!なぜかって?野良犬が多く、どんどん繁殖しているからです🐶そこで必要になるのが避妊・去勢手術。でも、ここが難しい。バリ島では宗教や文化が暮らしに深く根づき、犬を神聖な存在、神様の化身と考える人たちがいます。だから、犬をつないだり、健康な身体にメスを入れたりすることに抵抗を感じる人も少なくありません。日本の常識や正論をそのまま押しつけても、なかなか伝わらない。大切
熊本では震度7の地震が発生し、各地で大きな被害が出ています。地域によっては停電や断水も続いています。私たちは昨日午後5時より、**九州動物学院(竜之介動物病院併設)**にペット同伴避難所を開設しました。今朝5時現在、約45名の方が愛犬・愛猫とともに避難されています。幸い、当施設は電気・ガス・水道ともに問題なく、通常どおりの機能を維持しています。避難された皆さんには、少しでも安心して過ごしていただける環境を提供しています。地震発生後、時間の経過とともに救急外来は急増しています。建物の倒壊などに
熊本地震で、39人の命が失われた。では、犬は何匹。猫は何匹?。どれだけのペットが亡くなったのかその全体の数は、公的には見えてこない。飼主にとって、ペットは家族です。そして社会の中の一員であり熊本県民(犬民)でもある。人の命も、動物の命も、失えば二度と戻らない。なのに災害が起きると、動物はまだ「社会の一員」として数えられていない。竜之介動物病院でも地震後40匹は亡くなっているのに‥。獣医師として命を守るなら、まず命を数えること。数えられない命を、つくってはいけないよね。
竜之介が開設していたペット同伴避難所は、行政の避難所や仮設住宅の整備が進んだため、開設から1週間でその役目を終えました。災害対応には「自助・共助・公助」という流れがあります。私たちは最初のバトンを受け取り、命と安心を守る役割を果たし、今、そのバトンを次へつなぐことができました。しかし、私たちの使命はここで終わりではありません。ここからが第二章です。これからの竜之介は、「ペット同伴避難所を運営する動物病院」から、「地域の復興を支える動物病院」へと役割が変わります。災害直後は、迅速な行動が信頼を
毎日暑いですねぇ。病院のバルコニーにプールを出して、スタッフの愛犬たちと愛ガモを泳がせてみました。最初は戸惑っていた子も、仲間が遊び始めると大はしゃぎ。水しぶきを上げながら、本当に楽しそうでした。見ていて改めて思いました。動物も、仲間の中で育つんです。遊びながら甘噛みの力加減を覚え、先輩犬との関わりで上下関係を学び、相手を思いやる距離感も身につけていく。一頭で過ごす時間が長い犬も増えました。でも、仲間と遊ぶ時間は、どんな教科書にも載っていない大切な勉強なんです。人間社会でも学校や会社みたいな