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く言語の脳機能に基づく獲得メカニズムの解明脳のアミロイド血管障害、軽度の認知障害、アルツハイマー病のフォニックスの拡散テンソルトラクトグラフィーBibgraph(ビブグラフ)|PubMedを日本語で論文検索Bibgraph(ビブグラフ)はPubMedを日本語で横断検索できる、医師向け医学論文検索ポータルです。PubMedの論文については、タイトルとアブストラクトが日本語に自動翻訳されます。日々の論文検索の効率化に、ぜひご活用ください。無料会員登録で、何度でもご利用いただけます。bibg
中部療護センターを紹介されるまでの、記録を少し書き置く。記憶に残る断片を思い出すのも辛い…認知療法だと思って書き出そう。私の学生時代「高次脳機能障害」という言葉は無かった。事故や脳の手術で人格が変わることがあるというのは聞いていたが、器質障害が明らかならばそれも当然だと思っていた。また、神経系が画像に映らないことも知らなかった。神経系にも糖や水分があるのだから、何かの形で画像は撮れるぐらいに思っていたのかもしれない。(※専攻・専門は医療、介護、福祉系ではない。)数十年経過追突事故に
今回は、木沢記念病院で、『上口唇の瘢痕』を治療した患者さん方の治療例をご紹介します。【1】AさんのケースAさんは、自転車走行中に砂利道で転倒し、受傷されました。他院の救急外来で処置後、同じ病院の形成外科を受診し、目立つ傷跡を改善したいと相談したところ、「この部位では、できることは何もない。」と言われ診察が終わり、落胆していたそうです。その後、偶然、当院での瘢痕治療を知り、受診されました。初診時、瘢痕が肥厚して盛り上がっていましたので、まずステロイドの注射を行いました。
以前から栄養療法に関しても度々記事にしてきました。栄養療法に関してはまだ広く知られていないこともあり、理解を得にくい場合が多くあります。誰にでも理解を得られる訳ではありませんし、診療時間の制約もありますので、必要と思われる方にだけ簡単にお話しすることにしています。そんな中、最近、「これからもなるべく沢山の患者さんに勧めていこう。」と強く思う出来事がありましたので、ご紹介したいと思います。先日、ある形成外科疾患で何年にも渡り診察を続けていた患者さんが、形成外科疾患が安定し、美容治療に移行
前回のブログでもちょっと書きましたが、先日東京で行われた形成外科・基礎学術集会にあわせて行われた「瘢痕治療のガイドライン」作成打合わせの準備のため、このところ自分の時間が本当にとれませんでした。そんな訳でブログもほったらかしになってしまっていましたが、またネジを巻きなおして記事を書いていきたいと思います。さて、前に眼瞼下垂(がんけんかすい)の記事を書いたときに「今後は眼瞼下垂も記事に加えていきたい」と予告しました通り、その後、数名の患者さんに写真掲載許可のお尋ねをしてみたところ、数
今日は、スマイルボトックスのご紹介です。これは、口角下制筋へボトックス注射を行うことで、口角が上がりやすくなる施術です。特に、笑った時に口角が上がりやすくなり、チャーミングに見えるようになります。そのため、『スマイルボトックス』と呼ばれています。口角下制筋とはどこにある筋肉でしょうか?愛用している『グラフィックス・フェイス・臨床解剖図譜』より画像をお借りします。拡大すると↓この筋肉です。口角下制筋が収縮すると、口角を下に引き下げて、『への字顔』
今日はマリオネットラインへのヒアルロン酸注入のご紹介です。マリオネットラインとは?写真のように、口角の下にできるラインのことをいいます。一番の原因は、頬が下がってきたことです。頬のタルミが引き上がれば改善されるのですが、その頬のタルミを改善するのは簡単なことではありません(詳しくはタルミに関する連載記事⇒コチラから)。そこで、頬の引き上げが簡単でないのなら、「段差を埋めてラインを目立たなくしよう!」というのが、マリオネットラインへのヒアルロン酸注入の考えです(法令線
今回は、下腹部の瘢痕の治療についてご紹介します。下腹部、特に恥骨のあたりは、肥厚性瘢痕やケロイドの好発部位です。帝王切開や婦人科での開腹手術後に、手術の傷が肥厚性瘢痕やケロイドの状態になり、形成外科を受診される患者さんは少なくありません。短い治療期間で、かゆみなどの症状をとるだけでなく、見た目も改善させたい場合には、『瘢痕形成術』または『瘢痕形成術+電子線照射』がお勧めです。しかし、「もう一度、切るのは絶対にイヤ!」と言われることも少なくありません。その場合の治療は、保存
数か月前の話になりますが、3ヵ月の赤ちゃんがベビーベッドから転落し、眉の上を4cmほど切って形成外科を受診されました。傷は筋肉に達するほど深かったので、すぐさま縫合処置の準備に入りました。こういう時こそ、形成外科医の本領発揮の場面です。拡大鏡を装着しての縫合を行いました。お母さんは痛々しいほどにオロオロされていたので、処置室から出てお待ち頂きましたが、すぐ真横で縫合処置をかぶりつきでご覧になっていたお父さんが、縫合の一針目から、「うわー、綺麗!」と感心してくださいました。縫合が終わりに
先日、「傷跡で悩まれている方が本当に傷跡を綺麗にしたければ、腕のよい形成外科医に再縫合を行ってもらうのが最短で最良の道だ」ということを書きました。このこと自体は間違いのない事実だと思いますが、ケロイド体質の方の場合は、単純に再縫合しただけでは傷跡が綺麗にならないことがあります。臨床的には、創の範囲を超えて広がるものを「ケロイド」、創の範囲にとどまるものを「肥厚性瘢痕」と呼びますが、その中間の性質をもつような病態もあり、両者を明確に分けることにはあまり意味はありません。それぞれの患者さん
前回の続きで、シミ取りレーザー照射後の処置についてのお話です。今日は、レーザー照射後の処置について3つある選択肢のうちの二つめの、②『茶テープを貼る方法』についてご紹介します。この方法は、実は当院の患者さんが選択される方法の中では一番多い方法です。下の写真がその茶色のテープを貼った状態です。この茶テープを貼った場合、新しい皮膚が再生されるまで(約7~10日)、テープを剥がさないのが理想です。テープの粘着力が強いので、新しい皮膚が再生されていない時期に無理に剥がし
それでは、傷跡のアフターケア実践編です。今回は、「顔の傷跡のアフターケア」に、私が実際の治療で愛用している商品を2つご紹介します。その①ピタシートピタシートホームページはコチラ傷跡に直接触れる部分の素材は、前回ご紹介したスライドと同じく、ハイドロコロイドです。そのハイドロコロイドの上にフィルムが貼り付けてあり、厚みと硬さがありますので、傷を圧迫して平らにする効果と、傷を安静に保つ効果が期待できます。何年か前の形成外科の総会で、形成外科学会の重鎮であられる京都市の
以前、陥没乳頭の矯正治療について記事にしました。その時に、写真提供にご協力くださった患者さんが、その後の経過を見せに来てくれました。夜間装着時に取れやすいと聞いて、乳頭保護器を併用することを提案し、病院に残っていたものをあげたのですが、途中で無くしてしまったとのこと。「先生、直接テープ固定のみでも行けましたよ!」と見せてくれました。写真提供にもご協力いただき、ありがとうございました(「前のブログ記事と同じ人ってわかるかな?」という心配までしてくださったので、しっかりとリンク貼
前回の続きで、傷跡のアフターケア実践編「体の場合」です。今回も、私が実際の診療で好んで使っている製品をご紹介します。その①メピフォーム表面の素材はシリコンで粘着性があり、繰り返し使えます。柔らかいので圧迫の効果は少ないですが、ケロイド体質の無い方や、形成外科医が縫合した場合など、標準的な経過をたどると予想される場合には、非常に使いやすい製品です。実は、私自身も帝王切開後の傷跡に使用しており、その使用感の良さから、最近、乳房再建後の患者さんにもこのメピフォームをお勧めしています
岐阜市の朝日大学歯学部附属村上記念病院の先生から、ある患者さんの治療の依頼を受けました。診察すると、乳頭の先端に腫瘍ができています。患者さんのお話によると、20代前半頃からできていたそうで、早く治療を行いたかったものの、その頃受診していた病院で、授乳が終わってからの方がよいと勧められ、これまで20年近くずっと治療せずにきたそうです。初診時の状態です。乳腺外科の先生から、おそらく良性の腫瘍だろうと聞いていましたが、まずは腫瘍の一部を採取し、病理検査に提出しました。結果は『
当院の美容治療の中で最も多いのが、いわゆるレーザーによるシミ取りです。そして、みなさん気になさるのが、レーザー照射後の状態です。当院では、レーザー照射を行った後の処置について、次の3パターンをご提案し、患者さんの希望に合わせて選んで頂いています。①テープなし②茶テープを貼る③ビジダームを貼る順番にご紹介します。①テープ無しの場合テープなしで過ごす場合、下の写真のような経過をたどります。この方法だと、かさぶたがしっかりした後(翌日~翌々日)、コン
今回は、体の傷跡のアフターケアの実践編です。以前の記事にも書きましたが、私は自分の傷跡のアフターケアにも、『メピフォーム』という製品を使用しています。メピフォームのお値段は以下のようになっています。サイズ標準販売価格標準販売価格5×7.5cm¥2,000/1枚¥10,000/箱(5枚)4×30cm¥5,600/1枚¥28,000/箱(5枚)10×18cm¥7,000/1枚¥35,000
乳頭乳輪のタトゥーに関しては、私自身が思い描く治療レベルになかなか到達できず、ずっと模索を続けています。これまでに木沢記念病院で使用したタトゥーマシーンはPerMark社とBioTouch社のものでした。こちらがPerMark社のマシン一式です。過去のブログ記事でもご紹介しました(⇒記事はこちら)。PerMark社のタトゥーマシーンは、日本の病院で多く導入されているのではないかと思います。その理由は、アメリカの病院で広く使われていたことです。そもそも、タトゥーマシーンは日本で
今日は、眉の位置に左右差がある場合の眼瞼下垂の症例です。患者さんは50代男性です。視野の不良と額が重いと感じる症状、そして頭痛とがありました。術前の状態では、左右で眉の高さが異なります。左の眉のほうが低く、その影響で左の方が多く皮膚がかぶり、左右差の原因となっています。このように眉の位置に左右差がある場合、左右同じように眼瞼下垂の手術を行っても、術後に左右差が残る可能性があります。また、眼瞼下垂の手術を行うことで眉の位置が変化する可能性もあるのですが、その変化を前も
音耳は聴こえているけれど、脳内で音の処理ができない。耳自体の検査をしても音は聴こえている。鼓膜から先で音を識別することが難しくなっていた。また、記憶もほぼ全く出来なかった。次の瞬間に忘れていた。だから、会話が成立しないことが多く争いばかりになった。原因は私の病識の無さ。聞き取れないこと理解が出来ていないことが分からなかった。言った言わない騒動が常に勃発していたらしい…最悪である。音に異常に敏感になった。(聴覚過敏)パソコンなどの機械音。生活の中で常に聞こえてくる、冷蔵
法令線やマリオネットラインの原因は、『たるみ』によるものが非常に大きいです。以前から何度も書いていますが、この『たるみ』を引き上げるのは、簡単なことではありません。過去の記事の繰り返しになりますが、機械系治療では、この法令線やマリオネットラインが全て消えるほどの効果はありません。糸のリフトや手術によるフェイスリフトまで行うと、かなり大きな改善が見込めますが、費用やダウンタイムの負担は相当なものとなります。そこで、『たるみ』によって深くなった法令線やマリオネットラインなどの「段差」を、ヒ
体に傷を負ってしまう原因はさまざまありますが、傷跡が残ってしまった時、多くの方が少しでも傷跡を綺麗にしたいと思うものだと思います。下の写真は、ストーブで火傷を受傷し、肥厚性瘢痕になってしまった3歳の女の子の治療前後の写真です。私が医師4年目、形成外科医となってから2年目の時にさせていただいた瘢痕形成の手術です。手術を行った後、アフターケアをしっかり行い、ここまでになりました。治療によってかなり綺麗になりましたが、傷が完全に消えたわけではありません。残念ながら、完全には傷跡を消す
(つづき)幅のある瘢痕組織や皮膚腫瘍を切除するときに無視ができないのが、『ドッグイアー』いう皮膚の状態です(下の模式図に「イアー」と書いてあるので、「イヤー」ではなく「イアー」と表記します)。直訳すると「犬の耳」ということになりますが、ここでの意味は、「皮膚を切除して1本の傷に縫い合わせたときに、傷の両端に生じる膨らみのこと」を言います。私がこのドッグイアーを患者さんに説明するときにお見せしている模型です。右端の赤い→の部分の膨らみの部分がドッグイアーです。左の